気ままな生活

            ♪音楽と書物に囲まれて暮らす日々の覚え書♪  

Category [   ・・ フランス(メシアン, プーランク, 他) ] 記事一覧

メルニコフ ~ ドビュッシ-/前奏曲集第2集

メルニコフの新譜はドビュッシー。《前奏曲集第2集》と珍しくも《交響詩「海」》のピアノ連弾版。NMLで全曲聴いてみると、柔らかい響きで幻想的なドビュッシーとは違い、かなり骨っぽくてゴツゴツした響きが面白くて、まるで意志を持った生命体が蠢いているのを目の当たりにしているようなリアリティを感じる。ソノリティは違うけど、こういう生命力を感じさせるところはアラウのドビュッシーに似ている。第1曲「霧」、第7曲「...

デュカス/魔法使いの弟子(ピアノ編曲版)

デュカスの《魔法使いの弟子》は、ディズニー映画「ファンタジア」で使われたので有名になったらしい。映画は見たことがないし、この曲もまともに聴いたことがない。2台のピアノで弾く現代曲をいろいろ聴いていたら、《魔法使いの弟子》はディズニー映画に登場したのも納得できる楽しい曲だった。人気のある曲だけあって、オリジナルの管弦楽曲版以外に、オルガン、ピアノ、吹奏楽、サクソフォンなどの編曲版もいろいろ。原曲のオ...

デュティユー/ピアノ・ソナタ、波のまにまに(波にまかせて)

デュティユーが書いたピアノ作品は少ないので、全部録音してもCD1枚くらいに収まってしまう。そのなかで一番好きなのが《ピアノ・ソナタ》。それに組曲の《波のまにまに(波にまかせて)》もメロディアスで聴きやすい。規模が大きく弾き映えする《ピアノ・ソナタ》は録音がわりと多い。プロコフィエフやメシアン風の和声とリズムに、ラヴェルやドビュッシーのような流麗さと洗練性が加わったような印象。調性感がわりと残っている...

ラヴェル/ソナチネ、き王女のためのパヴァーヌ

《ソナチネ》《ソナチネ》を初めて聴いたのは、ソコロフのライブ録音。どの楽章も繊細でロマンティック。ラヴェルのピアノ独奏曲のなかでは、一番好きかもしれない。第1楽章Moderéは、蝶のように軽やかに舞う高音が煌くように綺麗。第2楽章Menuetはとりわけ繊細で優しく、時に大らかに歌い上げるように。第3楽章は、《水の戯れ》のように力強く華やかで、生き生き(Anime)。Sokolov - Ravel Sonatine.wmv 《亡き王女のためのパヴ...

ラヴェル/鏡、水の戯れ

《クープランの墓》を聴いて頭がラヴェルモードになってしまったらしく、珍しくラヴェルをまとめ聴き。《鏡》1 蛾 / "Noctuelles" 2 悲しい鳥たち / "Oiseaux tristes"3 海原の小舟 / "Une barque sur l'océan" 4 道化師の朝の歌 / "Alborada del gracioso" 5 鐘の谷 / "La vallée des cloches" ラヴェル作品のなかでも特に好きな曲「道化師の朝の歌」が入っている《鏡》。《水の戯れ》のように、音が飛び跳ねたり、響...

ラヴェル/クープランの墓

ドビュッシーに比べると、特に好きな曲が少ないラヴェル。CDはいろいろ持っているわりに、ラヴェルを聴くことはめったにない。ラヴェルのピアノ作品のなかで特に有名だと思うのは、(両手の)ピアノ協奏曲と《夜のガスパール》、一番ポピュラーな《亡き王女のためのパヴァーヌ》。それよりも好きなのは、左手のピアノ協奏曲と《クープランの墓》、《鏡》のなかの「道化師の朝の歌」。聴き直してみると、可愛らしい《ソナチネ》も素...

オズボーン ~ ラヴェル/ピアノ作品集

ドビュッシーのピアノ曲集はかなり集めているのに、同じ印象主義の音楽ラヴェルの曲集は、2曲のピアノ協奏曲を除いて、ほとんど持っていない。ラヴェルの曲はよくカップリングされているので、聴いたことのある曲は多いけれど、ピアノソロの全集盤はロジェのEMI盤くらい。ロジェのラヴェルは、平板な印象があったせいか、特に印象に残っていなかった。今年もやたらに暑かったせいか(今は涼しいけど)、なぜかラヴェルの音楽が涼し...

メシアン/七つの俳諧-日本の素描

こう毎日暑いと、音楽を聴いたり、本を読む気もあまり起こらない。こういうときには、情感べったりのロマン派音楽よりも、音だけの抽象絵画ならぬ抽象音楽みたいな現代曲の方が多少は涼しく感じるので良いかも。メシアンのとっても摩訶不思議な《七つの俳諧》(1962)。正式な曲名は、”Sept Haikai: Esquisses japonaises pour piano et orchestre”(七つの俳諧-ピアノと管弦楽のための日本の素描)。1962年、メシアンがピアニス...

【新譜情報】ジャン=ロドルフ・カールス ~ ドビュッシー&メシアン作品集

長らく廃盤になっていたジャン=ロドルフ・カールス(Jean-Rodolphe Kars)の録音が、相次いで再発売されている。『リスト作品集(Liszt: Piano Works)』はすでに、昨年9月にリリース済み。(半分は、ロジェの録音。カッチェンの弟子同士という縁らしい)カールスのドビュッシー&メシアン、シューベルト録音も、今年2月に同時にリリースされる。ドビュッシー:前奏曲集第1巻、第2巻、幻想曲、メシアン:『20の眼差し』より、...

