2019_12
14
(Sat)15:00

アレン・スティール 『Avengers of the Moon』(キャプテン・フューチャー小説) (1)あらすじ 

エドモンド・ハミルトンの<キャプテン・フューチャー全集>は何度も読んだけどまだ読み足りないので、スタートレック小説みたいにファンやプロの小説家が書いたオリジナル小説が読みたい。

ハミルトン没後に発表されたキャプテン・フューチャーのオリジナル小説は、翻訳者の野田昌宏が書いた『風前の灯!冥王星ドーム都市』(創元SF文庫の『キャプテン・フューチャー全集』に収録ずみ)があるくらい。これはSFマガジンに掲載された時に読んだけど、私にはそれほど面白くはなかった。

最晩年のキャプテン・フューチャーとジョオンの最後の旅”GROW OLD ALONG WITH ME by Rick Brooks ~ The last Captain Future story?”(2000年)というわずか数頁の短編が海外のファンサイトに掲載されている。これは短いながらも心に残るストーリー。
ハミルトンの短編『太陽の子供たち』の続編みたいなお話で、カーティスとジョンは無事に晩年を迎えたが、カーティスはすでに手が震えてコメットの操縦もできないほど老いており、2人は”太陽の子供”になって、永遠に生きる世界へと旅立っていった。全編に静寂さと淋しさが漂い、しみじみとした余韻が残るエピローグ。でも、カーティスとジョオンを失い、後に残されたサイモン、グラッグ、オットーが月へと帰っていくラストは胸が痛む。

ヒューゴー賞を受賞したアラン・スティールの中編小説『キャプテン・フューチャーの死』は、ハミルトンの「キャプテン・フューチャー」とは全く別人のキャプテン・フューチャーが主人公。SFマガジンの1997年1月号に翻訳が掲載されていた。
ハミルトンの”キャプテン・フューチャー”をオマージュしたところがあるらしいので、そのうち読んでみたい。

ようやく見つけた新しいキャプテン・フューチャー小説は、そのスティールが書いた『Avengers of the Moon』(月の復讐者たち)。
↓の紹介記事に書かれているあらすじと米国amazonのレビューを読んで面白そうだったので、ペーパーバック版をすぐに購入。
300頁くらいあるけど3日で全部読んでしまい、もう一回読み直したほど面白かった。今まで読んだペーパーバック小説のなかでは、一番好きなスタトレ小説の『Imzadi』と同じくらいに気に入っている。

Updating Pulp Adventures: Two Captain Future Stories by Edmond Hamilton and Allen Steele[Tor.com]

Avengers of the Moon (Captain Future)Avengers of the Moon (Captain Future)
(ペーパーバック版:2018/4/17)
Allen Steele


出版社はTor Books。原版のハードカバーは2017年4月発行。
このペーパーバックは、普通の安いペーパーバックとは違って、大判(15cm×22cm)で行間も広くてとても読みやすい。

『Avengers of the Moon』の舞台は23世紀末~24世紀初頭の頃の月、火星、地球。デネブ人遺跡の謎や宇宙を飛び交うワープドライブ搭載の宇宙船とかSFらしい仕掛けはあるけど、メインストーリーはリベンジ話と、火星の分離独立運動と武力闘争に政府転覆という陰謀がらみの話。SF小説というよりも太陽系を舞台にしたハードボイルド小説を読んでいる気がする。

ハミルトンが書いた原作の設定(時代、技術、キャラクターのプロフィール等)を大幅に変えてはいても、登場人物は原作のメインキャラクターばかり。カーティス・ニュートンにサイモン・グラッグ・オットー、惑星警察機構のエズラ・ガーニーとジョオン・ランドール、太陽系連合政府カシュー主席、悪党のビクター・コルボに火星の魔術師ウル・クォルンとヌララ。おなじみの顔ぶれという安心感がある。

主人公は22歳のカーティス・ニュートンで、彼が太陽系のヒーロー”キャプテン・フューチャー”となるまでの成長物語。カーティスが孤児になった経緯や月面の生活、登場人物の性格や会話の描写などが詳しくて、ハミルトンが生み出したキャラクターがずっと身近に感じられる。
ハミルトンの世界とはキャラクター設定も背景もかなり違うので、登場人物たちがこういう考え方や行動はとらないだろうと思う部分は多数あるけども、(スタトレの新映画シリーズがケヴィン・タイムライン(並行宇宙)の話にしているように)原作とは全く異なる世界の新しいストーリーと割り切って読めば気にならない。

