スティーヴン・ハフのインタビュー
チェリストのイッサーリスの新譜は『In the Shadow of War(戦争の影で)』というタイトルのチェロ協奏曲集(BIS盤)。収録曲は、第1次世界大戦にまつわる現代曲ばかり3曲という珍しい選曲。

ユダヤ音楽で知られるエルネスト・ブロッホの代表作『ヘブライ狂詩曲「シェロモ」』(1916)
ブリテンの師フランク・ブリッジ『悲歌的協奏曲「オーレイション」』(1930)
イッサーリスのピアノ伴奏者でもある英国のピアニストで作曲家でもあるスティーヴン・ハフ『孤独の荒野』(2005)

ハフはピアノ作品や室内楽を作曲しているのは知っていたけれど、チェロ協奏曲の方は全然知らなかった。
この曲は「ハーバート・リードの1919年出版の詩から題材を得た作品」なのだという。

戦争の影で ~ チェロ協奏曲集 (In the Shadow of War / Steven Isserlis , Hugh Wolff) [SACD Hybrid] [輸入盤]戦争の影で ~ チェロ協奏曲集 (In the Shadow of War / Steven Isserlis , Hugh Wolff) [SACD Hybrid] [輸入盤]
(2013/02/10)
スティーヴン・イッサーリス

試聴ファイル



ハフのディスコグラフィをチェックしてみると、BISからハフの作品集が1年ほど前にリリースされていた。
ハフが50歳になるのを記念して録音されたもので、ハフが作曲した管楽器のための室内楽曲、歌曲、ピアノ・ソナタとチェロ協奏曲(イッサーリスの新譜と同じ音源)が収録されている。
試聴してみたけれど、ハフが作曲したピアノ作品はわりと好きとはいえ、このCDにはちょっと手がでない。
でも、《ピアノ・ソナタ"Broken Branches"》には興味があるので、米国NaxosのNMLで試聴。(米国のNMLは合計15分間で、どのトラックでも全曲試聴できるので)
このピアノ・ソナタは、静謐で重々しく、冷たい水が滴るような感覚がする。
最初は和声と冷たく研ぎ澄まされたタッチが似ているせいか、なぜかヤナーチェクのピアノ曲を連想したし、他の現代音楽のピアノ曲でも似たような雰囲気が漂う曲があったかも。
和声自体は美しく旋律もそれなりに歌謡性があることはあるので、比較的聴きやすい。
形式が散文的でモチーフもコラージュのように断片的に移り変わっていくので、つかみ所のなさはある。
ダウンロードして聴きたいかどうかというと、ちょっと微妙。

探してみると、Classic Onlineなら、この曲だけ$3.99でダウンロード販売中。
ここはNAXOS系列の音楽配信サービスで、珍しくも日本からでもダウンロード購入できるので、時々利用している。


作曲家 スティーヴン・ハフ (Broken Branches compositions by Stephen Hough)作曲家 スティーヴン・ハフ (Broken Branches compositions by Stephen Hough)
(2011/12/05)
Stephen Hough

試聴する


ハフの公式ホームページには、最新のニュースがいろいろ載っている。
インタビュー記事、ディスコグラフィ、自作曲の楽譜、コンサートの日程、それに(主に宗教関係の)執筆文など。

最近のインタビューもいくつかPDFで読める。
この中で面白かったのは、「展覧会の絵」というタイトルの記事。
ハフは絵も描くそうで、2012年10月にロンドンのBroadbent Galleryでハフの絵画展が開催されていた。(こういう抽象絵画は私にはよくわからないので何とも言えません)
バレエ好きのハフは、Royal Ballet CompaniesのGovernorに任命されたそうなので、ほんとに多才な人。
この記事は、そんなハフにとって絵を書く意味と音楽の関連性、作曲家としての作品、ブラームスのコンチェルトや最新アルバム『French Album』を廻るハフの話が載っている。
ハフの写真には、修道増のようにストイックな容貌と雰囲気が漂っている。
カトリックに改宗したり、宗教関係について書き物をしたりと、彼の内面世界はとても複雑なのかもしれない。

”Pictures at an exhibition: Painting, composing blogging – when does Stephen Hough get time to play the piano?" [An interview with Stephen in Classical Music, 22 SEPTEMBER 2012]

◆絵を描くということ
ハフのスタジオには小さな部屋があり、疲れたときやストレスがたまると、そこで絵を描く。
感情的なカタルシスがあって、とてもリフレッシュできるので、ピアノへ戻ったときには、また違った芸術的表現に対する用意ができている。

「テクスチュアの色彩や透明感について考えるのが好き。どうやってペダルと音を使えば、違った旋律に聴こえるようになるのか、それぞれの異なる旋律が、独立したルバート、独立した生命を持つことができるか。」
「それは絵を描くことでも同じ。色のブロックよりもむしろ、色の幾多の異なるレイヤーが見える抽象画に興味があり、それには音楽的な関連性がある。」


