気ままな生活

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カッチェン ~ ブラームス/2つのラプソディ第2番,ドイツ語インタビュー

カッチェンの珍しいドイツ語インタビュー。カッチェンは数か国語を流暢に話すことができるのは知っていた。母国語の米語の他にパリ留学・移住したくらいだからもフランス語が話せるし、祖父母がロシア移民だったのでおそらくロシア語も話せるはず。

JULIUS KATCHEN - THE AMERICAN MASTER PIANIST - AN INTERVIEW

※音源:BR - RETRO [Fernsehen des Bayerischen Rundfunks](バイエルンラジオ放送の映像アーカイブ)

動画のなかで、(当時の)旧東側地域で予定されていたコンサートツアー(ゲヴァントハウス管弦楽団との協演など)をキャンセルした理由をインタビュアーが質問している。このツアーとは、1962年に東ベルリンと東ドイツで予定されていた12公演のこと(ということは、このインタビューはカッチェンが36歳頃)。
カッチェンは、今はベルリンの壁の内側で心から演奏する気にならないと答えている
meloclassic盤CDのブックレットにこのキャンセル理由が書かれていた。演奏会を行うことはカッチェンが”東ドイツの共産主義体制を認めたことになり”、プロバガンダのために利用されるということを学んだからだという。(このキャンセルの報復措置として、ソ連の作曲家ハチャトリアンはウィーンで予定されていたカッチェンとの録音予定をキャンセルしている)

映像で弾いているのは、ブラームスの《2つのラプソディ》の第2曲。この曲のライブ映像は初めて見た。
カッチェンは第1番もDeccaに録音している。昔は第1番の方が好きだったけど、カッチェンの録音を初めて聴いた時から、第1番に比べて音型と展開がシンプルな第2番も同じくらい好きになれた。
カッチェンは冒頭からやや速めのテンポで、クレッシェンドの盛り上がりも大きく、勢いのあるかなり起伏の激しい演奏。左手の低音が良く響いていて重心は低い。音色や響きはクリアで、残響もそれほど長くは残していないので、明晰さがある。
途中、一転して消えそうな弱音で弾いたかと思うと、すぐに激しいフォルテの和音に変わったりという、結構ドラマティック。線が太く陰翳の濃い音色がこの曲に良く似合い、暗い焔のような情熱が渦巻いている気がする。


<関連記事>ジュリアス・カッチェンにまつわるお話

串岡慶子『箸置きの世界 食卓の小さな遊び』

「四季の風物、動物、植物、文様、縁起物まで、多種多様な「箸置き」の世界。著者の貴重なコレクションを通して楽しむ、小さくて可愛い、日本人の掌の美をめでる一冊」という紹介文がぴったりな『箸置きの世界 食卓の小さな遊び』(串岡慶子著、平凡社)。
箸置きの写真だけでなく、箸置きにまつわる話がいろいろ載っていて、箸置き好きには見ても読んでもとても楽しい本。

箸置きの世界 食卓の小さな遊び(コロナ・ブックス)箸置きの世界 食卓の小さな遊び(コロナ・ブックス)
(2022/9/28)
串岡慶子


箸置きの世界 食卓の小さな遊び[平凡社ウェブサイト] (サンプル頁の掲載あり)
※帯に「世界初!箸置き専門書」と書いていたので、箸置きだけを取り上げた他の研究書がないか探したけどやっぱり見つからなかった。

<目次>
第1章 四季の食卓と箸置き(新春/春/夏/秋/冬)
第2章 箸置きと私(箸置きとの出会い/箸置き蒐集家になる/箸置き探偵誕生/箸置き普及委員となる/昭和の箸置き、そして箸立て・箸入れ)
第3章 箸置きの歴史をたどる(古代/中世/近世/近代/現代)
第4章 箸置き歳時記
【日本の自然】四季の花/椿/梅/春野/桔梗耳皿/菊/もみじ/花の箸立て/花の箸入れ/海の魚/フグ/イカ/いろいろな貝/淡水に棲む魚
【食の恵み】四季の野菜/なす/かぶ/さやえんどう/栗・落花生/きのこ/柿
【縁起物】縁起物大集合/瓢/松/結び文/干支/扇
【日本の暮らし】身近な鳥/犬/猫/昭和の暮らし/家庭用箸立て/外国向け箸立て/昭和のおもちゃ/和楽器/舟と筏
【その他】緑と青/各地の素材
コラム:置物や古い道具を見立てて使う/箸の置き方・箸置きの向き/箸置きから始まるいいこと七か条/箸を離れた遊び方もいろいろ 
エッセイ「箸置き」 高峰秀子
箸置き・箸入れ掲載リスト
あとがき
参考文献

