気ままな生活

               ♪音楽と本に囲まれて暮らす日々の覚え書♪  

Category [【書籍・映像・アート】 ] 記事一覧

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/ハクトウワシの産卵と孵化

<産卵>(1)交尾と産卵・一般的にハクトウワシは一年中交尾可能だが、繁殖ペアが地域間移動(migration)するかどうかに依存する。頻繁な交尾はお互いの絆を強め、受精卵の可能性を高める。・繁殖シーズン中、雌は2週間の妊娠可能期間(two week windows)を3回迎える。雄の精子は雌の体内で10日間生存可能と言われている。日照時間が長くなると、メスの脳下垂体から卵子のスイッチを入れるホルモンが分泌される。Bald Eagle Beh...

ハヤブサの動画(5) Falconcam Project 2023

立ったまま眠りながらのbonding。巣の入り口にいるのが雄のXavier、巣の中で頭を下げたまま寝ているのが雌のDiamond。FalconCam Project, Orange NSW: Diamond & Xavier fall asleep while bonding 😴💞 2023 Aug 22抱卵しているXaviernに、朝食を持ってくるよう連呼して催促するDiamond。抱卵を中止して朝食を運んできたXavierが腰を落ち着けて抱卵中。FalconCam 2023 08 30 Diamond gives Xavier her breakfast order抱卵しようと...

ハヤブサの動画(4)Cal Falcons 2020年~2022年

Cal Falconsの2020年~2022年のまとめ動画。2017年にテリトリーを確立したペアのAnnieとGrinnel。2020年の繁殖シーズンには、Poppy,Sequoia,Redwoodの3羽が巣立ちした。CalFalcons Part One(2020)CalFalcons Part Two(2020)2022年の繁殖シーズン。AnnieとGrinnelのペアは2個の卵を産むが、その後3/31にGrinnelの死亡を確認(おそらく車に轢かれた)。つがい(繁殖ペア)の相手を失った場合、Annieだけで雛を育てるのはかな...

ハヤブサの動画(3)Cal Falcons 2023

2022年の繁殖シーズンに雌ハヤブサAnnieとつがいになって子育てした雄ハヤブサのAldenが、2022年11月に突然行方不明に。その後しばらくしてやって来た新しい雄LouがAnnieとつがいになり、3羽の雛を巣立ちさせた。ハヤブサの求愛と巣作りの行動。さえずったり、お辞儀し合うボンディング(bonding)。巣を足で掻き出して窪みを作る動作はスクレイピング(scraping)。Cal Falcons: Whole lotta scraping & bonding going on ✨🔁 2022...

ハクトウワシの動画(7) 獲物

雌ワシとイーグレットたちのために、立て続けに9匹(!)の魚を届ける雄ワシのDM2。普通は1日数匹。生後間もないイーグレットはほんの数口しか食べないから、獲って来た魚がどんどん積み上がっていく。Decorah Eagles- Amazing! DM2 Brings 9 Fish To The NestAndreaとイーグレットたちのために次々と15匹!の魚を巣に届けるAlex。この巣はいつも獲物が豊富で、魚以外にオオバン(coot)も時々食べている。(たまに生きたままのオ...

アーサー・ヘイリー&ジョン・キャッスル 『0-8滑走路』

数年に一度は読み返しているアーサー・ヘイリー&ジョン・キャッスルの『0ー8滑走路』。ヘイリーの小説を読み始めたのは、たしか中学生の頃にNHKで放映された海外ドラマ『マネー・チェンジャース/銀行王国』(カーク・ダグラスとクリストファー・プラマーが2人の副頭取役だった)を見たのがきっかけ。ドラマが面白かったので原作を読み、それからヘイリーの小説はほとんど買って読んだ。今手元に残している小説は『最後の診断』と...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/Port Lincoln Osprey の人工給餌実験

現在、南オーストラリア州Port Lincoln Ospreyで人工給餌の実証実験を実施中。南オーストラリア州のミサゴ生息状況や行政・保護団体によるミサゴ回復計画、実証実験に関する情報を以下にまとめた。<概要>・南オーストラリア州に生息するミサゴ(Eastern Osprey/カンムリミサゴ)は巣が孤立し、個体数も減少しており、推定繁殖個体数は50ペア以下。・南オーストラリア州は1972年国立公園野生生物法(National Parks and Wildlife ...

