気ままな生活

            ♪音楽と書物に囲まれて暮らす日々の覚え書♪  

Category [   ・・ 東欧(バルトーク,マルティヌー,ヤナーチェク, 他) ] 記事一覧

コダーイ/ピアノ作品集

聴いたことをすっかり忘れていたコダーイのピアノ作品。2017年がコダーイの没後50年にあたるメモリアルイヤーなので、昔書いた記事を読みながら、改めて聴き直してみた。バルトークやヤナーチェクを連想する現代的な和声や東欧的なエキゾティシズムがあって、渋く地味ながら好きな作風。和声はバルトークの民謡曲風で、旋律の動きはヤナーチェク風...みたいな印象があるので、バルトークもヤナーチェクも好きな私には違和感なくす...

トーマス・ヘル ~ リゲティ/練習曲集

リゲティの時代がきた! メジャーへ躍り出た孤高の作曲家[日経電子版、2013/2/16]日経電子版のこの記事を読んで、初めて知ったピアニストのトーマス・ヘル。少し調べてみると、2010年に国立音楽大学で『リゲティ「ピアノのためのエチュード」の分析・公開レッスンと模範演奏』という公開講座を行っている。HMVのCD紹介文では、トーマス・ヘルはブレンデルとクルタークが絶賛したピアニストで、リゲティの《練習曲集》の演奏...

ウレーンとエマール ~ リゲティ/練習曲集

リゲティのピアノ協奏曲を聴いたら、《練習曲集》を久しぶりに聴きたくなってきた。《練習曲集》録音のなかでは、よく知られているエマールと、スウェーデンの精神科医にしてピアニストでもあるフレドリク・ウレーン(Fredrik Ullén、ウーレンと表記されることもある)が双璧ではなかろうかと。エマールとウレーンはピアニズムがかなり異なるので、その演奏も曲によっていろいろ違いがあって、聴き比べていると面白い。エマールは...

リゲティ/ピアノ協奏曲

ちょっとジャジーな雰囲気のするリゲティの《ピアノ協奏曲》。《練習曲集》や《ムジカ・リチェルカーレ》と比べると、ピアノ協奏曲というわりに、第1楽章のピアノパートはリズム音楽みたいで、独奏曲のような音色とソノリティの多彩さや幻想性はそれほど味わえず。逆に、伴奏しているオケの方が、楽器の音色が色とりどり。特に、第2楽章は雅楽みたいで、このオケパートはとっても面白い。下行するピアノパートはどこかで聴いたこ...

ペンデレツキ:ピアノ協奏曲『復活』

ペンデレツキといえば、トーン・クラスターを使った前衛的な《広島の犠牲者への哀歌》(1960年)や《ルカ受難曲》(1965年)が有名。(ただし、「広島の犠牲者への哀歌」は、もともと「広島の犠牲者」を想定して作曲されたものではなく、単なる哀歌であって、このタイトルは後で付けられたもの)いつ聴いても虫が蠢いているようなイメージがするし、そういえば、弦楽がクレッシェンドしていく部分は、同時代に作曲された前衛期の武...

コダーイ/9つのピアノ小品 Op.3、ガランタ舞曲

コダーイのピアノ作品のうち、初期の《9つのピアノ小品 Op.3》(1905-09年)。1917~18年に作曲した《7つの小品 Op.11》に比べると、ヤナーチェクよりもドビュッシーを連想させるような曲(《版画》の「雨の庭」や《子供の領分》、《ベルガマスク組曲》とか)が多い。コダーイ自体の作風がまだ明瞭でなくて、旋律も輪郭が少しぼんやりしているような気がする。No.1 LentoNo.2 Andante poco rubatoNo.3 Lento - Andante - Agitato -...

コダーイ/7つのピアノ小品 Op.11、ドビュッシーの主題による瞑想曲

ハンガリー民謡を題材にした音楽というと、すぐに思い浮かぶのがバルトーク。<音楽こぼればな史!?>によると、ハンガリーのブタペスト音楽院でバルトークの同級生に1歳年下のコダーイがいた。コダーイはハンガリー民謡を調査・分析して研究論文を書いていたが、これを読んだバルトークが衝撃をうけ、ハンガリーの民謡研究へのきっかけになったという。コダーイのピアノ作品は少なく、バルトークのような演奏機会の多い有名なピ...

