気ままな生活

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エイミー・ビーチ/ピアノ作品集

今年が生誕150周年にあたる米国の女性作曲家エイミー・ビーチ(1867年~1944年)。

エイミー・ビーチ(陽の当たらなかった女性作曲家たち・6) 石本裕子[Women's Action Network]
このミニ伝記を読むと、ビーチが生まれた時代が違っていたか、それとも音楽活動に理解がある母親をもっていたら、ピアニストと作曲家としての名声もはるかに高くなっていたのかもしれないと思わせられる。
ビーチは、調性感を色として感じる「共感覚」(SYNESTHESIA/シネステシア)を持っていたという。

ビーチの曲は昔聴いたことがあるような気はするけど、全然記憶に残っていない。
ビーチの録音は多くはないけれど、ピアノ作品集は、カーステン・ジョンソン(Kirsten Johnson)がスイスのGuildレーベルに録音(全部でCD4枚)している。
NMLとamazonで試聴してみると、演奏時間が数分の小品やそれを数曲組み合わせた組曲形式のものが多い。
べースは、少し明るく軽やかなブラームス風で、そこに(曲によって)リストやショパンを融合したみたいな優美でロマンティックな作風。
和声は密度が高いわりに、ピアノの響きは重たくはなく、憂いを帯びたしっとりした音色と叙情感。
少し滲んだような感じのレトロ感のあるピアノの響きがソノリティが作風に良く似合っている。
ロマン派風の聴きやすい曲なのだけど、強いインパクトがあるというわけではないし、何曲も続けて聴いていると感覚的に似たような音色や曲想が多いので、ちょっと飽きてくる。

ピアノ作品で演奏時間が長いのは、ピアノ協奏曲(約40分)と《バルカンの主題による変奏曲》(約30分)。
《バルカンの主題による変奏曲》は、(陰鬱ではない)静謐さとしっとりした叙情感があり、変奏曲としては、変奏のパターンが似通っているので単調な感じはする。

Amy Beach Piano Concerto. Joanne Polk, pianist




ピアノ協奏曲の録音も少なく、ナクソス盤は代表作”Gaelic Symphony”とのカップリング盤。
Gaelic Symphony / Piano Concerto
(2014/3/25)
Kenneth Schermerhorn (指揮), Nashville Symphony Orchestra (オーケストラ), Alan Feinberg (Piano)

試聴ファイル


hyperionが2月(または3月)に発売予定の新譜は、”The Romantic Piano Concerto”シリーズとして、ビーチ、シャミナード、ハウエルという3人の女性作曲家のピアノ協奏曲集。
ビーチのメモリアルイヤー記念ではなく、3月8日の国際女性デーにちなんだ企画らしい。
もしビーチのピアノ協奏曲のCDを買うなら、シャミナードとハウエルの異なる作風の協奏曲も聴ける方がいい。

『ピアノ協奏曲集~エイミー・ビーチ、ドロシー・ハウエル、セシル・シャミナード』
(2017年02月10日発馬予定)
ダニー・ドライヴァー、レベッカ・ミラー&BBCスコティッシュ交響楽団

試聴ファイル(hyperion)


Beach, Chaminade & Howell—Piano Concertos—Danny Driver (piano), BBC SSO & Rebecca Miller




エイミー・ビーチ/ピアノ作品集(Amy Marcy Beach : Works for Piano)[あそびの音楽館]
ビーチのピアノ作品のうち数曲を「GigaStudioやプラグイン音源を使って演奏した」MP3音源集。


『Best - Amy Beach』。CDではなく、MP3ダウンロード音源。
”Berceuse”は、イッサーリスとハフが演奏している。
”Romance for Violin and Piano”もロマンティックで素敵な曲。

Best - Amy Beach
(2014/3/25)
Various artists



デュシャーブル ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番(DVD)

デュシャーブルの『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集』(DVD/Vol.3)に収録されているのは、第5番「皇帝」。
好きというわけではない曲なので、新しい音源を手に入れたときに聴くだけなのだけど、久しぶりに聴くとやっぱり名曲だといつも思う。
それに、デュシャーブルの弾く姿を見ていると、無駄のない手指の形と動きがとても美しく、低い位置から打鍵しても力強い音がでているし、タッチによって音色が変わるのもわかる。こういう視覚的に面白い映像はじ~っと見続けていても全然飽きない。

