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プロフィール

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

愛聴するのはベートーヴェンとブラームス。最近はバッハにも凝っている。ロマン派ならリスト。​さらに現代(20​世紀)の音楽を探検中。特に好きなのはピアノ音楽(ソロ、コンチェルトに室内楽)。

好きなピアニスト:早世したカッチェン、アラウ。現役では、レーゼルとソコロフ、ハフ、パーチェ。

好きな曲:ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第30・31・32番,ピアノ協奏曲第3番&第4番、ブラームス/ピアノ協奏曲第1番&第2番、後期ピアノ作品集

好きなジャズピアニスト:バイラーク、メルドー、ジャレット、エヴァンス、若かりし頃の大西順子。
好きな画家;クリムトとオキーフ。
好きな写真家:アーウィット、カルティエ=ブレッソン、ケルテス。

 

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綾佳子の墨彩画

たまたま美術展で見かけた南画家の綾桂子さんの墨彩画。
綾さんの祖父は、南画の大家直原玉青画伯。

綾さんの画風は、南画に多い墨色一色だけの作品とは違って、ベースの墨絵に金・白・赤色などが施されていたり、抽象画風だったりして、とてもモダンな印象。
特に、展示されていた『街角のカーニバル』は、普通の水彩画のようにカラフルな色彩が鮮やか。
欧州のカーニバルで、(チロル地方みたいな)民族衣装を着た子供たちが、フルート、ヴァイオリン、アコーディオンなどに加えてハープも弾いている情景が、柔らかいタッチの輪郭と淡く明るいパステル画風の色彩で描かれている。
とても綺麗な色合いとほのぼの~とした雰囲気で、いつも見る南画とは全く違った作風。

綾桂子さんの作品をネットで探してみると、南画にしては珍しく、外国にあるモチーフを使ったものがかなり多い。
墨絵をベースにしているわりに、とても幻想的な雰囲気が漂っている。

一方、日本の風景を描いた作品の方は、絵葉書みたいに昔懐かしい温かさを感じるタッチ。『街角のカーニバル』はこちらの画風。
具象画が多いけれど、展示会では『薄れゆくもの』という中央上部に花火がさく裂するような抽象画風の作品が出典されており、facebookにも載っている。

小さな画像や画集で見るよりも、実物の作品を原寸大で間近に見た方が、質感・量感・迫力が感じられて、やはり絵は現物を見る方が良い。
でも、美術館でいつも見られるわけではないので、画集を探してみても、出版されていないようだった。残念。

<主な作品>(リンクあり)
『カーニバルの日』
『象とアルルカン』
『パレルモの月』
『カーニバル』
『ヴェネチアの夜』
『仮面の人』
『mirage』

『祭りの日』
『干支の人形』
『こどもの日』
天神祭の花火
天神祭の獅子舞


<展覧会>
「綾 佳子現代墨彩画展」(案内状)(2014年12月津田塾大学)
「綾 佳子現代墨彩画展」(案内状)(2016年7月京阪百貨店)


ゼルキン ~ ベートーヴェン/幻想曲ト短調Op.77

ベートーヴェンのピアノ作品はほぼ聴いていると思っていたけれど、Youtubeで偶然見つけたゼルキンの録音で初めて聴いた《幻想曲ト短調Op.77》。

Wikipediaの作品解説「幻想曲 (ベートーヴェン)」を読むと、《ピアノ・ソナタ第24番「テレーゼ」》と作品番号が連続している曲で、自筆原稿では同一作品番号中の連番になっていたらしい。

冒頭はバッハの「トッカータとフーガ」みたいに急速で下降するスケールで唐突に始まり、一転して穏やかなアルペジオ伴奏で単調の悲しげな旋律に代わる。
この短調・急・暗と長調・緩・明という組合わせが交互に表れるというパターン。
冒頭のスケールは、なぜかバッハのパロディみたいに聴こえるし、全力疾走しては突然一休みして、また走り出す...みたいにに緩急がコロッ、コロッと変わっていく。
現代音楽で使われるパロディのような、何だか風変わりな曲。