スティールが書いている後書きでは、子供の頃に表紙の絵に魅かれて父親に買ってもらった『月世界の無法者』を読んでから、”キャプテン・フューチャー”のファンになったという。
日本版のアニメにも言及があり、意図的にそのアニメを参考にせず、原作のパルプ小説からインスピレーションを得ているので、「OthoはOttoと改名されたコミックリリーフではない、サイモンはロボットではない、グラッグはバカではない、ジョオンは頼りない金髪美人ではない、子供のコミックリリーフであるケン・スコットは存在しない」と書いている。アニメのキャラクター設定にはかなりネガティブだと思う。
ハミルトンもスティールも原文では”Otho”と表記しているので調べてみると、英語の”Otho”(第7代ローマ皇帝の名前)は日本語で「オト」という表記になるらしい。野田昌宏の翻訳自体が原作の”Otho”を「オットー」と訳しているので、表記の違いはアニメ版の責任ではないし、日本語ならオットー(英語表記なら”Otto”)の方が発音しやすくて自然に聞える。

<目次>
PROLOGUE: The Solar Age
PART1: Encounter at the Straight Wall
PART2: Twenty Years Before
PART3: The Senator of the Lunar Republic
PART4: The Photon Express
PART5: The Search for the Magician
PART6: Fire on the Mountain
EPILOGUE:The Coming of the Futuermen
Afterword



[注意!以下では、時代・キャラクター・技術的な設定とストーリーについて詳しく書いてます。]

PROLOGUE: The Solar Age
<時代設定>
ハミルトンの原作よりも300年ほど未来の太陽系では、金星からセドナに至る惑星や衛星に、(金星人や火星人のような)原住民はおらず、それぞれの環境に適応するように地球人を遺伝子改造した”人間のcousin(いとこ)”である”Homo Cosmos”が植民している。
月では月共和国(Lunar Republic)が成立し、住宅・商業施設に宇宙港、鉱山採掘場、惑星警察機構の拠点などに加えて、デネブ人が太陽系に残した唯一の遺跡”Straight Wall”が存在する。
無線通信手段として、”Anni”という端末が脳内にインプラントされており、身分証明として個人識別IDのtatto(入れ墨)が腕に熱転写されている。
太陽系の惑星・衛星の原住民は、遺伝子改造された人間(の子孫)なので、言語は太陽系内で共通のはず。(原作みたいに地球語(英語?)以外を習得する必要はないと思われる)

(原作では、デネブ人が太陽系に植民したのがわかったのは『時のロストワールド』、デネブ人遺跡が発掘されたのは『人工進化の秘密』で、月でも火星でもなく天王星の衛星地チタニア。太陽系内の惑星や衛星には原住民が住んでいても、遺伝子改造された人間自体が生まれていない。月面にはカーティスたち以外に居住者も施設も存在していない。)


<あらすじ>
PART1: Encounter at the Straight Wall
22歳のカーティス・ニュートン(愛称カート/Curt)は、百万年ちかく昔に月面に残された謎のデネブ人遺跡”Straight Wall”に刻まれたペトログリフ(岩石や洞窟の壁面に刻まれた彫刻)に子供の頃から魅せられていた。”Straight Wall”を保存するためのモニュメント完成記念式典を見に行ったカーティスは、月共和国の上院議員ヴィクター・コルボと太陽系連合政府主席カシューの演説を聴いていた最中に、同伴していたアンドロイドのオットーからカーティスの両親を殺害した命令を下したのはヴィクター・コルボだと告げられる。
その時、警備にあたっていた惑星警察機構(Interplanet Police Force,IPF)のMarshalエズラ・ガーニーとInspectorジョオン・ランドールは、ドローンで監視中に挙動不審だったカーティス(”ラブ・ケイン”の偽名を使っていた)とオットーを尋問するが、拘束せずに解放する。
亡き両親が残したレーシング用宇宙ヨット<コメット>でティコ・クレーターの地下深くに隠されたホームへ帰る途中、小型宇宙艇で尾行していたジョオンに気づいたカーティスとオットーは<ファントムデバイス>を使って<コメット>を不可視化したため、ジョオンは彼らを見失ってしまう。

