気ままな生活

            ♪音楽と書物に囲まれて暮らす日々の覚え書♪  

Category [【音楽日記】 ] 記事一覧

【再発売盤】カッチェン ~ ラヴェル、プロコフィエフ、ガーシュウィン、ブラームス

今年1月と2月に、カッチェンのリイシュー盤(国内盤)が2枚続けてリリース予定。1月の再発売盤は、カッチェンが亡くなる5カ月前の1968年11月26日~29日にかけてケルテス指揮ロンドン交響楽団と録音した3曲で、ラヴェル《左手のための協奏曲》、プロコフィエフ《ピアノ協奏曲第3番》、ガーシュウィン《ラプソディ・イン・ブルー》。ラヴェル:左手のための協奏曲、プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第3番、ガーシュウィン: ラプソデ...

ツィンマーマンとストラディヴァリウス“レディ・インチクィン”の再会

クラシカ・ジャパンで11月に放映されていたドキュメンタリー『ツィンマーマンとストラディヴァリウス“レディ・インチクィン”の再会』。ドイツで製作された番組で、原題は”Die Seele der Geige”。(英語では、”The Violin's Voice”)ツィンマーマンの愛器“レディ・インチクィン”を巡る騒動は数年前にネットニュースで読んだけど、喜ばしいことに、手放さざるをえなかった“レディ・インチクィン”がツィンマーマンの元へ戻ってきたと...

サンドリーヌ・ピオー『Chimère』

サンドリーヌ・ピオーの3枚目になるコンセプトアルバムは『Chimère』。以前に出した2枚のアルバムともユニークな選曲と素晴らしい歌声だったので、ピオーのコンセプトアルバムは必ず聴くことにしている。ソプラノ歌手でピオーと並んで好きなのはアップショウだけど、最近は新譜が出ていないので、今はピオーのCDしか買っていない。『Chimère(シメール)』の日本語訳は、「夢想」とか「夢想のおもむくところ」。”Chimère”はギ...

カッチェン ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

昔から『ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集』のマイベストはカッチェンだったけど、「皇帝」はめったに聴いてこなかった。最近ミンナールとルイスが弾く「皇帝」を聴いてから、ようやくこの曲も好きになれて嬉しい。音楽聴くのも今年はこれで最後なので、久しぶりにカッチェンの「皇帝」を聴いてみると、今まで全然気が付かなかった音色と響きの多彩さと美しさに惚れぼれしてしまった。長い時間をあけて手持ちのCDを聴き直すという...

アヴェ・マリア ~ 歌曲、ヴァイオリン&ピアノ、ピアノソロ

グノー=バッハ/アヴェ・マリアシンプルな旋律なので、ボニーのような清々しくて透明感のある声が似合うと思っていたけれど、ノーマンの歌を聴いてみたら、粘りとコクのあるソプラノが意外と似合っていた。(元々ノーマンがわりと好きなせいもあるけど)Jessye Norman - Ave Maria (Gounod)主旋律が息の長い旋律なので、好みとしてピアノ独奏で聴くよりも、弦楽器で聴いた方が美しいと思う。バッハの平均律曲集の第1番はあまり好...

Jonathan & Charlotte 『Together』

クロスオーバー系のCDはほとんど買わないのに、Britain's Got Talent(BGT)で歌ったJonathan & Charlotteのデュオがとっても気に入ったので、デビューアルバを買ってしまった。全英アルバムチャート5位にランクインするほどよく売れて、amazonの英米サイトのコメントも合計1000件を超えている。(日本のamazonではコメント少なかったけど)Charlotteの声は、BGTの時よりも柔らかく透明感を出していて天使みたいに綺麗。ソプラノと...

Charlotte & Jonathan と Amira Willighagen

最近面白くてよく見ているYoutubeの動画は、公開オーディション番組”Got Talent” シリーズ。ポール・ポッツやスーザン・ボイルを一躍有名にした”Britain's Got Talent”で拍手喝采だった出場者は、オペラ・デュオのCharlotte & Jonathan。ポップスやミュージカルはほとんど聴かない私には、スーザン・ボイルよりも強烈なインパクトだった。審査委員の音楽プロデューサー・サイモン・コーウェルが”Future star”だと評したJonathan an...