ハクトウワシの動画(6) 巣作り

円錐形の干し草の束を巣に持ち帰った雄ワシGuardian(9歳)。レイアウトに悩んでイーグレットを踏んずけたり、”fort”(要塞)みたいにイーグレットの上に干し草をかぶせたり。戻って来た雌ワシLiberty(24歳) がイーグレットの上に載っている干し草の束を見て、巣の周りへ移動し、”You kids have the best Dad, even if he is the goofiest!”。Libertyのセリフが笑える。(goofy=おばかな、とんまな)Redding Eagles - Guardian ...

チョウゲンボウの子育て動画(2)

チョウゲンボウは一腹雛が5~6羽生まれることが多く(3羽のこともある)、兄弟間の餌の獲得競争が激しいため餌不足で餓え死にする雛が少なくない。チョウゲンボウの雛たちは、ワシのように餌を独占するために年少の兄弟雛をボンキング(嘴で突く)することはない。その代わり、給餌する親や餌に群がって我先に餌を食べようとし、先に生まれた体の大きい雛ほど有利で餌をたくさん食べられる。孵化間隔が開くほど年少の雛が餌を食べ...

オオワシの動画

秋はオオワシがロシアの繁殖地から北海道に越冬のため渡ってくる時期。Kota_hawk migrationさんのツイートを追ってみると、10月初旬に宗谷岬にオオワシが飛来し始め、11月2日に飛来したオオワシは約1600羽(この日がピーク)。知床・羅臼町のオオワシ。映像に出てくる鳥たちは、タンチョウ(Red-crowned Crane)、オオセグロカモメ(Slaty-backed Gull)、ハシブトガラス(Jungle Crow/映像ではJapanese crow)、オジロワシ(Whit...

M・R・オコナー『絶滅できない動物たち 自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ』

『絶滅できない動物たち』の原題は”Resurrection Science(復活の科学)”。章ごとに異なる種(魚類・両性類・鳥類・哺乳類)の保存政策の事例と論点について、生物・動物の生態の特徴や生息環境から保護政策の変遷までケーススタディのように詳しく記載されている。対象事例は保護政策が上手くいかず絶滅危惧・寸前・ほぼ絶滅・完全に絶滅した生き物(冷凍標本は保存)。最新の種の保存手法として「冷凍標本」、「iPS細胞」、「ゲ...

ハクトウワシの動画(5) 巣の崩壊

ハクトウワシの巣の一部または全面崩壊は珍しくはない。台風・強風で木が折れたり、巣が飛ばされることがあるし、それ以外の理由では、前触れなく突然巣の一部が崩れ落ちて崩壊していることが多い。イーグレットが乗っていた部分や、巣の外周にある枝を動かした部分が崩壊する場合は、その部分が何らかの理由で脆弱になっていたに違いない。部分崩壊が全面崩壊につながる巣もある。また、部分崩壊でとどまった巣でも、後で全面崩壊...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類の海路渡り(Sea-crossing)

<鳥の渡り>コリン・タッジ『鳥 - 優美と神秘、鳥類の多様な形態と習性』「猛禽類も長距離の渡りを行なう。例えば、アレチノスリは米国中西部の草原地帯からアルゼンチンのパンパス(大草原)へ大群で渡っていく。北米の猛禽類の中で最長の渡りである。」(286頁)「体の大小は渡りの支障にはならない。ワシやツル、コウノトリのような大型の鳥は上昇気流を利用して渡りを行なう。上昇気流に乗って空高く上がると、滑空しながら...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/日本の渡り鳥

<日本の渡り鳥>バードウォッチング基礎知識 鳥の渡り[Birdwatching tour Tabinohondana]・夏鳥:多くは春に南から日本に渡って来て繁殖。秋頃に温暖な南方の越冬地へ渡る。(ツバメ、オオルリ、キビタキ、カッコウ、クロツグミなど)・冬鳥:多くは秋に日本に渡り越冬し、春にシベリアなど北方へ渡る。繁殖地は日本よりも北。(オオハクチョウ、コハクチョウ、オオワシ、ユリカモメ、ツグミ、ジョウビタキ、オオジュリンなど...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/ハクトウワシの渡り

