気ままな生活

            ♪音楽と書物に囲まれて暮らす日々の覚え書♪  

Category [ ♪ ジュリアス・カッチェン ] 記事一覧

【再発売盤】カッチェン ~ ラヴェル、プロコフィエフ、ガーシュウィン、ブラームス

今年1月と2月に、カッチェンのリイシュー盤(国内盤)が2枚続けてリリース予定。1月の再発売盤は、カッチェンが亡くなる5カ月前の1968年11月26日~29日にかけてケルテス指揮ロンドン交響楽団と録音した3曲で、ラヴェル《左手のための協奏曲》、プロコフィエフ《ピアノ協奏曲第3番》、ガーシュウィン《ラプソディ・イン・ブルー》。ラヴェル:左手のための協奏曲、プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第3番、ガーシュウィン: ラプソデ...

カッチェン ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

昔から『ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集』のマイベストはカッチェンだったけど、「皇帝」はめったに聴いてこなかった。最近ミンナールとルイスが弾く「皇帝」を聴いてから、ようやくこの曲も好きになれて嬉しい。音楽聴くのも今年はこれで最後なので、久しぶりにカッチェンの「皇帝」を聴いてみると、今まで全然気が付かなかった音色と響きの多彩さと美しさに惚れぼれしてしまった。長い時間をあけて手持ちのCDを聴き直すという...

カッチェン、謎の録音 ~ ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第30番

Youtubeに最近登録されていたのは、カッチェンのベートーヴェン《ピアノ・ソナタ第30番 Op.109》の音源。この曲はDECCAの録音全集にも、今まで他レーベルでリリースされたライブ録音にも、Youtubeのライブ映像にも残っていない。録音場所と日付が書いていないので、真偽不明。録音は1967年なので、演奏(録音)時から50年が経過してパブリックドメインとなったため、公開された模様。1950年代のスタジオ録音をリマスタリングしたみ...

カッチェン・スーク・シュタルケル ~ ブラームス/ピアノ三重奏曲第1番

ブラームスのピアノ三重奏曲全集を聴くときは、カッチェン/シュタルケル/スークのトリオ。DECCAの2枚組CDを初めて聴いてからというもの、他のトリオの録音を聴いても物足りなく感じてしまうので、これさえあれば充分なくらい。DECCA盤は2種類あり、最近発売されたカッチェンの録音全集BOXバージョンだと、新たにリマスタリングしているため音質が若干変わっている。残響が増えて音が鮮明になり響きも滑らかになっているので、既発...

【新譜情報】Milestones Of A Piano Legend ~ Julius Katchen

突然出てきたカッチェンの新譜は、DOCUMENTSの10枚組BOXセット『Milestones Of A Piano Legend ~ Julius Katchen』。9月8日発売予定なのにジャケット写真も載らず、収録内容もわからないので予約もできない。レーベルがDOCUMENTS(MEMBRAN)なので、手持ちの音源とかなり重なっているとは思うけど、もしかしたら初出のライブ録音が入っているかも..と少しだけ期待している。Decca Recordings 1949 - 1698 Box set, Import (2006/1...

2つの《シューマンの主題による変奏曲》(ブラームスとクララ・シューマン)

ユーリ・エゴロフのEMI録音集『The Master Pianist』に入っているシューマンの《色とりどりの小品》を聴いていたら、ブラームスの《シューマンの主題による変奏曲》の主題が聴こえてきた。この変奏曲は、シューマンの《色とりどりの小品/Bunte Blatter Op.99》のなかの「5つの音楽帳/Funf Albumblatter」第1曲の主題旋律を使っている。《色とりどりの小品》は、1836~49年に書かれた未出版の作品をまとめて、1852年に出版したも...

カッチェン ~ ベートーヴェン/ピアノと管弦楽のためのロンド変ロ長調 WoO.6

ベートーヴェンの「ロンド」と言えば、有名なのはピアノ独奏曲《2つのロンド Op.51》。もう一つの「ロンド」は、《ピアノと管弦楽のためのロンド変ロ長調 WoO.6》。カッチェンの『ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集』を聴き直していたら、この曲が入っていたので思い出した。Wikipediaの解説によると、《ピアノ協奏曲第2番》(1981年)の終楽章として、1974年以前に作曲された曲。チェルニーがソロパートを完成させて、1829年に遺...

