気ままな生活

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Category [ ♪ 管弦楽曲/声楽曲 ] 記事一覧

サンドリーヌ・ピオー『Chimère』

サンドリーヌ・ピオーの3枚目になるコンセプトアルバムは『Chimère』。以前に出した2枚のアルバムともユニークな選曲と素晴らしい歌声だったので、ピオーのコンセプトアルバムは必ず聴くことにしている。ソプラノ歌手でピオーと並んで好きなのはアップショウだけど、最近は新譜が出ていないので、今はピオーのCDしか買っていない。『Chimère(シメール)』の日本語訳は、「夢想」とか「夢想のおもむくところ」。”Chimère”はギ...

Jonathan & Charlotte 『Together』

クロスオーバー系のCDはほとんど買わないのに、Britain's Got Talent(BGT)で歌ったJonathan & Charlotteのデュオがとっても気に入ったので、デビューアルバを買ってしまった。全英アルバムチャート5位にランクインするほどよく売れて、amazonの英米サイトのコメントも合計1000件を超えている。(日本のamazonではコメント少なかったけど)Charlotteの声は、BGTの時よりも柔らかく透明感を出していて天使みたいに綺麗。ソプラノと...

Charlotte & Jonathan と Amira Willighagen

最近面白くてよく見ているYoutubeの動画は、公開オーディション番組”Got Talent” シリーズ。ポール・ポッツやスーザン・ボイルを一躍有名にした”Britain's Got Talent”で拍手喝采だった出場者は、オペラ・デュオのCharlotte & Jonathan。ポップスやミュージカルはほとんど聴かない私には、スーザン・ボイルよりも強烈なインパクトだった。審査委員の音楽プロデューサー・サイモン・コーウェルが”Future star”だと評したJonathan an...

シューマンの歌曲とピアノ編曲

ロマン派歌曲のなかで、一番好きな曲が多いのは、なぜかシューマン。次はたぶんリヒャルト・シュトラウス。男声よりも女声が好きなので、持っているCDもアップショウ、ピオー、ノーマン、オッター、シュトゥッツマンなど女声が多い。男声で一番好きなのはボストリッジ。テナーでもかなり高めで柔らかい声質なので、アルトを聴くよりも聴き心地が良い。ボストリッジの歌曲集ではブリテンが面白いけど、シューマンは声質と若々しく繊...

カレーラス ~ トスティ/Malia(魅惑)

来年が没後100年にあたるフランチェスコ・パオロ・トスティ。私が初めてトスティの歌曲を聴いたのは、カレーラスのカムバックコンサートのライブ録音。昔、声楽のCDばかり聴いていた時期に、たまたま梅田のタワーレコードで見つけて、初めてカレーラスのCDを購入したのが、このライブ録音だった。これがあまりにも良かったので、ライブ映像とドキュメンタリーが収録された『ホセ・カレーラス/オペラ界の不死鳥』というLDま...

コープランド/エミリー・ディキンソンの詩による歌曲(ピアノ伴奏版/管弦楽伴奏版)

《アパラチアの春》で有名なコープランドは、数は多くはないけれど、《ピアノ協奏曲》や《ピアノソナタ》に小規模な独奏曲など、いくつか残している。現代アメリカの有名な作曲家のなかでは、アイヴズのピアノ作品はどうにもとっつきが悪かったけれど、コープランドは多少はとっつきが良く(曲によってかなり違う)、一番聴きやすいのはバーバー。コープランドを初めて聴いたのは、ドーン・アップショウの初期のベストアルバムらし...

素敵なクラリネット曲

管楽器の曲はほとんど聴かないけれど、たまたま聴いたクラリネット曲で好きなものがいくつか。石毛里佳/クラリネット3重奏曲《ウェントス》(Ventus for Clarinet Trio)吉松隆風の旋律と和声で、軽快でスマートな曲。吉松作品と言われても、私には違和感がないくらい。ベラ・コバーチェ/ファリャへのオマージュ「ファリャへのオマージュ」のとおり、スペイン風のパッショネイトな曲想。異なる音域の旋律が交互に現われてくるせ...

