気ままな生活

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Category [ ♪ピアニスト(現代音楽以外) ] 記事一覧

メンデルスゾーン/無言歌集(2)

No.21”胸騒ぎ”(Op.53-3)(出版社がつけた)「胸騒ぎ」という曲名通り、テンポや強弱を揺らしてもやもやした感じを出す演奏が多い。エッシェンバッハのように、揺らさずに少し直線的に弾く方が焦燥感が強く出る感じがする。Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.53 no.3 in G MinorNo.26”出発”(Op.62-2)力強く明るく爽やかなので、練習していても楽しかった曲。Mendelssohn - Songs Without Words Op. 62 No. 2 ...

メンデルスゾーン/無言歌集(1)

子供の頃にピアノのレッスンで弾いていたメンデルゾーンの無言歌は10曲くらい。練習するのが一番嫌だったのは、アルペジオが綺麗に弾けなかった「春の歌」。でもレーゼルの小品集の演奏を聴いてから、曲の方は好きになったので、苦手の曲を自分の下手なピアノで聴いたのが間違いだった。「慰め」、「狩り」、「出発」、「葬送行進曲」とか練習するのが好きな無言歌は、もともと曲自体が好きだった。今回初めて《無言歌集》を全曲聴...

"夜の音楽”

”夜”にまわる音楽のなかで、ショパンの《夜想曲》とかロマン派までのメジャーな曲よりも好きなのは、20世紀に書かれた”夜の音楽”。私がすぐに思い浮かぶのは、バルトークの《戸外にて/Out of Doors》の第4曲”夜の音楽/Az ejszaka zeneje”。 (有名なのは、ラヴェル《夜のガスパール》だろうけど特に好きでもないので、すぐに思い出せない。)夜の闇のなかで、虫たちが蠢いているようなミステリアスティックな旋律と響きが魅惑的...

「嵐」をモチーフにしたピアノ曲

今年は台風がやってくるのが早い。7月末の台風はかなり暴風で、使っていないTVアンテナが暴風で吹き飛ばされて、隣家の屋根瓦が破損。(でも、屋根修理屋さんに点検してもらうと、アンテナのせいではなくて、経年劣化が原因だった)8月も次から次へと日本へ台風がやってくるような気配。この調子だと、9月は一体何個の台風に見舞われることやら...。ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」「嵐」と曲名ですぐに思い...

「火」をモチーフにしたピアノ曲(2)

「水」と違って、「火」にまつわる曲があまり思い浮かばなくて、NMLで調べて見つけたのが数曲。ベートーヴェン以外は聴いたことがあるはずだけど、思い出せたのはメシアンだけ。メシアン、ラウタヴァーラ、ベリオの曲は、リズミカルな躍動感が燃えさかる焔の姿みたいに聴こえる。好みから言うと、メシアンが一番面白い。 メシアン/4つのリズムのエチュード ~ 第1番 火の島 IYvonne Loriod plays Messiaen "Île de feu" 1ラウ...

「火」をモチーフにしたピアノ曲(1)

レコ芸最新号のインタビュー記事で紹介されていた小菅優のリサイタル・シリーズ。テーマは”Four Elements”。これは古代ギリシャ哲学で世界を構成する「4つの元素(Four Elements)」とされていた 「風」「土」「水」「火」にちなんだもの。この中から毎年1つのテーマを選んで構成したプログラム。昨年のリサイタルは、”Vol.1 Water”。今年は猛暑に相応しい? ”Vol.2 Fire”。(曲名見るだけで暑い...) チャイコフスキー:/「四季...

ユッセン兄弟 ~ シューベルト/幻想曲

たまたま聴いたユッセン兄弟のデュカス《魔法使いの弟子》の連弾がとても良かったので、他の演奏も聴いてみた。録音がいくつか出ていて、ソロ録音はあまり印象に残らず。やはり連弾や2台のピアノの演奏を聴きたくなる。普段は2台のピアノの方が連弾よりも好きなので、連弾曲はほとんど聴かないけど、ユッセン兄弟の連弾は、柔らかく繊細なピアノの音色がとても綺麗で、2つのパートが溶け合うような調和感があって、まるで1人のピ...

