気ままな生活

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Category [   ・・ ドイツ(シェーンベルク,ヒンデミット,ハルトマン,アイスラー, 他) ] 記事一覧

キャシー・クリエの現代音楽

ディティユーの《ピアノ・ソナタ》の録音を探していて、初めて聴いたピアニストのキャシー・クリエのディスコグラフィが面白い。現代音楽、それも演奏機会がそれほど多くはない曲が多いという選曲がとても個性的。スカルラッティ、ハイドン、ショパン、ミュレンバッハ、ディティユーPiano Music (2009/1/13)Cathy Krier試聴ファイルベルク、シェーンベルク、ツィンマーマンBerg/Schonberg/Zimmermann (2017/3/17)Cathy Krier試聴フ...

アイスラーのドキュメンタリー映画音楽 (2) 雨を描く14の方法

今は消滅しているドイツ民主共和国(DDR/東ドイツ)の国歌『廃墟からの復活』の作曲者として知られるアイスラーは、短編ドキュメンタリー映画の劇伴音楽として、変わった曲名の《雨を描く14の方法》("14 Arten den Regen zu beschreiben" Op.70 ,1941年)を作曲している。(この曲名を見ると、なぜかポール・サイモンの《恋人と別れる50の方法》という曲名がすぐに浮かんで来る)初めは何かの実験音楽?と思ったけれど、これは無...

アイスラーのドキュメンタリー映画音楽 (1) 夜と霧

ハンス・アイスラーのディスコグラフィを見ていると、映画音楽の作品がかなり多い。ユダヤ人のアイスラーは、ナチス・ドイツによって音楽活動を禁止され、国外の都市を転々として活動を続けていたが、1938年に米国へ亡命。その時代には、クラシックだけでなく、映画音楽などの映像用作品も数多く残している。ハンス・アイスラーが作曲した映画音楽で最も有名なのは、おそらくアラン・レネ監督によるアウシュヴィッツのドキュメンタ...

ハンス・アイスラー/ピアノ作品集、子供の国歌

今年が没後50年にあたるドイツの作曲家ハンス・アイスラー。彼は東ドイツ国歌を作曲したことで知られている。アイスラー作品の録音は、Berlin Classicsから多数リリースされているので、NAXOSのNMLで会員なら全曲聴くことができる。ピアノ作品を聴いてみると、シェーンベルクとベルクが融合したような作風。わかりやすく親しみやすいシェーンベルクというか、やや理性的で感情過多でないベルクというか...。シェーンベルクの高弟の...

マーラー/交響曲第5番第4楽章アダージェット(管弦楽曲版&ピアノ編曲版)

マーラーの《交響曲第5番》第4楽章「アダージェット」の珍しいピアノ編曲版をイリーナ・メジューエワが録音している。「アダージェット」は、映画『ヴェニスに死す』で使われていたので有名。マーラー自身の編曲版はなかったはずなので、調べてみると編曲者は大輪公壱氏。オーケストラの流麗で濃密な旋律と響きが記憶に刷り込まれていたので、ピアノ編曲版を初めて聴いたときは、響きも叙情感もあっさりしていて、ちょっと物足りな...

シェーンベルク=シュトイアーマン編曲/浄められた夜(ピアノ三重奏曲版)

シェーンベルク作品で最もよく演奏される曲といえば、たぶん初期の頃に書いた後期ロマン主義的作風の《Verklärte Nacht》(浄められた夜、または、浄夜)。[《浄められた夜》の作品解説(Wikipedia)]シェーンベルクは、ナチスが台頭したドイツを逃れて、米国へ亡命。同じく亡命者であった指揮者のクレンペラーやワルターが、十二音技法による作品ではなく、《浄められた夜》や《ペレアスとメリザンド》など調性感のある初...

クルシェネク/ピアノ作品集

ころころと作風が変遷したことで有名なクルシェネク。ピアノ作品は現代音楽の作曲家にしては結構多い方だと思うけれど、まとまった録音があまりなく、有名な録音は(たぶん)グールドのピアノ・ソナタ第3番。このピアノ・ソナタを聴いて、あまりとっつきの良い作曲家ではないと思ってしまったので、以来聴くことはないまま。たまたま同じドイツの作曲家ハルトマンのピアノ作品集の紹介文に、”クルシェネクに似ている作風...”とか...