シューマンの歌曲とピアノ編曲

ロマン派歌曲のなかで、一番好きな曲が多いのは、なぜかシューマン。次はたぶんリヒャルト・シュトラウス。男声よりも女声が好きなので、持っているCDもアップショウ、ピオー、ノーマン、オッター、シュトゥッツマンなど女声が多い。男声で一番好きなのはボストリッジ。テナーでもかなり高めで柔らかい声質なので、アルトを聴くよりも聴き心地が良い。ボストリッジの歌曲集ではブリテンが面白いけど、シューマンは声質と若々しく繊...

2019年にメモリアルイヤーを迎える作曲家

来年2019年にメモリアルイヤーを迎える作曲家のなかでピアノ作品を聴いたことがあるのは、クララ・シューマン、ルーセル、(リストが編曲した)ベルリオーズくらい。メモリアルの作曲家[クラシックの演奏会情報サイト「i-amabile(アマービレ)」]このサイトが一番情報が多いと思う。暦年と、検索する暦年の間隔(10、50、100年単位)を設定して検索する。50年単位での検索結果は以下の通り。●アレッサンドロ・マルチェロ 生誕3...

メンデルスゾーン/無言歌集(全曲盤と抜粋盤)

メンデルスゾーンの《無言歌集》のCDを買いたいので、レビューの多い録音や知っているピアニストの録音をいろいろ試聴。抜粋盤の録音多数。そのなかでは、昔の定番がギーゼキング、シフとペライアも録音している。日本で人気があるのは田部京子。全曲盤の方は、定番らしいのはバレンボイム。意外なことにエッシェンバッハの録音もある。全然知らないピアニストのイルゼ・フォン・アルペンハイムも人気があるらしく、ダニエル・アド...

メンデルスゾーン/無言歌集(2)

No.21”胸騒ぎ”(Op.53-3)(出版社がつけた)「胸騒ぎ」という曲名通り、テンポや強弱を揺らしてもやもやした感じを出す演奏が多い。エッシェンバッハのように、揺らさずに少し直線的に弾く方が焦燥感が強く出る感じがする。Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.53 no.3 in G MinorNo.26”出発”(Op.62-2)力強く明るく爽やかなので、練習していても楽しかった曲。Mendelssohn - Songs Without Words Op. 62 No. 2 ...

メンデルスゾーン/無言歌集(1)

子供の頃にピアノのレッスンで弾いていたメンデルゾーンの無言歌は10曲くらい。練習するのが一番嫌だったのは、アルペジオが綺麗に弾けなかった「春の歌」。でもレーゼルの小品集の演奏を聴いてから、曲の方は好きになったので、苦手の曲を自分の下手なピアノで聴いたのが間違いだった。「慰め」、「狩り」、「出発」、「葬送行進曲」とか練習するのが好きな無言歌は、もともと曲自体が好きだった。今回初めて《無言歌集》を全曲聴...

内藤 晃 『言葉のない歌曲 ~ Lieder ohne Worte』

レコ芸11月号で紹介されていた内藤晃さんの新譜『言葉のない歌曲~Lieder ohne Worte』。収録曲は、ピアノ独奏曲とコラール・歌曲のピアノ編曲版から選ばれた19曲。メンデルスゾーン《無言歌集》が一番多く、シューマン、バッハ、グルック、シューマン(歌曲はクララ・シューマン編曲)、シュトラウス、メンデルスゾーン(リスト編曲版)。しっとりとした叙情感と流麗な旋律が美しい曲が多いし、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ...

フェルツマン ~ ハイドン/ピアノ・ソナタ集

ウラディミール・フェルツマンのディスコグラフィを見ると、Nimbusレーベルと契約してから、次々と新譜を出している。過去に他レーベルで録音したCDも、新譜と同じCD-R盤で再発売されているものが多い。フェルツマンの録音のなかでは、バッハのパルティータがとりわけ素晴らしい。インベンションもかなり好き。ゴルトベルクは凝ったアーティキュレーションで編曲版みたい(あまり好きではないけど)。NMLで聴いた限りでは響きがさ...