サン=サーンスと北アフリカ ~ アフリカ幻想曲 (管弦楽&ピアノ版、ピアノ独奏版)

《アフリカ幻想曲》は、サン=サーンスのピアノ&管弦楽向け作品のなかでも、特に人気があるらしい。ピアノ&管弦楽版以外に、先に出版された2台のピアノ版とピアノ独奏版がある。冒頭の黒光りするような厳めしくゾクゾクっとする主題はかなり好き。オリエンタルな”エジプト風”とちがって、ちょっと野生的な感じがする。終始指が鍵盤上を激しく動き回って、幻想曲なので形式性は弱く、主題を織り込んで展開していったり、サバンナ...

ベートーヴェン/6つのバガテル Op.126

ポール・ルイスが4年に渡って王子ホールで行うリサイタル『ハイドン・ベートーヴェン・ブラームス プロジェクト(HBB project)』では、昨年11月のプログラムでベートーヴェン最後のピアノ作品となった《バガテルOp.126》を弾いていた。レコ芸のインタビューで、ルイスはこのバガテル集についてこう言っている。「これは驚くべき傑作です。異なる印象のコラージュで、最初と最後がシンメトリーになっていて、ベートーヴェンのクレ...

サン=サーンスで好きな曲 ~ ピアノ協奏曲第2番、練習曲集、ヴァイオリンソナタ第1番

ピアノを使ったサン=サーンス作品のなかで一番ポピュラーなのは、2台のピアノとオケ(または室内楽)による《動物の謝肉祭》。技巧華やかなピアノを楽しむなら、ピアノ協奏曲。特に有名なのは第2番と第2楽章がオリエンタル風の第5番”エジプト風”。《ピアノ協奏曲全集》で昔からの定番は、パスカル・ロジェだと思う。それ以降の録音の中では、スピード感と切れ味鋭い技巧で颯爽としたスティーヴン・ハフの演奏(2008年のグ...

リャプノフ/12の超絶技巧練習曲

新譜情報で興味を弾かれたのが、広瀬悦子のリャプノフ《12の超絶技巧練習曲》。リャプノフの名前も知らなかったので、この曲は聴いたことがない。師事したバラキレフと同じく、ピアニストとしても技巧優れた人だったので、作品にはピアノ曲が多く、最も評価が高いのは、この《12の超絶技巧練習曲》らしい。NMLを探すと、全曲録音はマルテンポ(Piano Classics)、ケントナー(Turnabout)、シチェルバコフ(Marco Polo)の3種類し...

メルニコフ『Four pianos, Four Pieces』(4種のピアノを使った難曲集)

メルニコフの新譜は『Four pianos, Four Pieces』。作曲者が使っていたピアノ、もしくはその時代のピリオド楽器を使って、難曲として有名な4曲を録音。ピリオド楽器の録音というのは時々出ているけれど(メルニコフも最近ピリオド楽器をよく使っているし)、時代別に4種類もの違ったピアノでそれぞれ異なる曲を弾くというのは珍しい。Various: Four Pieces (2018/3/9)Alexander Melnikov試聴ファイル(amazon.de)ちょっと興味が...

チョ・ソンジン ~ ドビュッシー/ピアノ作品集

今年はドビュッシーイヤーなので、昨年秋頃から新録音が次々と出てきている。新譜情報で紹介されているものは大体試聴しているけれど、CDで聴きたいと思ったものは少ない。オズボーンはタッチが強くて明晰(もう少し柔らかくてファンタジーのある方が...)、バレンボイムはテンポの揺れが激しくアーティキュレーションが独特で、ポリーニはタッチが昔のような緻密で明晰なタッチではなく(新譜の試聴ファイルがないので以前のドビ...

アレクサンドラ・ソストマン 『Bach & Contemporary Music』

ドイツの女性ピアニストということで、ちょっと興味を引かれたのがアレクサンドラ・ソストマン。ハンブルク大学で師事していた先生がコロリオフ。11月末に発売予定の新譜は、バッハの《フランス組曲》第3番と第5番、ショパンのマズルカ集。BACH-CHOPIN (2016年08月31日)Alexandra Sostmann試聴ファイル試聴ファイルとSP動画を聴いてみると、フランス組曲の緩徐系の曲(Allemande、Sarabande、Loure)が素敵。(速いテンポの舞曲の...