ジュリアス・カッチェン『DECCA録音全集』

一応リマスタリング音質を確認するために、amazon.ukで購入したカッチェンの『DECCA録音全集』が、注文後9日くらいで到着。英国・ドイツから発送すると、米国よりも数日早く届くことが多い。ダンボール箱に入っていたので、BOXセットは破損もなし。最近のポンド安のおかげで、6400円(送料込)ほどとかなりお買い得だった。ジュリアス・カッチェン・デッカ録音全集(35CD)(2016年08月31日)試聴ファイル(deccaclassics.com)再リマ...

ベートーヴェン/ポロネーズ

久しぶりにカッチェンの国内盤でベートーヴェンを聴いていたら、最後に《ポロネーズ Op.89》という曲が入っていた。この前聴いた《幻想曲》と同じく、この曲も全然記憶に残っていない。肺がんで急逝する1年前の1968年に録音しているので、たぶんDECCAでの最後のピアノソロ録音になる。カップリングされている《6つのバガテル》も同じ録音年なので、一緒に録音したらしい。今まで聴いたソロのスタジオ録音のなかでは、この2曲の...

カッチェン 『放送用録音集』 (1960,1962年、ヘッセン)

ドイツの新興レーベルMelo classicsは、2014年以降、名だたる演奏家や知る人ぞ知る(と言われている)演奏家の未発表録音集を多数リリース中。以前にCD-R盤でリリースしたものを、CD化して再発売したもの。音源はほとんどが初出の放送録音・ライヴ録音で、そのなかに、カッチェンの放送用セッション録音も入っている。ムソルグスキー:展覧会の絵、バラキレフ:イスラメイ、モーツァルト:ピアノ・ソナタ第6番、シューマン:ト...

【新譜情報】ジュリアス・カッチェン/DECCA録音全集

<最近記事>ジュリアス・カッチェン『DECCA録音全集』(2016.10.24)----------------------------------------------------------------2016年はカッチェンの生誕90周年にあたるので、限定盤としてDECCA録音全集(35CD)が8月末発売予定。DECCAのモノラル録音・ステレオ録音の既発売盤に加えて、私が見たことも聴いたこともない未公開音源らしき曲も入っている。カッチェンの録音はほとんど集めたので、この全集の収録曲のうち持...

カッチェン ~ ブラームス/スケルツォ、2つのラプソディ第2番

ロイプケの《スケルツォ》を聴いていると、青年時代のブラームスが書いた《スケルツォ op.4》を思い出したので、久しぶりに聴いてみた。この曲は9分~10分前後で弾くピアニストが結構多い。カッチェンのテンポはかなり速く、8分半くらいで弾いている。軽快で躍動感があり、スケルツォらしく小気味よく、テンポ・リズム・歌い回し全てが、私の波長にピッタリ。**♪ブラームス:スケルツォ 変ホ短調 op.4 / ジュリアス・カッチェン(...

カッチェン ~ ドホナーニ/童謡の主題による変奏曲

カヴァコスの新譜にエルンスト・フォン・ドホナーニの曲(ジプシー・アンダンテ)が収録されていたので思い出したのが、ドホナーニのピアノ&管弦楽曲《童謡の主題による変奏曲》。この曲はカッチェンの録音で一度聴いただけ。覚えているのは、”ドドソソララソ~、ファファミミレレド~”とすぐ浮かんでくる「きらきら星」の主題が使われていることくらい。カッチェンは、この変奏曲を1954年(モノラル録音)、1959年(スタジオ録音...

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番

毎年同じことを書いている気がするけれど、年末になると聴きたくなるベートーヴェンの《ピアノ協奏曲第4番》。今年も、もう何十回となく聴いているアラウとカッチェンのピアノで。とっても珍しいアラウとバーンスタインという顔合わせのアムネスティコンサート。後年(1984年)のコリン・デイヴィスとのスタジオ録音では本当にテンポが遅いけれど、こちらはまだ73歳頃の演奏のせいか、それよりテンポが速く、指回りもしっかり安定...

ブラームス/後期ピアノ曲集~インテルメッツォとロマンス、ハンガリー舞曲集(ピアノ独奏版)

秋だというのに全然寒くならないので、ブラームスを聴きそびれていたら、突然真冬なみの寒さになってしまった。と思ったら、また暖かくなって、今年は秋という季節がほとんどなかったような...。(あったかなかったかわからない)秋に聴いたブラームスは、例年のごとく、後期ピアノ小品集。そのなかでも、最も有名な”Intermezzo”は子守歌のようなOp.118第2番。Op.117第1番も子守歌風の優しい雰囲気で始まる。それと対照的な”Interm...

