気ままな生活

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Category [   ・・ 米国(リーバーマン,ローレム,バーバー,ブロッホ,クラム, 他) ] 記事一覧

ネッド・ローレム/左手のためのピアノ協奏曲

ネッド・ローレムは1928年生まれの米国の作曲家。管弦楽曲からピアノ・室内楽曲まで幅広く作曲している。特に人気があるのは歌曲。ローレムは、ピアノ協奏曲を4曲、ピアノ・ソナタを3曲書いている。どれも録音は少ない。ローレムの友人だったジュリアス・カッチェンがピアノ・ソナタ第2番をDECCAに録音、ピアノ協奏曲第2番を1954年にパリで初演している。《ピアノ協奏曲第4番》は左手ためのピアノ協奏曲で、1991年に作曲、1993年...

コープランド/ピアノ作品集

コープランドのピアノ作品で代表的な曲は、たぶん《ピアノ・ソナタ》(1941年)、《ピアノ・ヴァリエーションズ》(1930年)、《ピアノ・ファンタジー》(1957年)。他に《ピアノ協奏曲》と小品が10曲ほど。ピアノ作品の全曲録音はほとんどなく、コープランド作品の多くを初演した作曲家・ピアニストのレオ・スミットによるピアノ独奏曲全集盤(SONY)が出ている。原盤は廃盤になっているらしく、最近リリースされた『コープランド...

バーバー/ピアノ・ソナタ ~ キーシンとジャッドのライブ録音 

サミュエル・バーバーで最も有名な曲は《弦楽のためのアダージョ》。曲名は知らなくても、お葬式のときに使われる定番の曲なので、メロディを聴いたことがある人は多いはず。現代曲にしては、ロマンティックな《ヴァイオリン協奏曲》も人気があるらしい。でも、《ピアノ協奏曲》や独奏曲は、現代音楽的な書法で書かれた曲も多く、それも小品がほとんどなので、あまり聴かれていないに違いない。バーバーのピアノ作品では、《ピアノ...

フレドリック・ジェフスキ/ピアノ協奏曲、ピアノ独奏曲《Dream》

<Le plaisir de la musique 音楽の歓び>のブログ記事で紹介されていたフレドリック・ジェフスキの最新作《ピアノ協奏曲》。2013年のPromsにて、ジェフスキ自身のピアノとイヴァン・ヴォルコフ指揮BBCスコティッシュ響により、世界初演。最近、ペンデレツキ、リゲティ、ジェフスキと、立て続けに現代音楽のピアノ協奏曲を聴いてきたなかで、ジェフスキが最も摩訶不思議。ジェフスキといえば、《「不屈の民」変奏曲》(The People ...

ブロッホ ~ コンチェルト・グロッソ第1番、組曲《バール・シェム》より「ニーグン」

20年ほど前に現代音楽を聴き始めた頃、米国の作曲家エルネスト・ブロッホの音楽に凝っていた時がある。ブロッホといえば、ユダヤ教の典礼音楽やユダヤ民俗音楽を題材にしていることで有名。現代音楽といっても、安定した調性感があり、ユダヤ音楽のエキゾティシズムにロマンティシズムが加わって、さらには新古典主義的な作品もあり、聴きやすい曲が多い。今はほとんど聴くことはないけれど、何曲か聴きなおしてみると、ブロッホの...

’作曲家’ワイセンベルクとジャズ

ジャズの影響を感じるクラシックの曲というと、思い浮かぶのはラヴェルのピアノ協奏曲やリゲティの練習曲集など。ほとんどジャズ(?)と思える曲なら、カプースチン。グルダもいくつかジャズをテーマにした作品を書いている。現代音楽(20世紀の音楽)を探せば、他にもいろいろ見つかるのかもしれない。ジャズとクラシック(の現代音楽)が融合したような曲といえば、珍しくもピアニストのワイセンベルクの作品。ワイセンベルクは...