PART2: Twenty Years Before
ホームに戻ったカーティスは、円盤状のドローン上に脳だけを格納した親代わりのサイモン・ライトから、両親の死の真相を初めて告げられる。
-ロジャー&エレーヌ・ニュートン夫妻はアンドロイドの開発のため、裕福な実業家のコルボから膨大な資金提供を受けていた。当初、アンドロイドは不治の癌に侵されたサイモンの新しい体として開発中だったが、コルボの目的は負傷した兵士の脳をアンドロイドに移植して、奴隷のような不死身の兵士を作り上げることであり、軍事組織と契約すれば巨額の富が得られるからだった。
コルボの意図を知ったニュートン夫妻は、アンドロイドを開発したとしても、闇組織との繋がりを噂されるコルボにいずれ消されるかもしれないという恐れを抱き、死の淵にあるサイモンを連れて、保有する宇宙ヨット<コルネット>(後にカーティスたちが<コメット>と改名する)で廃墟となっている月の研究施設に隠れることにした。月面到着直後にサイモンが瀕死状態となったため、アンドロイドが完成するまでの一時的な処置として、サイモンの脳をドローンへ移した。
月へ向かう途中でヨットが爆発したように見せかけてコルボを欺こうとしたが、数カ月後にコルボは夫妻の隠れ家を突き止めて、手下2人を連れて月へやって来た。
夫妻はサイモンは病死しアンドロイドの創造は失敗したとコルボに嘘を言う。激怒したコルボは手下に夫妻を射殺され、その場に居合わせたロボットのグラッグが手下2人を片づけたが、コルボは爆弾を残して逃走。爆発により現場一帯は破壊されたため、手下の身元もわからず、サイモンはコルボの犯罪を立証することができない。
爆破された部屋から数メートル地下深くの部屋で、1歳にもならないカーティスとバイオクラスト(細胞塊)状態のオットーと一緒に隠れていたサイモンは監視カメラで一部始終を目撃し、息絶えて床に倒れているニュートン夫妻に復讐を誓う。-

両親の死のいきさつを全て知ったカーティスは、殺人の罪を問われることなく政治・経済に成功したコルボを目の当たりにして、両親を失い月で孤独な生活を送り、人間とのかかわり方もわからずに奇抜なふるまいしてしまう自分の生い立ちを顧み、サイモン・グラッグ・オットーに受けた教育や格闘技の訓練の目的がコルボへの復讐のためであり、それが定められた道だと思いコルボ暗殺を決意する。

PART3: The Senator of the Lunar Republic
月面のアームストロングクレーターにあるコルボ邸へグラッグとともに忍び込んだカーティスは、偶然にも大統領暗殺のためライフルを構えている黒づくめの男に遭遇し、銃撃を阻止するため暗殺者と格闘する。
ジョオンの緊急警報を受信し、その格闘現場に出くわしたエズラは暗殺者を射殺し、カーティスも拘束する。カーティスは、通信用ノードとして機能する指輪とAnni(頭に埋め込まれた通信端末)を通じてサイモンの指示に従い、”自分はプロフェッショナルなトラブルシューター(紛争解決人)として事前に暗殺計画の情報を入手し、阻止するために潜入した”と説明する。本名を明かさず”キャプテン・フューチャー”と名乗るカーティスが暗殺者を阻止したことがわかり、警備責任者のエズラだけでなく、その場に居合わせた大統領とコルボにも感謝される。
その後で別室で大統領(とエズラとジョオン)の前で、両親がコルボに殺害されたためにコルボを正義の裁きにかけるためにコルボ邸にやって来たのだと告げるが、コルボ暗殺が目的だったことは明かさなかった。

大統領暗殺を阻止したことがきっかけで、カーティスは一時的に惑星警察機構の極秘エージェントに任命される。カーティスの任務は、暗殺者が属する火星人の組織”Sons of Two Moons”、その指導者で火星の犯罪組織の首領として大きな影響力を持つ”火星の魔術師”ウル・クォルン、火星の分離独立を目指す武装組織”Starry Messenger”、(クォルンとのかかわりを主席たちが疑っている)ヴィクター・コルボたちの関係と動向を探ることであり、サイモン、オットー、グラッグと監視役のジョオンとともに火星へ向かう。(この時点では、クォルンとコルボの関係は誰も知らない)

