気ままな生活

♪音楽と書物に囲まれて暮らす日々の覚え書♪  

Category [【読書&アート】 ] 記事一覧

太陽系図鑑・解説書

宇宙創成論や太陽系外宇宙よりも、太陽系内の惑星・衛星について知りたくなったので、今は写真集や解説書をいろいろ買い込んでいるところ。最初に買おうかと思ったのがナショナルジオグラフィック日本版の『ビジュアル 宇宙大図鑑』。太陽系に関する情報が写真・図表とも豊富で、構図や見せ方のセンスが良い。完売で在庫切れのため、結構高い中古本しか手に入られない。冒頭の宇宙開発に関する部分が多く、この部分はあまり関心が...

宇宙図鑑・写真集

SF小説をまた読み始めたので、最近頭の中が”宇宙”モード。オンラインニュースや<sorae 宇宙へのポータルサイト>で宇宙の写真がいろいろ出てくるので、写真集が欲しくなってきた。高橋典嗣著『138億年の宇宙絶景図鑑』(ベスト新書)は、コンパクトながらも220頁の半分くらいがカラーの写真や想像図が満載でとても綺麗。残り半分の頁は解説文で読み物としても勉強になるのですぐに購入。写真が綴じしろ部分に埋もれているのは新書...

アレン・スティール 『Avengers of the Moon』(キャプテン・フューチャー小説) (2)キャラクター

Avengers of the Moon (Captain Future)(ペーパーバック版:2018/4/17)Allen Steele[注意!以下では、時代・キャラクター・技術的な設定とストーリーについて詳しく書いてます。]<カーティス(カート)・ニュートン>21歳のカーティス(文中ではサイモンが”Curtis”と呼ぶ以外は、ほぼ”Curt”)は人間社会とは隔絶した月の地下施設で密かに育てられたため、子供の頃から同年代の遊び仲間がいない。グラッグとオットーは喜んで遊ん...

アレン・スティール 『Avengers of the Moon』(キャプテン・フューチャー小説) (1)あらすじ

エドモンド・ハミルトンの<キャプテン・フューチャー全集>は何度も読んだけどまだ読み足りないので、スタートレック小説みたいにファンやプロの小説家が書いたオリジナル小説が読みたい。ハミルトン没後に発表されたキャプテン・フューチャーのオリジナル小説は、翻訳者の野田昌宏が書いた『風前の灯!冥王星ドーム都市』(創元SF文庫の『キャプテン・フューチャー全集』に収録ずみ)があるくらい。これはSFマガジンに掲載された...

『和田慎二傑作選/あさぎ色の伝説 「菊一文字」』

随分昔に復刊ドットコムに復刊リクエストしておいた和田慎二の『あさぎ色の伝説』が最近復刻されていたのを発見。秋田書店から『試衛館の鷹』と『菊一文字』の2巻がそれぞれ8月と9月に発売されていた。もともとの版元は「花とゆめ」。子供の頃にコミックス全4巻中第1~第3巻は購入して読んでいた。最後の第4巻は発売されていたのを知らずに未読のまま。今は絶版のため古本はとんでもなく高いプレミアムが付いているので買わ...

ロバート・J. ソウヤー 『スタープレックス』

図書館でたまたま見つけた ロバート・J. ソウヤー 『スタープレックス』。2回読んでもまだ読みたいくらいに気に入ったので、久しぶりに(数十年ぶり)に、スタートレックとキャプテン・フューチャー以外のSF小説を買ってしまった。タイトル見たときは、”スタートレック”のパロディ?かと思ったけど、まともな宇宙探査船のお話。最近のハヤカワSF文庫の宇宙船物には、タイトルを見る限り、侵略目的の異星人との艦隊同士の大宇宙戦...

NHKアニメ『キャプテンフューチャー』(フランス版DVD)

早川書房から翻訳小説が出版されてきた”キャプテン・フューチャー”が全国的に有名になったのは、1978年にNHKでアニメ版が放映されてから。小説を読んで抱いていたイメージとかなり違ったので、アニメはほとんど見なかったけど、主題歌とエンディング曲は好きだったので、サントラのシングル盤を買ってよく聴いていた。【公式】キャプテンフューチャー 第1話「『恐怖の宇宙帝王』より 宇宙帝王あらわる」<小説とアニメの違い>フ...