ジェフスキ/『不屈の民』変奏曲

アメリカの現代音楽作曲家フレドリック・ジェフスキの代表作といえば《「不屈の民」変奏曲》(The People Unites Will Never Be Defeated)。演奏時間は1時間以上というピアノ独奏曲の大作で、NAXOSの解説文によると「米国のピアノ音楽のランドマーク的作品で、最も重要な変奏曲の一つ」。アムランが録音しているのでも有名。この曲のNAXOS盤(ピアニストはラルフ・ファン・ラート)が、日本のamaoznサイトで全曲まるごと100円でダ...

ネッド・ローレム/3つのピアノ・ソナタ

米国の現代音楽作曲家のなかでも大御所の一人(と見なされているらしい)、ネッド・ローレムは、第2次大戦後直後の若かりし頃、音楽の勉強のためにパリで暮らしていた。その時期に、アメリカ人演奏家・作曲家でパリにいたのは、知っているだけで、ゲイリー・グラフマン、飛び級で大学を卒業した直後パリに留学してきたジュリアス・カッチェン、師シュナーベルの元を離れたレオン・フライシャーなど。当時ドイツは敗戦の混乱期にあ...

コリリアーノ/オスティナートによる幻想曲

コリリアーノのピアノ独奏曲のなかで、有名なのは《エチュード・ファンタジー》と《オスティナートによる幻想曲》の2曲。コリリアーノは、米国では人気のある現代音楽の作曲家なので、数少ないピアノ作品といえど、アメリカ人ピアニストの録音がいろいろある。《エチュード・ファンタジー》は、ハフ、トッコ、ジャルバート、シルマーなど。ハフの演奏はいつもながらシャープで冴えていたが、《オスティナートによる幻想曲》の方は...

サフリ・デュオ ~ ヘルヴェグ《アメリカン・ファンタジー~レナード・バーンスタインへのトリビュート》

ルトスワフスキの《パガニーニの主題による変奏曲》の録音を探していてたまたま見つけたのが、このサフリ・デュオのアルバム。打楽器とピアノをそれぞれ2台づ使っているというとても珍しい編成。パーカッションはサフリ・デュオ。打楽器奏者としてはかなり有名な2人組らしい。Safri Duo Performs Lutoslawski, Bartók, Helweg(1995/11/14)Safri Duo,Slovak Piano Duo試聴する(米国amazon)曲目は、ルトスフワスキの《パガニー...

パーキン ~ バーバー/ピアノ作品全集

最近、ローレム、リーバーマンのピアノコンチェルトやソロを聴いてから、どうもアメリカの現代音楽とは相性が悪くはなさそうなので、少し範囲を広げて聴くようにしている。コープランドやアイブズはちょっと相性が悪く(殺伐とした乾いた都会的な雰囲気やジャジーなところが合わないようで)、クラムは曲によりけり。その中では、《弦楽のためのアダージョ》で有名なバーバーのピアノ協奏曲が、好みにわりと合っていた。バーバーは...

ローレム/11の練習曲、6楽章のピアノ・コンチェルト

ネッド・ローレムは歌曲で知られている作曲家。交響曲や協奏曲、室内楽曲も数は多くはないが、いろいろ残している。初めて聴いたのは、たまたまカッチェンのモノラル録音集に収録されていたピアノ・ソナタ第2番。これがなかなか良くて、他の曲を聴こうと探してみても、録音がそれほど多くはない。その中では、ピアノ協奏曲第2番はプーランクとガーシュインの影響を感じさせるので、わりと聴きやすい。この曲は、パリ在住時代、ロ...

コリリアーノ/ピアノ協奏曲

1938年生まれのジョン・コリリアーノは、ニューヨーク生まれの作曲家。受賞歴が多い人で、交響曲第1番でグロマイヤー賞(1991年)、交響曲第2番(弦楽合奏のための)でピューリッツァー賞(2001年)。映画音楽も「アルタード・ステーツ」、「レボリューション・めぐり逢い」などがあり、とりわけ1999年のアカデミー賞作品「レッド・バイオリン」が有名。この曲をもとに《レッド・ヴァイオリン奇想曲》というクラシック作品も書かれ...