PART4: The Photon Express
月のコルボ邸でカーティスの打ち明けた話を盗み聞きしていたコルボは、カーティスたちを阻止するための破壊工作を企む。レーシング用宇宙ヨットのために性能の低い<コメット>は惑星間航行するには速度が遅く、惑星離脱速度も出せないため、全長数百メートルの巨大運搬船(ビームシップ)<ブラックケット/Brackket>に格納されて火星へ航行する。
その途上、<コメット>を<ブラックケット>から切り離そうとする破壊工作を見つけたカーティスは、工作員と格闘して射殺するも船外へ投げ出されてしまい、<コメット>を<ブラックケット>も救出に向かうことができないため、空気タンクが空になると死ぬことになる。
カーティスを完全には信用していなかったエズラとカシュー主席は、ジョオンを支援するためにSolar Guard Forceのパトロール船<ビジランス/Vigilance>で密かに<ブラックケット>を追尾していたが、ジョオンが送った救援要請の緊急通信を受けて、<ビジランス>がカーティスを救助する。カーティスは<コメット>の破壊工作者が”Sons of Two Moons”のメンバーだとエズラに知らされる。

PART5: The Search for the Magician
火星でオットーとジョオンに合流したカーティスは旅行者の変装をして、IPF諜報部から”Sons of Two Moons”の本拠地とみなされているAscareus MonsのTolouへ列車で向かう。ジョオンと2人だけになった時に、カーティスの目的がコルボへの復讐だとわかったジョオンは「復讐と正義は同じではない、復讐しても失ったものは取り戻せない、コルボに会ったらこの言葉を思い出して欲しい」と諭す。
火星到着直後からオットーとジョオンを尾行していた謎めいた火星人の美女ヌララとカーティスは、列車の展望車で2人だけになる。カーティスは自分の両親を殺した人間を裁判にかけるためにクォルンの助けを借りたいと言い、どうやって会えるのかヌララに訊く。ヌララはクォルンの居場所を知っている人物に会わせることはできるので、Tolouで途中下車して、というパブへ来るよう告げる。
指示通りそのパブへ行ったカーティスたちは、入り口で武器を預けるように言われ銃を携帯せずにパブへ入ると、店内に”Starry Messenger”の標識が掲げられているのを見つける。このパブは”Starry Messenger”の支配下にあり、ヌララが彼らをとらえるように店内の客を装っていた”Starry Messenger”のメンバーたちに命令すると、男達がカーティスたちに襲いかかってきた。カーティスたちは素手で格闘するも相手が多すぎて形勢は不利で、天井から放射された麻痺ビームで意識を失い捉えられてしまう。
カーティスたちは手足を縛られたまま”Starry Messenger”のローバーに分乗させられ、溶岩トンネル(lava tube)を通って、Ascareus Monsカルデラの淵にあるクォルンのキャンプへと向かう。意識を取り戻したカーティスは、トンネル内で武装した兵士たちが側面に積まれた多数のコンテナを警備しているのが見えた。

PART6: Fire on the Mountain
キャンプの到着したカーティスはクウォルンと会い、どこか見覚えのあるような顔だと思うが、クォルンにコルボが実父だと告げられて驚き、さらに手を縛られて連れてこられたコルボと会う。
”Straight Wall”に興味を持ったカーティスが碑文を解読できないことを知ったクォルンは、それは文字でなく数学だと解読結果をカーティスに見せると、カーティスはそれが座標だと気づく。その座標の場所Ascareus Monsにキャンプを定めたクォルンは、百万年以上も生きていたらしき”オーグ”という言葉しか発しない奇妙な小動物と、デネブ人の宇宙への”Portal”となるワームホールジェネレーターとおぼしきリングの残骸と碑文を発見していた。
この新しい碑文を解読すれば、第2のワームホールリングが作れるはずだというクォルンは、デネブ人とコンタクトし、火星の独立を援助してもらうかわりに、太陽系の残りの惑星から地球人を追い出し、太陽系政府をデネブ帝国に挿げ替える取引をするという計画を明かす。それを聞いたカーティスとコルボはクォルンは狂っていると思う。