ブラームス ~ ヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」、第3番

もう梅雨の季節も終わりかけているけれど、この時期に思い出したように聴くのが、ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番「雨の歌」。「雨の歌」という副題はブラームス自身がつけたのではなく、第3楽章の冒頭の旋律が歌曲「雨の歌」から引用されていることからつけられた通称のようなもの。特に「雨」について歌った曲ではないと言われている。この曲に関するエピソードが、ブログ『ブラームスの辞書』の”天国に持って行きたい”、”...

カッチェン ~ ブラームス/ピアノ協奏曲第1番&第2番(ディスコグラフィ)

カッチェンの《ブラームス/ピアノ協奏曲第1番&第2番》の録音は、ここ数年、新譜が何枚もリリースされているので、ディスコグラフィをまとめておきました。---------------------------------------------------------------------スタジオ録音(ステレオ) ---------------------------------------------------------------------ピアノ協奏曲第1番:モントゥー指揮ロンドン交響楽団(1959年)ピアノ協奏曲第2番:フェレンチク...

カッチェン ~ 最後のリハーサル風景(ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲)

まさかこんな映像が残っていたなんて、びっくり!カッチェンの最後の公開演奏は、1969年12月10日のラヴェル《左手のためのピアノ協奏曲》。その前日(12月9日)のリハーサル風景の映像。伴奏はケルテス指揮ロンドン交響楽団(のはず。でも指揮者は、ケルテスの写真とは別人に見える...)。このライブ映像は、歴史的録音の専門レーベルmelcoclasscがYoutubeで公開したもの。Julius Katchen rehearsing Ravel's Concerto for the Lef...

【新譜情報】カッチェン ~ ブラームス/ピアノ協奏曲第1番&第2番(タワーレコード “ヴィンテージ・コレクション+plus” 特別編』)

ブラームスが聴きたくなる秋にぴったりの新譜が発売予定。カッチェンが1959年と1960年にスタジオ録音したブラームスの 《ピアノ協奏曲第1番&第2番》の復刻盤が、『タワーレコード“ヴィンテージ・コレクション+plus”特別編~没後50年 ピエール・モントゥーの芸術 Vol.2 シリーズ』の一枚として、10月15日に発売される。ブラームス: ピアノ協奏曲 第1番&第2番<タワーレコード限定>(2014/10/15)Julius Katchen,Pierre Monteux,Jan...

『ジュリアス・カッチェン ベルリン録音集1962年&1964年』(audite盤)

4月5日にauditeからリリースされたジュリアス・カッチェンのベルリン録音集『Julius Katchen Plays Liszt, Brahms, Beethoven, Schumann and Chopin /1962 & 1964 in Berlin)』。1962年と1964年にベルリンで録音した放送用セッション録音。録音時間が約110分の2枚組。他にもリリースされているライブ録音を除ければ、カッチェンのセッション録音は専属契約していたDecca録音しかなかったはずなので、これは珍しくて貴重。実際にCD...

リストの葬送曲

”葬送”が曲名になっているピアノ曲で一番ポピュラーなのは、たぶんショパンの「葬送行進曲」(《ピアノ・ソナタ第2番第3楽章》)。次に、ベートーヴェンの《ピアノ・ソナタ第12番》。第3楽章が「葬送行進曲」なので、別名《葬送ソナタ》。それに、リストの《詩的で宗教的な調べ》の第7曲「葬送」。すぐに思い浮かんでくるのはこの3曲。リストの「葬送」は、ショパンやベートーヴェンほどには有名ではないと思うけど。《詩的で宗教...

【新譜情報】ジュリアス・カッチェン/ベルリン録音集(1962年、1964年)

このCDに関する最近記事:『ジュリアス・カッチェン ベルリン録音集1962年&1964年』(audite盤)[2014/4/15]---------------------------------------------------------------昨年12月にリリースされた1954年の来日公演ライブ録音に続いて、ジュリアス・カッチェンの初出音源が4月20日に発売予定。ここ数年、カッチェンのライブ録音や既存録音の再発売が次々と出ているけれど、今回の音源はベルリンで録音した放送用セッショ...