ブロッホ ~ ピアノと管弦楽のための交響的協奏曲、スケルツォ・ファンタスク

エルネスト・ブロッホといえば《シェロモ》が有名。この曲がユダヤの民俗音楽的雰囲気が濃厚なので、ブロッホ=ユダヤ音楽というイメージが強い。ブロッホの作品にはエキゾチックな雰囲気がする曲が結構多いが、古典的な典雅な構成の《コンチェルト・グロッソ》(第1番と第2番がある)があったり、ヴァイオリン・ソナタ第2番のようなミステリアスな雰囲気の印象主義風な曲もあるので、時代と作品によってトーンがかなり違ってい...

バーバー/ピアノ協奏曲

バーバーといえば《弦楽のためのアダージョ》。他にもいろいろ作品は残しているが、一番有名なのでこの曲を真っ先に思い浮かべる人が多いに違いない。このアダージョ、よくセレモニーでかかっているし(特にお葬式)、鎮魂歌ならブルッフの《イン・メモリアム》の方が好きなので、わざわざCDを買って聴く気にはならない。リーバーマンのピアノ協奏曲のレビューを米国amazonで見ていると、”バーバーのピアノ協奏曲以来の傑作”とい...

クラム/マクロコスモス第3巻 <夏の夜の音楽>

クラムの《マクロコスモス第3巻》は<夏の夜の音楽 Music For A Summer Evening>。これは、ピアノ2台とパーカッション2台という珍しい構成。クラムはバルトークの音楽を念頭において《マクロコスモス》を作曲したというから、バルトークの《2台のピアノと打楽器のためのソナタ》の楽器編成を参考にしたのかもしれない。第3巻はパーカッションも加わっているので、第1巻&第2巻よりも音の種類が多くなって、とてもカラフル...

ギレス ~ ローレム/リコーリング

アメリカの作曲家ネッド・ローレムは日本ではほとんど知られていないけれど、米国ではとても著名な現代音楽の作曲家。特に歌曲で有名だが、交響曲、協奏曲、ピアノソロに室内楽と他のジャンルの作品もいろいろ残している。ローレム作品の録音は歌曲が多くて、ピアノが入った曲の録音はかなり少ない。私が好きな《ピアノ・ソナタ第2番》や《ピアノ協奏曲第2番》は1950年前後の作品は、いずれもジュリアス・カッチェンが初演してい...

クラム/マクロコスモス 第4巻 <天界の力学>

今日は「オリオン座流星群」が最も良く見える日。ネットニュースを見ていたら、21日のピークの前後数日間が見ごろで、今年は特に観測条件が良くて、オリオン座が東方から昇ってくる午後10時過ぎ~明け方に、1時間に30~50個くらい見ることができるらしい。望遠鏡・双眼鏡がなくても見えるそうなので、視力に自信のある人ならたくさん願い事ができます。クラムの《マクロコスモス》の第4巻<天界の力学 Celestial Mechanics>を...

ギレス ~ リーバーマン/ピアノ・ソナタ第3番

ローウェル・リーバーマンは、スティーブン・ハフがピアノ協奏曲と独奏曲を録音しているアルバムを聴いて、初めて知ったアメリカの作曲家。リーバーマンの公式サイトでディスコグラフィを調べてみると、現代音楽にしてはCDがかなり多い。特に、”Sonata for Flute & Piano”などのフルートの入った室内楽に人気があるようで、リーバーマン自身はピアニストでもあるので、Gargoylesやピアノ・ソナタなどのピアノ曲の録音もいくつか...

ギレス ~ スティーブン・ハフ/組曲 R-B

日本ではあまり人気がないけれど、海外では有名なピアニストのスティーブン・ハフは作曲家でもあって、すでに自作品の楽譜も数多く出版している。小品が中心で録音された作品は多くはないが、《組曲R-B》が録音されていたのを発見。収録しているアルバムは、アメリカの現代作曲家によるヴィルトオーソ的ピアノ作品集で、タイトルがまさに『American Virtuoso』。ハフはイギリス人で今はイギリスに住んでいるが、昔はジュリアード音...