NHKアニメ『キャプテンフューチャー』(サウントドラック)

NHKアニメの『キャプテンフューチャー』がNHKで放映された時、小説とはイメージがいろいろ違っていてほとんど見なかったけど、テーマ曲は音楽は好きだったので、シングルアルバム(たぶんレコード?)を買ってよく聴いていた。オープニングもエンディングも、まともな日本語で意味がはっきりわかる歌詞だったし、印象に残りやすいメロディで、数十年後の今でもすぐ歌えるくらい。主題歌《夢の舟乗り》を歌っていたのは、私の記憶で...

エドモンド・ハミルトン 『キャプテン・フューチャー全集』(創元SF文庫)

amazonで検索していたら、偶然にもエドモンド・ハミルトンの『キャプテン・フューチャー』シリーズが創元SF文庫から全集として復刻されているのを見つけた。SFに限らず小説類をほとんど読まなくなってから、新刊情報をチェックしていなかったので、出版されているのを全然知らなかった...。伝説の奇想SF作家エドモンド・ハミルトンの傑作スペース・オペラ 〈キャプテン・フューチャー〉全20作+短編集1冊が創元SF文庫から刊行...

Netflix視聴記(3) 『スタートレック:エンタープライズ』

『スタートレック:エンタープライズ』は、不評だったためにシーズン4で打ち切られてしまったシリーズ。TNG(ネクストジェネレーション)やヴォイジャーとは随分雰囲気が違っていて、NASAの宇宙飛行士が着るような制服、医療室以外は照明が暗くてメタリックで無機質な船体と内装、戦艦のように狭くて機能本位の居室など、現代に近付いた感じ。それに、宇宙探検初期なので技術的制約がかなり大きく、ホログラムにシールド・レプリ...

Netflix視聴記(2)

普段はテレビも映画も見ないのに、2月末にNetflix(月額840円のスタンダードコース)に加入してから、海外ドラマを見るのが面白い。『スタートレック:ヴォイジャー』、『スタートレック:ディスカバリー』、『サバイバー』、『タッチ』に続けてみたのは、『シャーロック』、『グッド・ワイフ』、『スーツ』。どれも面白くて2回見たけど、『ビリオンズ』はキャラクターがどうも好きになれないせいか途中で止めた。不評でシーズン...

高田 郁『みをつくし料理帖』

久しぶりに読んだ小説、高田郁『みをつくし料理帖』がとっても面白い。全10巻を一気に続けて2度読んでしまった。八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫) (2009/5/18)高田 郁この小説を読む気になったのは、「低迷する文庫市場に光明 女性読者が支える“時代小説”」というORICON NEWl記事を読んだので。昔から歴史小説は好きだったので、司馬遼太郎、海音寺潮五郎、山岡宗八、山本周五郎、新選組もの等に加...

Netflix視聴記

Netflixで『スタートレック』のTVシリーズが全て配信されていることを知って、1月下旬から30日間の無料視聴をスタート。私は『宇宙大作戦』を関西TVの深夜放送で見ていた子供の頃からのトレッキー。『ネクストジェネレーション(TNG)』が終わってからシリーズをほとんど見ていなかったので、久しぶりに観たくなった。最初に見たのは最新シリーズ『ディスカバリー』。これが結構面白くて、毎週金曜日に配信される最新話を毎回見...

『みんなの怪盗ルパン』 ~ 真山仁「ルパンの正義」とドレフュス事件

ポプラ社から出ているアルセーヌ・ルパンへのオマージュ短編集『みんなの怪盗ルパン』が思いのほか面白かった。私が読んだことのない5人の作家による競作で、私が面白かったのは次の3編。藤野恵美『ありし日の少年ルパン』は、ルブラン原作『怪盗紳士』に収録されている「王妃の首飾り」を題材にしたもの。アントワネットの首飾りを盗んだ少年ラウール(ルパンの本名)、原作にないスリの少女と奇術師も登場して、原作を知ってい...