『TBS Vintage Classics/Julias Katchen』

発売予定が第1回発売分から第3回発売分へと変更になったけれど、無事にリリースされた”TBS Vintage Classics”シリーズの『Julias Katchen』。ヨーロッパ以外のクラシック演奏家として、1954年に初来日したアメリカ人ピアニスト、ジュリアス・カッチェン(当時28歳)のリサイタルのライブ録音。”TBS Vintage Classics”リリース一覧[UNIVERSAL MUSIC JAPAN](11/21現在、第1回~第3回まで発売)OTTAVA Presents “TBS VINTAGE CLASS...

カッチェンの珍しいライブ映像

Youtubeで発見したとっても珍しいカッチェンのリハーサル映像。ドホナーニ指揮のベルリンフィルと、ブラームスのピアノ協奏曲第1番第1楽章をリハーサルしているところ。ドホナーニといえば、《童謡の主題による変奏曲》の作曲者でもある。カッチェンはこの曲をモノラル・ステレオの両方で録音している。(指揮者はいずれもエードリアン・ボールト)このYoutube映像は1967年なので、カッチェンは41歳頃。この演奏のスタジオ録音は残...

【新譜情報】 ジュリアス・カッチェン /初来日公演ライヴ(1954年)

たまたま見つけたカッチェンのライブ録音の新譜情報。これから出てくるカッチェンの新譜は、古いライブ録音しかないだろうと思っていたら、今回は珍しくも、1954年、28歳のカッチェンが初来日して行ったリサイタルのライブ録音。TBSの倉庫で眠っていた音源が最近発見されたのを機に、リマスタリングしてSACDハイブリッドで発売するシリーズ”TBS Vintage Classics”の一枚。当時、パリ在住のアメリカ人ピアニストであったカッチェン...

【新譜情報】カッチェンのリイシュー盤(グリーグ、シューマン、ラフマニノフ、ブラームス)

カッチェンの既存録音のリイシュー盤(国内盤)3枚が5月15日に発売予定。メモリアルイヤーでもないのに再販されるのはちょっと意外だったけれど、あまり知られていないグリーグのピアノ協奏曲の録音が入っているのが嬉しい。そのうち、相変わらず価格の高いブラームスのピアノ作品全集の廉価盤も出してくれれば良いのだけど。グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲昔からグリーグとチャイコフスキーのピアノ協奏曲を聴くときは、こ...

カッチェン  ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番

年末年始になるとなぜか聴きたくなるのが、ベートーヴェンの《ピアノ協奏曲第4番》と《合唱幻想曲》。第4番のコンチェルトは、ずっと昔はアラウのPhilips盤のスタジオ録音(新盤の方)をよく聴いていた。テンポが遅いことこの上ないけれど、静寂で聖母が微笑んでいるような包容力のあるピアノは、最晩年にさしかかったアラウでしか弾けない。最近よく聴いているのが、ーンスタインの指揮によるアムネスティコンサートのライブ録音...

Julius Katchen 『encores』

ずっと探していたカッチェンのアンコール集が、iTunes storeで昨年末からダウンロード販売していた。amazonの日本・海外のサイトではダウンロード販売していないので今まで気がつかず。久しぶりにiTunes storeを検索していたら、ダウンロードできるカッチェンの音源が随分増えていた。このアンコール集は、1961年にステレオ録音されて、LPでリリース。特に稀少な録音は、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第2楽章。モノ...

カッチェン ~ メンデルスゾーン/ロンド・カプリチオーソ、歌の翼に(リスト編曲版)

メンデルスゾーンのピアノ作品といえば、一番有名なのが《無言歌集》。他にも名曲はいろいろあり、良く知られているのは《ロンド・カプリチオーソ》。それから、《前奏曲とフーガ》、《厳格な変奏曲》、《スコットランド・ソナタ(幻想曲》、それにピアノ協奏曲など、性格の違った曲がいろいろあるので、『無言歌集』とはまた違った顔のメンデルスゾーンが聴ける。ロマン派で好きな作曲家といえば、ブラームス、リストの次に、メン...