<ハクトウワシの渡り>Bald Eagle Migration[American Eagle Foundation]・ハクトウワシの繁殖ペアは年間を通じて営巣地の近くに留まるが、一部の地域で季節移動が発生する。この違いは食料の入手可能性の差が原因。・北方の成鳥は、湖や川が凍り始めたときに秋の渡りに着手し、通常は天候と食物が許せば繁殖地に戻る。必ずしも南方のより温暖な地域に到達するわけではなく、外洋を目指して異なる方向に移動する。・冬中生存可...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/Selati Game Reserve

<Selati Game Reserveの概要>・セラティ狩猟動物保護区は、クルーガー国立公園の西側境界に位置し、面積は28,000ha。・1993年に地主グループが隣接する13の農場の柵を撤去して設立した。・初期には、保護区を一般に開放する代わりに、土地所有者たちがこの地域の固有種であったセーブルアンテロープ(クロテンアンテロープ)を競売にかけることで運営資金を調達。しかし、近年セーブル相場が下落したため、保護区の年間運営経費...

ダグラス・アダムス&マーク・カーワディン『これが見納め - 絶滅危惧の生きものたちに会いに行く』

絶滅寸前かその恐れのある動物たちに会いに行く(または探し出す)というオブザーバー社の新聞(オブザーバー・カラー・マガジン)とBBCラジオ番組の企画で、ダグラス・アダムスと動物学者のマーク・カーワディンが世界を旅したノンフィクション。旅中に出会った人々(政府の役人、保護活動家、研究者、ガイド等)とのやり取りや動物たちの生態をユーモラスに語った文章が面白い。動物たちの生息状況もわりと詳しく説明されてい...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/モーリシャスチョウゲンボウの再導入

<モーリシャスチョウゲンボウの生態>・崖や樹木にある自然の空洞に巣を作る。生物学者によって樹木に設置された人工の巣箱に営巣する。巣箱は、チョウゲンボウの生息地を拡大したり、自然の巣穴のない地域で営巣可能とするために設置。これらの巣箱によって、特に島の東側に点在する若い二次林で繁殖に成功。・主食のヤモリと木の上に住む小さなトカゲが餌の約90%。他に、成鳥や幼鳥、トガリネズミやネズミなどの小型哺乳類、ト...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/傷病鳥獣救護体制と自治体の活動状況(日本)

<鳥獣の保護及び管理を図るための事業を実施するための基本的な指針>[環境省、R03.10告示版]「(3) 傷病鳥獣の個体の処置について傷病鳥獣救護がなされた個体については、法令の必要な手続を行った上で、必要なデータを収集し、(1)で明確化した目的及び意義に適合し、放野が可能な個体については、治療、リハビリテーション及び放野を行う。放野が不可能又は(1)で明確化した目的及び意義を踏まえて放野することが適当では...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/傷病鳥獣救護体制(海外事例)

日本と違い、連邦政府・州政府等の行政は法制度やガイドラインの制定、許認可業務等を行うが、基本的に救護活動自体は実施していない。(救護活動の現場へ担当官が出向いて立ち会ったりすることはある)救護・治療・リハビリ・放鳥・終生飼養等を実施する民間救護団体が各地域に多数存在しており、主として寄付金等の自己調達資金で運営されている(一部、公共団体・財団等からの補助金も含む)【Adobe Mountain Wildlife Center (...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/イヌワシのゲノム解析(2)

"Genetic Analysis of Golden Eagles ( Aquila chrysaetos ) from the Mongol-Altai: A Hotspot of Diversity and Implications for Global Phylogeography"(Carina Nebel et al.May 2023 Journal of Raptor Research)・イヌワシの集団遺伝学において、この種の数的な拠点である東部旧北区(Eastern Palearctic)地域は、その地理的範囲において遺伝学的研究が最も遅れている地域のひとつ。・西モンゴル:アルタイ系カザフ族が...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/イヌワシのゲノム解析(1)ニホンイヌワシ

Mitochondrial DNA analysis reveals Holarctic homogeneity and a distinct Mediterranean lineage in the Golden eagle (Aquila chrysaetos)(Carina Nebel et al.,Biological Journal of the Linnean Society, Volume 116, Issue 2, October 2015, Pages 328–340)(目的)・イヌワシ(Aquila chrysaetos)は猛禽類の中で最も広く分布しており、ヨーロッパ、北アフリカからアジア、日本を経て北アメリカ大陸まで、基本的に旧北...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/アナウサギの人工繁殖と再導入