『箸置きの世界 食卓の小さな遊び』串岡慶子著(平凡社)[読売新聞/レビュー]
マツコの知らない世界で紹介~箸置きの世界~購入可能なネットショップ情報もあり![ネット通販情報局「ドラマニアローズ」]

子供の頃から箸置きが食卓に置いてあった。長方形に竹や笹の和風柄という大して凝った箸置きではなかったし、特に何も思わずに使っていた。自炊するようになってから、食卓をセットするときに箸の置き場に困るのがわかって、色や形が気に入った箸置きを時々買っていたら、20個くらい集まっていた。その中で使うのは季節ごとに変えているけど、全然使わない箸置きと頻繁に使う箸置きにきれいに分かれている。

著者が所有している箸置きは2000個近く。明治以降のもので、大半は昭和時代、それも戦後のもの。著者が調べた箸置きの歴史をたどると、そもそも箸置きが登場したのが明治時代から。その中で窯元や陶芸家の印があるものは約2割で、そのうち判読可能なのは半分くらい。
箸置きのコレクションの紹介(図と文章)以外の話-著者の箸置き(と箸入れ、箸立て)蒐集のきっかけと蒐集方法、箸置きの効用、箸置きの歴史-も面白い。

著者の箸置き探しの場所は、主に北野天満宮の「天神さん」、東寺の「弘法さん」と「ガラクタ市」などの陶器市や骨董店。京都には箸置き専門の窯元(「京豊」、「京泉」、「松香」、「芳、「吉兆」など)があるという。(久しぶりに京都へ行って、箸置き探しをしたくなってきた)

箸置きの歴史も、古代から現代に渡って文献(故実書、絵図、写真、絵巻物、雑誌など)を調査し、箸のおき方、箸台、箸置きが図示されている絵図・写真・記事などが記載されている。その当時、お箸がどういう風に置かれていたのか、眼で見てもよくわかる。箸置きの始まりから変遷を簡潔に書くと....
古代(飛鳥・奈良・平安時代):最初は箸台、耳皿などの土器、やがて中国文化の影響により宮中の宴では、大きな台盤に料理を並べ、足付きの馬頭盤(箸台の一種。銀製、朱塗りの木製)に箸とさじが置かれていた。貴族は耳皿に箸を置き、庶民はご飯に箸を突き立てる。9世紀以降、食事が大きな台盤から、銘々に配膳するため高坏へと変わる。
中世(鎌倉・室町時代):本膳料理では耳皿、茶会での食事・懐石ではお膳の縁に箸を掛ける。
近世(安土・桃山・江戸時代):浮世絵や武士の日記に箸立てが登場。手元に置かれた小皿に箸を置く。
近代(明治~昭和20年頃):箸置きの登場。その背景として、銘々皿からちゃぶ台が普及し、一つの食卓を多人数で囲むようになり、食卓の汚れを箸に付けないために箸置きが考案され普及。箸入れは明治に使われていた模様。雑誌にも箸置きを置いたお膳の写真などが掲載されていた。
現代(昭和20年~平成へ):戦後の混乱期を経て景気が回復し、高度経済成長を遂げ、生活の余裕が生まれると、箸置きが雑誌に再登場、箸置きの景品化、子供用箸置きが作られたりした。凝った箸置きから平成へ入ると季節を問わず使えるシンプルな箸置きが増加。ナイフやフォークも置ける大きなもの、豆皿と共用できるもの、伝統工芸と現代が融合した新感覚の箸置きなど多彩になった。

本書には色・形・絵柄・素材がバラエティ豊かな箸置きの写真が多数載っていて、見ているだけで楽しい。その中でこれは使いたいと思った箸置きが2つ。一つは真っ赤に熟した柿の実が2つ連なっている箸置き。形が面白いし、色合いも品良く華やか。調べてみると、酒井田柿右衛門作「双柿箸置」で5個セットで44,000円もする。食器というよりは美術工芸品みたい。

もう一つは白山陶器の「とり」。これは波佐見焼。翼の間にネームカードやメッセージカードを差し込める。
10年位前に買った白い鳥の箸置き(お正月用)とどちらにするか迷ったのを覚えている。
イオンモールの「Grin Store」に置いているのを思い出して早速購入(1個660円)。以前見た時は真っ白だと思ったけど、よく見たらほのかに青みがかった白で背中の部分は少し青みが強くなっていた。持っている白い鳥の箸置き(目がグレーで顔が可愛い)よりも細身で背中のくぼみが深いのでお箸が載せやすく、買ってから毎日使っている。

