気ままな生活

            ♪音楽と書物に囲まれて暮らす日々の覚え書♪  

Category [ ♪ ブレンデル,ルプー,キーシン,フェルツマン ] 記事一覧

フェルツマン ~ ハイドン/ピアノ・ソナタ集

ウラディミール・フェルツマンのディスコグラフィを見ると、Nimbusレーベルと契約してから、次々と新譜を出している。過去に他レーベルで録音したCDも、新譜と同じCD-R盤で再発売されているものが多い。フェルツマンの録音のなかでは、バッハのパルティータがとりわけ素晴らしい。インベンションもかなり好き。ゴルトベルクは凝ったアーティキュレーションで編曲版みたい(あまり好きではないけど)。NMLで聴いた限りでは響きがさ...

フェルツマン ~ ムソルグスキー/展覧会の絵

久しぶりにフェルツマンのディスコグラフィーで聴いていない録音をNMLでチェックしていたら、冒頭のプロムナードを聴いただけで惹き込まれたムソルグスキー《展覧会の絵》。《展覧会の絵》は、若い頃のレーゼルの録音が好きで、他に持っているのはキーシン、カッチェンくらい。NMLでいろいろ聴いても見たところ、テンポ、ディナーミク、ソノリティのどれをとっても、フェルツマンが私の感覚にぴったり。とりわけ、充実した響きの多...

ルプー ~ ブラームス/主題と変奏(ピアノ編曲版)

先月コジュヒンの録音をCDで聴いてからというもの、”脳の虫”みたいに頭の中で鳴っているブラームスの《主題と変奏》。この曲には落ち葉のくすんだ茶色のような色彩感を感じるせいか、暗く深い晩秋のイメージがするので、この季節にぴったり。原曲の《弦楽六重奏曲第1番》で聴くことはほとんどなく、いつもブラームス自身が編曲したピアノソロ。コジュヒンは速めのテンポで音色も明るいので、晩秋には渋くて深い味わいのあるルプー...

フェルツマン ~ バッハ/6つのパルティータ、ゴルトベルク変奏曲

数年ぶりに聴いたウラディミール・フェルツマンのパルティータ。初めて聴いたときの驚きが甦ってくるように、色彩感豊かで響きがとても美しく、純化された音の世界を聴いているよう。ノンレガートなのに軽やかなタッチのせいか、レガートを聴いているかのように流麗で繊細。声部もそれぞれくっきりと浮かびあがって、立体的。技巧的にはアンデルシェフスキのパルティータと同じくらいに鮮やか。チェンバロ奏法的にルバートが時々か...

ブレンデル ~ ブラームス/ピアノ協奏曲第1番

このところ、カッチェンのブラームスの《ピアノ協奏曲第1番》をよく聴いているのと、すっかり秋めいてきたのとで、今はブラームスモード。《ピアノ協奏曲第1番》はとても好きな曲の一つなので、名盤といわれるものはほとんど聴いているけれど、手持ちのCDを改めて聴き直してみたら、テンポ、力感、叙情感が一番合うのが、(不動のマイベストのカッチェンとアラウは別として)ブレンデルだった。(と思ったけれど、ハフのhyperion...

バッハ=ブゾーニ編曲/シャコンヌ

バッハ=ブゾーニ編曲の《シャコンヌ》は録音が山ほどあるけれど、私が一番好きなのは、ミケランジェリとキーシンの《シャコンヌ》。初めてこの曲を聴いたのは、ミケランジェリのEMI盤スタジオ録音。ミケランジェリの《シャコンヌ》録音は、この他に1955年のワルシャワライブなどのライブ録音がいくつか出ている。EMI盤は録音が1948年とかなり古く、CDの録音音質は全然良くないので、ミケランジェリの美音が聴けないのは難点。それ...

キーシンのインタビュー

森岡葉さんのブログ<May Each Day>の最新記事(9/26)は、「『遊藝黒白』~エフゲニー・キーシン~」。台湾の音楽評論家、焦元溥(Yuanpu Chiao)氏の著作『遊藝黒白』に掲載されているキーシンのインタビューの翻訳です。キーシンのピアニストとしての始まりの幼少期から、カントル女史との出会いとその教育方法、共演した音楽家とのエピソード、音楽観やピアニストとしてのあり方など、かなり詳細な内容で、いままで知らなかったこ...