アナウサギが欧州で地域的に大きく減少。その要因は、生息地の環境変化(農業の集約化や衰退、過剰放牧)、感染症(ミクソーマトーシス、出血性ウイルス性疾患)、過剰な狩猟。ウサギの個体数回復のために、人工繁殖と再導入が行われてきたが、個体数が回復しない地域も少なくない。特にアナウサギを主食としている捕食者への影響が大きい。アナウサギを増やす方法として、巣穴を使って繁殖させる方法が一般的。(1)猛禽類の生息...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/カイニズム文献(3)仮説

Sibling aggression and brood reduction: a review(V. Morandini & M. Ferrer,Ethology Ecology & Evolution 、Volume 27, 2015 - Issue 1、Pages 2-16)(以下、要旨)・雛の兄弟姉妹間の殺害行為は、”facultative”(条件的・任意的)または”obligate”(必然的・義務的)のたぶんいずれかだろう。・”facultative siblicide”(条件的シブリサイド):親鳥がもたらす食物が全ての雛を完全に育てるのに不十分な場合、優位な雛は劣...

猛禽類の動画/シブリサイド(ヒメクマタカ、オオタカ、オジロワシ、ヨーロッパノスリ)

ヒメクマタカ、オオタカ、オジロワシ、ヨーロッパノスリは全て”facultative cainist"(条件的カイニスト)。シブリサイド(兄弟殺し)を引き起こす主要因は餌不足。さらに孵化非同期性が同腹雛間の大きさの違いをもたらし、年長雛の攻撃性を強める作用がある。<ヒメクマタカ>餌が小さなネズミやトカゲが1匹か2匹くらいしかない日が多く、お腹をすかせた大きな雛が餌を独占しようとして、以前から小さな雛を攻撃し続けていた。や...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/カイニズム文献(2)Facultative cainist

<カタシロワシ/Spanish imperial eagle>Supplementary feeding as an effective tool for improving breeding success in the Spanish imperial eagle (Aquila adalberti)(Luis Mariano González et al., Biological Conservation, Volume 129, Issue 4, May 2006, Pages 477-486)・1988年から2003年にかけて、カタシロワシのテリトリー143ヶ所の巣1192個で雛が減少した要因を調査。・雛の死亡率を軽減し、巣立ち率を向上させ...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/カイニズム文献(1)定義、Obligate cainist

<カイニズムの定義>Offspring quality and the evolution of cainism(ROBERT SIMMONS,Volume130, Issue3,July 1988,Pages 339-357) (全文(PDF)のリンク)(抄録)・大型猛禽類における”Cainism”(カイニズム)として知られる兄弟闘争は、食物ストレスの単純な結果としては説明できない。実験的に操作された巣では、2羽の雛を育てて独立させることができるが、食物補給は雛の攻撃性を低下させることはない。・Flaconiforme...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/シマフクロウ保護増殖事業

<生息状況>1)シマフクロウの生息数・絶滅危惧ⅠA類(環境省第4次レッドリスト)・1980 年代の生息数は推定100 羽以下、1990 年代最少期は30数つがい。・保護増殖政策の実施により、2000 年代に生息数減少に歯止めがかかる。・生息数(2015年): 60つがい以上。・生息数(2018年):72つがい、個体数165羽、およそ半数が知床半島に分布・生息数(2022年):100つがい(知床38,根釧33,大雪山系16,日高山系13)、個体数(少な...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類のGPSトラッキング

<追跡事例>Satellite Tracking/Eagles of Idaho(3羽の衛星追跡データ掲載)・洪水で流された巣で飢えたハクトウワシの雛2羽が見つかり、2008年に非営利保護・リハビリ団体Birds of Prey Northwest(BOPNW)が保護。施設で飼育されていた雌ハクトウワシが養い親になって育てた。2009年7月放鳥。・雄のイヌワシTennesseeはテネシー州の飼育下繁殖ペアから生まれた。放鳥に備えてBOPNWのMaster FalconerによりFlight Conditioning...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類の生息環境保全活動