リスト/マゼッパ

Youtubeでツィンマーマンのヒンデミット《ヴァイオリン協奏曲》のライブ映像を聴いていたら、続いて聴こえてきたのがリストの《マゼッパ》のフレーズ。ピアノ曲しか聴いたことがないので、オケが演奏しているのに耳がすぐに反応したらしい。映像をよく見ていると、ティーレマン/ベルリンフィルが演奏する《マゼッパ》だった。《マゼッパ》に管弦楽曲版があるとは全然知らなかったけれど、リストの交響詩の第6番が《マゼッパ》。リ...

サンドリーヌ・ピオー 『Après un rêve』

サンドリーヌ・ピオーの『Évocation』がとても良かったので、コンセプトアルバムの第2弾『Après un rêve』も購入。「夢」にまつわる歌曲を集めたアルバムなので、フォーレの名曲『夢のあとに』はこのCDに相応しいタイトル。「眠るときに見る夢、夜の象徴である夢、恋人とみる夢、恋人のことを見た夢、さらに夢には魔女やネズミなど様々な不思議な生き物が登場するちょっとおかしな夢・・・」など、色とりどり。視聴した時、とても...

ブラームス/哀悼の歌(Nanie)

ブラームスが親しかった画家に、アンゼルム・フォイエルバッハという人がいた。ギリシャ彫刻風の優美で古典的な画風は、クリムトに似ている。フォイエルバッハが亡くなった時、ブラームスが追悼曲として作曲したのが、シラーの詩に基づく《Nanie/哀悼の歌》Op.82。 哀悼歌(ネーニエ)(歌詞と作品解説)[梅丘歌曲会館詩と音楽]ガーディナー&古楽オケの演奏。ブラームスにしては厚みが薄めの響きが軽やかで、女声の透明感のある...

フォーレ/夢のあとに (歌曲、チェロ編曲、ピアノ編曲)

秋の季節に似合う歌曲というといろいろあるのだろうけれど、私が聴きたくなる曲の一つが、フォーレの《夢のあとに》。フォーレは滅多に聴かないけれど、歌曲集だけは好きなので、時々思い出したように聴いている。《夢のあとに》は女声でしか聴かないけれど、一番好きなのは、ソプラノではなく、コントラルトのシュトゥッツマン。甘さの少ないハスキーな低音の硬質の歌声と、彫の深い陰翳のある表現が、とても渋い。初めて聴いたフ...

サンドリーヌ・ピオー『évocation』

ソプラノ歌手のサンドリーヌ・ピオーの最初のコンセプトアルバム『évocation/エボカシオン』は、女性にまつわる歌曲集。私はピオーの名さえ全然知らなかったけれど、いつも拝見しているブログの記事でたまたま紹介されていたドビュッシーの<2つのロマンス>を聴いて、とても興味を惹かれてしまった歌手。ディスコグラフィの中で特に選曲が私の好みに合っていた『évocation/エボカシオン』は、今まで買った歌曲アルバムのなかで...

ブリジット・バレイ ~ ベルリオーズ/夏の夜

かなり以前に、たまたま新譜のレビューで”バレイの歌声が美しい”と書かれていたので、試聴もせずに(その頃は試聴ファイルがほとんどなかったので)購入したのが、ベルリオーズの歌曲集『夏の夜、カンタータ「エルミニ」』”。メゾ・ソプラノのブリジット・バレイは、オッターの《夏の夜》ほどに声も歌いまわしも硬くなく、ベイカーのように粘着的なオペラ風でもなくて、私の好きなタイプの歌声。ソプラノ歌手も好きなので、ヘンド...

マーガレット・プライス&カツァリス ~ リスト歌曲集

ロマン派歌曲のなかではあまり有名でないリスト歌曲は、ピアノ独奏曲を連想させるところがあるせいか、シューマンとシューベルトよりも私にて馴染みやすくて、好きな曲が多い。ピアノソロで有名な「愛の夢第3番」や「ペトラルカのソネット」(《巡礼の年 第2年》に3曲収録)を歌曲で聴くと、また違った味わいが楽しめる。多作家のリストなので歌曲も書いているとは思ったけれど、歌曲は70曲くらいしか残っていないらしい。好きな女...