メシアン/ヴァイオリンとピアノのための《主題と変奏》、《幻想曲》

DGのメシアン全集BOX『Oliver Messiaen Complete Edition』が早速届いたので、ピアノソロ、室内楽曲、歌曲を少しずつ聴いている。スリムでコンパクトなBOXセットは、真っ白な外装箱が綺麗。CDの紙ケースはペラペラで薄いけれど、ブックレットは全部で400頁近くと大部。ブックレットは、フランス語と英語表記なので、索引・トラックリスト・歌詞を除けば、英語の作品解説は実質的に110頁ほど。作品解説の筆者は、メシアン、ロリオ、...

『Olivier Messiaen Complete Edition』(オリヴィエ・メシアン・コンプリート・エディション)

作曲家の作品をまとめたボックスセットの類は、演奏者が好みと違う場合が多々あるし、分売盤を持っていて重複した音源も結構あるので、ほとんど買うことはないのだけれど、例外的にずっと気になっていたメシアン作品集『Olivier Messiaen Complete Edition』をとうとう購入。Oliver Messiaen Complete Edition(2013/06/06)Various Artists試聴ファイル(allmusic.com)メシアン生誕100年のメモリアルイヤーを記念して、作品集BOXセッ...

メシアン/神の現存のための3つの小典礼

《鳥たちの目覚め》を収録したケント・ナガノとイヴォン・ロリオのエラート盤は、《神の現存のための3つの小典礼》をカップリング。《神の現存のための3つの小典礼》に限らず、メシアンの合唱曲も、バロック~現代の宗教音楽も、一部の曲を曲を除いては、ほとんど聴くことがない。この《神の現存のための3つの小典礼》は宗教曲、それも現代曲なので、とっつきにくくて合わないだろうと思っていたけれど、ピアノの音が冒頭から聴こ...

ドビュッシー/美しい夕暮れ

この暑苦しい夏の夕方は、疲れた一日にお別れするようにばら色に紅く染まった空がとても綺麗。この夕暮れの風景にとても似合っていると思うのが、ドビュッシーの《美しい夕暮れ》。蒸し暑い日中の疲れで気だるさを感じる夕暮れと、憂愁漂うこの曲の雰囲気とが妙にぴったり合っているような気がする。美しい夕暮れ/歌詞[梅丘歌曲会館 詩と音楽]Renne Fleming sings Beau Soir この曲はヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ(とピアノ...

メシアン/鳥たちの目覚め、異国の鳥たち

<Le plaisir de la musique 音楽の歓び>の”メシアンの「鳥」もので涼を取る”のタイトルに惹かれて、《鳥たちの目覚め/Réveil des oiseaux》(1953)と《異国の鳥たち/Oiseaux exotiques》(1955-56)をこの暑い最中に聴き直してみた。以前聴いた時は、《鳥たちの目覚め》は、真夏の朝の清涼感のような爽やかさがあったけれど、《異国の鳥たち》は暑い南国ジャングルに住む極彩色の鳥たち...というイメージで、賑やかで暑苦しい曲だ...

メシアン/鳥のカタログ

随分昔、現代音楽のCDを買い始めた頃、NHK-FMでメシアンの《異国の鳥たち》をたまたま聴いて、これが結構面白かったので、《鳥のカタログ/Catalogue d'oiseaux》のNAXOS盤を購入。《鳥のカタログ》は、フランスに生息している13種類の鳥をモチーフにした曲集。自然の風景や生物の鳴き声、動きなどをピアノの音で表現した曲なので、鳥の姿・動き・鳴き声が体感できそうだと思い込んで聴いてみたら、期待していたほどに視覚喚起的で...

ロジェ・ムラロ ~ メシアン/幼な児イエスにそそぐ20の眼差し

メシアンを弾くピアニストと言えば、すぐに思い浮かぶのは、ロリオ夫人、エマール、ベロフ。大久保賢さんのブログ<Le plaisir de la musique 音楽の歓び>の記事で、ロジェ・ミュラロ(日本ではムラロと呼ぶことが多いらしい)のメシアン演奏が紹介されていた。ムラロのことは全然知らなかったので調べてみると、”現代最高のメシアン弾き”とも言われている人らしく、エマールと同じくロリオ夫人に師事しているし、メシアン自身も...

プーランク=シュトイアーマン編曲/トッカータ(3台のピアノのための)

ジェイコブスのシェーンベルク録音に関するレビューを探していたら、たまたま見つけたのがエドゥアルト・シュトイアーマンのシェーンベルク作品集。シュトイアーマンはシェーンベルクに師事した作曲家で、優れたピアニストでもあったので、シェーンベルクや自身のオリジナル曲の録音を残している。シュトイアーマンが書いた作品で有名なのは、シェーンベルクの《清められた夜》のピアノ三重奏曲編曲版。管弦楽曲版とはテクスチュア...

フランスのピアノ協奏曲集より ~ ルーセルとフランセのピアノ協奏曲

あまり知られていないフランスの作曲家のピアノ協奏曲ばかりを集めた珍しいアルバム『French Piano Concertos』。ボワエルデュ、マスネ、ピエルネ、ラロ、シャミナード、フランセが並ぶが、ラロは《スペイン交響曲》で知られている程度。《タイスの瞑想曲》で有名なマスネ以外はマイナーだと思う。といっても《タイスの瞑想曲》もすぐに旋律が浮かぶ人は意外と少ないかも。このアルバムは、いろんな作風の曲がまとめて聴けるし、ピ...

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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