マリーノ・フォルメンティ 『Kurtag's Ghosts』 (2)

Kurtag's Ghosts (Dig)(2009/06/09)Marino Formenti試聴ファイル収録曲リスト(Naxos/NML)ブックレット(英文/PDF)[naxosmusiclibrary.com]パーセル:ラウンド O, Z. 684 (Z. 570による)クルターク:Tearsクルターク:Les Adieux (in Janaceks Manier/Farewells in the Style of Janácek)ヤナーチェク:草陰の小径にて 第2集 JW VIII/17 - 第12番 アレグレットクルターク:Doina《Tears》は、イギリスバロックの”Lachrymae”...

マリーノ・フォルメンティ 『Kurtag's Ghosts』 (1)

クルターク作品の録音を探していて、とても興味を引かれたのが、マリーノ・フォルメンティの『Kurtag's Ghosts』(Kairos盤)。Youtubeにあるライブ音源では、このアルバムの抜粋版みたいなプログラムをリサイタルで弾いている。このライブ映像を聴いて、これはCDで聴いてみたいと思ったくらいに、オリジナリティ溢れる選曲と演奏。『Kurtag's Ghosts』は、”A musical expedition with pianist Marino Formenti, placing Kurtg i...

クルターク夫妻のパリ・コンサート ~ クルターク《Játékok》、クルターク編曲による連弾版バッハ

2012年9月、パリのシテイ・ホールで行われたリサイタルで、作曲家ジェルジュ・クルタークと奥さんのマルタが弾いたのは、クルタークのオリジナルピアノ曲《Játékok(遊び)》(ソロと連弾)と、クルタークの編曲による連弾版バッハ。クルタークの《Játékok(遊び)》は演奏機会がそれほど多いとは言えないけれど、それ以上にバッハ編曲が聴けるのは実演でも録音でも珍しい。(86歳と85歳の)高齢のクルターク夫妻のデュオが弾くバ...

フィルクスニー ~ ヤナーチェク/コンチェルティーノ、カプリッチョ「挑戦」

最近はよく演奏されるようになったヤナーチェクのピアノ作品。私の持っているCDのなかでよく聴くのは、新しいものではアンデルジェフスキ(ライブ録音)、少し古いものだと若い頃のアンスネス、定番中の定番といえば、フィルクスニー。ヤナーチェクのピアノ作品集として、一番収録曲が多いのは、フィルクスニー盤。フィルクスニーは子供の頃からヤナーチェクに師事しており、子供のいないヤナーチェクと父親のいないフィルクスニー...

バルトーク/ピアノと管弦楽のためのラプソディ、ピアノのためのラプソディ

カヴァコスの新譜に《ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ》が入っているので思い出したのが、《ピアノのためのラプソディ》。バルトークには、「ラプソディ」という曲が編曲も含めて数曲あるのでややこしい。《ピアノのためのラプソディ》はピアノ独奏曲。編曲版として《ピアノと管弦楽のためのラプソディ Op.1 Sz.27》もある。両方とも、録音はかなり少ない。私がCDで聴いたのは、アンダの《ピアノと管弦楽のためのラプソデ...

グレツキ/ハープシコード協奏曲

グレツキといえば、交響曲第3番《悲歌のシンフォニー》。ドーン・アップショウのソプラノの歌声がとても美しく、20年近く前に流行ったときは、CDショップのクラシックコーナーに行くと、いつもこの曲が流れていた。この曲以外はほとんど知られていないような気がする。《悲歌のシンフォニー》とは全く異なる作風でとても面白いのが、《ハープシコード協奏曲Op.40》。現代音楽にしては珍しいハープシコード(チェンバロ)のコンチェ...

シマノフスキ ~ 12のエチュード Op.33

ミハイル・ルディの『シマノフスキ作品集』に収録されている《12のエチュード Op.33》は、シマノフスキらしい幻想性が漂う曲が多くて、練習曲とはいっても、とても面白い曲集。有名な初期の作品《4つのエチュードOp.4》は、第2番と第4番がメカニカル、第1番と第3番はショパンやスクリャービン風のロマン派的叙情漂う曲。特に、叙情美しい旋律の第3番は有名。ルディは《4つのエチュード》は録音していない。《12のエチュードOp.33...