フェルツマン ~ ムソルグスキー/展覧会の絵

久しぶりにフェルツマンのディスコグラフィーで聴いていない録音をNMLでチェックしていたら、冒頭のプロムナードを聴いただけで惹き込まれたムソルグスキー《展覧会の絵》。《展覧会の絵》は、若い頃のレーゼルの録音が好きで、他に持っているのはキーシン、カッチェンくらい。NMLでいろいろ聴いても見たところ、テンポ、ディナーミク、ソノリティのどれをとっても、フェルツマンが私の感覚にぴったり。とりわけ、充実した響きの多...

【新譜情報】『マリア・ユージナの芸術』(26CD)

スターリンのお気に入りのピアニストとして有名なマリア・ユーディナの新譜は26枚組BOXセット『マリア・ユージナの芸術/The Art of Maria Yudina』(Scribendum盤)。9月下旬にリリース予定。ジャケットの絵がとても素敵。HMVサイトの商品説明が異常に詳しくて、ユーディナのミニ伝記と詳細な年表が載っている。マリア・ユージナの芸術(26CD)(2018年09月25日 発売予定)Maria Yudina既出のユーディナ録音集は、『Legacy of Maria...

翡翠色の「トロナス」

今年の夏は、暑すぎて水なすが不作らしい。イオンだと4個400円以上するし、いつも買っている産直市場でも、夕方にお店に行くと売り切れていることが多い。毎朝3個入り1袋(200円ほど)が20袋入荷しても、すぐに売り切れるという。産直市場ではなすびが結構安くて、米なす、青なす、縞模様の紫なす、丸なすなど種類もいろいろ。たまたま試食販売していたのは、皮がとても綺麗な翡翠色の「トロナス」。青なすの仲間かと思ったら、通...

"夜の音楽”

”夜”にまわる音楽のなかで、ショパンの《夜想曲》とかロマン派までのメジャーな曲よりも好きなのは、20世紀に書かれた”夜の音楽”。私がすぐに思い浮かぶのは、バルトークの《戸外にて/Out of Doors》の第4曲”夜の音楽/Az ejszaka zeneje”。 (有名なのは、ラヴェル《夜のガスパール》だろうけど特に好きでもないので、すぐに思い出せない。)夜の闇のなかで、虫たちが蠢いているようなミステリアスティックな旋律と響きが魅惑的...

「嵐」をモチーフにしたピアノ曲

今年は台風がやってくるのが早い。7月末の台風はかなり暴風で、使っていないTVアンテナが暴風で吹き飛ばされて、隣家の屋根瓦が破損。(でも、屋根修理屋さんに点検してもらうと、アンテナのせいではなくて、経年劣化が原因だった)8月も次から次へと日本へ台風がやってくるような気配。この調子だと、9月は一体何個の台風に見舞われることやら...。ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」「嵐」と曲名ですぐに思い...

「火」をモチーフにしたピアノ曲(2)

「水」と違って、「火」にまつわる曲があまり思い浮かばなくて、NMLで調べて見つけたのが数曲。ベートーヴェン以外は聴いたことがあるはずだけど、思い出せたのはメシアンだけ。メシアン、ラウタヴァーラ、ベリオの曲は、リズミカルな躍動感が燃えさかる焔の姿みたいに聴こえる。好みから言うと、メシアンが一番面白い。 メシアン/4つのリズムのエチュード ~ 第1番 火の島 IYvonne Loriod plays Messiaen "Île de feu" 1ラウ...

「火」をモチーフにしたピアノ曲(1)

レコ芸最新号のインタビュー記事で紹介されていた小菅優のリサイタル・シリーズ。テーマは”Four Elements”。これは古代ギリシャ哲学で世界を構成する「4つの元素(Four Elements)」とされていた 「風」「土」「水」「火」にちなんだもの。この中から毎年1つのテーマを選んで構成したプログラム。昨年のリサイタルは、”Vol.1 Water”。今年は猛暑に相応しい? ”Vol.2 Fire”。(曲名見るだけで暑い...) チャイコフスキー:/「四季...

メルニコフ ~ ドビュッシ-/前奏曲集第2集

メルニコフの新譜はドビュッシー。《前奏曲集第2集》と珍しくも《交響詩「海」》のピアノ連弾版。NMLで全曲聴いてみると、柔らかい響きで幻想的なドビュッシーとは違い、かなり骨っぽくてゴツゴツした響きが面白くて、まるで意志を持った生命体が蠢いているのを目の当たりにしているようなリアリティを感じる。ソノリティは違うけど、こういう生命力を感じさせるところはアラウのドビュッシーに似ている。第1曲「霧」、第7曲「...