加古隆/パリは燃えているか

私には珍しくもサントラを買っていたのが、NHKスペシャル『映像の世紀』。この番組は、昔はまだTVをたまに見ることがあったときに、結構面白くて何回か見たことがある。内容はすっかり忘れてしまったけれど、このテーマ曲《パリは燃えているか》だけは、タイトルも音楽もしっかり記憶に残っている。音楽を担当したのは加古隆。彼は、東京芸大とパリ国立音楽院の作曲科で学び、メシアンに師事。バリバリのクラシック作曲家のような...

ベートーヴェン「葬送行進曲」 ~ 劇音楽『レオノーレ・プロハスカ』 と ピアノ・ソナタ第12番《葬送ソナタ》

私が持っていた数少ないアバドの録音のなかで、ちょっと珍しいのがベートーヴェンの『Incidental Music』(劇伴音楽)というCD。すでに廃盤らしく、amazonのマーケットプレイスに出しておいたらすぐに買い手が見つかって、もう私の手元にはないけれど。Beethoven;Incidental Music(1996/09/17)Beethoven、Mcnair 他試聴ファイルなしこのCD、全く買った覚えも聴いた覚えもなかったので、amazonに出す前にどんな曲なのかと思って聴い...

ジェシー・ノーマン 『ヨーロピアン・ライブ』 (1987年)

20年ほど前に声楽曲を聴き始めた頃に買ったCDが、ジェシー・ノーマンの『ヨーロピアン・ライブ』。1987年の欧州ツアー・リサイタルのライブ録音で、ピアノ伴奏はジェフリー・パーソンズ。シュヴァルツコップの伴奏者として有名なパーソンズが伴奏しているので、この欧州ツアーにはかなり力を入れてようだ。アルバムの収録曲はかなりユニーク。古典派のハイドン、ヘンデル、時代を飛び越して後期ロマン主義のマーラー、ベルク、シ...

ジェシ-・ノーマン『Jessye Norman Sings Michel Legrand : I Was Born in Love With You』

最近、今まで集めてきた本とCDを大量処分するために選別中。手放してから後悔しないように、念のため処分しようと思っているCDを聴いてみると、手元に残しておきたくなるCDがやっぱり見つかる。随分昔、ジェジー・ノーマンのCDを集めていた時に買ったけれど、聴いた記憶がないルグラン作品集『Jessye Norman Sings Michel Legrand : I Was Born in Love With You』。ルグラン=映画音楽というイメージだったので、オペラ歌手が歌...

ブリテン/春の交響曲

クラシック音楽で春にちなんだ曲というのは、山ほどあるだろうけど、すぐに思い浮かぶのは、ビバルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」第1番「春」ストラヴィンスキー:春の祭典シューマン:交響曲第1番「春」リヒャルト・シュトラウス:四つの最後の歌 第1曲「春」ブリテン:春の交響曲ドビュッシー:管弦楽のための映像~「春」メンデルスゾーン:春の歌ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番「春」チャイコフスキー:四季-...

バッハ/フーガの技法 ~ パイプオルガン、チェンバロ、弦楽合奏による演奏

バッハの《フーガの技法》は、楽器編成、楽曲配列、<未完のフーガ>と、謎の多いことで有名。鍵盤楽器(クラヴィーア:チェンバロ、クラヴィコード)で演奏される曲として書かれたというのは確実らしいが、楽器を指定しなかったことで、鍵盤楽器(現代ピアノ、チェンバロ)以外の演奏としても、パイプオルガン、オーケストラ、弦楽重奏(ヴィオラ・ダ・ガンバ、現代ヴァイオリン)など、バリエーションは多い。録音をいろいろ聴い...

スティングの”Come Again” ~ ダウランド/リュート歌曲集 『Songs From The Labyrinth』

ダウランドのリュート歌曲集の情報を探していたら、ロック歌手のスティングがダウランドのリュート歌曲を歌ったCDとDVDを発見。ジャズピアニストがクラシック音楽を録音することは時々あるけれど(キース・ジャレット、チック・コリア、小曽根真とか)、ロック歌手とダウランドという取り合わせは(私には)かなり意外。でも、スティングは「ダウランドの歌は20年以上私の心から離れたことがありませんでした」と言っているの...