マーティン・ロスコー ~ シマノフスキ/4つのエチュード Op.4

シマノフスキのピアノ作品のなかで、特に有名なのは、初期の《4つのエチュードOp.4》の第3番変ロ短調。この曲はパデレフスキが絶賛したという。初期の頃のシマノフスキは、ショパンとスクリャービンの影響が濃く、この《4つのエチュード》や《ピアノ・ソナタOp.8》も、後年の作品とは随分作風が違って、難解さは全くなくてロマンティック。《4つのエチュード》第3番は、ショパンの影響を強く受けた初期のスクリャービン風。スクリ...

ミハイル・ルディ ~ シマノフスキ/仮面劇(マスク)

シマノフスキの作風は、時代によって変遷し、大きく3期に分けられている。初期の第1期はショパン・スクリャービンなど(後期)ロマン派の影響が強く、第2期は印象主義・神秘主義的色彩が濃く、第3期はさらに民謡の素材を取り入れた民族色が加わる。シマノフスキのピアノ曲《メトープ》は第2期の作品で、《Maski/仮面劇(マスク)Op.34》も同じ。《仮面劇(マスク)》3曲の組曲形式で、それぞれ「シェエラザード」「道化のタントリ...

ヴラディゲロフ/インプロヴィゼーション,ピアノ協奏曲第3番

ワイセンベルクの音源をYoutubeで探していて、偶然見つけたのがPancho Vladigerov(パンチョ・ヴラディゲロフ)の《Improvisation(インプロヴィゼーション)》。ヴラディゲロフの名前は初めて聴いたけれど、ブルガリアでは著名な作曲家。ピアニストでもあり、同じくブルガリア人のワイセンベルクの恩師だった。ワイセンベルクは、幼少期からウラディゲロフに作曲とピアノを学んでいたので、ピアニストの彼がジャズを素材にした曲...

マルティヌー/リディツェへの追悼

多作家のマルティヌーは、軽妙で洒落た室内楽曲やピアノ協奏曲、祝祭的な高揚感のある交響曲など、明るい曲想の作品も多いので、現代音楽にしては前衛的難解さがなくかなり聴きやすい作曲家。そのマルティヌーも、第2次大戦期にナチスから逃れてアメリカへ渡った頃に書いた作品には、時代を反映したような暗い色調で重苦しさが漂っている。特に印象的だったのは、ナチス・ドイツの侵攻によって故国が消滅の危機にあった頃に書いた...

リスト=ヴェイネル編曲/ピアノ・ソナタロ短調(管弦楽曲版)

編曲ものは好みが分かれるらしいけれど、このジャンルはかなり好きなので、いろんな編曲パターンで聴いている。バッハの場合は編曲パターンが多種多様なので別にして、一番聴くことが多いパターンは、管弦楽⇒ピアノソロ。一番良く聴いたのは、リスト編曲のベートーヴェンの交響曲全集。これは、リストの編曲もシチェルバコフの演奏も両方とも素晴らしい録音。他には、ストラヴィンスキーのペトリューシュカ、ベートーヴェンのピア...

バルトーク/シク地方の3つのハンガリー民謡,ルーマニア民族舞曲,ルーマニアのクリスマスの子供の歌

ピアノで弾くバルトークといえば、一番知られているのはたぶんピアノ協奏曲。数十年前にポリーニが録音した演奏が、打楽器奏法の最たるもののように凄かったせいではないかと思っている。バルトークと同郷人のピアニストのシフは、「バルトークはいつも荒々しく、ばんばん弾かれます。ですから彼の音楽の音色の美しさが失われてしまうのです。」と言っていた。バルトークのピアノ作品は、打楽器的奏法を駆使するものばかりではなく...

マルティヌー/フルート、ヴァイオリンとピアノのための室内楽曲

マルティヌーの室内楽曲は、楽器構成のバリエーションがかなり豊富。ざっと見ただけでも、ソナタ(ヴィオラ、ヴァイオリン、チェロ、フルート&ピアノ)、二重奏(ヴァイオリン&チェロでかなり有名な曲)、三重奏、四重奏、五重奏、六重奏、九重奏。詳しく探せばこれ以外のフォーマットの曲もあるに違いない。六重奏、九重奏も含めて、ほとんどの室内楽曲でピアノが入っていて、ヴァイオリン奏者だったわりには、ピアノ曲を書くの...