”秋”をモチーフにしたピアノ曲

秋雨と台風が過ぎ去って、ようやく秋晴れに。"秋"をモチーフにしたピアノ曲といえば、真っ先に思い浮かぶのがチャイコフスキー《四季》~「秋の歌/Chant d'automne」。Lev Oborin plays Tchaikovsky The Seasons: October "Autumn's Song"チャイコフスキーにちょっと似た雰囲気のアルベニス《ワルツ 「秋」/Valse(L'automne)》 。L'Automne Waltz, Op. 170 - Isaac Albenizモダンなのがリゲティとブリッジ.。冷たく光るクリスタル...

【新譜情報】ヨーヨー・マ,アックス,カヴァコス ~ ブラームス/ピアノ三重奏曲集

9月15日発売予定の新譜は、ヨーヨー・マ、エマニュエル・アックス、レオニダス・カヴァコスという、ちょっと珍しい顔合わせによるブラームスの『ピアノ三重奏曲集』。第1番~第3番の2枚組。2016年12月、メカニックス・ホールでのセッション録音。ヨーヨー・マとアックスの録音で持っているのは、パールマンと録音したメンデルスゾーンのピアノトリオ。ジャケット写真のアックスとパールマンは、外見がよく似ていてまるで兄弟みたい...

コジュヒン ~ ブラームス/ピアノ曲集

NMLで聴いてとても魅かれたコジュヒンのブラームス。コジュヒンは名前を聴いた覚えはあるのだけど、ブラームス録音が出ているのを知ったのは最近読んだレコ芸の評論記事。このブラームスのCDはすぐに買ったけれど、他のコジュヒンの録音はNMLで聴いてもあまりピンとこなかったので購入せず。コジュヒンのブラームスアルバムは、選曲がちょっとユニーク。録音が少ない《主題と変奏》と有名な《4つのバラード》。後期のピアノ小品集...

ブラームス/ピアノ作品集(コジュヒン、ヴォロドス、プロウライト)

ブラームスのピアノ作品の新譜が出たら、カッチェンとレーゼルと同じくらい好きなブラームスが聴けたらいいなあと思って、必ず試聴することにしている。今回はプロウライトとコジュヒン、ヴォロドス。ヴォロドスは発売時に試聴ずみ。プロウライトは最近のHMVニュース、コジュヒンは今月号のレコ芸で紹介されていた。試聴した限りでは、コジュヒンが今まで聴いてきたブラームスとは一味違ったところがかなり気に入ってしまった。ヴ...

陰鬱なピアノ曲

”幽霊”とは違うけれど、まるで怪談を聴いているみたいに肌寒くなるのは、アルカンの《海辺の狂女の唄/La chanson de la folle au bord de la mer》は、。鬱々とした暗さと不気味な雰囲気が漂っているところは、亡霊が徘徊しているような....。この曲もスティーヴン・ハフの『French album』に入っていた。意外と有名な曲らしく、Youtubeに多数音源があるし、「世界3大憂鬱曲」という音源もあったりする。Charles Valentin Alkan -...

【新譜情報】ツィンマーマン&ロンクィッヒ ~ モーツァルト/ヴァイオリンソナタ集(UHQCD)

最近UHQCDで再発売されるCDをよく見かけるようになった。UHQCDをクラシックで最初に大々的に発売したのは、DENONの「ドイツ・シャルプラッテン」シリーズ。UHQCDになったレーゼルの『ブラームス:ピアノ曲全集』を試聴ファイルで聴くと、BerlinClassics盤よりもかなり音質が良くなっていたのがはっきりわかったので、5枚のうち3枚を購入して、さらに1枚を特典プレゼントで手に入れた。今気になっているのは、フランク・ペーター・...

”幽霊”という名のピアノ曲(追記あり)

子供の頃、夏になると母親に連れられて弟と一緒に遊びに行った「ひらかたパーク」のお化け屋敷。真っ暗な通路のなかで、時々変な扮装をした”お化け”とか”妖怪”が出てきて、これが子供心にとっても怖かった...。今時の子供は、こういう仕掛けには驚かないのかもしれないけど。お化け屋敷を思い出したので、「幽霊」と言う名前を持つピアノ曲(室内楽も含めて)を探してみた。すぐに思い浮かぶのは、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲...