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※左の箸置きが10年前に買った白い鳥。使うのはお正月だけ。底面に製造元の印が彫られているけど、判読できない。右が今回買った白山陶器の「とり」。

持っている箸置きのなかで、本書に載っているものは3つくらい。赤かぶ(全く同じもの)、桜の花びら(たぶん同じ)、枝付梅(デザイン一緒で色使いが微妙に違う)。
本書には載っていないけど、「うさぎのお月見」を描いた箸置き(↓)は、色使いと柄が絵みたいに綺麗で冬に良く使っている。他には赤かぶ、(羽子板用の)羽根。春は、桜の花びら、枝付梅、小かぶ(桃色かぶと黄緑の葉っぱ)、夏には緑の葉っぱ、涼し気なガラス製の花、秋は柿・栗・どんぐり・もみじ饅頭と、季節(と気分)によって選ぶのが楽しい。

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田部京子『シベリウス/ピアノ作品集』

シベリウスのピアノ曲を聴いていると、寒く冷たく凍てつくような空気や水のイメージが湧き出てくるせいか、体中が引き締まるような感覚がする。
フィンランド人のシベリウスのピアノ曲は、同じ北欧でもノルウェーの作曲家グリーグの《叙情小曲集》とは印象がかなり違う。
シベリウスは、叙情美しくとも、湖のような透明感と冷んやりとした温度感があり、情緒や感傷過多になることがない。
感情や情緒に働きかけるというよりも、思索的・内省的。叙情的な曲であっても、感傷を寄せ付けないようなストイックな厳しさ、孤独感、寂寥感などが流れているようにも感じる。
同じ北欧の作曲家でも、グリーグの《叙情小曲集》よりも、シベリウスのピアノ曲に惹かれるのは、自分の心の内を見つめているような密やかで内省的な音楽だからだと思う。

田部京子の『シベリウス/ピアノ作品集』は、シベリウスのピアノ曲のなかでも、初期の作品ではなく、Op.75(1914年)以降の後期の作品のなかから、5つの曲集を録音。
Piano WorksPiano Works
(2000/8/22)
kyoko Tabe

試聴ファイル(chandos.net)


5 Romantic Pieces/5つのロマンティックな小品, Op.101
No. 1. Romance/ ロマンス
No. 2. Chant du soir/夕べの歌
No. 3. Scene lyrique/抒情的情景
No. 4. Humoresque/ユモレスク
No. 5. Scene romantique/ロマンティックな情景

5 Pieces "The Trees"/5つの小品 「樹の組曲」, Op.75
No. 1. When the Rowan Blossoms/ピヒラヤの花咲くとき
No. 2. The Lonely Fir/孤独な松の木
No. 3. The Aspen/ はこやなぎ
No. 4. The Birch Tree/白樺
No. 5. The Spruce/樅の木

シベリウスのピアノ曲のなかで、たぶん一番有名な「樅の木」。
Five Pieces for Piano, Op. 75, "The Trees": V. The Spruce


5 Pieces "The Flowers"/5つの小品 「花の組曲」, Op.85
No. 1. Bellis/ひな菊
No. 2. Oeillet/カーネーション
No. 3. Iris/アイリス
No. 4. Aquileja/金魚草
No. 5. Campanula/つりがね草

このアルバムの曲集はどれも好きだけど、一番好きなのは「5 Esquisses/ 5つのスケッチ, Op.114」。イメージ喚起力が強いことと、和声がファンタスティックで美しい。特に第4番「森の歌」は不協和的な和声がミステリアス。
No. 1. Landscape/風景
No. 2. Winter Scene/冬の情景
No. 3. Forest Lake/森の湖
No. 4. Song in the Forest/森の歌
No. 5. Spring Vision/春の幻

Cinq Esquisses, Op. 114: I. Landscape


Cinq Esquisses, Op. 114: II. Winter Scene


Cinq Esquisses, Op. 114: III. Forest Lake


Cinq Esquisses, Op. 114: IV. Song in the Forest


Cinq Esquisses, Op. 114: V. Spring Vision



5 Characteristic Impressions/ 5つの特徴的な印象 Op.103
No. 1. The Village Church/村の教会
No. 2. The Fiddler/ヴァイオリン弾き
No. 3. The Oarsman/舟の漕ぎ手
No. 4. The Storm/嵐
No. 5. In Mournful Mood/悲しみに沈んで