バルトーク/9つのピアノ小品

バルトークのピアノ小品集《9つのピアノ小品》は1926年の作品。ピアノ協奏曲第1番、ピアノ・ソナタ、《戸外にて》という、バルトークの作曲技法のターニングポイントとなった一連の作品と同じ時期に作曲された曲集。民俗音楽的な素材をもとにしてはいるが、バルトーク後期につながる技法(短2度の多用、対位法など)が使われている。バルトーク作品集を録音しているヤンドーはなぜかこの曲を録音していないし、Hungarotonの全集は...

マルティヌー/コンチェルト・ダ・カメラ(室内協奏曲)

多作家マルティヌーは協奏曲だけで30曲あまりの作品を残している。作品リストを調べてみると、そのうちピアノ協奏曲は5曲、ピアノ・ソロの入った管弦楽曲が3曲、ピアノ&他楽器のソロも加えた協奏曲が8曲。このほかに、交響曲や管弦楽曲、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲、さらに室内楽曲・器楽曲も多数作曲しているから、旺盛な作曲意欲とエネルギーは凄い。作品もそれを反映してか、ピアノ協奏曲・合奏協奏曲では、エネル...

フィルクスニー ~ マルティヌーのピアノ独奏曲

マルティヌーは作曲した作品数が400点以上にのぼるという多作家。マックス・レーガーも多作家だったが、2人とも多作のわりには有名な曲は少なく、演奏機会もそれほど多くはないように思う。マルティヌーは今年が没後50年なので、平年よりはコンサートプログラムに載ることも多く、CDのリリース(新規、再販など)も良く見かける。マルティヌーはヴァイオリン奏者だったわりには、意外とピアノ曲が多く、ピアノ作品は80曲あまり。...

マルティヌーの帰巣本能

「マルティヌーの帰巣本能」とは、マルティヌーについて、政治学者の故矢野幌氏が記した小論のタイトル。『20世紀音楽の構図―同時代性の論理(音楽選書)』(音楽之友社、1992年)という評論集に載っていた。9頁余りの短い文章で、マルティヌーの音楽のコアを”帰巣本能”と評して、それをいろいろな角度から説明しているのが面白い。マルティヌーの伝記作者ミフーレ教授は、マルティヌーには、「その心の神秘的な片隅、すなわち幼少...

バルトーク/2台のピアノと打楽器のためのソナタ

《2台のピアノと打楽器のためのソナタ BB 115》(1937年)は、バルトークのとても珍しい編成のソナタ。バルトークに限らず、クラシック音楽の歴史のなかでも、かなり変わった編成らしい。この曲は、指揮者のパウル・ザッハーがバルトークに委嘱して作曲されたもの。《弦楽器・打楽器・チェレスタのための音楽》もザッハーからの委嘱作品で、その初演が成功したので、ザッハーがバーゼルのISCMグループという室内楽合奏団のために、...

バルトーク/ミクロコスモス

《ミクロコスモス》は、バルトークのピアノ独奏曲で最も名前が知られているが、実際に全曲聴いたことのある人は、知名度の高さほどには多くはないであろうと思われる曲集。初めは子供のピアノの練習用を意図していたらしいが、徐々にバルトーク自身がこの曲集に凝り始めて、最後には、バルトークの作曲技法のエッセンスが凝縮されて詰め込まれたような高い完成度の曲集となっている。まさにタイトル通り、それ自体で完結した小宇宙...

バルトーク/ピアノ・ソナタ

伊東信宏著『バルトーク―民謡を「発見」した辺境の作曲家』を読んでいたら、1926年の夏に書かれた一連の草稿群がバルトークのピアノ書法を全く異なる次元へと高めたことが近年の研究で明らかになった、という記述がある。この草稿群に書き留められた素材から、《ピアノ協奏曲第1番》、《ピアノ・ソナタ》、《戸外にて》、《9つのピアノ小品》が生まれている。いずれも民俗音楽を直接引用したものではないが、その影響はより深化し...

マルティヌー/フルート、チェロとピアノのための三重奏曲

休日の朝に聴くのにぴったりなマルティヌーの《フルート、チェロとピアノのための三重奏曲》。響きが厚く緊迫感のあるダブルコンチェルトや交響曲をいくつか聴いていたので、それとは全く違ったとても明るく軽快でメロディの美しいトリオ。まるでプーランクあたりの曲ではないかと錯覚するようにお洒落で都会的な雰囲気がある。”Martinu/Works inspired by Jazz and sport”というアルバムもあったくらいだから、マルティヌーにはカ...

