Category [ ♪ ピョートル・アンデルシェフスキ ] 記事一覧
アンデルシェフスキ『シューマン/ピアノ作品集』
数年前にネットラジオのライブ中継で聴いたアンデルシェフスキのリサイタルで、あまりに美しくて記憶に残っていたのはシューマンの《ペダル・ピアノのための練習曲集》。柔らかく重なっていくハープのようなピアノの響きが天上の調べみたいに夢幻的で、旋律も叙情美しく一度聴くと忘れられない。ようやくシューマンのピアノ独奏曲で好きな演奏をCDで集める気になったので、アンデルシェフスキのCDを思い出して早速購入。カップリン...
アンデルシェフスキ ~ バッハ/パルティータ第1番
アンデルシェフスキを聴き始めた頃に一番好きだったのが《パルティータ第1番》。しっとり穏やかなフィオレンティーノと比べると、ややテンポが速く軽やかでリズミカル。”Allemande”、”Courante”のテンポもほど良く(やっぱりブレハッチは速すぎる感じがする)、ノンレガートもふわっと柔らかく優美。スケールの装飾音が洒落ている。久しぶりに聴いたアンデルシェフスキの第1番も以前と変わらず好きだったのでちょっと安心。Bach: P...
アンデルシェフスキ ~ バッハ/イギリス組曲集(第1・3・5番)
アンデルシェフスキの新譜『バッハ:イギリス組曲集』が、amazonの当初の発売予定日よりも1週間遅れてやっと到着。アンデルシェフスキが納得のいくまで何度も録り直したというだけあって、今まで聴いた彼のアルバムの中でも最も完成度が高く(と思う)、シマノフスキのピアノ作品集と並んで私のベスト盤。それに、今まで聴いてきたイギリス組曲の録音のなかでも、(第1・3・5番に関しては)ケンプ、シフ、ペライアよりもはるかに好...
【新譜情報】アンデルシェフスキ ~ バッハ/イギリス組曲集(追加情報)
アンデルシェフスキの新譜『バッハ:イギリス組曲集』の試聴ファイルが、いつの間にかwarnerclassics.comで公開されていた。早速聴いてみると、予想どおり軽やかなタッチで、色彩感と透明感のある音色がとても綺麗。優しく肌に触れるようにしっとりとしてさらさらと流れていく叙情が心地良く、その質感と温度感が秋に聴くのにとっても似合いそう。長調の第1番はもともと好きな曲ではないので、試聴した限りでは第3番と第5番とも、私...
【新譜情報】アンデルシェフスキ ~ バッハ/イギリス組曲集(第1・3・5番)
今年の秋は、聴きたくなる新譜が次から次へと出てきて、まさに”実りの秋”。アンデルシェフスキが久しぶりにリリースする新譜(輸入盤は11月11日or15日発売予定)は、バッハの《イギリス組曲》から第1番、第3番、第5番。アンデルシェフスキの録音のなかでは、ベートーヴェン、バッハ、シマノフスキを聴くことが多い。特に彼が弾くバッハはいつ聴いても、色彩感豊かな音と個性的なアーティキュレーションで、今までに聴いたことがない...
アンデルシェフスキ ~ シマノフスキ/メトープ-3つの神話
ブレハッチの新譜はドビュッシーとシマノフスキ。最初は少し意外な選曲だったけれど、ブレハッチだけでなく、ツィメルマン、アンデルシェフスキといったポーランド人のピアニストは、シマノフスキをリサイタルや録音で弾いている。シマノフスキのピアノ曲を初めて聴いたのは、ロシア人のミハイル・ルディのシマノフスキ作品集。10年以上も昔のことだったので、ドビュッシーやスクリャービンもほとんど聴いていないこともあって、ど...