『神宿る手』で演奏されているピアノ曲

宇神幸男『神宿る手』のなかで、”伝説のピアニスト”バローが録音したCDの収録曲は、バロック、古典、ロマン派の5曲。- バッハ「二声のインベンション第9番へ短調」- ショパン「練習曲作品25第3番ヘ長調」- シューマン「幻想小曲集第1曲”夕べに”」- ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第24番嬰ヘ長調”テレーゼ”」- ショパン「バラード第4番」一見すると、作曲家・曲名・曲想から言って、どういう関連性があるのかわからなかった。小...

シューマン/詩人の恋 ~ ボストリッジとマインダース(ピアノ編曲版)

シューマン歌曲のピアノ編曲版を探すと、有名なリスト編曲「献呈」以外ではすぐに見つかったのは、「五月の夜」くらい。「五月の夜」は、月光が降り注ぐようなカスケードの旋律が綺麗。これを速いテンポで一気に弾く演奏をいくつも見つけたけれど、テンポを微妙に変えてゆっくりと弾くニコラーエヴァが一番叙情美しく聴こえる。それに、どこかで聴いた気がすると思ったら、”愛の賛歌”のメロディに似ていたからだった。Nikolayeva S...

シューマン/森の情景

奥泉光の音楽/ミステリー小説『シューマンの指』には、シューマンのピアノ作品が詳しい解説付きでいくつも登場する。そのなかで、一番印象に残ったのは《森の情景》。主人公の一人「修人」が語る作品解釈によると、主人公(とストーリー)にとっても、シューマンの人生にとっても、重要な意味を持っているのは「気味の悪い場所」と「別れ」。《森の情景》は、もともとロマン派の詩人が詠った「森」をモチーフしたものらしい。各曲...

シューマン/謝肉祭

フィオレンティーノの《謝肉祭》を聴いてから、ようやく普通に聴けるようになったので、いろんなピアニストの演奏で聴いてみた。CDで持っているシューマンの《謝肉祭》というと、フィオレンティーノが2種類(1996年、1963年)、ミケランジェリ(1957年DG盤)、エゴロフのスタジオ録音、カッチェンのスタジオ録音(1958年)、アラウのスタジオ録音(1939年EMI盤)とモノクロライブ録画(DVD、1961年EMI盤)。(CDラックを探せば他に...

ピアノ編曲版(みたいな)《ゴルトベルク変奏曲》

《ゴルトベルク変奏曲》の編曲バージョンは10種類くらいはある。チェンバロまたはピアノ以外の楽器で演奏する編曲版(オルガン、ハープ、ギター、リコーダー、アコーディオン、弦楽アンサンブルなど)と、ピアノ編曲版(ソロ、2台、4手連弾)。ピアノ編曲版は、ブゾーニのソロ、ラインベルガーの2台のピアノ(これをさらにレーガーが編曲している)、アイヒラーの4手連弾。(もっと探せば他にもあるかも)ブゾーニ編曲版は、最初...

【新譜情報】ブレハッチ ~ バッハ作品集

ブレハッチの新譜はバッハ作品集。リリース直後に試聴したのだけど、ノンレガートなタッチとテンポが私の好みに合わず、購入に至らず。今月のレコ芸で特選盤として絶賛されていたので、私の耳が悪かったのだろうかと再度試聴。やはり、速いテンポで弾く軽くて柔らかいノンレガートの響きが、私の好みとは違っていた。《イタリア協奏曲》は、(コロリオフのように)もっとカチッとした力感のあるシャープなタッチの方が格調高く聴こ...

雪をモチーフにしたピアノ曲

今年は、例年よりも雪がちらほら降る日が多い。そこで、雪をテーマにしたピアノ曲を探してみたら、これが思ったほどに多くない。すぐに思い浮かぶのは、ドビュッシー《子供の領分》の「雪は踊っている」。しんしんと雪が降る様子を描写的に表現したような曲。Debussy - The Snow is Dancing - Thibaudet 同じくドビュッシーの《前奏曲集第1巻》の「雪の上の足跡」。静謐でまばらなピアノの音に、誰の足跡なのか謎めいた雰囲気がす...

シャルル・リシャール=アムラン 『ケベック・ライヴ2016 ~ ベートーヴェン、エネスク、ショパン』

青柳いづみこさんの『ショパン・コンクール』で詳しく紹介されていたので、興味を持っていたシャルル・リシャール=アムラン。あの技巧派マルク・アンドレ・アムランと同姓なので、名前を忘れようがない。ショパンコンクールで第1位だったチョ・ソンジンのバラード集のCDを試聴したところ、弱音や表現がねっとりしてまとわりつくような感じなので、私の好みとは違っていた。第2位だったアムランのデビューアルバム(ANALEKTA盤)は...