◆作曲
ハフの作曲作品は、”情感豊かで、徹底的に考え抜かれた”(warm-hearted and thoroughly thought out)ものであり、多くの熱狂的な聴衆がいる。
彼の人生において、作曲という部分は重要度を増している。充分な時間を確保できないことが、ずっとフラストレーションになっている。
彼の第2のピアノ・ソナタは、今シーズンのリサイタルプログラムで重要な位置づけ。
「Notturno Luminosa”という副題がついているが、”Moonlight Sonata”ではない。」
「それは都市の夜。眠れない夜に光っているアラーム時計や寝室のたった一つの電球のやりきれなさ。それへの不安がある:幻覚、夜の非合理性、夜のパニック”。だからタイトル自体は正しいのだが、たぶん誤解を生む。」


◆ブラームスのピアノ協奏曲
ハフはブラームスのコンチェルトは2曲とも好きだが、だんだん(たぶん驚くべきことに)彼はDマイナー(第1番)の男として登場することが多くなっている。
ハフ自身は、ブラームスの第2番の方が良い(better)作品だと思っているが、第1番はより素晴らしい(greater)曲だという。
「第2番はオーケストレーションと構造の点でより優れており、ブラームスの全盛期に書かれた記念碑的な作品。」
「第1番はエッジの粗いところはあるが、それが到達したもの、我々に与えたものは、最終的にはさらに心を動かすものである。なぜなら、それは”volcanic inspiration”(爆発的なインスピレーション)の作品だから。
最終楽章のカデンツァの後の瞬間、Dmajorでホルンが入ってくるところは、音楽全体のなかで最も素晴らしい瞬間の一つ。ここにくると涙が浮かんで来る。」



◆『French Albumn』
「フランス音楽の審美的なところが好き。重要なこと、とても特別な人間的感情を伝えるのに、長くも深刻にもなる必要もない。」
それほど多くの活動分野と膨大なレパートリーの間を飛び回ることは精力的な挑戦のように見えるが、ハフにとっては、”this is Hough in his element.”(※”これがハフを形作っている重要な要素”、”ハフをハフたらしめている重要な要素”いう意味だろうか)
「それによって、私が正気の状態でいられる。俳優のようにローブを着替えることができなくてはならない。異なる作曲家の魂の中に入り込むという挑戦が好き。一年を唯一つのことに費やすのは好きではない」
「それは健康的なこと。たとえば、フンメルを弾くことはショパンを弾くことの手助けとなるし、ブラームスとドビュッシーの筋肉の使い方は、脳にとっても、ピアニスティックな点では体にとっても、良いことだ。」
「かなりバラエティがあって、独自の位置を占める曲を組み込むプログラムが好き。それはまるで展覧会のようだ。」
「ニューヨークの Frick Collectionのような、異なる時代の様々な絵画を展示している美術館を愛している。美術館との比較は、そんなに悪いことではない。」
「私たちは偉大な美術館を求めている。ブラームスのピアノ協奏曲のような作品は繰り返し演奏されるが、それは決して充分に満足されることがないからだ。しかし、演奏したり考える方がルーティンに陥ってはいけない。あらゆる時に、新しいものを発見し、驚き、刺激されることに飢え、立ち戻って行く必要がある。それが演奏者を作り上げている部分の一つ。」
「もし絶えず音楽に精神や感情をかきたてられることがないのであれば、それは職を間違えているのだ」
‘If you’re not constantly excited by music then you’re in the wrong profession’

(以上、要約)


こちらは、ハフがレパートリーについて語っているインタビュー記事。
"Vraiety is the Key"[An interview with Stephen in the Sunday Times, January 2013]

肥満と糖尿病と食生活(日本の場合)
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肥満・糖尿病と食生活
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【日本の糖尿病死亡率】
糖尿病の死亡率「もっとも低いのはこの県」 厚労省の全国死亡率調査[糖尿病ネットワーク、2012年03月02日]
都道府県別 「死亡率」―“糖尿病”編[大人の健康生活ガイド]

年齢調整死亡率は、各都道府県の高齢者割合の違いを調整して計算した人口10万人当たりの死亡数。
徳島、香川、青森、茨城県などが上位。
人口動態統計とは順位が違うのは、年齢調整の有無による?

<女性>
低い:熊本(2.2人)、佐賀(2.2人)、大分(2.3人)、奈良(2.5人)、京都(2.6人)
高い:徳島(5.2人)、香川(4.6人)、静岡(4.4人)、山口(4.2人)、茨城(4.2人).....青森(10位;4.0人)
<男性>
低い:滋賀(3.5人)、奈良(4.1人)、広島(4.7人)、神奈川(4.8人)、岐阜(4.9人)
高い:青森(9.0人)、茨城(9.0人)、山梨(8.7人)、鳥取(8.6人)、香川(8.5人).....徳島(20位:7.2人)

元データ;平成22年都道府県別にみた主な死因別男女別粗死亡率(人口10万対)・順位 [厚生労働省]

糖尿病死亡率が高いのは、徳島県と香川県。なぜか高知県は逆に糖尿病死亡率が低い。
患者数は都市部よりも農業中心に多い傾向。

糖尿病患者数[都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]]
徳島・香川は、死亡率だけでなく、人口1万人当たりの患者数も多い。
四国のなかで、高知県は23位、愛媛19位。徳島・香川とはかなりの格差がある。