バイラーク『Round About Bartok』,小曽根真&ゲイリー・バートン『Virtuosi』

クラシックをモチーフにしたジャズアルバムで好きなのは、リッチー・バイラークのピアノ・トリオ『Round About Bartok』と、小曽根真&ゲイリー・バートン『Virtuosi/ヴァーチュオーシ』。どちらも、モチーフにする作曲家と曲が多彩で曲想にバラエティがあるし、編曲が凝っていて、クロスオーバーみたいに楽しく聴ける。特に『Round About Bartok』は、バルトーク好きなバイラーク自身が選んだモチーフが、バルトーク、スクリャー...

ユッセン兄弟 ~ シューベルト/幻想曲

たまたま聴いたユッセン兄弟のデュカス《魔法使いの弟子》の連弾がとても良かったので、他の演奏も聴いてみた。録音がいくつか出ていて、ソロ録音はあまり印象に残らず。やはり連弾や2台のピアノの演奏を聴きたくなる。普段は2台のピアノの方が連弾よりも好きなので、連弾曲はほとんど聴かないけど、ユッセン兄弟の連弾は、柔らかく繊細なピアノの音色がとても綺麗で、2つのパートが溶け合うような調和感があって、まるで1人のピ...

ブラッド・メルドー『After Bach』

レコ芸の7月号を読んでいて、発売されているのを知ったブラッド・メルドーの新譜『After Bach』。アルバムの最初と最後はメルドーのオリジナル。それに挟まれて、最初がバッハの《平均律曲集》(第1巻または第2巻)、続いて同じモチーフを使ったオリジナルを交互に配置。ジャズピアニストの弾くクラシックは何度か聴いたけど、やはり本業のクラシックピアニストの演奏と比べると、がっかりする事が多い。NMLでアルバム全曲聴い...

デュカス/魔法使いの弟子(ピアノ編曲版)

デュカスの《魔法使いの弟子》は、ディズニー映画「ファンタジア」で使われたので有名になったらしい。映画は見たことがないし、この曲もまともに聴いたことがない。2台のピアノで弾く現代曲をいろいろ聴いていたら、《魔法使いの弟子》はディズニー映画に登場したのも納得できる楽しい曲だった。人気のある曲だけあって、オリジナルの管弦楽曲版以外に、オルガン、ピアノ、吹奏楽、サクソフォンなどの編曲版もいろいろ。原曲のオ...

キャシー・クリエの現代音楽

ディティユーの《ピアノ・ソナタ》の録音を探していて、初めて聴いたピアニストのキャシー・クリエのディスコグラフィが面白い。現代音楽、それも演奏機会がそれほど多くはない曲が多いという選曲がとても個性的。スカルラッティ、ハイドン、ショパン、ミュレンバッハ、ディティユーPiano Music (2009/1/13)Cathy Krier試聴ファイルベルク、シェーンベルク、ツィンマーマンBerg/Schonberg/Zimmermann (2017/3/17)Cathy Krier試聴フ...

スティーブン・ハフ ~ リスト/ 巡礼の年 第1年「スイス」、オペラ・パラフレーズ集

ハフのリスト録音はVirgin盤とhyperion盤があり、Virgin盤(2枚組)はずっと昔に買ったけど、hyperionに録音した2種類のCDは未購入。ハフのドビュッシーを聴いた刺激で、まだ未購入のハフのCDをどれか買いたくなったので、ディスコグラフィと試聴ファイルをチェックして、リストの《巡礼の年》を購入。ドヴォルザークの《ピアノ協奏曲》にも惹かれるものはあったけど、それほど好きな曲ではなかったことと、カップリングされたシュ...

スティーヴン・ハフ ~ フンメル/ピアノ・ソナタ集

スティーヴン・ハフのディスコグラフィで未購入CDを試聴していたら、古典派~ロマン派の初期の音楽が好きなせいか、フンメルのピアノ・ソナタが妙に気に入って、またCD買ってしまった...。フンメルのピアノ・ソナタは全部で9曲。作品番号付きは第1番~第6番。いつもとは違った顔のベートーヴェンみたいなところがあって、疾風怒濤の激しさはあまり顔を出さず、優美でロマンティックで可愛らしいベートーヴェンで、時々モーツァ...