ルーリー&コンソート・オブ・ミュージック ~ ダウランド/リュート歌曲集(第2巻)

随分昔、知人がある有名クラシックホールでプロの演奏家と一緒にジョイントコンサートをするというので、勉強がてらよく聴いていたダウランドのリュート歌曲集。ダウランド(1563年-1626年)は、ルネサンス期のイギリスの作曲家・リュート奏者。私が持っている唯一のダウランドのCDは、ルーリーによるリュート伴奏、エマ・カークビーがソプラノをつとめるコンソート・オブ・ミュージック(Consort of Musicke)の有名な録音(1976...

ブラームス/まどろみはますます浅く ~ 《5つの歌曲 Op. 105》より

ブラームスのピアノ協奏曲第2番第3楽章の有名な冒頭主題はチェロが独奏する牧歌的な旋律。ブラームス自身、この主題がとても気にいっていたのか、後に《5つの歌曲 Op.105》の第2曲「まどろみはますます浅く」の旋律に転用している。詩はHermann Van Lingg。(訳詞:梅丘歌曲会館 詩と音楽)ピアノ協奏曲の第3楽章は変ロ長調。主題旋律は穏やかで安らぎに満ちているので、子守歌のようにまどろんでしまいそう。それと正反対に、歌...

ノーマン ~ ブラームス/2つの歌曲 Op.91        

リートはピアノだけで伴奏するのが普通だけれど、なかにはピアノと弦楽器のデュオで伴奏している曲がある。最近聴いた曲で記憶に残っているのは、フランクの《空気の精(Le Sylphe)》と《天使の糧(Panis angelicus)》。これはソプラノ独唱にチェロ&ピアノの伴奏。このピアノ伴奏以外の楽器パートは、助奏(オブリガート/obbligato)と言われるらしい。助奏とは、独奏または独唱部の効果を高めるため、主旋律と同等の重要性をもつ伴...

シュライアー&レーゼル ~ ブラームス歌曲集

試聴した時のレーゼルのピアノ伴奏があまりに良かったので、レーゼルの演奏を聴きたいがために買ったシュライアーのブラームス歌曲集。CDで聴いてみると、シュライアーのテノールの歌声が耳にとっても心地良い。ついでにベートーヴェンの歌曲集までNMLで全曲聴いてしまい、CDをそのうち買わないといけない。この歌曲集は、1975年のドレスデン・ルカ教会での録音。柔らかで伸びやかに響く教会特有の残響がとても綺麗。当時30歳とず...

『The Journey: Best of Adiemus』

CDラックを整理していたら、昔よく聴いていたCDがたくさん眠ったままになっている。カバーがとっても可愛らしいので眼にとまったのが、Adiemus(アディエマス)のベスト盤『The Journey: Best of Adiemus』。ベスト・オブ・アディエマス(1999/12/08)アディエマス試聴するこの国内盤は、イルカが浮き彫りになっている真っ白の外装ケースが可愛い。アディエマスの歌は、ニューエイジ&無国籍風でファンタジックな雰囲気。久しぶり...

ドビュッシー/管弦楽のための『映像』より 「春のロンド」と「イベリア」

ドビュッシーの《映像/Images》は、第1集と第2集がピアノ独奏。第3集が管弦楽曲。ピアノ曲は好きな作品なのでCDを何種類か持っているけれど、管弦楽曲の方は曲名を聴いたような聴いていないような...という程度。管弦楽曲の方を聴く気になったのは、音楽評論ブログ<Le plaisir de la musique 音楽の歓び>の記事、"ドビュッシーはやはり「現代音楽」である"、"「お約束」のフレーズ"を読んだので。ちょうど春の季節にふさわしいタ...

シュライアー&オルベルツ ~ ベートーヴェン/愛されない者の溜息と愛の返答

《愛されない者の溜息と愛の返答》というちょっと珍妙な曲名で、正式な作品番号も付いていないベートーヴェンの歌曲WoO118。この曲が有名なのは、おそらく《合唱幻想曲》のフィナーレの合唱部分で使われている旋律が出てくるため。ずっと以前、フィッシャー=ディースカウのベートーヴェン歌曲集を聴いていた時、突然、あの聴き慣れた《合唱幻想曲》の旋律が聞こえてきて、ちょっとびっくり。第九よりも好きな《合唱幻想曲》の旋律...