モーリス・ルブラン『アルセーヌ・ルパン全集』

今年の夏、読書に励んだのはなぜか『アルセーヌ・ルパン全集』。暑い夏の最中に音楽を聴く気にならないので、いつも夏は私の読書シーズン。子供の頃(たぶん小学校低学年の頃)の愛読書がポプラ社版『怪盗ルパン全集』。子供向けに南洋一郎がリライトしているので、頁数が少なくなってストーリーの骨格がよくわかるし、泥棒のルパンも紳士的でカッコよくて、ほぼ全集を揃えて繰り返し読んでいた。何度か引っ越しした途中で全集は処...

宇神幸男 『神宿る手』

恩田陸『蜜蜂と遠雷』のカスタマーレビューを読んでいたら、「同じピアノなら「神宿る手」の方が格段に「音楽」を感じさせます。」という人がいた。興味を引かれてさっそく読んでみたら、確かにその通り。特に演奏の描写面では、『蜜蜂と遠雷』がビジュアル的に喩える表現が多くて、マンガやアニメを見ているような感覚。それに対して、『神宿る手』は文字数は少なくてもは音楽批評的な表現で、実演さながらにその情景が浮かんでく...

恩田陸 『チョコレートコスモス』

普段は小説は読まないのだけど、『ガラスの仮面』みたいなストーリーに魅かれて読んだのが恩田陸『チョコレートコスモス』。『蜜蜂と遠雷』と同じく、この人の文体はマンガ(やアニメ)を読んでいるみたいな感じ。短いセンテンスで小気味良いリズム感のある文章とスピーディな展開で、スイスイ読めてしまう。演技シーンも盛りだくさんで面白く、500頁くらいの本でも一気に数時間で読み終えてしまった。『ガラスの仮面』よりもさら...

奥泉 光 『シューマンの指』

シューマンの伝記をamazonで探していて見つけたのは、『シューマンの指』という小説。この本の題名だけは知っていたけれど、今までシューマンの音楽(とミステリー)に興味がなかったのであらすじも全く知らず。著者はクラシックやジャズ音楽を聴いてきた人で、特にシューマンの愛好家。著者の知人であるピアニスト椎野伸一氏が助言している。シューマンの楽曲解説や演奏に関する記述がやたらに多いというレビューに興味を惹かれて...

松井今朝子『料理通異聞』、『今ごはん、昔ごはん』

「江戸の料理屋「八百善」の跡取り善四郎が、寺町の小さな店を将軍御成りにまで大きくしていく一代記。」と紹介されていたので面白そうだった松井今朝子『料理通異聞』。伝記的な語り口を期待していたので、読んでみたら普通の小説スタイルで、好みとはちょっと違っていた。今まで読んだ料理(人)小説で面白かったのは、辻静雄をモデルにした海老沢泰久の『美味礼賛』。ストーリーはしっかり覚えてしまったのに、何度も読んでもや...

スティーブン・キング『デッドゾーン』(小説と映画)

ドナルド・トランプが米国大統領になりそうな勢いなので、思い出したのがスティーブン・キングの『デッドゾーン』。キングの小説で読んだのは、『シャイニング』、『ペットセメタリー』、『ファイタスターター』、『デッドゾーン』。観たDVD映画は『ペットセメタリー』、『デッドゾーン』、『ショーシャンクの空に』。どれも面白い。『ペット・セマタリー』(原題は、わざとスペルミスして「セマタリー」にしている)は、ホラー...

綾佳子の墨彩画

たまたま美術展で見かけた南画家の綾桂子さんの墨彩画。綾さんの祖父は、南画の大家直原玉青画伯。綾さんの画風は、南画に多い墨色一色だけの作品とは違って、ベースの墨絵に金・白・赤色などが施されていたり、抽象画風だったりして、とてもモダンな印象。特に、展示されていた『街角のカーニバル』は、普通の水彩画のようにカラフルな色彩が鮮やか。欧州のカーニバルで、(チロル地方みたいな)民族衣装を着た子供たちが、フルー...