ストラヴィンスキー=ドゥーシキン編曲/《ペトルーシュカ》より「ロシアの踊り」(ヴァイオリンとピアノ編曲版)

先日14日、トッパンホールで行われたカヴァコスのリサイタルに関するレビューをいくつか読むと、アンコールは3曲で、最初の曲がストラヴィンスキーの《ペトルーシュカ》。超絶技巧が鮮やかな曲で、演奏する方も聴衆もかなり盛り上がっていたらしい。《ペトルーシュカ》の編曲版はピアノ独奏曲しか聴いたことがない。ヴァイオリン&ピアノの編曲版があるのも知らなかったので、調べてみると「ロシアの踊り」をドゥーシキンが編曲し...

シューベルト/水の上で歌う (歌曲とリストのピアノ編曲)

リストはシューベルトの名だたる歌曲集をほとんどピアノソロ用に編曲している。その中で演奏機会が多い曲はそれほど多くはなく、《セレナーデ》《魔王》《アヴェ・マリア》《ます》《糸を紡ぐグレートヒェン》《水の上で歌う》など。 Auf dem Wasser zu singen/水の上で歌う D774) (詩:シュトルベルク)(訳詞:[梅丘歌曲会館 詩と音楽])カスケード状に高音域からレガートで絶えず降り落ちてくるピアノのパッセージは、風...

シューベルト/糸を紡ぐグレートヒェン (歌曲&リストのピアノ編曲版)

リストが編曲したシューベルトの《セレナーデ(セレナード)》を聴いていて思い出したのは、キーシンが弾いていたリスト編曲版のシューベルト。1990年録音のDG盤は、《糸を紡ぐグレートヒェン》、《セレナーデ"「聞いて下さい,青空に舞う雲雀の歌を"》、《水車職人と小川》、《水の上で歌う》。2003年録音のRDA盤は、歌曲集「白鳥の歌」より有名な《セレナーデ》と《すみか》 、歌曲集「美しい水車屋の娘」より《さすらい》《どこ...

ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第6番,ロンド・ア・カプリッチョ 「なくした小銭への怒り」

あまり有名ではないベートーヴェン初期のピアノソナタ第6番ヘ長調 Op.10-2。[ピティナ作品解説]Op.10の3曲の第2曲。ベートーヴェンらしい疾風怒涛風のハ短調第5番と、初期の作品としては規模が大きく演奏機会の多い第7番に挟まれているせいか、どうも地味な感じがする。第6番の3つの楽章とも、冒頭主題を聴けばすぐにこの曲だとわかるけれど、自分で思い出そうとすると(弾いたことがないこともあって)、旋律がすぐには浮かんで...

ブレンデル ~ シューベルト/即興曲 Op.90/D.899 第3番 変ト長調

苦手のシューベルトのなかで、例外的に好きなのは、《3つの小品》の第1曲、《ピアノ・ソナタ第19番》、それと、《即興曲》D899(Op.90)の第3番変ト長調。シューベルトの即興曲集は2つあり、全部で8曲。このD899の第3番は、即興曲のなかでもとりわけ美しい。ブレンデルの即興曲はとても柔らかい音色と滑らかな旋律が流麗でとても綺麗。右手の高音部の主旋律は澄んだ響きでくっきりと浮かび上がり、ときおり静かに盛り上がってい...

ブレンデル ~ ブラームス/ピアノ協奏曲第1番(ライブ録音)

秋に似合う音楽といえば、ブラームス。毎年夏が終ると、いつも同じことを書いている気がする。ブラームスが大好きな人は誰しも、秋になるとブラームスを聴きたくなるというくらい、秋はブラームスに良く似合う。ブラームスは、大学時代に《交響曲第3番》をNHK-FMでたまたま聴いてから、ブラームスとクラシックの世界にはどっぷりはまったので、それ以来ベートーヴェンと並んで好きな作曲家。最初は交響曲ばかり聴いていたけれど、...

ブレンデル ~ バッハ=ブゾーニ編曲/来たれ、異教徒の救い主よ

とても珍しいブレンデルのバッハ録音集。バッハ:イタリア協奏曲~バッハ名演集 (2009/10/21)アルフレッド・ブレンデル試聴ファイルブレンデルはもともとバッハ録音が少ない。”バッハをピアノで弾くべきか”という昔からある命題について、ブレンデルもアラウと同じく、やはり長年バッハはピアノ演奏には向かないと考えていたという。しかし、「古楽器でのバッハの演奏をたくさん聴きましてから、私はこれだけがバッハの音楽をよみが...