アンデルシェフスキ ~ バッハ/パルティータ第2番
アンデルシェフスキのパルティータは、第1・3・6番がスタジオ録音、第2番がカーネギーホールのライブ録音。アンデルシェフスキのパルティータは特に好きなので、もう数え切れないくらい聴いたけれど、なぜかこの第2番だけは、すんなり入っていけなかった。その後、ソコロフ、ホルショフスキ、フェルツマン、シフ、アンダ、カッチェン、etc.といろいろな第2番を聴いたし、この曲は自分でもよく弾くようになったので、以前よりは...
【再販情報】:アンデルシェフスキのディアベッリ変奏曲(DVD)[国内盤]
モンサンジョン監督製作のアンデルシェフスキの《ディアベッリ変奏曲》のDVDが、廉価国内盤で再リリースされます。廉価盤は前回2008年にリリースして完売。在庫切れとなっていたところ、今年11月10日に再リリース予定。国内盤なので日本語字幕付き。HMVのオンライン価格で1,975円(定価2500円)[2010.9.23現在]。たびたび廉価盤で出るというのは、やっぱり人気があるんでしょうね~。廉価盤で再販してくれるのは良いんですが、新...
アンデルシェフスキ ~ バッハ/イギリス組曲第5番
今日の夜中(から朝方にかけて)、ウェブラジオでアンデルシェフスキのリサイタルのライブ録音を放送していたので、久しぶりに聴く。今月1日に行われたアンゲリカ・カウフマン・ザールでのリサイタルで、シューベルティアーデ・シュヴァルツェンベルク音楽祭のプログラムの一つ。(なぜかシューベルトの曲は全然入っていなかったけど)夏は朝型リズムに変えているので、2:30~4:00という時間帯(オーストリアの放送局だったので...
新譜情報:アンデルシェフスキ ~ バッハ/フランス組曲第5番、フランス風序曲
長らく廃盤となっていたアンデルシェフスキの『バッハ:フランス組曲第5番&フランス風序曲』が、仏Harmonia Mundiの廉価盤<HMA~musique d'abord>シリーズで、3月下旬に再発売されます。この録音は、米国amazonでMP3ファイルでダウンロード可能。でも、日本からは著作権許諾の関係上ダウンロードはできません。そのため、結構なプレミアム価格がついているUSED-CDか、itune storeの音楽ダウンロードでしか入手できない状態だっ...
アンデルシェフスキ ~ ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第31番 (カーネギー・ホール・ライブ)
アンデルシェフスキの2008年12月3日カーネギー・ホール・リサイタルのプログラムは、バッハ「パルティータ 第2番ハ短調 WV826」、シューマン「ウィーンの謝肉祭の道化 作品26」、ヤナーチェク「霧のなかで」、ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 作品110」。選曲がかなり充実していますが、演奏はそれにも増して素晴らしいもので、特に最後のベートーヴェンは凄かった。演奏が終ったとたん、聴衆からは拍手喝采の嵐。Ne...
アンデルシェフスキ ~ バッハ/パルティータ集
バッハのパルティータには多くの録音があっていくつか聴いたなかで、好きなパルティータの演奏は、ノン・レガートならグールドかフェルツマン、レガートならアンデルシェフスキ。どれか1つだけ選べといわれれば、アンデルシェフスキ。レガート系のパルティータなら、シフの演奏がかなり有名。シフのパルティータは、基本的には奇を衒ったわけではないオーソドックスな演奏の枠に入っていると思うけれど、いろいろ細かい工夫がして...
アンデルシェフスキ ~ ベートーヴェン/ディアベリ変奏曲
なぜか偶然に知ったピアニストのアンデルシェフスキ。そういえば、BOOKOFFで売っていたCDがあったっけ、くらいにしか記憶していなかった。(私はそのCDは買わなかったけれど)たまたまディアベリ変奏曲の録音をしていたのを見つけて、HMVのレビューが異常に良かったので試聴してみると、すぐにこれは凄い演奏に違いないとわかる。すぐにオーダーして、全曲聴いてみると本当に凄い。今まで録音されてきた数多のディアベリの録音がか...
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