DVD1に収録されているデュシャーブルの解説は、今回は特に長くて24分ほど。(コンチェルトが1曲しか入っていないので、収録時間もたっぷりあるし)
指揮者のネルソンとのリハーサル(打ち合わせ)風景も時々挿入されている。
デュシャーブルの演奏解釈を聴いていると、フレーズの象徴する意味とか、オケとピアノの対話がどうなっているとか、いつもぼ~と聴いているだけでは気が付かないことがいろいろわかってくる。
第4番が「神話(人間と神との闘争と和解)」なら、第5番は「人間の善性」について。
他の曲との共通点があるのは、第2楽章がブラームスの《ピアノ協奏曲》第2番第3楽章、第3楽章は《告別ソナタ》第3楽章。実際に相通じる部分の旋律を弾いて説明しているので、本当に相通じるものがある。
さらに特典映像として、ベートーヴェンが使っていたフォルテピアノのレプリカを製作したビルダーを訪れたデュシャーブルが、製作者からフォルテピアノの説明を受けたり、デュシャーブルがそのフォルテピアノでベートーヴェンのソナタ弾く姿も収録されている。

Beethoven: Piano Concerto No. 5 (DVD)Beethoven: Piano Concerto No. 5 (DVD)
1 Mar. 2004
Duchable, Ensemble Orc Paris, Nelson



このDVDに収録されている演奏は、「皇帝」とアンコールとして《ワルトシュタイン》第1楽章。
《ワルトシュタイン》は前半に出てくるリピートを省略しているので、演奏時間が7分半ほど。軽やかでも芯のしっかりした引き締まったタッチで、短距離走みたいな疾走感がある。
もともと動きとブレの少ない安定した打鍵で、力いっぱい強打することなく、響きが品良く綺麗なので、どんなに速く弾いても優美さがある。

こちらは、とても好きな《ワルトシュタイン》のスタジオ録音。DVDの演奏よりも音が柔らかい。
FRANCOIS-RENE DUCHABLE plays BEETHOVEN Sonata No 21 "Waldstein" (1995)



DVD2の収録内容:
- スコア付の演奏映像(第2楽章)
- マルチアングルによる演奏映像(第1楽章)
- デュシャーブルのインタビュー(Among musicians/Work and memory/The pianist and his audience/The pianist and his instrument)(約1時間)
- DVD制作の舞台裏(The team behind the production)

デュシャーブルのインタビューが面白い。デュシャーブルがこの企画を受けた理由、子供時代の回想、練習方法・暗譜・聴衆と批評家etc.について、国際的キャリアから”引退”する理由、自宅にあるピアノの紹介など、内容は盛りだくさん。
彼の人となりやピアノを弾くことに対する考え方とかが良くわかる。
特に、デュシャーブルが音楽と通じた”人間”とのコミュニケーションに強く惹かれるのは、もしかして孤独な幼少期の反動なのだろうかと思わないでもなかった。

「暗譜」の話でなるほどと思ったのは、コンチェルトで暗譜せずに弾くというのは、頭と眼とが違う作業を同時にすることになるので、実際問題として難しく、暗譜は視覚・運動のあらゆる面でピアニストを自由にする。曲に集中し、オケとシンクロできる。

ピアノコレクター?らしきデュシャーブルが自宅に置いているのは、年代とメーカーが異なる5台のピアノ。
グランドピアノは、1858年製エラール、1914年製プレイエル、1927年製ベヒシュタイン、モダン・スタインウェイ。アップライトピアノは子供時代に練習用に使っていたHerz(調律していないので音が外れっぱなし)。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番第3楽章の主題を順番に5台のピアノで弾いていくと、それぞれ音の違いがわかる。プレイエルの響きが品よく綺麗。エラールはピアノフォルテのように音色が滲んで煌きがある。

自宅は自然の豊かな湖畔近くにあるらしく、都会の喧騒と隔絶した環境で大好きなピアノに囲まれていたら、音楽業界の世俗的な世界に辟易してしまうのもわかるような気がしないでも...。