グレツキ/クライネス・レクイエム、チェンバロ協奏曲

グレツキは10年数年くらい前に流行った”悲歌のシンフォニー”(交響曲第3番)で、あっという間に有名になった作曲家。でも、それ以降は特に話題になることもなかったように思う。どうも体調を崩して作曲活動も以前のようにできてはいないらしい。すっかり忘れていたグレツキだったけれど、シュニトケのコンチェルト・グロッソ第1番を聴いた時、アルバムにグレツキのチェンバロ(ハープシコード)協奏曲がカップリングされていたの...

バルトーク/ピアノ組曲 「戸外にて」

バルトークのピアノ協奏曲第3番について楽曲解説をいろいろ調べていると、第2楽章が”夜の音楽”だという説明をいくつか見かけた。初めはマーラーの”夜の歌”に喩えているのかと思ったけれど、どうもそうではなさそうなので、調べてみると、ピアノ独奏曲に”The Night's Music”という曲がある。多分この曲に関係しているようなので、”The Night's Music”が入っているピアノ組曲「戸外にて」を聴いてみるのが良さそうだった。バルトー...

マルティヌー/二つの弦楽オーケストラ、ピアノとティンパニのための二重協奏曲

今年はマルティヌー没後50年というアニヴーサリー・イヤー。ついこの間までてっきりフランス人だと思っていたが、実はチェコの作曲家だったとわかり、これも何かも縁だと思って、マルティヌーの作品をいくつか聴いてみることにした。マルティヌーの代表作の中で、2曲のヴァイオリン協奏曲は、スーク/ノイマン指揮チェコフィルの録音(1970年代)で聴くことにして(オーダー中でまだ届かないので)、まずはピアノ協奏曲から。「二...

バルトーク/シク地方の3つのハンガリー民謡

バルトークのピアノ独奏曲といえば、ミクロ・コスモスやアレグロ・バルバロなどが有名。バルトークは、民謡を素材にした曲もかなり残していて、「ハンガリ農民の歌」、「シク地方の3つのハンガリー民謡」、「民謡の旋律による3つのロンド」などがある。民謡を素材にした曲のなかで、この「シク地方の3つのハンガリー民謡」(3 Hungarian Folk Songs from Csik, Sz. 35a,BB 45b)は、バルトークの作品とは思えないくらいに、哀感...

ヤナーチェクの作品 (2) ピアノ独奏曲、室内楽曲

 ピアノ独奏曲:ピアノ・ソナタ『1905年10月1日街頭にて』(1905)、霧の中で(1912)、ピアノ小品集『草かげの小径にて(第1集)(第2集)』(1901 - 1911)ヤナーチェクのピアノ曲・室内楽曲は小規模ではあるけれど、いずれも強い個性が感じられる曲。伝統的な西欧の音楽とはちょっと違った雰囲気はするけれど、叙情的でメロディアスな作風なので、ヤナーチェクの作品の中では一番親しみやすいと思う。ピアノ独奏曲なら、「ピア...

ヤナーチェクの作品 (1) グラゴル・ミサ、弦楽合奏曲

ここのところ、ヤナーチェクの『シンフォニエッタ』について書いたものがやたらに目につくけれど、さすがに村上春樹の『1Q84』の影響力は大したもの。セル盤が本文中に登場している(らしい。私は読んでません)ので、有名なマッケラス盤と合わせてあちこちで紹介されている。ヤナーチェクは『シンフォニエッタ』以外にも、いろいろな作風の曲を残している。確かに有名な曲ではあるけれど、必ずしも『シンフォニエッタ』から聴き始...

ヤナーチェク/ピアノ曲集

ヤナーチェクの音楽を初めて聴いたのは、20年くらい前に公開された映画『存在の耐えられない軽さ』。ダニエル・デイ・ルイスとジュリエット・ビノシュが主演していて、「プラハの春」の頃のチェコを舞台にした映画。原作はノーベル賞作家のミラン・クンデラ。翻訳本が集英社文庫から発売されている。存在の耐えられない軽さ (集英社文庫)(1998/11)ミラン クンデラ商品詳細を見る存在の耐えられない軽さ(2008/10/08)ダニエル・デイ...

左サイドMenu

カレンダー

01 | 2019/02 | 03
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 - -

ブログ内検索

最近の記事

カテゴリー

タグリスト

マウスホイールでスクロールします

月別アーカイブ

MONTHLY

記事 Title List

FC2カウンター

プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

お知らせ

ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。

右サイドメニュー