「シベリウスのピアノ曲の演奏はそんなにやさしい事ではないのです。そのほとんどが小さな形式で書かれているとはいえ、どんなに短い曲であろうと背後には交響曲作曲家の持つ広い視野と深い呼吸が隠されています。ピアニストではなかったシベリウスのピアノ曲については度々批判されてきましたが、ウィルヘルム・ケンプをはじめ、グレン・グールド、ウラディーミル・アシュケナージなどがシベリウスに関心を持ちその価値を認めて演奏しています。1915年製のスタインウェイを演奏している写真や動画が撮影されていることからも推察される通り、実はシベリウスはピアノに向かう事が好きであり、時には即興演奏もしていました。彼は親友の一人でもあった伝説の大ピアニスト、フェルッチョ・ブゾーニの演奏に個人的にも接していたにも関わらず、大規模で名人芸的なピアノ曲を作曲したわけではなく、魔術的世界ともいえる不思議な魅力に満ちた繊細で表情豊かな創作をピアノ曲として残しました。」
[出典:渡邉規久雄 ピアノ・リサイタル ~シベリウスを弾く Vol.5~ シベリウス リサイタルに寄せて(エリック・T.タヴァッシェルナ (ピアニスト/ヘルシンキ芸術大学 シベリウスアカデミー名誉教授)


このアルバムに収録されていない曲で有名なのは、「キュリッキ」と「3つのソナチネ(第1番~第3番)」(グールドが1976/77年に録音したことで有名になったらしい)、オーケストラ曲で有名な「悲しきワルツ」のピアノ版。
Jean Sibelius - KYLLIKKI - OP. 41


Sibelius - Sonatina in F-Sharp Minor, Op. 67 No. 1 (Gould)


Sibelius 'Valse Triste' PIANO SOLO - P. Barton

※オケ版は、たしかTVドラマシリーズ『ダーク・エンジェル』で命を狙われた主人公のマックス(女優はジェシカ・アルバ)が車で国外へ脱出する時のBGMに使われていた。

*CommentList

オジロワシの子育て動画

エストニアのオジロワシ(white-tailed eagles)の巣。
3羽のイーグレットのうち、1羽だけ孵化がかなり遅かったらしくかなり小さい。餌の獲得競争で負けたり、突かれて死んだりしなかったのは、餌が充分にあったからかもしれない。
親ワシが巣のレイアウトを変えようとして、太い木の枝でうっかりイーグレットに当てたり、落としたりして、イーグレットは災難。この巣はかなり狭いし、隙間だらけなので、イーグレトが巣に挟まったり転落しなかったのは運が良かった。
イーグレットが成長すると巣が狭すぎるので、親もイーグレットも木の枝に止まって、獲物を引き裂いたり、餌を食べたりしている。ラストで転落したイーグレットは無事だったらしく、地上で親が餌を与えて、飛び立って巣立ちするまで面倒をみたとのこと。

Highlights of white-tailed eagles’ nest in Estonia, season 2016



ポーランドのオジロワシの巣。
孵化したのは3羽。生後間もなく、一番先に生まれた雛(Uno)が残りの2羽を激しく突つき始め、一番小さな雛が4/15に死ぬ。(説明によると、この攻撃性は餌をめぐる競争相手を排除しようとするもので、エサの豊富であっても見られるが、生後約 2 週間で消失する)
Bielik Online Bory Tucholskie 15.04.2022 14:04


2番目に孵化した雛(Duo)も、5月中旬くらいまでずっと突かれて続けて、餌を食べるのを妨害されていた。親ワシが餌を持ち帰るとまた突かれるため、身体を丸めて頭を防御しても、満腹して元気になったUnoがまた突つき始める。このままだとDuoは飢えか怪我で死ぬんじゃないかと思っていたけど、エサ自体は豊富で、Unoが満腹して動けなくなった後で、Duoが餌を食べられたので、何とか生き延びた。
Bielik Online Bory Tucholskie 01.05.2022 11:34 😥


楽しそうに羽ばたきしながらホップしていたDuo。うっかりUnoの身体を踏んづけて、激しく怒られる。
Zabawy młodych bielików. 09.06.2022 // Bielik Online Bory Tucholskie


同じ日の夕方、雨を振り落とそうとして羽ばたきしながら、またケンカしている2羽。Unoに負けないように、大きく足を広げて踏ん張っているDuoの姿が、歌舞伎役者に見えてしまった。
Droczymy się!