カッチェン ~ ブラームス/6つの小品 Op.118

年度末の慌しい合間に聴いたのは、ブラームスの後期ピアノ曲集のなかでも、とりわけ人気のあるOp.118。なかでも人気のあるのが第2曲。安らぎに満ちた主題は一度聴くと忘れられないくらいに印象的。落ち着いて音楽を聴く時間がない時でも、この聴き慣れた小品集を聴くとほっとくつろげてしまう。Op.118は全6曲。それぞれ曲想がはっきり違っているので、晩年の作品とはいっても、いろんな情感が篭もったブラームスが聴ける。ブラーム...

カッチェン ~ シューベルト/即興曲 Op.90 第3番

カッチェンのとても珍しいライブ映像は、シューベルトの《即興曲Op.90》の第3番。1967年11月16日、パリのSalle Gaveauのリサイタルでの演奏。コメント下さった方に教えていただいたYoutube映像で、1ヶ月前にアップロードされたばかりのもの。このYoutubeのライブ映像は全部で5曲。ブラームスの《ハンガリー舞曲》2曲と《ピアノ・ソナタ第2番》、シューベルトの《さすらい人幻想曲》、それにこの《即興曲》。《即興曲》以外は、EMI...

ジュリアス・カッチェン 『Ica Classics Legacy』 (ライブ録音集)

先月リリースされたカッチェンの新譜は、Ica Classics盤のライブ録音集。メインはブラームスのピアノ協奏曲第1番。ケンペ指揮BBC響の伴奏で、1967年10月11日、ロンドンのBBCマイダ・ヴァレ・スタジオのライブ録音(モノラル録音)。カップリングはピアノソロで、アンコールピースを集めたものらしい。ショパン《バラード第3番》、リスト《メフィストワルツ第1番》、シューマン《予言の鳥》、アルベニス《イベリア第2巻~トリアー...

カッチェン ~ ローレム/ピアノ協奏曲第2番(1954年初演のライブ録音)

またYoutubeで発見したカッチェンのレア音源は、ネッド・ローレムの《ピアノ協奏曲第2番》。この曲は、アメリカ人作曲家のローレムが戦後パリに住んでいた時、1951年に作曲したもの。戦後間もない頃、パリに住んでいたアメリカ人の演奏家は結構いたらしく、カッチェンの友人グラフマンやレオン・フライシャーもパリに滞在していた。この曲のNAXOS盤の作品解説によると、同じくパリを拠点に演奏活動をしていた友人のカッチェンのた...

カッチェン ~ ブラームス/ピアノ協奏曲第1番(1961年,ライブ録音)

カッチェンのピアノ協奏曲第1番のライブ録音は、明日(15日)にケンペ&BBC響とのライブ録音が発売予定。(NMLでは、すでにアルバムが登録されているので、会員の方なら全曲聴くことができます。)この曲のカッチェンの録音は、スタジオ録音を含めてこれで全部で4種類。CDで聴くことができるのは、 1951年 ブール指揮南西ドイツ放送交響楽団(ライブ録音) 1959年 モントゥー指揮ロンドン交響楽団(ステレオ録音) 1960年 ...

新譜情報:カッチェン&マーク指揮ロンドン新交響楽団/モーツァルト ピアノ協奏曲第20番

CDの新譜が売れないおかげで、製作コストの安い古いスタジオ録音・ライブ録音のリイシューや初出盤が最近やたらに多くなっている。11月はカッチェンの新譜が2枚リリースされる。ブラームスのピアノ協奏曲のライブ録音集(ica盤)と、1955年のモノラル録音のモーツァルトのピアノ協奏曲第20番(Eloquence Australia)。ライブ録音集は初出音源ばかり。モーツァルトのピアノ協奏曲はLP盤からCD化されていなかったスタジオ録音。Mozar...

新譜情報:カッチェン『Ica Classics Legacy』(ライブ録音集) ~ ブラームス/ピアノ協奏曲第1番、他

昨年に続いて、初出音源を収録したジュリアス・カッチェンのライブ録音集が11月16日にリリース予定。前回リリースされたCDは、ベートーヴェンとバッハのライブ録音集。カナダのdoremi盤。Julius Katchen Vol. 1(2010/09/14)Katchen(piano), Casals(cello), Jochum(conductor)試聴する(米amazon)良かったのは、バッハの《パルティータ第2番》とベートーヴェンの《創作主題による32の変奏曲WoO.80》。珍しいレパートリーだったこと...