映画『ヒトラー 最期の12日間』/原作:ユンゲ『私はヒトラーの秘書だった』、フェスト『ヒトラー 最期の12日間』

戦後60周年の2005年に公開されて話題になっていたけれど、その時は興味がなくて見なかった映画『ヒトラー 最期の12日間』。映画の原題は、『Der Untergang』。(ドイツ語で、「失脚」「没落」「滅亡」など意味する)原作は、ヒトラーの秘書トラウデル・ユンゲの手記『私はヒトラーの秘書だった』と、歴史研究者で評論家・作家のヨアヒム・フェストのノンフィクション『ヒトラー 最期の12日間』。最初に読んだのはユンゲの『私はヒ...

ティムール・ヴェルメシュ 『帰ってきたヒトラー』

最近、ニュルンベルク裁判の本をいくつか読んでいるので、裁判の被告たちの話ばかりではなく、総統のヒトラーに関する本も読書対象に入ってきた。中学生時代、角川文庫から出ていた『わが闘争』を読んだ記憶はあるけれど、内容は全然覚えていない。再読しようにも、ずっと昔に引越しで本も処分してしまったので、今は手元にない。そういえば、長らく(現在の著作権保有者である)ドイツ・バイエルン州が再販を禁じていたこの本も、...

ジョセフ・E・パーシコ 『ニュルンベルク軍事裁判』

夏から集中的に読んでいるのは、日本とドイツの第二次大戦前後の歴史。今までほとんど読むことがなかったテーマに興味を引かれたきっかけは、今年から読み始めた吉村昭作品のなかの一冊『プリズンの満月』を読んでから、戦犯裁判関係の本を読み始めたこと。さらに、戦後70周年にちなんだ市立図書館のブックフェアで、参考図書になっていた東京裁判や昭和史関係の本をパラパラと読んでいたら、いたく興味をそそられてしまった。高校...

太宰治に関する評伝

津村節子が吉村昭の闘病生活を書いた『紅梅』を読んでいて思いだしたのが、津島美知子の『回想の太宰治』。作家のなかでも太宰には、私には理解できない類のエピソードが尽きない。太宰に対して肯定的・否定的な両方の立場から書かれた評伝や分析を読むと、彼の生き方に共感できない部分は多い。といっても、私は太宰信奉者では全くないけれど、太宰の作品を読むと、彼の天才を感じさせられるものは多い。それに、昔ほどには嫌悪感...

吉村昭 『羆嵐』

日本獣害史上最大の惨事と言われるのが、北海道苫前の三毛別六線沢村で羆により村民殺傷された「三毛別羆事件」。この事件を小説にしたのが、吉村昭の『羆嵐』。羆嵐 (新潮文庫)                      (1982/11/2)吉村 昭 「三毛別羆事件」では、大正期に役所の勧告に従って、北海道の山間部にある六線沢村に入植した人々が羆に襲われ、10人が死傷(死亡者は7人)した。三毛別羆事件(Wikipedia)本土の...

津村節子 『紅梅』

作家の津村節子が、夫である吉村昭の闘病生活を綴った小説『紅梅』。夫妻の名前は「育子」と「夫」になっているけれど、小説というよりはほとんどノンフィクションの闘病記。(でもフィクションの部分も混じっているのかも)舌癌の放射線治療、膵臓癌の摘出手術とインシュリン療法、抗がん剤治療に免疫療法、在宅治療など、闘病の様子を中心に、夫が病気のことを隠しながら続けていた著述・講演・取材活動、デビュー前後からの育子...

吉村昭 『破獄』

暑い最中に音楽を聴こうという気があまり起こらず、今はもっぱら読書。夏のブックフェア「新潮文庫の100冊」のパンフレットを見ていて、興味を魅かれたのが吉村昭の『破獄』。さらに、『戦艦武蔵』、『零式戦闘機』、『海の祭礼』、『冬の鷹』、『アメリカ彦蔵』、『大黒屋光太夫』、『高熱隧道』、『プリズンの満月』、『仮釈放』、『落日の宴』、『羆嵐』にエッセイなど、10冊以上立て続けに読んでいる。吉村昭の小説は数ヶ月前...