5月下旬、アカオノスリの雛が孵化するシーズンだったので、雄ワシが毎日立て続けにノスリの雛を餌として巣に連れて来た。ノスリの数はたしか1週間くらいの間に合計11羽(うち3羽は生きたまま)だった。
27日に2羽いるノスリの雛のうち、一番最初(5/21)に巣に連れて来られたのが白黒の雛。自己給餌する練習用らしく、イーグレットが全然手をつけなかったので、餌の残骸を拾って食べながら何とか生き延びていた。とうとう空腹のDuoがノスリの頭を掴んで食べようとしたので、Unoの足元にもぐり込んで避難。なぜかUnoはDuoを追い払って守ってやる。小さな白い雛の方は夕方に雌ワシがイーグレットたちに食べさせた。白黒の雛も飢えと雨天の寒さで28日に死に、イーグレットたちが自己給餌していた。
Bielik Online Bory Tucholskie 27.05.2022 04:26



ラトビアの巣。3羽のうち、最初に生まれた一番大きな雛が小さな雛2羽を突いて、エサを食べるのを妨害する。最後に孵化した一番小さな雛は無事巣立ちできるかかなり不安。
Jūras ērglis~Dad comes home for feeding the kiddos~12:43 pm 2020/05/02


とうとう一番最後に生まれた雛が巣から突き落とされて戻れなかった。
Jūras ērglis ~Terzo was attacked by his siblings and fell out of the nest~9:15 am 2020/05/17


それから1週間後、ずいぶん成長したイーグレットの仕草がユーモラス。
LDF Jūras ērglis - Funny eaglets 24.05.2020


雌ワシの羽繕いを不思議そうに見ているイーグレット。鳥が首をかしげるのは、対象物をよく見えるようにするためらしい。(手前にある2つの羽毛の塊は餌になってしまったノスリの雛)
LDF Jūras ērglis - Curious eaglet and mommy 19.05.2020



イヌワシの目の仕組み・不思議:1,000m離れた獲物を見つけて捉える視力の良さ[Santen]
「鷹の目」は実は凄くない、本当かウソか[Gigazine]

ヴォーン=ウィリアムズのピアノ作品

ヴォーン=ウィリアムズが作曲したピアノ作品は数少なく、そのなかで知られている曲は、《2台のピアノのためのピアノ協奏曲》と《グリーンスリーブス幻想曲》の編曲版くらい。

《2台のピアノのためのピアノ協奏曲》は、当初はピアノ1台で演奏していたところ、あまりに難曲だったので、ピアノ2台版に書きかえたという。ピアノパートがあまり華やかではなく、印象的に残る旋律もないので、ピアノ協奏曲というよりは、2台のピアノを組み込んだ管弦楽曲みたいな曲。時々ホルストの《惑星》を連想させるような旋律が聴こえる。

Ralph Vaughan Williams: Piano Concerto in C major

I. Toccata: Allegro moderato
II. Romanza: Lento
III. Fuga chromatica con finale alla tedseca: Allegro


《グリーンスリーブス幻想曲》のピアノ編曲版は、ヒューベルト・フォス編曲のピアノ連弾が比較的演奏機会が多く、ピアノソロ版はヴォーン=ウィリアムズ自身が編曲。
元々の民謡自体が親しみやすく、ソロもデュオもどちらも主題旋律がロマンティックで綺麗。冒頭の旋律が有名なので、中間部はほとんど聴いたことがなかった。
デュオ版の方が使っている音域が広く、音色がカラフルで立体感もあり、ソロよりも好き。

Fantasia on Greensleeves (arr. for piano duet)


Fantasia on GREENSLEEVES by Vaughan Williams - PIANO SOLO



ピアノ独奏曲は、曲自体は和声も旋律も美しく、透明感と落ち着きがあって聴きやすいけど、あまり印象に残らなかった。
The Lake in the Mountains


6 Schübler Chorales, Op. 5: 6 Schubler Chorales, BWV 645-650: Ach bleib' bei uns, Herr Jesu...


Hymn Tune Prelude on Song 13 by Orlando Gibbons



『ヴォーン・ウィリアムズ:ピアノ作品集』(ベッビントン/オモーディア)
Williams:Piano MusicWilliams:Piano Music
(2017/2/17)
Bebbington / Omordia



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プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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