ヘンツェ/ピアノ作品集 ~《トリスタン》への前奏曲,ルーシー・エスコット・ヴァリエーション,ほか

ハンス・ヴェルナー・ヘンツェはオペラや管弦楽曲の作品が多く、ピアノ協奏曲や独奏曲は数も多くはないし、録音もかなり少ない。これは、その珍しいヘンツェのピアノ独奏曲を、それも初期~最近の作品まで収録しているとても珍しいアルバム。世界初録音の曲が半分くらいある。ピアニストは、初めて聴くヤン・フィリップ・シュルツェ。Hans Werner Henze: Piano Works(2007/03/27)Jan Philip Schulze試聴する(米国amazon)ピアノ協...

ヘンツェ/トリスタン~ピアノとテープおよびオーケストラのためのプレリュード

ヘンツェのピアノ協奏曲のなかでとても有名な《トリスタン-ピアノとテープおよびオーケストラのためのプレリュード》(1973)。題名から推察できるとおり、ワーグナーのオペラ《トリスタンとイゾルデ》へのオマージュという形式をとっている。1970年代前半の作品なので、これぞ現代音楽というくらいに多種多様な響きと曲想が混沌と渦巻き、独創的でアグレッシブでかなりのインパクト。この曲はピアノ協奏曲に分類されてはいるけれど...

カール・アマデウス・ハルトマン/ピアノ作品集 ~ ピアノ・ソナタ ”1945年4月27日”,ほか

作曲家のハルトマンですぐに思い出すのは、デンマークのエミール・ハルトマンと、ドイツのカール・アマデウス・ハルトマン。生きていた時代と作風が全く違うので、曲を聴けばどちらの作品なのか間違いようがない。以前にエミール・ハルトマンのピアノ協奏曲を聴いて、メンデルスゾーンみたいと思ったけれど、カール・アマデウス・ハルトマンはピアノ協奏曲は書いていないらしく、ヴァイオリン協奏曲の《葬送協奏曲》の方が有名。演...

ヘンツェ/ピアノ協奏曲第1番

ドイツの現代作曲家のヘンツェならオペラが有名だけれど、交響曲や協奏曲も多く書いているし、室内楽曲やピアノ曲も数はそう多くはないけれど一応書いてはいる。オペラは聴かないのでその作風はわからないけれど、それ以外の作品はわりと似通った雰囲気があって、不協和音的なゆがみが少なく、旋律はメロディアスではないけれど、無調音楽的な難解さは薄くて、わりととっつきは良い。ピアノ作品なら、ピアノ協奏曲と交響曲のカップ...

ヒンデミット/ピアノ協奏曲

このところ古典とロマン派の音楽ばかり聴いていたので、気分が少し現代音楽モードに転換中。同じ種類の音楽ばかり聴いていると感度が鈍くなるらしく、周期的に聴きたい音楽の種類がコロっと変わる。探すといろいろ見つかるヒンデミットのピアノ協奏曲。記事に書いたのは確か3曲目(後で数えてみたら4曲目だった)。聴きそびれているピアノ協奏曲の類がまだいくつか残っていたような...。1945年に書かれたこのピアノ協奏曲は、第...

ヒンデミット/室内音楽第2番(ピアノ協奏曲)

ヒンデミットは、歴史的に有名な「ヒンデミット事件」で良く知られているわりには、聴いている人がまわりにはほとんどいない。そういえば、有名曲を除いて、コンサートではあまり演奏されていないように思えるし、録音は結構多いとはいえ、有名な《画家マティス》や《白鳥を焼く男》などの管弦楽作品、ヴィオラや管楽器を使った室内楽が中心かなという気がする。ピアノ関係では、やはりグールドが録音した《ピアノ・ソナタ》(第1...