スーク&カッチェン ~ ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番《雨の歌》

梅雨の時期になると(といっても、すでに真夏のような暑さ...)、必ずどこかのクラシックブログで紹介される曲がブラームスの《ヴァイオリンソナタ第1番 "雨の歌"》。《雨の歌》といっても、ブラームス自身がつけたのではなく、第3楽章の冒頭の旋律が歌曲「雨の歌」から引用されていることからつけられた通称。でも、第1楽章を聴くと”雨”の降る情景をイメージしても、全然違和感がないくらい。この副題やエピソードがいくつかあり...

スーク&カッチェン ~ ブラームス/《F.A.E.ソナタ》より ”スケルツォ”

ブラームスのヴァイオリンソナタのなかで、最も演奏機会が少ないのが《F.A.E.ソナタ》の第3楽章スケルツォ。《F.A.E.ソナタ》自体が全曲演奏されることはまず無く、第3楽章のスケルツォの録音をたまに見かけるくらい。スーク&カッチェンが珍しくも録音したスケルツォは、収録時間の制約からか、彼らのヴァイオリンソナタ全集には収録されていない。ピアノ三重奏曲全集の2枚目のディスクに、チェロソナタ第2番とこのスケルツォが...

カッチェン ~ ガーシュウィン/ラプソディ・イン・ブルー

ガーシュウィンと言えば、すぐに思い浮かぶのは《サマータイム》と《ラプソディ・イン・ブルー》。《サマータイム》は、ポピュラーピアノ名曲集の類の楽譜によく載っているし、《ラプソディ・イン・ブルー》は、FMとかコンサートのプログラムに入っていることが多いので、条件反射的に曲名が浮かんでくる。両方とも曲はよく知っていても、ガーシュウィンは好きではないので、CDで聴くことはまずない。ジャズのCDに入っているガーシ...

カッチェン ~ バッハ&ベートーヴェン/ライブ録音集

カッチェンのとても珍しいライブ録音集は、カナダのDoremiレーベルから10月にリリース。すべて1960年代前半のライブ録音で、スタジオ録音のあるベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番以外は、既発盤には収録されていない曲ばかり。ソロ、コンチェルト、室内楽とバラエティがあって良いけれど、ライブだとスタジオ録音以上に気合が入ってしまうのか、ついつい止まるに止まれず加速してしまうのが、良くも悪くもカッチェンらしいところ...

スーク&カッチェン ~ ブラームス/ヴァイオリンソナタ第1番

秋になると(もう晩秋か初冬だけど)聴きたくなるのはブラームス。カッチェン&カザルスのベートーヴェンのチェロソナタのライブ録音を聴いたせいで、カッチェンのピアノ伴奏が素晴らしく綺麗なブラームスのヴァイオリンソナタが聴きたくなって。カッチェンがソロで弾くときは、速めのテンポで力感・量感のあるタッチで弾くことが多いのに、ピアノ伴奏をしている時は、やや控えめな柔らかいタッチで、ヴァイオリンにぴったり寄り添...

新譜情報:カッチェンの1960年代のライブ録音(ベートーヴェンとバッハ)

いつものように定期的にフォローしているピアニストの新譜をチェックしていたら、カッチェンのとっても珍しいライブ録音が9月14日にリリース予定と、HMVの今日のNEWSで発見。レーベルはdoremi。日本の楽譜出版社もCDを出すようになったのね..と一瞬思ったけれど、まさかそんなはずはないだろうとよくみると発売国はカナダ。調べてみると、doremiは東側のライヴ録音に強いカナダのレーベル。doremiの過去のリリース情報をみると、19...

カッチェン《Decca Recodings 1949-1968》より ~ ラヴェル/左手のためのピアノ協奏曲,ピアノ協奏曲

ラヴェルが書いたピアノ協奏曲は、両手で弾くト長調協奏曲と左手だけで弾く二長調協奏曲の2曲が残っている。両手版のト長調の方が有名で演奏機会が多くて、それに比べると左手で弾くニ長調の方は録音も実演もやや少ない。この2つのピアノ協奏曲は並行して作曲されたせいか、作風に明暗の違いはあっても、ジャズ風や東洋風のエキゾチックな旋律がでてきたりするのが、ちょっと似ている。右手の協奏曲は、元々は”バスク風ラプソデ...