【赤谷プロジェクト】<プロジェクト概要>・群馬県利根郡みなかみ町の谷川連峰から連なる国有林「赤谷の森」を舞台として、関東森林管理局、地域住民で組織する「赤谷プロジェクト地域協議会」、(公益財団法人)日本自然保護協会が協働して、生物多様性の復元と持続的な地域づくりの実現を目指す「赤谷プロジェクト」を実施。・「赤谷の森」を流域毎のまとまりと人の利用の歴史に合わせて、大きく6つのエリアに区分、各エリアに...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/ワシの餌付け規制と人工給餌(2)日本

<日本>「第17章 餌付けに関わる法規制と政策 高橋満彦」(『野生動物の餌付け問題―善意が引き起こす?生態系攪乱・鳥獣害・感染症・生活被害』畠山 武道【監修】/小島 望/高橋 満彦【編著】、2016年8月、地人書館)「17.2.4 保護区や保護指定種と餌付け規制」・日本の「種の保存法」は国内希少野生動物種を捕獲や殺傷することは禁止しているが、給餌は規制しておらず、シマフクロウに対する餌付けなど、影響が懸念されるもの...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/日本の猛禽類保護・リハビリ団体

【猛禽類医学研究所】・環境省事業として傷ついた希少猛禽類の保護、治療、リハビリテーション実施。・野生復帰個体の行動生態を明らかにするため、ラジオテレメトリーによる追跡調査を実施。・希少猛禽類の救護活動については、「種の保存法」で指定された種(特に国が保護増殖事業を行っているシマフクロウ、オオワシ・オジロワシ)についてのみ餌や治療費の一部が環境省が支出。・専門治療に必要な各種医療機器や、上記に該当し...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/ワシの餌付け規制と人工給餌(1)米国、英国、他

<米国>獲物不足のために野生の巣で飢えているイヌワシやハクトウワシの雛と親鳥に餌を与える行為は、米国では法律で禁止されている。そのため、一般的に餌不足による餓死の危険があった場合でも保護団体等による「介入・救助」は認められていない。実際、Webカメラによるライブストリームの映像でも、(米国内の巣に限らず)食糧不足のため巣にいる雛が死亡するケースは珍しくない。Bald and Golden Eagle Protection Act1940年...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類保護団体、繁殖機関(海外)

猛禽類の再導入・回復プロジェクトとリハビリ方法等に関する記事に記載した保護団体・繁殖機関のリスト。機関名の下にあるは掲載記事。<猛禽類保護団体・救護センター>1)民間非営利団体【American Eagle Foundation(AEF)】(アメリカイーグル財団)イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/動物虐待防止協会(イングランド/スコットランド)、アメリカイーグル財団【Wildlife Center of Virginia(WCV)】(ヴァージニア野生動物セ...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類のリハビリ方法(5)鷹匠によるトレーニング(ハヤブサ)

【Adobe Mountain Wildlife Center (AMWC)】・Adobe Mountain Wildlife Center(AMWC)は1983年5月、アリゾナ州狩猟魚類局(AZGFD)のリハビリテーション部門として設立。目的は野生動物の救助とリハビリテーション、そしてアリゾナを故郷とする動物の多様性について一般の人々を教育する。・センターではあらゆる種類の鳥類を受け入れているが、猛禽類(ハヤブサ、フクロウ、タカ、ワシ、ハゲワシ)を専門に扱っている。また、小...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類のリハビリ方法(4)鷹匠によるトレーニング(イヌワシ)

【イヌワシとハクトウワシの違い(採餌行動、飛行特性)】<ハクトウワシ>・社交的で、海岸、河川、湖沼、河口、湿地帯、あるいは餌が豊富な場所であればどこでも、しばしば集団で見られる。・ハクトウワシは平坦なしばしば森林に覆われた土地で生活できる。・餌には生きた獲物、魚や病気にかかった水鳥、様々な原因で死んだ哺乳類などの腐肉も含まれる。餌の25~75%は魚。・営巣中であっても、腐肉はほとんどの場合、ハクトウワ...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類のリハビリ方法(3)フィッシングとスカベンジ

Q:若いワシが巣立ち後にどうやって狩りを学ぶのですか?[AEF]・ハクトウワシの野生の巣で育った幼鳥は巣立ち後に親を見て学び、自ら狩りのスキルを試行錯誤で発展させる。・狩猟スキル(少なくとも狩猟するための動機)の多くは先天的。・アメリカイーグル財団によってハッキングされた幼鳥は成鳥がいない環境にリリースされるが、試行錯誤によって自分で狩りをして生き残る。・ハッキングタワーからの巣立ち後も必要な期間だけ...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類のリハビリ方法(2)屋外飛行訓練