"演奏中にケイタイの着信音が鳴った時"

ときどき立ち寄っているyoshiさんのブログ<善福寺手帳>で、面白い映像が紹介されていた。このyoutube映像は評判になっているらしく、アクセス数が370万件以上。いくつかの動画ニュースサイトやブログでも紹介されている。"演奏中の携帯着信音への対処法"という記事タイトルの通り、ヴィオラ奏者のリサイタルで無伴奏の曲を演奏している最中に(それも弱音部分)、近くでケイタイの着信音のメロディが...という最近ありがちな出来...

シュライアー ~バッハ/カンタータ BWV140 ”Wachet auf, ruft uns die Stimme”

ペーター・シュライアーの録音をYoutubeで探していたら、たまたま見つけたのがバッハのコラールBWV140"Sleepers awake"。聴いてみると、管弦楽の伴奏がバッハ=ブゾーニ編曲版の《Wachet auf, ruft uns die Stimme. BWV 645》と同じ。バッハのカンタータやコラールなどの合唱曲・声楽曲はあまり聴かないので、曲同士の関連が全然わからない。調べてみると、シュライアーの歌っているのは、1731年のカンタータ《Wachet auf, ruft un...

ケーゲル&ドレスデンフィル ~ バッハ/G線上のアリア

ヘルベルト・ケーゲルとドレスデンフィルが、1989年10月18日に東京・サントリーホールの来日公演で演奏したアンコール曲は、バッハの《G線上のアリア》。この来日公演のライブ録音は、ALTUSから国内盤CDでリリースされている。ベートーヴェンの《運命》とカップリング。アンコール曲とはいえ、この《G線上のアリア》を聴くことができただけでも充分。この録音を聴いた人のレビューがウェブ上にたくさん載っている。一度聴いたら忘...

スタンフォード/The Bluebird

スタンフォードの音源をYoutubeで探していると、とても多いのが《The Bluebird》という合唱曲。アカペラならではの静謐さと透明感がとても綺麗な曲。この曲は"パートソング"という種類の曲らしい。"パートソング"とは、世俗歌で構成された無伴奏合唱曲。通常は4声(または全ての男声または女声アンサンブル)向けに書かれている。最上声部が主旋律、他のパートは伴奏用ハーモニーのホモフォニー。英国では、パートソングの全盛期...

板東&習志野俘虜収容所とクラシック音楽

-------------------------------------------------------------------板東俘虜収容所-------------------------------------------------------------------12月になって頻繁に演奏されるクラシック音楽というのはいろいろあるけれど、なぜか日本だけで流行っているのが、ベートーヴェンの『交響曲第9番』。第九の日本初演は、1918年6月1日、鳴門市の板東俘虜収容所のドイツ人捕虜が行った演奏会、というのが定説。日本国...

《何茫然》(Hamangyeon) ~ 『宮廷女官チャングムの誓い』テーマ曲

韓流歴史ドラマで有名な『チャングム』で流れている《何茫然》(ハマンヨン、Hamangyeon)。このドラマは好きだったので、原作・ノベライゼーション、DVDにサントラ、解説本まで、いろいろ集めたもの。そういえば、宮廷料理レシピ本も持っていた。《Hamangyeon》は、Alessandro Safinaのテノールの歌がポピュラー。韓国の広大な山々や自然をバックに流れていると、とても壮大で力強くて情熱的。男声で歌う《Hamangyeon》は、ジョン...

滝廉太郎/荒城の月 (管弦楽編曲版)

中秋の名月にちなんで、イ・ムジチ合奏団の演奏による滝廉太郎の《荒城の月》。編曲は藤掛廣幸氏。日本の曲で、「月」にちなんだものといえば、「荒城の月」くらいしかすぐには思いつきません。小学校で何度も聴いたし、歌った曲とはいえ、オーケストラ編曲版で聴くとかなり雰囲気が変わる。西洋楽器の音色で日本的な旋律・音階を聴くと、逆にとってもエキゾチック。冒頭の編曲は、たぶん琵琶(か三味線)と横笛の音を擬したヴァイ...

フォーレ/夢のあとに

ずっと昔、とある理由から声楽曲に凝っていたことがあり、合唱とリートのCDを数年間で数百枚買い集めはしたけれど、今はほとんど聴かなくなってしまった。それでも、昔何度も聴いたCDは、今でも時々聴きたくなることがあって、それがジェシー・ノーマンの『ヨーロピアン・ライブ』、ドーン・アップショウのベストアルバム、それに、ナタリー・シュトゥッツマンの『フォーレ歌曲集』など。フォーレの名曲中の名曲といえば、すぐに思...