Beethoven - Fantasia in G minor, Op. 77 [Rudolf Serkin]



Youtubeの音源の演奏者はルドルフ・ゼルキン。
ゼルキンの《幻想曲》を聴いた覚えがなかったので、収録しているCDを調べると、私が持っている《ディアベリ変奏曲》のCDに入っていた。
カップリングされている《バガテルOp.119》の方はたしかに聴いたけど、《幻想曲》は聴いていなかったのかも。

Diabelli Variations Bagatelles Op.119
(2003/9/30)
Rudolf Serkin

試聴ファイル

タグ: ベートーヴェン ゼルキン

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”水”をモチーフにしたピアノ曲

”鳥”に続いて、夏によく似合う”水”をモチーフにしたピアノ曲。
すぐに思い浮かぶのは、有名な印象主義のドビュッシー《水の反映》とラヴェル《水の戯れ》。

個人的な好みとしては、水の動きを写実的に表現したように感じる《水の反映/Reflets dans l'eau》よりも、物語的なストーリー性を感じる《水の戯れ/Jeux d'eau》の方がダイナミックで面白い。
それに、時々東洋風な響きがする《水の戯れ》は、かなり好きなドビュッシーの「雨の庭」(《版画》第3曲)に、音の動きや和声がちょっと似ているところがあったりする。

Arturo Michelangeli - Debussy Reflets dans l'eau


ラヴェル/水の戯れ (ミッシェル・ベロフ)




ラヴェルもドビュッシーも”Ondine”’(水の精)という同名の曲を書いている。
ラヴェルの「オンディーヌ」は《夜のガスパール》第1曲で、アルペジオが水の流れのように絶えることなく、水と一体化したような無生物的でファンタスティックな妖精の美しさ。
ドビュッシーの「オンディーヌ」は、《前奏曲集第2巻》第8曲。ラヴェルに比べると、こちらはパックみたいに、実体のある妖精風というか、ラヴェルよりは感情的なものを帯びているように感じる。

Pogorelich plays Ravel: Gaspard de la nuit (Ondine - Le Gibet - Scarbo)


Jean-Rodolphe Kars plays Debussy Ondine



印象主義を先取りしたようなリストの「エステ荘の噴水」(《巡礼の年 第3年(S.163)》。
ドビュッシーとラヴェルよりも、水の動きのなかにロマンティックな情感がこもっている。
硬質でシャープで線の細めのなハフの音色は、クリアでくっきりとした造形感があり、高音のきらめくような高音がとても綺麗。

Stephen Hough plays Liszt's Les jeux d'eau à la Villa d'Este



”水”にまつわる曲で最も好きなのは、リストの《伝説》の第1曲「波の上を渡るパオラの聖フランシスコ」
この曲なら、1950年代にケンプのモノラル録音した演奏が崇高で神々しく、劇的な高揚感に満ちて感動的。

Kempff plays Liszt - Deux légendes, S. 175; No. 2; St. François de Paule marchant sur les flots



リストが編曲したシューベルトの歌曲《水の上で歌う》

Evgeny Kissin Schubert Liszt Auf dem wasser zu singen




《水の戯れ》とちょっと似ているような気がするドビュッシー《版画》の第3曲「雨の庭」
庭園に降り注ぐ雨の様子の変化がダイナミックで物語的。

Paul Jacobs plays Debussy Jardins sous la pluie




ショパンなら、前奏曲《雨だれ》が有名だろうけど(この曲は全然好きではなくて)、《練習曲集Op.25》第12番 「大洋」は、広大な海を想像させるダイナミックな迫力とスケール感が壮快。