<屋外の飛行訓練>【Teton Raptor Center(TRC)】ティートン猛禽類センターの始まりは、1991年にグランドティトン国立公園で働くフィールド生物学者ロジャー・スミスとマーガレット・クリールが自宅で負傷した猛禽類の世話を始めた。1997年にThe Raptor Fundを設立、米国魚類野生生物局とワイオミング州の猛禽類リハビリテーションおよび教育許可を取得し、3 Creek Ranch Nature Center内にスペースを拡大した。地域に根ざした猛...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類のリハビリ方法(1)フライトエンクロージャー

Q:ワシはどうやって飛ぶことを学ぶのですか?[AEF]・飛ぶことは鳥に組み込まれた生まれつきの技術であり、教える必要はない。・ハクトウワシのイーグレットは、生後約12週間で初めて飛べるだけの体力と勇気がつくまで、巣の上を「その場」で飛ぶ。風はイーグレットの運動意欲を刺激し、風が安定しているところでは、生後10週までに飛べるようになる。風がない場合、初飛行は1週間以上遅れることもある。<保護団体のリハビリ方法...

ハヤブサの絶滅と回復 (6) カナダのハヤブサ回復とリチャード・ファイフ

<カナダのハヤブサ個体数推移>Peregrine Falcon (Falco peregrinus) : COSEWIC assessment and status reports 2017(Environment and Climate Change Canada (ECCC))・ハヤブサの個体数は、農薬やその他の人為的影響がない場合、一般的に極めて安定しており、通常、毎年8%未満しか変動しない。このパターンは、グレートブリテン、ヨーロッパ大陸、北米で歴史的に観察されており、おそらく営巣地と餌の安定した供給を反映して...

ハヤブサの絶滅と回復 (5) トム・ケイド

Remembering Tom Cade, the Father of Peregrine Falcon Conservation[Audubon ]トム・ケイドは熱心な生涯の鷹匠、献身的なフィールド生物学者、コーネル大学教授、ペレグリン・ファンドの共同設立者。ケイドは過去の試みのなかでも最も野心的な絶滅危惧種の回復努力の1つを主導。飼育下繁殖と画期的なリリース技術を使用して、個体数が激減した広大な地域でハヤブサの生息数を回復した。ハヤブサの生態に関する知識、飼育下の猛...

ハヤブサの絶滅と回復 (4) ハッキングと養子縁組、ハヤブサの回復

Captive Breeding and Releases of Peregrines Falco peregrinus in North America(James H. Enderson, Clayton M. White and Ursula Banasch,Chancellor, R.D., B.-U. Meyburg & J.J. Ferrero eds. 1998 Holarctic Birds of Prey )<放鳥方法>1)ハッキング・ハヤブサに姿を見られないように飼育係が幼鳥を世話し飛行と狩猟を学ぶ。成功率(=人間が供給する食料から独立)は一般的に80%程度。・ハッキングサイトは崖と建物...

ハヤブサの絶滅と回復 (3) 飼育下繁殖とペレグリンファンド

<ハヤブサの飼育下繁殖>「これらの人々は、不干渉を旨とする環境保護論者の”保護・保全”精神には程遠い、いちじるしく操作的、介入的な保全テクニックを開拓した。デイヴィッド・ジマーマンが、あらたに応用されたこの科学を”臨床鳥類学(clinical ornithology)”と表現した。絶滅の危機に瀕した鳥の生活環(ライフサイクル)に人間が積極的に介入するものだ。飼育下の鳥を扱うさいの実際的側面に精通している鷹匠や鳥類飼育家に...

ハヤブサの絶滅と回復 (2) ジョゼフ・ヒッキーとマディソン国際会議、猛禽類研究財団

<マディソン国際会議>「著名なアメリカ人鳥類学者のジョゼフ・ヒッキーが・・・危惧を抱いて、彼はペレグリンハヤブサの調査を行い、得られた結果-調査対象にした100個前後の巣の全てが放棄されていた-に愕然として、1965年、ウィスコンシン大学マディソン港でペレグリンハヤブサに関する国際会議をの催した。出席者は、どんな予想をも超えるひどい報せを耳にした。報告が集まるにつれ、ぞっとする実態が浮上した。これは局地...