クォルンはカーティスの能力に目をつけ、彼らの仲間に加わらなければオットーとジョオンを殺すと脅すが、カーティスはそれを考えるふりをしつつ、<コメット>がやって来るのを待っている。さらにクォルンの実母を事故に見せかけて殺したがコルボだと知っているクォルンは、自らの復讐のために、カーティスの復讐心を利用してコルボをプラズマ銃で射殺させようとする。
しかし、カーティスはコルボを銃で撃たずに、ファントムデバイスで自らを不可視化してクォルンたちを襲い、コルボを連れてオットーとジョオンとともに逃走し、<コメット>の自爆着陸直前に近くに係留されていたクォルンの宇宙艇で離陸する。
捉えられている間にカーティスが密かに指輪を通じてモールス信号でサイモンへ指示していた通り、サイモンとグラッグはイイクを連れて<コメット>から<ビジランス>へ乗り移っていた。サイモンは<ビジランス>の通信ネットワークを通じて遠隔操縦により、<コメット>をファントムデバイスで非可視化し、クォルンのキャンプに自爆着陸させる。デネブ人のリングとペトログラフも”Sons of Two Moons”のメンバーも跡形もなく破壊され、それと同時に、サイモンが伝えたカーティスの指示どおり、<ビジランス>からSolar Guard forceの部隊がTolouにある”Starry Messenger”の拠点を急襲して、多数のメンバーを逮捕する。

<コメット>の自爆着陸直前に、クォルンが底なしの火口へ身を投じようとし、ヌララが宇宙艇へと向かうのをカーティスは目撃するが、2人の生死はわからない。<ビジランス>に収容されたカーティスの報告により、溶岩トンネルも捜索した部隊は、全面的な武装蜂起のために準備されていた膨大な武器を押収した。
<ビジランス>で地球へ帰還する途上で留置室に拘留されているコルボに会ったカーティスは、太陽系政府転覆と主席暗殺計画、さらにカーティスの両親殺害の容疑でコルボは裁判にかけられ、地位と財産と名声を全てを失い、冥王星の刑務所で一生を過ごすだろうと告げて立ち去る。通路で待っていたジョオンに会ったカーティスは、”学ぶことが必要だったと知らなかったことを教えてくれた”と彼女に感謝する。

EPILOGUE:The Coming of the Futuermen
月に立ち寄ってから、IPFシャトルで地球へ到着したカーティスとサイモン・グラッグとイイク・オットーとオーグは、レッドカーペットと儀仗兵に迎えられる。主席執務室ではカシュー主席から、コルボとクォルンの陰謀を暴き戦争を未然に防いだことで感謝の言葉をかけられ、思いがけない提案-自爆させたコメットの代わりに太陽系政府予算でIPFと同じワープドライブを搭載した新しい宇宙船を建造し、”キャプテン・フューチャーとフューチャーメン”として、IPFのための非公式な独立組織として活動しないかと提案される。
コルボ邸へ忍び込んだ頃は、正体を隠すためとはいえ”キャプテン・フューチャー”と名乗ることを嫌がっていたカーティスだったが、この新しい役割を引き受けようと決意し”I am Captain Future.”と宣言する。

(終)

「(2)キャラクター」に続く(作成中)

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2019_12
08
(Sun)18:00

パクチーペーストとパクチースープ 

以前からイオンの店頭で見かけて気になっていた「S&B きざみパクチー」。
チューブ状の薬味は添加物が多いので買わないけど、写真を見ると濃い緑色でパクチーがいっぱい入っているように見える。

S&B きざみパクチー 38g×5個S&B きざみパクチー 38g×5個

S&B


原材料:食塩、パクチー、魚醤/ソルビット、加工デンプン、酒精、酸味料、香料、増粘剤(キサンタン)、着色料(紅花黄、クチナシ)

お向かいの奥さんがこのチューブ状パクチーがお気に入りで、パクチーの味と香りがしっかりあって美味しい!というので、試しに買ってみた。
1cmくらい出して使ってみたところ、薄い緑色がかった透明なジェル状で、刻んだパクチーがちらほら入っているだけ。写真みたいに刻んだパクチーがたっぷり入ったように見える濃緑色ではない。
パクチーの姿だけでなく、味もほとんどしない上に、やたらに甘くて、ライムの酸味も強い。食ベた後にはパクチーの香りがかなり残るけど、パクチーの味はほんのちょっとだけ感じる程度。
成分から見ると、ソルビット(甘味料)と加工デンプンを水(か何か)で溶かした液が重量的に一番多くて、パクチー自体はわずかではなかろうかと。
塩気はあまり強く感じなかったので、ソルビットがかなり多く使われているような気はする。