ピーター・ヒル ~ シェーンベルク/ピアノ曲集

シェーンベルクやウェーベルンのピアノ小品は、お世辞にも聴きやすい曲ではないとは思うけれど、これがピアニストが変われば、難解で無機質的な音楽ではなく、現代的な乾いた叙情性のある音楽にすっかり変わってしまう。ポリーニが1970年代に録音したDG盤のシェーンベルクを聴いて、これは無機的で殺伐とした音楽とした思えなかったが、これは一番最初にポリーニの演奏で聴いたのがそもそもの間違い。もともと叙情表現がかなり淡白...

グールド&メニューイン ~ バッハ・ベートーヴェン・シェーンベルクのヴァイオリンとピアノのための作品集

Youtubeでグールドとメニューインが演奏している映像をたまたま見つけ、弾いている曲がこのところ良く聴いているバッハの《ヴァイオリン・ソナタ》の第4番。(第1~第4楽章の4パートに分かれている)この映像は1966年5月18日にCBSで放映された”Duo in Festival”のものだと思う。CDの方は持っていたけれど、長い間聴いていなかったし、演奏映像を見たのは初めて。そもそもグールドとメニューインの演奏している姿をまともに見たこ...

内田光子 ~ シェーンベルク/ピアノ協奏曲

シェーンベルクのピアノ作品は、難解で無機的でロマン派的な音楽的感性を拒絶するかのような曲だが、内田光子の演奏を聴くとシェーンベルクが全く違って聴こえてくる。古典・ロマン派を弾く内田光子の演奏は、隅ずみまで表現が尽くされ情感が込められいて、聴いていても、演奏する姿を見ていても、疲れてくるものがある。好みのタイプでは全くないピアニストだけれど、このシェーンベルクの演奏については全く別。その情感過多(と...

シェーンベルクの初期ピアノ曲

アルノルト・シェーンベルクが20歳の若かりし頃に作曲した初期のピアノ作品は、後年の無調音楽の時代と違って美しい調性音楽で、作品番号がついていない。ピアノ曲で作品番号がついていないのは、3つの小品(1894)、4手のピアノのための6つの小品(1895-96)の2曲。あのシェーンベルクが書いたとは思えない、至極普通のロマンティックな曲。でも、聴いているとなぜか面映い気がしてきて、せっかく美しい調性音楽を聴いたのに...

ブラッヒャー/ピアノ協奏曲第1番、パガニーニの主題による変奏曲

ボリス・ブラッヒャー(Boris Blacher、1903年-1975年。ブラッハーと表記される場合もある)は、ドイツの現代音楽の作曲家。ヘルベルト・ケーゲルの師でもある。代表作は「パガニーニの主題による変奏曲」。ジャズ風のモチーフを持った新古典主義的な作品である。その後、前衛的な作風へと変遷し、屈折の多くみられる旋法を使用したり、軽快なリズム感や1小節ごとに拍子の変化する「可変拍節法」などがその作風の特徴といわれる。...

ジェシー・ノーマン ~ アルバン・ベルク/7つの初期の歌

アルバン・ベルクの代表的な作品の中でロマンティシズムに溢れているのが、唯一のピアノ・ソナタとこの「7つの初期の歌」。後年のような12音技法による歌曲ではなく、後期ロマン主義の影響を強く受けているので、いくつか現代音楽を聴いたことがあれば、抵抗なく聴ける(と思われる)曲集。私の持っているCDは、ジェシー・ノーマン&ブーレーズ指揮ロンドン交響楽団盤。ジャケットデザインがとても印象的で、真紅のバックに純白の...

グールド ~ アルバン・ベルク/ピアノ・ソナタ

アルバン・ベルクの作品は、初期のものであれば、調性が崩れていても、ロマンティックな旋律、凝縮された冷たい美しさが交錯して、それほど現代音楽的な難解さは感じない。グールドの弾くピアノ・ソナタや、ジェシー・ノーマンの歌う歌曲を聴くと特にそう感じる。少なくとも、シェーンベルクやウェーベルンのピアノ曲とは違う種類の音楽に聴こえてくる。このソナタの録音はあまりなかったけれど、最近は録音するピアニストも少し増...

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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