ジンマン&チューリッヒ・トーンハレ管 ~ ベートーヴェン/交響曲第7番

ジンマン&チューリッヒ・トーンハレ管のブラームス・交響曲全集がリリース予定という新譜情報をHMVのサイトでたまたま見かけて、そういえばジンマンのベートーヴェンのCDを持っていたような記憶が...。ほとんど聴かないCDを保管しているラックを探すと、やっぱりありました。でも、記憶では「運命」&「田園」のはずなのに、実際に買っていたのは、第7番&第8番。それに買った記憶が全くなかった序曲全集のCDも発見。ジンマン&ト...

チャイコフスキー/幻想序曲《ロミオとジュリエット》

たまたまレコ芸の付録サンプラーCDを聴いていたら、チャイコフスキーの《幻想序曲「ロミオとジュリエット」》が聴こえてきた。ドゥダメル指揮シモン・ボリヴァル響の演奏で、今年のザルツブルク音楽祭でもこの曲を演奏していたらしい。チャイコフスキーとはどうも相性が悪くて、有名なピアノ協奏曲第1番も含めて、よほどのことがないとまず聴かない。それでも例外的に好きな曲があって、それがこの《ロミオとジュリエット》とバレ...

バッハ/マタイ受難曲より ”憐れみたまえ わが神よ”

昔、ある時期に眠る前に必ず聴いていたのが、バッハの《マタイ受難曲》の有名なアリア"憐れみたまえ わが神よ(Erbarme dich, mein Gott)"。リヒターとガーディナーと両方の全曲盤を持っているけれど、普段聴くのはガーディナーの抜粋盤。古楽器の透明感のある軽やかな響きが好きだったのと、独唱がカウンター・テナーのマイケル・チャンスだったので。当時、カストラートの映画がリリースされたりして、カウンター・テナーがちょ...

グラナドス/星々の歌

2009年は世界天文年。ガリレオ・ガリレイが自作の望遠鏡で初めて星空を眺めたのが1609年で、ちょうどそれから400年になる。この望遠鏡を使って翌年に発見した木星の4つの衛星が”ガリレオ衛星”。宇宙にちなんだクラシックの音楽で有名なのは、やはりホルストの《惑星》だと思う。この《惑星》をここで書くのもありふれているし、そもそも管弦楽曲はあまり聴かないので、ここでわざわざ書かずとも良いような気がする。あまり...

ショーソン/コンセール ニ長調

ショーソンといえば、すぐに思い浮かぶのが《詩曲》。声楽曲だと《愛と海の詩》あたりだけれど、逆に言えばそれくらいしか聴いたことがない。ほとんど聴くことがないショーソンの曲で、偶然見つけてとても気に入ったのが《コンセール ニ長調, Op. 21》。コンチェルトではなく、”コンセール”とフランス風に読むらしいが、ショーソンが協奏曲なんか書いてたっけ?と不思議に思っていると、この曲はヴァイオリン、ピアノ、弦楽四重奏...

『ヤナーチェク:シンフォニエッタ ~ 小説に出てくるクラシック~』

村上春樹の『1Q84』に登場するクラシック音楽を集めたコンピレーションアルバム『ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~』。CDの謳い文句によると、”小説「1Q84」に出てくるクラシック楽曲をほぼ網羅”しているらしい。ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~(2009/08/26)小澤征爾指揮シカゴ交響楽団、ヘルムート・ヴァルヒャ(チェンバロ)、ヘルマン・プライ(バリトン)、ニコライ・ゲ...

アップショウ 『White Moon:Songs To Morpheus』より ~ ヴィラ=ロボス/ブラジル風バッハ第5番「アリア」

ブラジルの作曲家ヴィラ=ロボスの代表作「ブラジル風バッハ(Bachianas Brasileiras)」で最も有名な曲は第5番のアリア。ブラジル風バッハは全部で9曲あるが、それぞれ楽器編成が違うので、一部だけ抜粋した録音が多い。その中でも5番は特に有名で、ソプラノとチェロ用に作曲されたが、ギター伴奏版(村治香織も録音している)もある。この曲を初めて聴いたのは、ドーン・アップショウのアルバム『White Moon:Songs To Morphe...