野瀬泰申 『納豆に砂糖を入れますか? ニッポン食文化の境界線』

『天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線』の続篇は、『納豆に砂糖を入れますか?』納豆に砂糖を入れますか?: ニッポン食文化の境界線 (2013/9/28)野瀬 泰申第1章 納豆に砂糖 設問 ①納豆は好きですか?子供の頃は嫌いだったけど、なぜか今は好き。納豆は、そのまま食べる以外に、豆腐、お好み焼き、卵焼きとかに入れるとか、いろいろ使える。今のところ一番よく使うのは、水切り豆腐に納豆を混ぜて1日以上ねか...

リヒテルの「プロコフィエフ論」 (モンサンジョン『リヒテル』より)

ブルーノ・モンサンジョン監督による伝記『リヒテル』。伝記映画も製作されている。『エニグマ~甦るロシアの巨人』というタイトルで、最晩年のリヒテル自らが回想している。そのなかで、唯一、まるまる一章割いて取り上げられている作曲家がプロコフィエフ。リヒテル(2000/09)ブリューノ モンサンジョン商品詳細を見る「Ⅴプロコフィエフ論」私のなかでプロコフィエフの名を思い出させるものは、何よりもまず《三つのオレンジへの...

ブリューノ・モンサンジョン著 『リヒテル』

ブルーノ・モンサンジョン監督による伝記『リヒテル』。リヒテルへのインタビューを元にしているので、リヒテル自身語った言葉が多数載っている。同監督の製作した伝記映画『エニグマ~甦るロシアの巨人』でも、最晩年のリヒテル自らが回想している。リヒテル(2000/09)ブリューノ モンサンジョン商品詳細を見る<目次>ありのままのリヒテル  幼年/オデッサでの1930年代/ゲンリフ・ネイガウス/戦争の時代/プロコフィエフ...

野瀬泰申 『天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線』

『天ぷらにソースをかけますか? ニッポン食文化の境界線』は、日経新聞電子版に連載された<食べ物新日本奇行>のテーマから抜粋・編集した15章と、「東海道食文化の境界リポート」を収録。<食べ物新日本奇行>の目的は、「いまだ国民に広く自覚されていない食の方言を解明し、伊能忠敬もなしえなかった全く新しい地図を作ること」。各章の最後には、日経電子版オンライン記事上で収集された読者の回答を分析した食文化地図(傾...

ユーリー・ボリソフ 『リヒテルは語る 人とピアノ、芸術と夢』

リヒテルの伝記や、ピアノを通じてリヒテルと関わったひとたちが書いた本は、日本語でもいくつか出ている。私が読んだことがあるのは、『リヒテル』(ブリューノ・モンサンジョン著、2000年)『リヒテルが愛した執念のピアノ』(プロジェクトX第4期)(NHK、2002年)『いい音ってなんだろう』(村上輝久、2000年)『リヒテルと私』(河島みどり、2003年)『ピアニストが見たピアニスト』(青柳いづみこ,2005年)先日読んだのは、『...

池田遙邨画集

お正月に近所のBookoffでシャガール画集を買ったとき、池田遙邨回顧展の図録が置いてあるのを見つけた。池田遙邨の絵画展は、30年近く前に京都市美術館で見た記憶があり、気に入った絵の絵葉書を10枚ほど買って、今でも持っている。この図録は1982年の回顧展のもので、私が行った絵画展よりも少し以前の絵画展らしい。かなり昔の図録にしては、使用感がなくてとても状態が良い。それほど有名で人気のある画家でもないせいか、いく...

『シャガール』 (タッシェン・ビッグアートシリーズ)

久しぶりに購入した画集は、タッシェン発行の画集「シャガール」。好きな画家のクリムトとオキーフの画集は持っていて、シャガールはポストカード集のみ。やっぱり、好きな画家や写真家の画集と写真集は、がっちりした装丁の大型本で見たいので、いつか買おうと思っていた画集。タッシェンからは、大形本のビッグアートシリーズ、単行本の25周年シリーズ、ニュー・ベーシック・アート・シリーズと、3種類のシャガール画集が発行さ...

米国オバマケアの実情(医療保険制度改革)

米国の医療制度がとんでもないのは有名だけれど、賛否両論が激しく対立した末に導入されたオバマケアの実情のレポート記事を読むと、どうやらそのとんでもなさに拍車がかかっている。最初は、国による皆保険制度を目指していたと思っていたけれど、結局、民間保険への強制加入を義務づける制度に変わってしまったらしい。アメリカで自己破産した人の6割以上は、医療費が支払えなかったことが原因で、そのうちの8割の人は民間の健康...