デュティユー/ピアノ・ソナタ、波のまにまに(波にまかせて)

デュティユーが書いたピアノ作品は少ないので、全部録音してもCD1枚くらいに収まってしまう。そのなかで一番好きなのが《ピアノ・ソナタ》。それに組曲の《波のまにまに(波にまかせて)》もメロディアスで聴きやすい。規模が大きく弾き映えする《ピアノ・ソナタ》は録音がわりと多い。プロコフィエフやメシアン風の和声とリズムに、ラヴェルやドビュッシーのような流麗さと洗練性が加わったような印象。調性感がわりと残っている...

『Stephen Hough's Dream Album』

試聴した「モスクワの夜」と「もみの木」にいたく魅せられて予約したハフの新譜『Stephen Hough's Dream Album』が早速到着。アルバムタイトル通り、本当に「夢のアルバム」。ハフのカラフルで煌くような音色が硬軟・緩急の多彩な変化で響きのヴァリエーションも豊か。クリスタルのようなクールでシャープな音から羽毛のように柔らかく優しい音まで曲想に沿って変幻自在に変わっていく。ハフの切れ味鋭い精緻な技巧は一音一音クリ...

サン=サーンスと北アフリカ ~ アフリカ幻想曲 (管弦楽&ピアノ版、ピアノ独奏版)

《アフリカ幻想曲》は、サン=サーンスのピアノ&管弦楽向け作品のなかでも、特に人気があるらしい。ピアノ&管弦楽版以外に、先に出版された2台のピアノ版とピアノ独奏版がある。冒頭の黒光りするような厳めしくゾクゾクっとする主題はかなり好き。オリエンタルな”エジプト風”とちがって、ちょっと野生的な感じがする。終始指が鍵盤上を激しく動き回って、幻想曲なので形式性は弱く、主題を織り込んで展開していったり、サバンナ...

ベートーヴェン/6つのバガテル Op.126

ポール・ルイスが4年に渡って王子ホールで行うリサイタル『ハイドン・ベートーヴェン・ブラームス プロジェクト(HBB project)』では、昨年11月のプログラムでベートーヴェン最後のピアノ作品となった《バガテルOp.126》を弾いていた。レコ芸のインタビューで、ルイスはこのバガテル集についてこう言っている。「これは驚くべき傑作です。異なる印象のコラージュで、最初と最後がシンメトリーになっていて、ベートーヴェンのクレ...

サン=サーンスで好きな曲 ~ ピアノ協奏曲第2番、練習曲集、ヴァイオリンソナタ第1番

ピアノを使ったサン=サーンス作品のなかで一番ポピュラーなのは、2台のピアノとオケ(または室内楽)による《動物の謝肉祭》。技巧華やかなピアノを楽しむなら、ピアノ協奏曲。特に有名なのは第2番と第2楽章がオリエンタル風の第5番”エジプト風”。《ピアノ協奏曲全集》で昔からの定番は、パスカル・ロジェだと思う。それ以降の録音の中では、スピード感と切れ味鋭い技巧で颯爽としたスティーヴン・ハフの演奏(2008年のグ...

ポール・ルイス ~ ハイドン/ピアノ・ソナタ集

『レコード芸術5月号』に載っていたルイスのインタビューを読んで、ますます聴きたくなった『ハイドン/ピアノ・ソナタ集』。タワーレコードの発売日が1週間ほど繰り上がって5月1日に到着。CDで聴くと、試聴した時よりもはるかにルイスのハイドンが好きになってしまった。芯のしっかりしたまろやかな音と多彩なソノリティがとても綺麗で心地よく響く。伸びやかで豊かな響きにスケール感と開放感があるのは、”温和で明るいベートー...

『レーゼル・プレイズ・バッハ』

発売日当日に届いたレーゼルの新譜『レーゼル・プレイズ・バッハ』。ルカ教会で録音しただけあって、ピアノの音がとても綺麗。レーゼルの音はもともと濁らずに明るく澄んでいる上に、ルカ教会の残響が柔らかくす~っと消えて軽やかで、長さも柔らかさもちょうど良い感じ。アコースティック感のあるピアノの音がとても自然で心地よい。レーゼルのバッハは、拍子がきちっと揃ったインテンポでルバートはほとんど使わず、線がやや太め...