私の味覚がおかしいのか、それとも私の買った商品がたまたまパクチーが少なかった可能性もあるので、念のためamazonのレビューをチェックすると、私の感想と似たようなコメントが複数あり。やっぱり商品自体の問題に違いない。

「パクチーの味が全然しないんだけど」と↑の奥さんに言ったら、パクチーを食べたことがないのでこのチューブの味がパクチーの味だと思ったそうな...。甘いものと酸っぱいものが好きな人なので、このチューブのパクチーが好きなのも納得。そもそも私とは好みが違うので、ちゃんとamazonの口コミをチェックしなかったのが失敗だった。
パクチーとは思えない味でこれ以上食べる気がしない。ほんの少し使っただけなので捨てるのもどうかと思い、このチューブが好きな↑の奥さんに差し上げたのだった。


生パクチー以外のパクチー製品で美味しいと思ったのは、カルディの「パクチーペースト(ざく切り)」と「パクチースープ」。
「パクチーペースト」はタイプライド(THAI PRIDE)の輸入品とカルディオリジナルと2種類買ったけど、どちらも刻んだパクチーが180g入りの瓶にいっぱい入っていて、素材感たっぷり。昔は180g400円くらいだったと思う。今はカルディの店頭ではどちらも見かけない。
タイプライドの「パクチーペースト」の方は、カルディのオンラインショップとイオン系列の輸入食材「カフェランテ」で販売中。
原材料は、パクチー、大豆油、砂糖、食塩、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC)。S&Bのチューブ製品に比べると、添加物が少なくて、ざく切りパクチーがたっぷり。パクチーの風味が弱く、砂糖が多いのか結構甘いけど、ざく切りパクチーが美味しい。
180g518円(「カフェランテ」)でパクチーの使用量は圧倒的に多いから、S&Bのチューブ状パクチー(1本38g)を5本買うよりお得だと思う。

パクチー ペースト (ざく切り) 【THAI PRIDE】パクチー ペースト (ざく切り) 【THAI PRIDE】







カルディのオリジナル商品「パクチースープ」は、乾燥パクチーがたっぷり入った粉末スープ。
スープは甘みと塩気が強いので、規定量の半分以下でも充分。
64g278円(税込)でこれだけ乾燥パクチーがたっぷり入っていたら、乾燥パクチーのスパイス瓶(数グラムで200円前後)を買うよりずっとお得。

カルディオリジナル パクチースープ 64gカルディオリジナル パクチースープ 64g





2019_12
03
(Tue)18:00

ワグシャル ~ フローラン・シュミット/ピアノ作品集 

来年が生誕150年のメモリアルイヤーにあたるフローラン・シュミット。ピアノ作品は全然有名ではないけど、作品数は結構多い。
初期のロマンティックなドビュッシーみたいな曲が多く、現代風なのは《Crepuscules(薄暮) Op. 56》、《Ombres(影) Op. 64》、《Mirages(蜃気楼) Op. 70》。

Crepuscules, Op. 56: IV. Solitude


Ombres, Op. 64: I. J'entends dans le lointain


《Mirages》の第1曲はクロード・ドビュッシーへの追憶(”A la memoire de Claude Debussy")として書かれた”Et Pan, au fond des bles lunaires, s'accouda”(そして牧神は月光を浴びた麦畑のなかに横たわる)
Mirages, Op. 70: No. 1. Et Pan, au fond des bles lunaires, s'accouda



シュミットのピアノ曲全集録音は見当たらず、ピアノ曲集も少ない。そのなかで↑の3曲を収録したローラン・ワグシャルの『フローラン・シュミット/ピアノ作品集』(Timpani)が一番感触が良くて、切れ味良いタッチにソノリティも美しく表情豊かでファンタジック。

フローラン・シュミット:ピアノ作品集(FLORENT SCHMITT:Oeuvres pour piano)フローラン・シュミット:ピアノ作品集(FLORENT SCHMITT:Oeuvres pour piano)
(2014/2/5)
ローラン・ワグシャル

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2019_11
28
(Thu)12:30

ダイソーの3Dパズル”宇宙シリーズ” 