Sokolov - Chopin Etudes Op.25 #12

タグ: ドビュッシー ラヴェル リスト ショパン

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お米の消費量

【1人当たり米供給数量】

夏井医師のホームページに掲載されていた「日本人の米離れ」の記事。
「米の生産量は3割減なのに、人口はほとんど増えていない。コンビニおにぎりも定食屋も流行っているし、パックご飯の生産量が20倍に増えている。実際は一人あたりの米消費量はそれほど減っておらず、統計の取り方に問題があるのでは?」とコメントされていた。

このレベルの統計が間違っている...と言うのは腑に落ちないので、統計を調べてみた。
結果的には、統計が正しく、日本人の人口は「ほとんど増えていない」ということはなく、昭和35年度から平成22年度までの過去50年間で、約1.37倍に増加している。
一方で、米生産量の方は約3割減っているため、一人当たり米供給量は、50年間で114.9kg/年→59.5kg/年に半減している。

kome2.jpg

(出典)「米をめぐる状況について」(農林水産省、平成28年6月)


<統計値>
                     米生産量
  年度       総人口  (うち国内消費向け純食料)  1人当たり米供給数量
----------------------------------------------------------------------------------------
昭和35年(1960年)  93,419千人 12,858(10,738)千トン  114.9kg/年
平成22年(2010年) 128,057千人  8,554(7,620)千トン   59.5kg/年

※1人当たり供給数量:純食料を総人口で除したもの。(日量は年量を365日で除して、自分で計算した)
※純食料(精米):粗食料(玄米)[国内消費仕向量-(飼料用+種子用+加工用+減耗量)]に歩留まりを乗じたもの。
(出典)平成26年度食料需給表(農林水産省)「(参考)総人口及び年度中の日数」「品目別累年表(3-1 穀類 米 )」

手軽で予想外に美味しいパックご飯 20年間で生産量が10倍増[NEWSポストセブン]
パックご飯の生産量:1994年 約1万1千トン→2012年 約11万7千トン。今後も増加基調。
パックご飯というのは、自炊または店舗で購入する白ごはんが置き変わったり、防災用ストックが多いと思う。
パックご飯の生産量は、炊く前の白米ベースに換算すると(重量比約1/2)、日本の米供給量の1%足らず。増加率が高いといっても絶対量が少ないため、米消費全体への影響は(ほとんど)ない。



【1人当たり米供給数量の増減率】

1人当たり米供給数量の対前年比増減率を計算してグラフ化してみると、昭和38年度からマイナスに転じて、昭和41年度に減少率が最大になり、以降も減少幅を縮小しつつも、減少が続く。
平成6年度に減少率が突出したのは、前年度に記録的冷夏による米不足が起こったため。当時、タイ米を緊急輸入したものの、インディカ米のタイ米は、日本人が食べているジャポニカ米とは食感・味わいが全然違うので、かなり不評だった。(タイ米はカレーやピラフにすると、とっても美味しいのに)
平成19年度以降は、増加・減少を繰り返している。
個人差はあるとしても、年齢が高い人ほど一人あたり米消費量の減少幅が大きいので、長期間の減少率は高くなる。
消費量を比較する期間が短くなる(過去10年間とか5年間とか)につれ、もともと消費量が少ない世代の人が増えるので、消費量の減少も緩やかになって、最近では低位安定という感じ。
高齢になると食べる量が減るため、これからも1人あたりの米消費量が大きく回復するとはあまり考えられない。
高齢者が和食回帰するかというと、すでにパン・麺類を常食する食習慣が定着していると、年をとったからといってご飯を食べる頻度・量が増えるとは限らない。
それでも、ご飯はやはり主食であり続けると思うので、そのうち一人あたり消費量の落ち込みは底打ちして、安定するだろうけど。
それに、小麦の国際価格がまた高騰する可能性は充分あり、パンや麺類が値上がりする一方、お米に割安感が出れば、ご飯を食べる人が増えるかも。

rice.png


【食事内容と食料消費量の変化】

具体的な食事内容のモデルを見ると、食生活の変化が視覚的にもよくわかる。
e_004_b.gif

(出典)農林水産省ホームページ

参考データ:世界「コメをたくさん食べる国ランキング」が発表! 日本は1位……ではなく50位!! 1位はバングラデシュで1日あたりおにぎり10個以上食べるらしい[ロケットニュース24]