【新譜情報】ポール・ルイス ~ ハイドン/ピアノ・ソナタ集

5月発売予定(Towerrecordは4/28)のポール・ルイスの新譜は、予想外の『ハイドン/ピアノ・ソナタ集』。シューベルトとベートーヴェンに集中した後は、ルイスが昔から好きだったというハイドンに。(そういえば、お師匠さんのブレンデルもハイドンのソナタを録音していた。)演奏会ではハイドンとベートーヴェン・ブラームスをベートーヴェンを組み込んだ「HBBプロジェクト」、録音ではハイドンのピアノ・ソナタ集を2枚リリース...

リャプノフ/12の超絶技巧練習曲

新譜情報で興味を弾かれたのが、広瀬悦子のリャプノフ《12の超絶技巧練習曲》。リャプノフの名前も知らなかったので、この曲は聴いたことがない。師事したバラキレフと同じく、ピアニストとしても技巧優れた人だったので、作品にはピアノ曲が多く、最も評価が高いのは、この《12の超絶技巧練習曲》らしい。NMLを探すと、全曲録音はマルテンポ(Piano Classics)、ケントナー(Turnabout)、シチェルバコフ(Marco Polo)の3種類し...

ベートーヴェン/チェロソナタ全集

パーチェとヤン・ソンウォンのライブ映像のなかで、特に好きなのがベートーヴェンの《チェロソナタ第3番》。滅多に聴かないチェロ曲のなかで、例外的にベートーヴェンのチェロソナタはとても好きな曲。好きな曲の順番は、第3番、第1番、第2番、第4番と第5番。全集としてはヴァイオリンソナタよりも好きかも。パーチェのピアノは、速めのテンポでリズム感も良く、アッチェレランドで力強く盛り上がっていくところや、太く力強...

マルクス・ベッカー ~ ハイドン/ピアノ・ソナタ集

ピアノの音を聴いているだけでとっても心地良いマルクス・ベッカーの『ハイドン/ピアノ・ソナタ集』。収録曲5曲のうち4曲が長調なので、明るくチャーミングなアルバム。特に好きな短調の第53番が収録されているのが嬉しい。(短調のソナタが好きなので、第33番とかも入っていればさらに良かったけど)レーベルは、CAvi-music。このレーベルのCDは今まで買ったことがない。このディスクは音質が素晴らしく良いので、しっかりとし...

フィオレンティーノ ~ シューマン/ピアノ・ソナタ第2番

チアーニが録音したシューマンの《ピアノ・ソナタ第1番》がとても気に入ったので、他のソナタも聴いてみた。手持ちの録音で第2番か第3番が入っているのは、思いつく限りではフィオレンティーノのベルリン録音集のみ。フィオレンティーノが録音しているのは、第2番のみ。第1楽章の主題旋律は確かに聴いた覚えがある。第2楽章以降は全く知らない旋律だらけなので、たぶん第1楽章を少し聴いただけで終わったに違いない。(ちょ...

『Dino Ciani: A Tribute』 ~ バラキレフ/イスラメイ、シューマン/ピアノ・ソナタ第1番

ショパンのエチュードが聴きたくて手に入れた『Dino Ciani: A Tribute』は、ショパン以外にも楽しめる録音がいろいろ。ベートーヴェンの《ディアベリ変奏曲》が特に素晴らしく、滅多に聴かないシューマンやバラキレフも鮮やか。ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲/ショパン:エチュード集/ウェーバー:ピアノ・ソナタ/バルトーク:ピアノ・ソナタ/他(チアーニ) (2012/4/1)Dino Ciani試聴ファイル(allmusic.com)シューマンが書いた3曲...

ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018 「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」

今年のラ・フォル・ジュルネTOKYOのプログラムをチェックしていたら、なんと珍しいことにエンリコ・パーチェの名前が載っている。プログラムは、ソロリサイタルがリスト「詩的で宗教的な調べ」から数曲。パーチェが日本でソロリサイタルをするのはこれが初めて(のはず)。私の知っている限りでは、来日公演は全てツィンマーマン、カヴァコス、諏訪内晶子とのデュオだった。ヤン・ソンウォンとのデュオコンサートでは、ラフマ...