デュシャーブルの両親は働いていなかったので(資産家だったのだろうか?)、デュシャーブルを学校へ通わせず、自宅で両親が数学、フランス語、アルファベットなど教えていた。
その時、小学校へは数年通っただけで、あとは自宅で通信教育を受けていたので、デュシャーブル自身、”檻の中の実験動物”だと自虐的に言っている。
子供の頃からすでにピアニストとしての国際的キャリアへのレールが敷かれていたので、それから外れることができなかった。
これは自分にとって幸せなことではなかった。自分のこの世界での居場所を見つけるために、人間がどう機能するのか理解しようとして、歴史と地理に興味があった。
でも、ピアノの先生は、(デュシャーブルが先生の口ぶりを真似て)”そんなことを覚える代わりに、ショパンのバラードを暗記しなさい”とかしょっちゅう言っていた。その練習のおかげで、決して自分独りでは覚えることができなかったレパートリーを習得することができた。
初見(Sight-reading)が得意だったので、楽譜を覚えることは苦にならなかった。

練習方法は独特。ひじょうにゆっくり(一音一音を分解して、超スローテンポで正確に弾くという)弾くことで、打鍵、アーティキュレーションが明確になるし、筋肉の訓練にもなる。
(そういえば子供時代にピアノのレッスンで、スローで弾くように言われたことがあった。暗譜した曲は”指が覚えている”状態だったので、楽譜自体を記憶しているというわけではなかった。本当に楽譜を暗譜していなければ、スローで正確に弾くことはできないし、曲の途中のどこからでも弾き始めることができないので)

フランス大好きで旅行嫌い。唯一興味を持ち続けていたのは日本。1977年に初めて来日したとき、日本の風景に驚いた。電線の街の様子、コンサートホールでショパンを弾いて、次の日には寺院を訪れた。とても魅惑的な経験だった。

この録音プロジェクトを受けた理由は、映像付きだったこと。
同僚ピアニストに比べるとタッチが鋭い、きついと言われているが、CDで聴いたときにはなぜそうなるのか理解してもらえない(justify)音やタッチでも、映像を見てもらえば、音楽に対するエネルギー、打ち込み方を理解してもらえるから。

デュシャーブルは、彼の演奏が明晰であるのと同じように、自分の考えを話すときも極めて明快。
特に、聴衆や音楽業界については、そんなこと言っちゃていいの?と思ったりするし、インタビュワーもどうしてそんなに”lucid”なのかと質問していたくらい。

デュシャーブルが65歳になる2017年に、もしかしたら、またモーツァルトのコンチェルトを弾いているかもしれない...とか冗談めかして言っていた。
最近の『音楽の友』に掲載されたインタビュー記事を読むと、やはり伝統的なクラシック音楽界のステージにカムバックする気はさらさらないらしい。
今のデュシャーブルの弾くピアノを聴けないのはとても残念だけど、本人が今の演奏活動の方が幸せなんだから、それで良かったのだと思う。

ぜんざいと干し餅

<ぜんざい(善哉)>
明日11日は鏡開き。
年末にホームベーカリーで作った鏡餅。三が日が過ぎると、カビないように冷凍しておいた。
今までパナソニックのHBで作っていたお餅はちょっと硬かった。今回タイガーのHBで作ったら、水分がかなり多いのでとっても柔らかくてびよ~んと伸びる。
同じく年末に作って冷凍した粒あんを使えば、すぐに(お汁粉ではなく)ぜんざいが食べられる。
鏡開きのマナー知っていますか?基本を確認し、縁起アップ! [ 楽天レシピ]


粒あんたっぷりの”ぜんざい”しか長い間食べたことがなかったので、昔は”おしるこ”というものがあるのを全然知らなかった。
粒あん入りが”ぜんざい”、こしあん入りが”おしるこ”(だと思っている)。
こしあんが好きではないので、今でもおしるこは食べない。

↓の記事中では、汁気の有無で区別する図が載っているけど、私にはピンとこない。
関西では”亀山”という食べ物があるらしく(私は知らなかった)、これは単にお餅をあんこで絡めただけなので、私にはぜんざいとは別カテゴリーの食べ物。
関西のぜんざい、関東ではおしるこ 呼び方なぜ違う [NIKKEI STYLE]

【農家のレシピ】田舎しるこのあんこ (→関西では「田舎しるこ」ではなく、「ぜんざい」と言う)


<干し餅>
毎年この頃に悩むのは、年末にホームベーカリーで作ったお餅の保存。
もち米2合分のお餅を作ったので、全部食べるのに数か月。(おもちは太りやすいので、1個20gくらいの丸餅・切り餅をたまに食べるだけ)
その間、冷凍庫に保存しているので、結構邪魔になる。