ベートーヴェン/交響曲第8番

ベートーヴェンの交響曲第8番は、さほど人気があるというわけでもなく、演奏会で演奏されることも、第3~7番や第9番に比べて、はるかに少ないに違いないとても地味な曲。”舞踏の権化”の7番と”歓喜の歌”の9番という目立つ2曲に挟まれているのも不運かもしれない。第8番は<不滅の恋人>にまつわるエピソードと関連しているという点で、いろいろと想像をめぐらせることのできるところがあるのが、他の交響曲とは違う。この交...

ナタリー・シュトゥッツマン ~ 夢のあとに/フォーレ歌曲集

デビュー間もないシュトゥッツマンの『夢のあとで~フォーレ歌曲集』がたまたまTOWERRECORDの試聴盤になっていたので、聴いてみるとこれきりっとした潔さと彫りの深い表情が素晴らしく、典雅な気品のあるフォーレ。たぶん、このCDがシュトゥッツマンのデビュー盤だったと思う。ジャケット写真はフランス風の洒落た雰囲気がよく出ていて、黒い帽子とスーツに身をつつんだシュトゥッツマンがとってもシックな雰囲気。シュトゥッツマ...

ホルスト/惑星

新年早々に吉松隆の「地球にて」を聴いたので、今日は宇宙まで足を伸ばして、ホルストの「惑星」。昔はガーディナー指揮フィルハーモニア管のCDを良く聴いていた。その頃はガーディナーがかなり注目されていた時で、彼のCDをいろいろ集めていて見つけたのがこの「惑星」。グレインジャーの「戦士たち」がカップリングされていて、なぜか面白そうだった。グレインジャー自体は全く知らない作曲家だけど、タイトルと、とても綺麗な色...

ブルッフ「イン・メモリアム」

もう20年くらい前に聴いたNHK-FMで聴いたブルッフの「イン・メモリアム」。”追悼の音楽”とDJは紹介していた。一度聴いたら絶対に忘れることのできない、哀感に満ちた美しい旋律の曲。この時に聴いただけだったけれど、この曲の旋律が流れたらすぐにわかるくらいよく覚えている。「アッカルドのヴァイオリン」というDJの言葉もずっと覚えていた。原曲名は「In Memoriam, Op. 65: Adagio For Violin And Orchestra」ブルッフはヴァイ...

チェリビダッケ&ミュンヘンフィル東京公演ライブ ~ ブラームス「交響曲第4番」

ブラームスの交響曲第4番といえば、クライバー、バーンスタイン、ジュリーニがいずれもウィーンフィルを指揮した演奏を聴いているけれど、20年以上前に聴いたチェリビダッケ/ミュンヘンフィルの東京公演の演奏ほど感動したことはなかった。チェリビダッケは録音嫌いだったため、その頃CDで入手できるのは海賊盤。といっても、やけに音質が良くて、どこでいつ録音したのかも記載されていないけれど、この海賊盤は良く聴いていた。...

ケーゲル最後の来日公演から ~J.S.バッハ「G線上のアリア」

1989年10月18日にサントリーホールで行われたケーゲル指揮ドレスデン・フィルの来日公演で演奏されたのは、ベートーヴェンのエグモント序曲、交響曲第6番「田園」と第5番「運命」、アンコールではバッハの「G線上のアリア」。来日公演は10月7日~19日まで行われ、ケーゲルの日本における最後の演奏会となった。当時の欧州の情勢を調べてみると、1989年8月19日に開催されたパン・ヨーロッパ・ピクニックをきっかけに、1,000人以上...

マーラー歌曲集「子供の不思議な角笛」

マーラーの歌曲集「子供の不思議な角笛」は、マーラーの歌曲の中では不気味な雰囲気を漂わせた作品である。ルートヴィヒ・アヒム・フォン・アルニムとクレメンス・ブレンターノが収集した「子供の不思議な角笛」という民衆詩集中の詩にマーラーが曲をつけたもの。版によって収録している曲数が違うようで、演奏順も演奏者によってかなり違う。マーラーはオーケストラ伴奏版とピアノ伴奏版を作曲している。ピアノ伴奏版は聴いたこと...

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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