気ままな生活

               ♪音楽と本に囲まれて暮らす日々の覚え書♪  

Category [   ・・ イギリス(ブリテン, 他) ] 記事一覧

ヴォーン=ウィリアムズのピアノ作品

ヴォーン=ウィリアムズが作曲したピアノ作品は数少なく、そのなかで知られている曲は、《2台のピアノのためのピアノ協奏曲》と《グリーンスリーブス幻想曲》の編曲版くらい。《2台のピアノのためのピアノ協奏曲》は、当初はピアノ1台で演奏していたところ、あまりに難曲だったので、ピアノ2台版に書きかえたという。ピアノパートがあまり華やかではなく、印象的に残る旋律もないので、ピアノ協奏曲というよりは、2台のピアノ...

マーカム&ネトル ~ ホルスト/惑星(2台のピアノ版)

ホルストの《惑星》で最初に作曲されたのは、オーケストラ版ではなくて2台のピアノ版。2台のピアノ版の録音はいくつかあり、Richard Markham & David Nettleがベストだと思う。切れの良いタッチとリズムで躍動感とスピード感があり、ピアノの音の色彩感も響きも豊かで、煌きがあって華やか。オケの方が色彩感も音量も豊かで迫力や威圧感はあるけど、ピアノ版は曲の骨格が浮き上がってどの旋律も明瞭に聴こえる。特に"Jupiter" はピ...

ブリテン/ピアノ協奏曲、ディヴァージョンズ(左手のピアノと管弦楽のための主題と変奏)

新年最初に聴きたくなったのは、なぜかブリテンのピアノ協奏曲。2013年にブリテンの生誕100周年のメモリアルイヤーを迎えたときは、さほど盛り上がらなかったようだけど、私の最も好きな現代の作曲家の一人。オペラや戦争レクイエムが有名なブリテンが書いたピアノ作品は、2つのピアノ協奏曲にアルバム1枚分ほどの独奏曲・合奏曲。作品数は少ないけれど、才気煥発なブリテンらしい個性的で現代的なセンスを感じさせるものばかり。2...

ボストリッジ ~ ブリテン歌曲集(赤いオウム、ジョンダンによる聖なるソネット、ほか)

随分前に聴いたアルバムなのに、記事をアップロードするのをすっかり忘れていたボストリッジの『ブリテン歌曲集』。有名な《ジョンダンによる聖なるソネット》のほか、あまり知られていない歌曲集がいろいろ収録されている。Red Cockatoo. Holy Sonnets. Songs(1995/11/09)B. Britten試聴する(hyperionサイト)プレイフォード編『Harmonia Sacra』1.Pelham Humfreys: Lord! I Have Sinned2.Pelham Humfreys: Hymn To God The Fath...

ウィリアム・アルウィン/ピアノ協奏曲第1番・第2番

ラウタヴァーラのピアノ協奏曲の音源を探していてたまたま見つけたのが、ウィリアム・アルウィン(William Alwyn:)のピアノ協奏曲第1番と第2番。<アルウィン作品情報>ウィリアム・アルウィン[M.M's Modern English Music] (近代および現代イギリスの作曲家および作品の紹介)NAXOSが録音しているアルウィン作品リストと概要イギリス音楽は、ドイツ・フランス音楽に比べてマイナーな感がある。すぐに思い浮かぶ作曲家といえば...

ヴォーン・ウィリアムス/ピアノ協奏曲

ヴォーン・ウィリアムスのピアノ協奏曲(1926年[第1&第2楽章]~31年[第3楽章])は、作曲家バックスの恋人でピアニストのハリエット・コーエンを想定して作曲された作品。初演は1933年2月にコーエンの独奏とボールト指揮BBC交響楽団の伴奏。さほど評価されることもなかったので、今度は「2台のピアノのための協奏曲」に編曲したりしたけれど、やっぱりパッとせず。結局、そのまま埋もれてしまったらしい。ピアノ・ソロは、オケに...

ブリテン/4つの海の間奏曲(歌劇「ピーター・グライムズ」より)

今年は英国の作曲家ベンジャミン・ブリテン(1913-1976)の生誕100年にあたるので、ブリテンイヤー。ブリテンといえば、オペラや《戦争レクイエム》が有名だろうけど、管弦楽曲や協奏曲もブリテンの才気が煌いている。代表的な作品は、恩師フランク・ブリッジの主題をモチーフにした《フランク・ブリッジの主題による変奏曲》、《シンプル・シンフォニー》、《青少年のための管弦楽入門》、日本の皇紀2600年紀元節祝典曲として委嘱さ...

ブリテンのピアノ曲 ~ Holiday Diary,Night Piece,Three Character Pieces

来年がメモリアルイヤーにあたるので、久しぶりに聴いたのがブリテンのピアノ独奏曲。ブリテンといえば、オペラと《戦争レクイエム》が有名なのだろうけど、私が聴いたことがあるのは、管弦楽曲とピアノ協奏曲・独奏曲、歌曲集。珍しいのは、日本の皇紀2600年奉祝曲として委嘱された『シンフォニア・ダ・レクイエム』。第二次大戦勃発後に書いたせいか、「鎮魂交響曲」というタイトルの如く、祝典用の曲にしてはかなり陰鬱な雰囲気...