ハイドン ~ 短調のピアノ・ソナタ(2) Hob.XVI:20

ピアノソナタ第33番ハ短調 Hob.XVI:20 [ピティナの作品解説]1771年作のハ短調ソナタXVI:20は、ハイドン中期のSturm und Drang期の代表的な鍵盤楽器曲といわれる作品。当時、チェンバロからフォルテピアノへ移行しつつあったため、フォルテピアノを想定したのか、自筆譜には初めて多くの強弱記号が記入されているという。芹澤尚子さんの「J. ハイドンのクラヴィーア音楽 ─フォルテピアノとの関わりを中心に─」という論文で...

ハイドン ~ 短調のピアノ・ソナタ(1) Hob.XVI:34

ハイドンのピアノ・ソナタは60曲あまり。作品リストを見てすぐに気がつくのは、長調の曲が多いこと。数えてみたら、短調の曲は10曲ほど。どの作曲家でも短調の方が好きな曲が多いし、長調の曲が多いモーツァルトで聴くのはほとんどが短調の曲。ハイドンのピアノ・ソナタのイメージは”長調”。子供の時に練習したのがほとんど長調の曲だったからで(短調の曲もあったけど)、これがハイドンと疎遠だった原因の一つに違いない。短調の...

ハイドン/アンダンテと変奏曲 へ短調 (ブレンデル,コロリオフ)

ハイドンのピアノ・ソナタと言えば、ピアノのレッスンではとてもポピュラー。少なくともソナチネアルバムを練習した人なら、弾いたことがあるだろうし、ソナタアルバムでもモーツァルト、ベートーヴェンと並んで定番。それにしてはあまり人気がなさそう。そういえば、私も心当たりが...。子供の頃のレッスンではハイドンのソナタの方を弾くのが好きだったのに、レッスンをやめてからはほとんど聴いたことがない。以前、偶然にハイ...

ブレンデル ~ リスト/ロ短調ソナタ [1981年録音と作品解説]

ブレンデルとアラウは、師の流れをたどると、クラウゼの門下に連なっている。リストの高弟マルティン・クラウゼの弟子でピアニストとして大成したのは、エドウィン・フィッシャーとアラウ。そのエドウィン・フィッシャーがブレンデルの師。ブレンデルもアラウもリストは得意としていたけれど、その演奏の印象はかなり違っている。リストのロ短調ソナタを聴くとその違いがよくわかる。アラウはドイツ的重厚さと濃いロマンティシズム...

フェルツマン ~ バッハ/6つのパルティータ

ピアノで弾くパルティータは、意外と全集で録音しているピアニストが多くはない。私が持っているのは、シフとフェルツマンの全集。アンデルジェフスキは1・3・6番のみ、アラウは1~3番と5番の4曲しか録音していない。リパッティは1番、カペルは4番と1曲だけ録音が残っている。グールドは全集になっているが、私は5番しか聴いていない。グールドのゴルトベルクは全く好きではないのに、パルティータの方は比較的抵抗なく聴ける。...

キーシン ~ バッハ=ブゾーニ編/シャコンヌ

「シャコンヌ」といえば、バッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番の「シャコンヌ」のことを指すんでしょうが、私が真っ先に思い浮かべるのがブゾーニがピアノ独奏用に編曲した「シャコンヌ」。ピアノ編曲版は原曲とは全く別の音楽。ピアノ編曲版が完全に聴覚と頭の中にインプットされているので、ヴァイオリンの音色で聴いてもイメージがずれてしまう。バッハ=ブゾーニ編曲の「シャコンヌ」は、ミケランジェリの演奏が有名だ...

ベートーヴェン/バガテル集

ベートーヴェンのバガテル集はピアノ小品集。ピアノ・ソナタを作曲する過程で、結局は最終作品には使わなかった曲をまとめて出版している。あの「エリーゼのために」 (実はテレーゼのために、というのが正しいらしい。ベートーヴェンの乱筆のせいで読み誤ったと言われる)もそのバガテルのひとつ。ベートーヴェンのバガテルには、「エリーゼのために」以外に、「7つのバガテル op.33」「11の新しいバガテル op.119」「6つのバガテ...

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プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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