12月から干し野菜に凝っているので、お餅も干してみた。
そういえば、子供の頃、冬になると「かきもち」を焼いたり揚げたりしたものを、おやつによく食べたのを思い出した。特に好きだったのは、黒豆入りのかきもち。
(生の)「かきもち」はお店で買ってきたもので、家で干したお餅ではなかったはず。
最高気温も10℃を下回るようになったので、作ったお餅を包丁でスライスして、べランダの軒下につるしている干しカゴで5日ほど放置しておくだけで良い。

干し餅について調べてみると、生の硬くなったお餅をそのまま干す「干し餅」と、一度外気で凍らせてから天日干しする「凍み餅」がある。

幻の干し餅・・・[ゼロダテ]
あおもり食の文化伝承財 レシピ 干しもち[青森のうまいものたち]

お餅が凍るほどに寒くはないので、普通に干しておいたら、5日くらいでカラカラに乾燥して、手で簡単に折れる。
家で揚げ物は作らないので、ガスグリルでそのまま焼いたら、味のついていないおかきみたい。ホロっと崩れやすく、食感はサクサク。電子レンジで加熱した方が、すぐに膨張してずっとおかきらしくなる。
味気ないので、かきもちなら砂糖をつけながら食べていた。ためしに砂糖醤油を絡めてから食べたら、買ってきたおかきみたいな味になって、これは美味しい。

激旨な「揚げ餅」の作り方![cookpad]

モシェレスのピアノ曲

ベートーヴェンのピアノ協奏曲のカデンツァを作曲していたことで知ったイグナーツ・モシェレス。
Wikipediaのプロフィールを読むと、ベートーヴェンがその才能を高く買い、メンデルスゾーンとは初めて教えて以来、終生親交が続いたという。

モシェレスはヴィルトオーソピアニストでもあったので、ピアノ作品を多数残している。
作品リストを見ると、全く聴いたことがない曲ばかり。録音もそれほど多くはない。
いくつか聴いてみると、ロマン派に近い古典派風?みたいに、メロディアスな旋律と美しい叙情感がロマンティックで、情緒過剰にならない端正さはメンデルスゾーンに似ている。
メンデルスゾーンは好きな作曲家なので、モシェレスも私の好みにぴったり。
ピアノ曲全集のCDがあったら欲しいなあと思って探してみても、ピアノ協奏曲の全集はあれど、独奏曲の全集はないようで、数曲録音したCDがちらほらとある。

新しい性格的大練習曲/ Nouvelles grandes études caractéristiques Op.95 [1836年](ピティナの作品解説)
1 怒り / Courroux
2 和解 / Reconciliation
3 矛盾 / Contradiction
4 ユノ / Junon
5 お伽話 / Conte enfantin
6 バッカナール / Bacchanale
7 優しさ / Tendresse
8 謝肉祭の情景 / Scénes de fêtes populaires
9 海辺に注ぐ月光 / Clair de lune au bord de la mer
10 テルプシコラ / Terpsichore
11 夢 / Songe
12 不安 / Angoisse

全曲録音があればCD買いたいくらいにとても気に入ったのは、12曲からなる《新しい性格的大練習曲集》。
ヴィルトオーソらしくピアニスティックなわりに、練習曲にしては曲想豊でとても面白い。
どの曲も和声が綺麗。標題のイメージどおりの旋律は叙情豊か。
No.7「優しさ」は、流麗で重層感のある和声は情感濃くてロマンティックで、とりわけ素敵な曲。

Ignaz Moscheles = Etudes caractéristiques (ピアノ:広瀬 悦子)
No.7 優しさ(Tendresse),No.12 不安(Angoisse)

※ピアノを弾いている広瀬さんは、あのカツァリスと連弾・2台のピアノで『Russian Ballet Transcriptions For Four Hands And Two Pianos』を録音している。CDは1月13日発売予定。(試聴ファイルはこちら


No.6「バッカナール/Bacchanale」
MOSCHELES Étude Caractéristique opus 95 BACCHANAL


No.9「海辺に注ぐ月光/Clair de lune au bord de la mer」
Ignaz Moscheles - Moonlight on the Sea-Shore, Op. 95/9 from 12 Characteristic Studies