熊谷徹 『顔のない男 - 東ドイツ最強スパイの栄光と挫折』

学生時代に凝っていた小説のジャンルの一つが、スパイ小説。グレアム・グリーンとジョン・ル・カレのスパイ小説が好きだったし、ハヤカワ文庫にある他の作家のスパイ小説も結構読み漁っていた。グレアム・グリーンもジョン・ル・カレも、さらには、ジェイムズ・ボンドシリーズの作者イアン・フレミング、それに文学作家のサマーセット・モームも、英国の情報機関に所属していた経歴の持ち主。グレアム・グリーンのスパイ小説といえ...

平野 洋 『伝説となった国・東ドイツ』

ドイツ留学経験者の著者が、ライプチヒと東ベルリンで取材・インタビューを行い、再統一から2001年までの東ドイツ社会と国民生活の劇的な変貌を追ったノンフィクション。伝説となった国・東ドイツ(2002/08)平野 洋商品詳細を見る<読書メモ>冒頭は、土地返還訴訟問題で始まる。東ドイツ政府によって没収された土地家屋の所有権に関する問題で、統一後、土地の帰属をめぐって各地で訴訟が起こっている。1949年のDDR建国に対して...

今年は”トーベ・ヤンソン・イヤー”

図書館で新刊書を見ていたら、面白そうだったのが『ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン』。トーベ・ヤンソンといえば、「ムーミン」の原作者。子供のときにTVアニメが放映されていたので、よく見ていた。”ねえ、ムーミン!こっち向いて!恥ずかしがら~な~いで~、どきどきしな~い~で~......(だったかな?)”というフレーズで始まる主題歌とメロディーが今でもすぐに浮かんでくる。一番好きだったキャラクターは、スナフキ...

佐藤優 『紳士協定-私のイギリス物語』

本屋さんで平積みになっていたのでたまたま見かけたのが、佐藤優の新潮文庫新刊『紳士協定―私のイギリス物語』。少し読んでみると、これがとっても面白くて早速購入。紳士協定: 私のイギリス物語 (新潮文庫)(2014/10/28)佐藤 優商品詳細を見る紳士協定―私のイギリス物語(2012/03)佐藤 優商品詳細を見る単行本の表紙の写真にある犬は、グレン少年の愛犬で友達でもある”ジェシー”をイメージしたもの。文庫本の表紙は、ロンドンの建物...

オリヴァー・サックス『音楽嗜好症 - 脳神経科医と音楽に憑かれた人々』 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

『妻を帽子とまちがえた男』などの医学ノンフィクションで有名な脳神経科医オリヴァー・サックスの著作『音楽嗜好症 - 脳神経科医と音楽に憑かれた人々』(2010年)の文庫版が、8月にハヤカワ・ノンフィクション文庫から発売されていた。先日本屋さんで本棚を眺めていて、文庫版を発見。私は数年間、単行本発売時にすぐに購入した。文庫化されても1000円以上と結構高いけれど、価格に見合っただけの充実した内容。音楽が関わってい...

海老沢泰久『美味礼讃』

『美味礼讃』といえば、 ブリア=サヴァランの著作が有名。原題は、『Physiologie du gout ou Meditations de gastronomie transcendante』(味覚の生理学、或いは超越的美食学の瞑想)。ブリア=サヴァラン(ジャン=アンテルム)[菓子職人・美食家列伝]どこで見つけたのか覚えていないけれど、同名のタイトルで出ているのは、辻静雄の半生を描いた海老沢泰久の伝記的小説『美味礼讃』。フランス料理とか美食に特段興味はなくても...

安部司 『「安心な食品」の見分け方 どっちがいいか、徹底ガイド』

『食品の裏側』を書いた安部氏の著作のなかで、最も情報量が多いのが『「安心な食品」の見分け方 どっちがいいか、徹底ガイド』。ガイドブックという名のとおり、食品カテゴリー別に、無添加(または添加物が少量の)製品と多数の添加物が使われている70種類の食品に関して、成分表示と価格を並べて比較し、添加物がどういう目的で使われているのか解説している。「安心な食品」の見分け方 どっちがいいか、徹底ガイド(2009/12/01)...