(年齢・性別・食習慣による違いはあるとして)昔は1日茶碗5杯食べていたご飯が、今では茶碗3倍。それ以外の食品は、野菜以外は増えて、食生活全体としては栄養状態が良くなっている。
※1日当たり米供給量:昭和35年315g → 平成22年163g。
※茶わん1杯のご飯150g=精米約65g。精米315g=茶碗約4.8杯、精米163g=茶碗約2.5杯。

この図には、なぜかパン・麺類が載っていない。ご飯が減った分が、パン・麺類に置き換わっている?
それに、鶏肉、お菓子、アルコールも載っていないし...。
現在の食生活で、1日ご飯3杯食べる人は少なくないとしても、牛乳が週4本、植物油が年9本(13.5kg)というのは、ちょっと多いような気がする。
たぶん牛乳には学校給食の分が入っているだろうし、てんぷらやフライに使う油が多いとしても、揚げ油は使用後廃棄する部分もあるので、すべて摂取しているわけではない。(廃棄分もデータに含まれているかどうかは不明)
それに、外食・テイクアウト・市販品など家庭外で調理した食品(フライ・てんぷら・お菓子類など)の消費量も入れれば、油の摂取量もこれくらい多いのかもしれない。


個人的には、食生活は昔と大きく変わっている。
1日3食主に米食(各食茶碗1杯) → 朝食がパン → 1日2食になり、ご飯は週に3回くらいで、毎回茶碗半分。
計算してみたら、米消費量は半減どころか、2割になっていた。
たまに米粉パンやごはんパンを食べているので、それに含まれているお米を加えれば、ちょっとだけ増えるけれど、大した違いはない。
でも、小麦で作ったパンばかり食べていると、どうも体の調子がよくない気がするので、そのうちお米を入れたパンやご飯を食べる量が増えるかもしれない。

ベロフ ~ シューマン/クライスレリアーナ

躁鬱的な浮き沈みを感じるせいか、体質的に合わない気がするシューマンの音楽。
それにしては、好きな曲と演奏はわりと多い。交響曲4曲にピアノ協奏曲・ヴァイオリン協奏曲、ピアノソロなら《クライスレリアーナ》、《幻想小曲集》、《子供の情景》、ハープのような美しい響きの《ペダル・フリューゲルのための練習曲》に、神秘的な「予言の鳥」と技巧鮮やかな「トッカータ」とか。
モーツァルトやショパンよりは、好みに合う部分が多いのかも。

今まで聴いたシューマンの録音で一番強烈な印象を受けたのは、20歳頃のミシェル・ベロフが弾いた《クライスレリアーナ》。
黒光りする鋼のように太く強靭で弾力のある音色で力強くガラスのように研ぎ澄まされた明晰さと、蒼々とした瑞々しい叙情感が清々しい。
特に、急速系の短調の曲は、激しさと緊張感に満ちて、「鮮烈」と評されるのも納得の演奏。
ベロフの演奏があまりにインパクトが強すぎて、他の演奏をいろいろ聴いても、やはりベロフに戻ってしまう。

シューマン:クライスレリアーナ、森の情景シューマン:クライスレリアーナ、森の情景
(2016/1/27)
ベロフ(ミシェル)

試聴ファイル

第1曲 ニ短調:きわめて感動的に
第2曲 変ロ長調:心をこめて、あまり速くならぬように
第3曲 ト短調:きわめて興奮して
第4曲 変ロ長調:非常にゆっくりと
第5曲 ト短調:非常に生き生きと
第6曲 変ロ長調:非常にゆっくりと
第7曲 ハ短調:非常に急速に
第8曲 ト短調:速く、そしてたわむれるように
※曲目リストを見ていたら、短調に挟まれている長調は変ロ長調のみ。初めて気が付いた。

タグ: ベロフ シューマン

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