スタンフォード/ピアノ協奏曲第2番

『ブラームス回顧録集(3)ブラームスと私』を読んでいると、イギリスの作曲家チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードの回想が載っていた。スタンフォードのプロフィールと紹介を読むと、平明で優しい作風で多数の作品を残し、イギリスの大作曲家たち(ヴォーン・ウイリアムス、ホルスト、アイアランドなど)を門下から輩出している。ブラームスとの関係については、《交響曲第1番》のイギリス初演やケンブリッジでの《ドイツ・...

伊福部昭,グスタフ・ホルスト/日本組曲

伊福部昭の《日本組曲》の第2曲は「七夕」。7月7日が七夕だったので、思い出した。「七夕」は静寂で粛々とした雰囲気で、まるで古いモノクロ映画(かドラマ)の「赤穂浪士」のサントラでも聴いている気分。《日本組曲》は全4曲で構成。第1曲「盆踊り」、第3曲「演伶(ながし)」、第4曲「佞武多(ねぶた)」。いずれも日本の土俗的・民族的エネルギーを感じさせるところが、伊福部作品らしい。(Wikipediaの作品解説) 伊福部昭《...

ホルスト/惑星(2台のピアノ版)

ホルストといえば《惑星》。原曲の管弦楽版以外に、作曲者自身による2台のピアノ版もある。最近、たまたまエンリコ・パーチェ&イゴール・ローマのライブ演奏の一部を聴いて、このピアノ版があるのを知ったところ。探してみるとパーチェ&ローマの録音はなかったけれど、すぐ見つかったのは2つのスタジオ録音。(両方ともNMLで全曲聴ける)演奏時間が1時間近くかかるので、あまり録音がないらしい。NAXOS盤は、レン・ヴォースタ...

リヒテル&ブリテン指揮イギリス室内管 ~ ブリテン/ピアノ協奏曲

イギリス人が書いたピアノ協奏曲というと、20世紀以降の作品でも結構いろいろあるわりには有名な曲は少ない。CHANDOSやNAXOSがイギリス人作曲家(スコット、ティペット、ハウエルズ、ローソーン、オルウィン、ブリス、トヴェイト、ヴォーン=ウィリアムズ、バックス、ナイマン、カーウィスン、グーセンスなど)のピアノ協奏曲をシリーズもののように録音している以外はあまり見かけない。現代イギリスのピアノ協奏曲(とピアノ独奏...

ブリテン/セレナード~テノール、ホルンと弦楽のための

ブリテンが錚々たるイギリスの詩人たちのテキストをもとに作曲した歌曲集『セレナード~テノール、ホルンと弦楽のための Op.31』。『イリュミナシオン』が毒気のあるランボーの詩を使っていたのに比べれば、この『セレナード』を聴くと至極まともなロマン派的な歌曲に聴こえる。ブックレットに載っているボストリッジの解説を読むと、ブリテンは、100年以上早く生まれていたら、ロマンティックな音楽を書いていただろうと言ってい...

ボストリッジ ~ ブリテン/イリュミナシオン

ブリテンの歌曲の中でとりわけ有名な「イリュミナシオン」。これは元々はソプラノ歌手のWyssのために作曲された管弦楽伴奏つきの連作歌曲だけれど、ピーター・ピアーズがレパートリーにして歌って、それが素晴らしいために、ピアーズのために書かれた曲のように思われている。それにブリテン自身にとっても、Wyssの存在はどこかに消えてしまって、ピアーズに置き換わっているに違いない。原詩はランボーの詩集「イリュミナシオン」...

ブリテン/フランク・ブリッジの主題による変奏曲

《フランク・ブリッジの主題による変奏曲》は、《ディヴァージョン~左手のピアノと管弦楽のための主題と変奏》の3年前に作曲された弦楽オーケストラのための変奏曲で、ブリテンの出世作。この曲は、ブリテンの恩師フランク・ブリッジの弦楽四重奏のための「3つの牧歌」(3Idylls)の第2曲を主題にもので、同じ変奏曲といっても、自作主題を用いてピアノとオーケストラ用に作曲した《ディヴァージョン》とはかなり趣きが違う。ブ...

ブリテン/シンフォニア・ダ・レクイエム

ベンジャミン・ブリテンは日本と意外な接点がある。1940年に日本が紀元2600年を迎えるにあたって、日本政府は「皇紀2600年奉祝曲」を国内の作曲家だけでなく、各国政府を通じて国外の作曲家に委嘱した。英国政府を通じて委嘱されたブリテンが作曲したのが『シンフォニア・ダ・レクイエム』。[ この「皇紀2600年奉祝曲」に関してはWikipediaに詳しく載っている。]日本政府は、米、英、独、仏、伊、ハンガリーへ委嘱依頼を行ったが...

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プロフィール

Author:Yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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