最近、毎日チェックしている”sorae 宇宙へのポータルサイト”。
8月から子供時代の愛読書だったキャプテン・フューチャーやスタートレックとかのSF小説を再読しているので、どうやら子供の頃の”宇宙好き”が再燃したらしい。子供の頃に天体望遠鏡で月や金星、土星(小さい望遠鏡でもリングが見えた)、星座を毎晩見ていたので、もともと”宇宙好き”の素養があったに違いない。

soraeの8月に掲載された記事で面白そうだったのが、「100円ショップで宇宙模型を発見!太陽系もロケットも探査機も作れちゃうぞ」
「3Dパズル」というシリーズもので、ラインナップは太陽系、サターンVロケット、スペースシャトル、月面探査機、無人惑星探査機、火星探査機、巨大望遠鏡、国際宇宙ステーションの8種類。
子供時代にプラモデルに全く興味がなかったけど、メカものではなく「太陽系」にはちょっと興味がある。

早速ダイソーへ行って現物を見ると、「サターンVロケット」は売り切れ、「スペースシャトル」が残り1つ。他の6つはたくさん残っていた。
パズルというよりは、発泡スチロール板のパールを組み立てる模型。各パーツに番号がついていて、組み立て方法もちゃんと書いている。
「太陽系」は惑星の模様と形をしたパーツを台座の軌道上にはめ込むだけ。軌道上の溝にそって移動できるらしい。組み立ても簡単で、飾ってもあまり見栄えしない。宇宙の写真や絵のジグソーパズルの方が時間をかけて楽しめるし、壁に飾っておくと綺麗なので、この「太陽系」パズルを買うのはパス。
メカものは、プラスチックのプラモデルの代わりに発泡スチロールを使ったと思えば組み立てる面白さがあるし、たった110円で充分楽しめそう。

↓のフィギュア関連ブログに、3Dパズルが画像入りで詳しく説明されている。見るだけでも楽しい。でも、不器用な私が組み立てると、「太陽系」以外は途中でパーツを壊してしまう気がかなりする。
ピース数が最も多いのは「スペースシャトル」。宇宙飛行士のパーツまであるのに、なぜか台座と背景が付いていない。
「月面探査機」と「火星探査機」は、それぞ台座と月/火星の背景画が付いているので、部屋に飾っってもいい雰囲気。
「スペースシャトル」も台紙と背景画が付いていたらずっと見栄えすると思う。工作好きなら自作できるだろうけど、「月面探査機」の台座と背景(裏面)を使ってもいいかも。

レビュー ダイソー 3Dパズル 宇宙シリーズ その1[ふぃぎゅる!]
レビュー ダイソー 3Dパズル 宇宙シリーズ その2[ふぃぎゅる!]
2019_11
26
(Tue)18:00

【新譜情報】ポール・ルイスのベートーヴェンBOX(ピアノ・ソナタ全集、ピアノ協奏曲全集、ディアベリ変奏曲) 

来年はベートーヴェンイヤーなので、一足先に今月発売されたポール・ルイスのベートーヴェンBOX。新規録音ではなくて、過去の録音を廉価版で再発売したもの。
収録曲は、ピアノ協奏曲全集、ピアノ・ソナタ全集にディアベリ変奏曲。amazonでは輸入盤が送料込で3300円くらい。

1年ほど前にピアノ協奏曲全集とピアノ・ソナタ全集最終巻Vol.4だけを購入した時は、たぶん合計で5000円くらいだった。
ピアノ・ソナタ全集が入っているこのBOXセットはとてもお得なので、買うかどうか決めるのにまた試聴してみたら、柔らかくて弱い力感のタッチと歌い回しがシューベルトを聴いているみたいな気がする。
そういえば以前に試聴した時も同じ印象だったので、やっぱり私の好みとは合わないままだった。録音自体は全てNMLで聴けるので、このBOXセットを買うのはパス。
ピアノ・ソナタと違って、ピアノ協奏曲全集の方は輝くような音色と力強いタッチで、これは私の好きなベートーヴェン。

Beethoven: Complete Sonatas & Piano ConcertosBeethoven: Complete Sonatas & Piano Concertos
(2019/11/15)
Paul Lewis

試聴ファイル



<関連記事>
ポール・ルイス ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集

タグ:ベートーヴェン ルイス

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