エイミー・ビーチのピアノ作品

今年が生誕150周年にあたる米国の女性作曲家エイミー・ビーチ(1867年~1944年)。エイミー・ビーチ(陽の当たらなかった女性作曲家たち・6) 石本裕子[Women's Action Network]このミニ伝記を読むと、ビーチが生まれた時代が違っていたか、それとも音楽活動に理解がある母親をもっていたら、ピアニストと作曲家としての名声もはるかに高くなっていたのかもしれないと思わせられる。ビーチは、調性感を色として感じる「共感覚...

モシェレスのピアノ曲

ベートーヴェンのピアノ協奏曲のカデンツァを作曲していたことで知ったイグナーツ・モシェレス。Wikipediaのプロフィールを読むと、ベートーヴェンがその才能を高く買い、メンデルスゾーンとは初めて教えて以来、終生親交が続いたという。モシェレスはヴィルトオーソピアニストでもあったので、ピアノ作品を多数残している。作品リストを見ると、全く聴いたことがない曲ばかり。録音もそれほど多くはない。いくつか聴いてみると、...

ディアベリの主題による変奏曲集

《ディアベリ変奏曲》は、有名なベートーヴェンの変奏曲の他に、公募により集まったオーストリアの作曲家による変奏曲が50曲もある。それを収録した変奏曲集(全曲または抜粋)がいくつか出ていて、これが結構面白い。全曲録音は、ヴィンチェンツィ(Brilliant Classics)、ブッフビンダー(Teldec)、バルサム(SWR)、アダム(CAMERATA)。(他にもあるかも)抜粋盤は、33曲を抜粋録音したファウンテン(CRD)など数種類あり、フ...

「ベートーヴェン/ピアノ協奏曲」のカデンツァ (2)第1番&第4番

<第1番>ベートーヴェンのカデンツァは第1楽章が3曲。うち1曲は未完成。残り2曲のうち、長い方のカデンツァが定番。他のカデンツァは、カール・ライネッケ、アントン・ルービンシュタインなど。バックハウスが弾いているのは、ベートーヴェンの短い方のカデンツァ(12:19~)。Beethoven,piano concerto, no 1, backhaus 珍しくもベートーヴェンの未完成カデンツァを弾いているのは、旧東ドイツ時代に録音したレーゼル(Berlin C...

「ベートーヴェン/ピアノ協奏曲」のカデンツァ (1)第3番

ベートヴェンのピアノ協奏曲のカデンツァについて、ちょっと調べてみた結果のメモ。(第2番は聴かないのでパス)第5番は、ベートーヴェンがカデンツァを楽譜中に書き込んでおり、欄外に"“Non si fa una Cadenza, ma s’attacca subito il seguente”(カデンツァを弾かないように。すぐに続きに進みなさい)という注記があるので、自作カデンツァを書いた作曲家も弾いたピアニストもいないはず。<第3番>ベートーヴェンのカデンツァ...

ペトロネル・マラン 『Transfigured Brahms』 

たまたま見つけたペトロネル・マランの 『Transfigured Brahms』。副題は、"Brahms transcriptions by Dohnányi・Liebermann・Schütt・Bauer・Friedman・Stark"。ブラームス作品をもとに編曲・パラフレーズしたピアノ独奏曲を集めたちょっと珍しい選曲。原曲は知っている曲が多いので、原曲との違いがわかって面白い。ブラームス/リーバーマン/シュット:ピアノ作品集(トランスフィギュアド・ブラームス)(マラン)(2014/11/1...

ステファン・ヘラー/ベートーヴェンの主題による33の変奏 Op.130

ベートーヴェンの《自作主題による32の変奏曲》の編曲版があるのかどうか調べてみたら、ベートーヴェンの弟子チェルニーに師事したこともあるハンガリーの作曲家ステファン・ヘラーが、《ベートーヴェンの主題による33の変奏 Op.130》という曲を書いていた。当時、高く評価されていた作曲家だったヘラーは、有名な中級者向け練習曲以外にも多数の作品を書いている。「熱情ソナタ」の第2楽章の主題をモチーフにした《ベートーヴェン...