ハヤブサの絶滅と回復 (1) ラトクリフの発見

<ハヤブサ絶滅の危機>「ハヤブサは・・・・ひっそりと、ほぼ注目されることなく、姿を消していたのだ。まずはハヤブサ愛好者が、周辺地域のハヤブサが繁殖に失敗していることに気づいてがっかりしたが、原因がさっぱりつかめなかった。彼らはもっと広い観点からこの問題を見ようとしなかったのだ。・・・1950年には、営巣地として歴史のある崖から親鳥がついに姿を消したが、それまでの4年間に、雛鳥の病気、卵殻のひび割れ、卵...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/猛禽類の養子縁組(Adoption,Fostering)

猛禽類の繁殖ペアの産んだ卵や雛を別の繁殖ペアまたは非繁殖成鳥(雄または雌のどちらか1羽)が育てる行為は、”Fostering”、”Adoption”、”里子”、”養子縁組”と言われる。養子縁組を構成する要素は複数あり、卵/雛、野生/繁殖施設、繁殖ペア/非繁殖個体、同種間/異種間、自発的/人為的の各要素を組み合わせて分類してみた。<鳥の習性または自発的行動>人間が介入せずに、鳥自身が自ら行う行動は2パターン。1)托卵・カッコウ...

ハゲワシ・コンドル再導入プロジェクト/再導入手法

【欧州ハゲワシ再導入】<生息数>1)ヒゲワシ(Bearded Vulture)/IUCN:Near Threatened(準絶滅危惧)・欧州でほぼ絶滅後、40年間でアルプスの個体群再確立。・生息数:465繁殖ペア、うち35%がスペインに生息(VCF2022、欧州と地中海隣接地域合計)。欧州で最も希少なハゲワシ。・再導入開始:1978(または86)年アルプス・プレアルプス、2006年アンダルシア、2018年バレンシア2)クロハゲワシ(Cinereous Vulture)/IUCN:L...

ハゲワシ再導入プロジェクト/ブルガリア・イタリア(エジプトハゲワシの補強)

EGYPTIAN VULTURE BULGARIA[VCF]・エジプトハゲワシは世界規模で絶滅危惧種。・バルカン半島はエジプトハゲワシの2つの主要な移動ルートのうちの1つの出発点。バルカン半島の個体群は絶滅の危機に瀕している。・バルカン半島のペアはアジアの個体群とイベリア半島の個体群をつなぐ架け橋であり、世界的な保護状況にとって極めて重要。・バルカン半島の中核個体群はブルガリアとギリシャ、アルバニアとマケドニア共和国にもペア生...

ハゲワシ再導入プロジェクト/サルデーニャ(シロエリハゲワシの補強)、欧州の猛禽類保護プログラム

<サルデーニャのシロエリハゲワシ補強プロジェクト>GRIFFON VULTURE SARDINIA[VCF]・サルデーニャ島のグリフォンハゲタカの個体群はイタリアで最後のハゲワシの自生繁殖個体群。・1940年代後半:サルデーニャ島全体に分散し大幅減少。推定個体数は800〜1200羽。最後の繁殖コロニーは島の北西部に限定。・1977年に毒餌が非合法化されるまで急速に減少。・2013年:生息数130羽。・2015年:”LIFE Under Griffon Vultures”プロジェク...

イヌワシ・ハクトウワシ関連情報/再導入手法

絶滅のおそれのある野生動植物種の野生復帰に関する基本的な考え方(環境省)<生息域外保全及び生息域内保全の定義(基本方針「語句の定義」より抜粋)>○生息域内保全 生態系及び自然の生息地を保全し、存続可能な種の個体群を自然の生息環境において維持し、回復すること。○生息域外保全 生物や遺伝資源を自然の生息地の外において保全すること。本基本方針では、我が国の絶滅のおそれのある野生動植物種を、その自然の生息地外...

左サイドMenu

カレンダー

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

ブログ内検索

最近の記事

カテゴリー

タグリスト

マウスホイールでスクロールします

月別アーカイブ

MONTHLY

記事 Title List

プロフィール

Author:Yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

お知らせ

ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。

右サイドメニュー