ジャン・カルロ・メノッティ/ピアノ協奏曲

現代音楽のピアノ協奏曲のなかでも、難解さとは全く無縁でとても洒落たジャン・カルロ・メノッティのコンチェルト。メノッティはイタリア出身のアメリカの作曲家で、このピアノ協奏曲は1945年の作曲。メノッティはミラノのヴェルディ音楽院に入学した12歳の時に、最初のオペラを作曲したという、ブリテン並みの早熟の作曲家。米国に渡って、主にオペラの分野で活躍したので、ピアノ曲はほとんど残していない。そう言われてみると、...

クラム/マクロコスモス第1巻&第2巻 <アンプリファイド・ピアノのための黄道十二宮にちなんだ12の幻想的小品>

ジョージ・クラムのピアノ曲の代表作といえば《マクロコスモス(Makrokosmos)》。このタイトルを見るとすぐにバルトークの《ミクロコスモス》を連想する。《マクロコスモス》第1巻の出版楽譜に、クラムが寄せた序文には、「私の《マクロコスモス》のタイトルと形式には、20世紀のピアノ音楽における偉大な2人の作曲家バルトークとドビュッシーに対する私の敬意をが現れている。もちろん私はバルトークの《ミクロコスモス》と...

クラム/ヴォクス・バレネ (鯨の声)

たまたま見つけたジョージ・クラムの《Vox Balaenae》 (ヴォクス・バレネ:”鯨の声”)。アップショウのアルバムでクラムの《Night of the Four Moons》(4つの衛星の夜)を聴いて、シェーンベルクの《月に憑かれたピエロ》風の曲だったので、クラムを避けた方が良い作曲家リストに入れてしまってから、全く縁がなかった。調べてみると、クラムは現代音楽作曲家の中でもかなり演奏機会が多いらしく、幻想的で響きの美しい作風に人...

アニヴァーサリー・イヤー ~ ブロッホの室内楽曲

チェリストであるスティーヴン・イッサーリスの来日公演のプログラム・テーマは「アニヴァーサリー」。たまたま見ていたリーフレットだったけれど、今年は何のアニヴァーザリーなのかが良くわかる。(数ヶ月前に見かけたのでもう公演は終っているかも)「ヘンデル没後250年」「リヒャルト・シュトラウス没後60年」「メンデルスゾーン生誕200年」「ブロッホ没後50年」「マルティヌー没後50年」イッサーリスのプログラムはチェロ曲を...

ジョン・マスト/インプロヴィゼーションとフーガ

ジョン・マストは1954年米国生まれのピアニストで現代音楽の作曲家。彼はマンハッタン音楽学校でリプキンにピアノを学び、プロのピアニストとして活動しているが、独学した声楽曲の作曲では数多くの賞を得ている(NAXOSの解説より)。私は名前も作品も全く聴いたことがなかった作曲家。今回のヴァン・クライバーンコンクールで、現代音楽の課題曲を作曲していることから知りました。コンクールでは、この新曲を唯一暗譜して演奏し...

エルネスト・ブロッホ/コンチェルト・グロッソ第1番

ブロッホという名前を聞いて最初に思い浮かぶのは、『希望の原理』を書いた哲学者のエルンスト・ブロッホ。作曲家の方はエルネスト・ブロッホ。名前は一字違いなので紛らわしい。作曲家のブロッホの代表作は 『ヘブライ狂詩曲-シェロモ』。この曲はユダヤ音楽を取り入れたといわれるもので、たしかに独特の雰囲気がある。ブロッホを初めて聴くなら、これよりも管弦楽曲の『コンチェルト・グロッソ』の第1番か第2番の方が聴きやすい...

ネッド・ローレム/ピアノ協奏曲第2番

ネッド・ローレムのピアノ協奏曲第2番は、若い頃の彼がパリに住んでいた1951年に作曲された。この曲は友人であるピアニストのジュリアス・カッチェンのために書かれたもので、1954年にカッチェンのピアノ、ジャルディーノ指揮フランス国立放送管弦楽団の伴奏で初演された。初演の評判は良かったが、なぜか半世紀近くも埋もれたままになっていたという曲である。この曲は、カッチェンのピアノを念頭においているだけあって、ラヴェル...

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プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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