こちらはモシェレスの練習曲を集めたCD(hyperion盤)。 作品番号95,98,105,111,126の練習曲集を収録。
演奏しているピアーズ・レーン(Piers Lane)は全然知らないピアニスト。hyperionで録音しているくらいなのでそう間違いはないはず。
なぜかhyperionにしては廉価盤。このCDもコロリオフのベートーヴェンと一緒に購入予定。

I. Moscheles:Complete Concert StudiesI. Moscheles:Complete Concert Studies
(2011/7/12)
Piers Lane (piano)

試聴ファイル(hyperion)





憂鬱なソナタ  嬰ヘ短調/ Sonate mélancolique fis-moll Op.49 [1814年]

Moscheles - Sonate Melancolique



ピアノ協奏曲第3番 ト短調(Op.60)
ピアノ協奏曲は全部で8曲。第3番は録音が複数ある。
第3番は旋律の動きや和声の響きがメンデルスゾーンとショパンのコンチェルトにちょっと似た感じ。
彼らほどにはピアニスティック(技巧的)な華やかさはないけれど、優しく繊細で清楚な叙情感が綺麗。どちらかというと独奏曲の方が好きなので、コンチェルトのCDは買わないと思う。

Moscheles - Piano Concerto No. 3 In G Minor Op 58



ディアベリ変奏曲
モシェレスは、あの《ディアベリ変奏曲》を作曲した50人の一人だった。
とっても可愛らしいディアベリのワルツ。

Diabelli's Waltz - V26 Ignaz Moscheles


コロリオフ ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番

Youtubeで見つけたとても珍しい音源は、コロリオフが弾くベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番のライブ演奏。
年末はレーゼルのピアノ協奏曲全集を聴いていたので、一年の終わりと始まりはベートーヴェンのコンチェルトで。
第4番に限らず、コロリオフがベートーヴェンのピアノ協奏曲を弾いたのを録音・実演とも聴いたことがない。
ライブ録音にしてはピアノの音がとっても綺麗。硬質の粒立ち良いタッチなので、フレージングがコツコツした感じで、硬く澄んだクリスタルのような質感。
硬質の音色のカラフルな色彩感は、宝石のようにクールに煌き、水気をたっぷり含んだように潤って、清々しいリリカルさが素敵。
特にゆったりとした第2楽章は、コロリオフらしくベタベタとした情感ではなく、静かな哀感が漂って叙情深い。
第3楽章はテンポが速くて直線的な感じが少しするけど、全体的にかなり好きなベートーヴェン。コロリオフが全集録音してくれたら聴きたいくらい。

Evgeni Koroliov - Beethoven Piano Concerto no. 4, op. 58 - live 2010



そういえば、コロリオフが録音したベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタ集を買っていなかったのを思い出した。
どこかのサイトで試聴ファイルを聴いたところ、ちょっと好みと違うかも...という気がして、つい買いそびれてしまった。
もう一度試聴ファイルを聴いてみたら、ピアノの音自体はとても綺麗で演奏にも惹かれるのだけど、残響がかなり多い。こういう残響の多い音質は好きではないので、たぶん買わなかったのかも。
このコンチェルトの演奏がとても好きなので、残響の多さはともかく、ピアノ・ソナタの演奏も全曲聴きたくなってきた。
新年最初に買うディスクは、第30番・第31番・第32番が入っているこのCDに決まり。

The Koroliov Series Vol. XVI The Koroliov Series Vol. XVI 
(2015/3/10)
Evgeni Koroliov

試聴ファイル(allmusic.com)



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プロフィール

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

愛聴するのはベートーヴェンとブラームス。最近はバッハにも凝っている。ロマン派ならリスト。​さらに現代(20​世紀)の音楽を探検中。特に好きなのはピアノ音楽(ソロ、コンチェルトに室内楽)。

好きなピアニスト:早世したカッチェン、アラウ。現役では、レーゼルとソコロフ、ハフ、パーチェ。

好きな曲:ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第30・31・32番,ピアノ協奏曲第3番&第4番、ブラームス/ピアノ協奏曲第1番&第2番、後期ピアノ作品集

好きなジャズピアニスト:バイラーク、メルドー、ジャレット、エヴァンス、若かりし頃の大西順子。
好きな画家;クリムトとオキーフ。
好きな写真家:アーウィット、カルティエ=ブレッソン、ケルテス。

 

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