【新譜情報】『Stephen Hough's Dream Album』

最新記事:『Stephen Hough's Dream Album』(2018/05/23)--------------------------------------------------------------------------スティーブン・ハフの新譜は、期待していたドビュッシーの前奏曲集ではなくて、久しぶりに小品集『Stephen Hough's Dream Album』。収録曲は、あまり知られていないピアノ小品(数曲はハフ編曲)が多く、ハフ作曲のオリジナル曲(6曲)もあり。演奏時間5分未満の曲が多い。5分超えるのは、最...

『Dino Ciani: A Tribute』 ~ ベートーヴェン/ディアベリ変奏曲

長大で退屈とか不評も少なくない《ディアベリ変奏曲》。《ゴルトベルク変奏曲》よりもはるかに好きなので、いろいろ聴いたけれど、チアーニがこの曲を録音していることは知らなかった。『Dino Ciani: A Tribute』に収録されていたチアーニのディアベリは、さりげなく歌うようなニュアンス豊かな歌い回しと、繊細な響きに淡くしっとりとした情感が籠った多彩なな弱音が美しく、テーマも変奏もどれを聴いてもとても楽しいディアベリ...

『Dino Ciani: A Tribute』 ~ ショパン/エチュード

ショパンのエチュード録音のCDレビュー「音楽図鑑CLASSIC」を読んでいて、聴いてみたいと思ったのがディノ・チアーニ。チアーニについては、9年前に読んだ『クラシックは死なない!』(松本大輔)で紹介されていた。その時に彼の録音を数曲試聴した記憶はある。弱音が異様なくらいに小さかったし、私の好みとは違うような気がしたので、それ以来聴いたことがない。NMLで 『Dino Ciani: A Tribute』に収録されているショパンのエ...

メルニコフ『Four pianos, Four Pieces』(4種のピアノを使った難曲集)

メルニコフの新譜は『Four pianos, Four Pieces』。作曲者が使っていたピアノ、もしくはその時代のピリオド楽器を使って、難曲として有名な4曲を録音。ピリオド楽器の録音というのは時々出ているけれど(メルニコフも最近ピリオド楽器をよく使っているし)、時代別に4種類もの違ったピアノでそれぞれ異なる曲を弾くというのは珍しい。Various: Four Pieces (2018/3/9)Alexander Melnikov試聴ファイル(amazon.de)ちょっと興味が...

ショパン/幻想曲 ~ エゴロフとデュシャーブル

カッチェンの未公表録音だった《幻想曲》(1967年録音)を聴いてから、今までまともに聴いたことがなかったこの曲が妙に気に入ってしまった。モーツァルト、シューマン、ショパンの《幻想曲》のなかでは、ショパンが一番好きだと思う。手持ちのCDをいろいろ聴いてみたら、カッチェンの他に好きなのはエゴロフとデュシャーブル。カッチェン、エゴロフ、デュシャーブルの演奏は、12分台の速いテンポで、緩徐部の表現が粘りにくく、情...

【新譜情報】『レーゼル・プレイズ・バッハ』

ようやく発売されることになったレーゼルのバッハ録音。発売予定は4月25日。SACDハイブリッドで税込3,456円。昨年12月末にベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ全集」がリリースされているので、バッハの方は今年の秋か年末になるのかなあと思っていたら、ずっと早かった。そういえば、レーゼルの来日コンサートが、5月3日・4日に金沢(「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭 2018」)、8日に...

【新譜情報】『クラウディオ・アラウ/フィリップス録音全集』

ようやく来月3月に発売されるアラウのPHILIPS録音全集。たしか30年くらい前に、PHILIPS録音だけを収録した『Arrau Edition』が8万円くらいで発売されていた。その後、『Arrau Heritage』という全集が出たので、これで3度目の全集BOX。全部でCD80枚と膨大。収録曲を見るとほとんどPHILIPS録音で、Disc74と76~79の録音は、たぶんどれも聴いたことがないので、DECCA録音?長らく廃盤状態だった『ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全...

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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