ムソルグスキー/展覧会の絵(原典版とリムスキー=コルサコフ版)

カッチェンが弾いているムソルグスキー《展覧会の絵》は、スタジオ録音・ライブ録音とも、1886年に出版された初版(リムスキー=コルサコフが改訂)の楽譜。私がいつも聴いているレーゼルの録音は原典版。楽譜は、Pavel LammPavel Lammの編集で1912年に出版されている。IMSLPにあるこの2種類の楽譜(が一般的に使われているとして)を見比べてみても、同じ音や長さの表記方法が違うことは多いけれど、一般に言われているほどに、...

”水”をモチーフにしたピアノ曲

”鳥”に続いて、夏によく似合う”水”をモチーフにしたピアノ曲。すぐに思い浮かぶのは、有名な印象主義のドビュッシー《水の反映》とラヴェル《水の戯れ》。個人的な好みとしては、水の動きを写実的に表現したように感じる《水の反映/Reflets dans l'eau》よりも、物語的なストーリー性を感じる《水の戯れ/Jeux d'eau》の方がダイナミックで面白い。それに、時々東洋風な響きがする《水の戯れ》は、かなり好きなドビュッシーの「雨...

アール・ワイルド/ガーシュウィンによる7つの超絶技巧練習曲

二コラス・マッカーシーの新譜に入っていた《アール・ワイルド:ガーシュウィンによる7つの超絶技巧練習曲~「私の彼氏」》。ガーシュウィンは、ピアノ協奏曲以外の曲はあまり好きではないのだけど、ちょっと興味を引かれたので練習曲集を聴いてみた。抜粋録音を含めても録音は少なく、同じ聴くならやはりワイルドの自作自演盤がいい。Earl Wild Plays His Transcriptions of Gershwin (1990/6/1)Earl Wild試聴ファイル(allmusic...

”鳥”をモチーフにしたピアノ曲

この暑い最中に聴いていたも、わりと涼しげに感じるのは、鳥をモチーフにしたピアノ曲。私の持っている録音のなかには、鳥がらみの曲で有名なのがいくつかある。シューマン《森の情景》の「予言の鳥/Vogel Als Prophet」は、《子供の情景》や《幻想小曲集》と違って、《森の情景》は印象に残る曲がほとんどない。唯一好きなのは、他の曲とは全然曲想が違って、神秘的な雰囲気が漂う「予言の鳥」。この曲だけ録音しているピアニス...

【新譜情報】シュ・シャオメイ ~ バッハ/ゴルトベルク変奏曲(再録音)

昨日なぜかブログへのアクセス数が急増していたので、アクセス解析データの検索キーワードをチェックすると、”シュ・シャオメイ”に関するキーワードがかなり多い。調べてみると、11日午前(夜中)にNHK-BSの「BSプレミアム」で、シャオメイのドキュメンタリーと北京での「ゴルトベルク変奏曲」演奏会を放映していたらしい。シャオメイのゴルトベルクは、1990年にスタジオ録音したMANDALA盤(2007年再発売のMIRARE盤)が有名。さら...

ニコラス・マッカーシー『ソロ~左手のためのピアノ編曲集』

以前にどこかでインタビュー記事を読んだ記憶がある左手のピアニスト、ニコラス・マッカーシーが初のソロアルバムを昨年リリースしていた。ソロ~左手のためのピアノ編曲集 (2015/9/18)Nicolas Mccarthy試聴ファイル※CD紹介文(HMV)<収録曲>エイナウディ/マッカーシー編:I Giorniマスカーニ/マッカーシー編:『カヴァレリア・ルスティカーナ』より間奏曲プッチーニ/マインダース編:私のお父さんベッリーニ/フマガッリ編:...

ドミトリー・マスレエフ ~ バッハ/プレリュードとフーガ BWV848

昔からコンクールには興味がないので、最近のチャイコフスキー国際コンクールの優勝者が誰か全然知らなかった。伊熊よし子さんのドミトリー・マスレエフに関するブログ記事を読んで、ちょっと興味を惹かれたので、Youtubeでバッハの《平均律曲集第1巻BWV848》ライブ演奏を聴いてみた。(バッハに限らず、CDがまだ出ていない)ドミトリー・マスレエフ[伊熊よし子のブログ]明瞭で切れの良い打鍵と線のしっかりした音で、硬軟・強弱...