安部司『食品の裏側2 実態編:やっぱり大好き食品添加物』

著者の安部氏が初めて書いたのが、60万部を超えるベストセラー『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』。今まで読んだ食関係の本では、最も役に立った本の一つ。効用としては、それまであまり気にしなかった食品添加物だったのに、『食品の裏側』を読んでからというもの、成分表示を必ずチェックする習慣がついたこと。おかげで食品添加物が多数使われている加工食品を買うことが激減し、自分で作ることが多くなり、料理やお菓子...

【新刊情報】焦元溥 『ピアニストが語る!現代の世界的ピアニストたちとの対話』

『ピアニストが語る!現代の世界的ピアニストたちとの対話』は、今月出版されたピアニストとの対話集。著者は、台湾の音楽ジャーナリスト焦元溥(チャオ ユアンプ)氏、訳者は『望郷のマズルカ―激動の中国現代史を生きたピアニストフー・ツォン』などの著書もある森岡葉さん。森岡さんのホームページ<May Each Day>原書の『遊藝黒白――世界鋼琴家訪談録』は、2007年に台湾・聯経出版社発行の中国語書籍。約53万字で、上下二冊の大著...

ノーマン・レブレヒト 『クラシックレコードの百年史 記念碑的名盤100+迷盤20』

どこで書評を読んだのかすっかり忘れてしまったけれど、面白そうだったので早速読んでみたのが、ノーマン・レブレヒトの 『クラシックレコードの百年史 記念碑的名盤100+迷盤20』。クラシックレコードの百年史 記念碑的名盤100+迷盤20(2014/03/31)ノーマン・レブレヒト商品詳細を見る<目次> ■第1部 巨匠(マエストロ)たちの歴史 / 第1章 はじまり / 第2章 最盛期 / 第3章 転換点 / 第4章 ミリオンセラーの時代 / 第5章 ...

『武満徹 自らを語る』

武満徹の著作は、自伝、音楽論、エッセイなど、多数出版されている。対談が好きな人だったらしく、対談集も多い。そのなかで一番有名なのが、新潮文庫から出ている小澤征爾との対談集『音楽』。随分昔に武満作品を聴いて、これは全然合わない...と思ったので、この本は未読だった。それが、最近になってようやく、武満作品がなぜか普通に聴けるようになっていたので、作曲経緯や作品解説を知りたくて、これも読んでみた。音楽 新...

映画『武士の献立』

クックパッドのバナー広告で、たまたま目にとまった映画『武士の献立』。映画の公式サイト『武士の献立』予告篇 特報・予告編を観ると結構面白そう。食生活や食の文化史といった歴史的な話はわりと好きなので、韓国の宮廷料理人のTVドラマ『チャングム』は、DVDを買って何度も観ていた。『武士の献立』の公式サイトに載っているあらすじを読んだだけでも面白い。何度か出てくる料理の腕前比べのシーン以外に、藩政改革をめぐる軋轢...

「ユダの福音書」(佐藤優『インテリジェンス人間論』より)

佐藤優『インテリジェンス人間論』の「ユダの福音書」の章は、キリスト教とは全く無縁の私でも、とても興味を惹かれる内容だった。新約聖書がまとめられた経緯、そこでの「ユダの福音書」の位置づけ、「ユダの福音書」の要点、神学と一般信者との「ユダ」観の乖離、寛容・多元主義としてのキリスト教など、「ユダの福音書」を廻る話がいろんな角度から書かれている。(以下は、要点のメモ)...

佐藤優『インテリジェンス人間論』

最近、佐藤優の『獄中記』を読んで、彼の読書論やバックボーンとなっている思想信条にかなり興味を持ったので、多数の著作のなかから数冊を選んで読書中。有名な『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』と『自壊する帝国』は、すでに単行本発刊時に購入してすぐ読み終えた。両方とも自身の体験を綴った刺激的で面白い本だったけれど、その後に読んだ本が全然なかった。久しぶりに読んだのは『獄中記』(岩波書店)。獄中の環...

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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