カッチェン ~ ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲(1962年ステレオ録音)

吉田秀和氏の著書『世界のピアニスト』を読むと、1967~68年のベルリンに滞在していた頃、マゼール指揮ラジオ・シンフォニー・オーケストラの演奏会で、カッチェンがソリストをしていたラフマニノフの《パガニーニの主題による狂詩曲》を聴いたという話が載っている。カッチェンが肺がんで亡くなったのが1969年4月だったので、その1年~2年前くらいにあたる。この曲の録音は2種類残っていて、1954年のモノラル録音と1962年のス...

カッチェン 《ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集》 ~ ピアノ協奏曲第1番

現代もののピアノ協奏曲を聴いていると、それはそれで面白いとは思うけれど、結局、最後に還っていくところはベートーヴェンとブラームス。ブラームスは結構精神的にエネルギーがあるときに聴きたくなる。そうでないときは理性と感情のバランスがとれているベートーヴェンの方が聴きやすい。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番は決定的な名盤がなさそうなので(あるのかもしれないけど)、下手にあれこれ異聴盤を集めるよりも、好...

カッチェン《ブラームス:ピアノ作品全集》より (18)ハンガリーの歌による変奏曲

カッチェンのブラームス/ピアノ作品全集で、何も書いていない曲が一曲だけ残っていたのを思い出した。ブラームスが書いたピアノソロの変奏曲のうち、最も知られていないし、全集以外で演奏・録音されることはほとんどないに違いない《ハンガリーの歌による変奏曲 Op.21-2》(1853年)。 ピティナの楽曲解説 楽譜ダウンロード(IMSLP:国際無料楽譜図書館プロジェクト)この曲は13の変奏とコーダから構成されたハンガリー舞曲風...

スーク&カッチェン ~ ブラームス/ヴァイオリンソナタ第2番

ブラームスの3曲あるヴァイオリンソナタのなかで、たぶん一番演奏機会が少ないのがこの第2番。第1番は《雨の歌》で有名だし、第3番はテンションが高くブラームスらしいほの暗い情熱が漂っていて良く演奏されている。それに比べると、間に挟まれたこの第2番は、第1番よりもさらに穏やかで優しげ。3つの楽章とも感情が昂ぶるような盛り上がりが多少はあり、第2楽章はかなり躍動的なところもあるけれど、ブラームスにしては全...

スーク&シュタルケル&カッチェン ~ ブラームス/ピアノ三重奏曲第2番・第3番

ブラームスのピアノ三重奏曲のなかでは最も有名な第1番に比べて、第2番と第3番は規模が少し小さく、たぶん演奏機会もかなり少ない。3曲のうち1曲だけ録音されている場合はたいてい第1番。ブラームスのヴァイオリンソナタだと、第3番が一番良く演奏されているような気がするけれど、《雨の歌》の第1番も結構人気がある。ピアノ三重奏曲は、第2番が完成したときに、ブラームスが出版者のジムロックへの手紙に、「君はここ10...

スーク&シュタルケル&カッチェン ~ ブラームス/ピアノ三重奏曲第1番

スークと録音したブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集に次いで、シュタルケルを加えてピアノ三重奏曲全集を録音したのは、カッチェンが亡くなる8ヶ月くらい前の1968年7月。ヴァイオリンソナタ全集もこのピアノ三重奏曲全集も、カッチェンのブラームス室内楽曲全集録音の一環だった。シュタルケルは『ヤーノシュ・シュタルケル 自伝』(原題:The World of Music According to Starker)で、カッチェンとの出会いと録音のことを回...

スーク&カッチェン ~ ブラームス/ヴァイオリンソナタ第3番

秋になると聴きたくなってくるのがブラームス。同じように感じる人が多いらしく、この季節になるとブラームスにまつわる記事をあちこちで見かけるようになる。ブラームスやベートーヴェンの曲は、どんよりとした秋や冬のドイツに一番似合っているような気がするせいか、夏にはあまり聴く気が起こらず、秋から冬になると無性に聴きたくなる。逆にどんな季節でも聴けるのはバッハ。特に今年の夏はピアノで練習していた曲だったせいか...

左サイドMenu

カレンダー

01 | 2019/02 | 03
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 - -

ブログ内検索

最近の記事

カテゴリー

タグリスト

マウスホイールでスクロールします

月別アーカイブ

MONTHLY

記事 Title List

FC2カウンター

プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

お知らせ

ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。

右サイドメニュー