【新譜情報】ジョフロワ・クトー 『ブラームス/ピアノ独奏曲全集』

2005年ブラームス国際コンクールで優勝したジョフロワ・クトーの『ブラームス:ピアノ独奏作品全集』。HMVの新譜情報に書かれていた”ブラームス国際コンクールで優勝”というところに興味を惹かれて、早速試聴。カッチェンのブラームスを聴き慣れているせいか、クトーのブラームスは、線が細くて鋭さのある音で、軽めの音質なので、量感・力感が少し弱い気がする。陰翳は薄めで、弱音の音色が柔らかいせいか、Op.118-2やOp.119-1の...

グールド ~ シュトラウス/ピアノ・ソナタロ短調、5つのピアノ小品

シュトラウスのヴァイオリンソナタがとても素敵な曲だったので、シュトラウスのピアノ曲のCDを聴き直し。なぜかシュトラウス作品を好んで演奏していたらしきグールドは、《ピアノ・ソナタロ短調Op.5》と《5つのピアノ小品Op.3》をソニーに録音している。Richard Strauss: Sonata, Op. 5; 5 Piano (2007/9/3)Glenn Gould試聴する(amazon.uk)以前グールドの録音を集めていた頃に買ったCDで、何度か聴いた覚えがあるのだけど、どんな曲...

ルプー ~ ブラームス/2つのラプソディ、主題と変奏

学生時代によく聴いていたのは、ルプーのブラームス。ピアノ協奏曲よりも、ピアノ独奏曲集の方が好きで、特に《2つのプラソディ》の第1番が一番気に入っていた。(第2番ではなく)第1番なら、カッチェンに比べると、ルプーはどちらかというとタッチがやや穏やかで音楽の流れも滑らか。カッチェンは強弱・緩急の振幅が大きく、明暗のコントラストも強い。J. Brahms 2 Rhapsodies for Piano Op.79, Radu Lupuカッチェンもレーゼルも...

シベリウス/ピアノ小品集

ツィンマーマンのCDでシベリウスのヴァイオリン協奏曲ばかり聴いていたら、たまにはピアノ曲も聴きたくなってきた。シベリウスはピアノ協奏曲は書いていないけれど、演奏時間が数分足らずのピアノ小品集を数多く残している。有名なのは、管弦楽曲版もある「悲しきワルツ」。”悲しい”というよりも、重苦しく陰鬱なワルツ。ピアノソロよりも管弦楽曲版の方がさらに重苦しい。Sibelius 'Valse Triste' PIANO SOLO - P. Barton © Jean ...

グールド ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲全集

Youtubeで偶然聴いたグールドのベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番が、思いがけなく”まっとう”な演奏だったので、私としては珍しくも、グールドのベートーヴェンBOXを購入。ピアノ協奏曲全集だけのセットも出ているけれど、このBOXセットにはピアノ協奏曲だけでなく、ピアノ・ソナタも12曲抜粋収録されている。随分昔にグールドの録音を集めていたので、バッハ以外の録音なら、ブラームスにシュトラウス、ベルク、シェーンベルク、...

グールド&ジュリアードSQ ~ シューマン/ピアノ四重奏曲

有名なシューマンのピアノ五重奏曲の影に隠れた名曲、ピアノ四重奏曲。五重奏曲が青年の溌剌とした活気漲る曲だとすれば、四重奏曲はちょっとお茶目で愛らしいレディみたい。そういう雰囲気にぴったり合うのが、グールドのピアノ。ノンレガートなタッチでも、ちょっと柔らかくてマットな音がとっても可愛いくて、こんな風にも弾けるのかしらんと、ちょっとびっくり。音色自体は、他の異聴盤とかなり違っていて、トイピアノか、プリ...

【新譜情報】ブッフビンダー ~ バッハ/パルティータとイギリス組曲

レコ芸の新譜レビューで取り上げられていて興味を惹かれたのは、ブッフビンダーが録音したパルティータ第1番&第2番、イギリス組曲第3番というバッハ作品集。試聴してみると、ペダルを多用したピアノの豊かな残響が柔らかく、音楽に流麗さ漂うところは、バロック音楽というよりはロマン派に近くも思える。でも、情感自体は全体的にあっさり。(若い頃とは違う)今のブップビンダーのベートーヴェンのピアノ・ソナタを聴いた時と同...

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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