         総数 | 人口1万あたり
1.島根県  23,000人 | 313.73人
2.青森県  43,000人 | 300.59人
3.徳島県  23,000人 | 285.38人
4.香川県  28,000人 | 274.69人
5.秋田県  29,000人 | 256.45人


【徳島県】
6月6日付 糖尿病死亡率1位 県民はもっと危機意識を(徳島県医療健康総局健康増進課、2010年9月13日)
徳島県の糖尿病の現状と対策(徳島県医療健康総局健康増進課、2010年9月13日)
- 厚生労働省の人口動態統計、2010年の徳島県の糖尿病死亡率が3年連続で全国ワースト1位。
- 死亡率は10万人当たり18・0人(全国平均の6・6人)
- 徳島県は、1993年から14年連続でワースト1位。07年にワースト7位、08年~2010年はワースト1位に逆戻り。
- 徳島県民は、「食べ過ぎ」「運動不足」による「肥満」の人の割合が高い。県民の「約3割に肥満」の傾向
- 食生活の特徴:糖尿病の疑いがある人は、芋類、果物、炭水化物の摂取量が多く、運動量が非常に少ない。(近年、改善傾向)
食生活データ:徳島県の現状と食生活指針(平成22年徳島県「県民健康栄養調査」結果)


【香川県】
非常事態! 香川の糖尿病死亡率 うどん、車に落とし穴
厚生労働省の「都道府県別年齢調整死亡率」によると、2010年の「糖尿病」による死亡率
- うどんをかまずに食べる、うどんと一緒に寿司やおにぎりを食べる。糖に変わる炭水化物に偏重している。(徳島でも、名物徳島ラーメンをご飯を一緒に食べるらしい)
- 高松市の世帯当たりの年間支出金額が全国上位の食品:生うどん、牛乳、マーガリン、食パンなど。野菜・果物は上位にはない。
- 移動手段:徒歩の割合は徳島14%、高知17%、香川21%。京阪神の24%に比べて低く、その分自動車の割合が高い。


【青森県】
短命につながる糖尿病/肥満予防と適切な通院を(Dr.中路が語る県民の健康)(2012年5月28日(月) 東奥日報)
- 糖尿病といえば徳島県と香川県。死亡率、受療率ともにほぼワーストに近い。その理由として(1)公共交通機関が発達していないのでマイカー利用が多い(運動不足)、(2)徳島ではサツマイモと砂糖(和三盆)、香川ではうどんの消費が多い、つまり炭水化物摂取が多い-と言われている。(本当の理由は不明)
- 両県は男女とも肥満者が多い。
- 青森県は全国有数の肥満県で、糖尿病が多い。

男子小中学生肥満率
文部科学省が実施している「全国体力・運動能力、運動習慣調査」から男子小中学生肥満率ランキング。
- 全国で最も肥満傾向児が多いのは青森県で13.75%。
- 2位以下は徳島県、福島県、山形県、宮城県。
- 徳島を除くと東北6県が上位。九州や四国にも肥満傾向児が多く、日本の両端に肥満傾向児が多い。

肥満児青森になぜ多い?雪国で運動不足・塩分多い食生活
専門家は「雪が多くて運動不足」「塩分の多い偏った食生活」などを原因に挙げる。


【高知県】
糖尿病の少ない県の秘密…あらゆる料理に〇〇をかけていた![[たけしの家庭の医学] 糖尿病]

- 糖尿病が少ない都道府県ランキングで1位(厚生労働省 平成20年度「患者調査」)
- 高知県民の食卓風景の考察:
(1)酢の物やポン酢など、お酢をよく使う:お酢が炭水化物の周りをコーティングすることで、小腸での糖分の吸収が遅くなり、血糖値が上がりにくくなる。
(2)時間をかけて食べる
(3)食事の順番:最後に炭水化物(ご飯)を食べる。ご飯を食べる前に里芋や野菜の酢の物などで食物繊維を摂る。その後食べた炭水化物に食物繊維が絡みつき、ゆっくり吸収されるため、血糖値の上昇が穏やかになる。
(4)魚をよく食べる:魚の脂に含まれるEPAは、血糖値の上昇を抑えるインスリンの分泌を活性化すると言われる。


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統計データから見る食生活の傾向
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「総務庁家計調査」(2008年)
厚労省「国民健康・栄養調査」(2010年)(野菜摂取量のみ)

徳島県は、米・うどん・そば・炭酸飲料・牛肉・魚介類の消費量・摂取量が多く、野菜の摂取量が少ない。
青森県は、インスタントラーメン・炭酸飲料・魚介類・豚肉の消費量が多い。野菜摂取量が少ない。
この消費データを見る限りでは、徳島県民の食生活は、高炭水化物・高脂肪・高たんぱくで、食物繊維が非常に少ない。車移動が多いため、かなり運動不足。
青森県も、米・うどん・そばはそれほど多くはないが(少なくもない)、高糖質の即席めんと炭酸飲料の消費量が多く、食物繊維の摂取量が非常に少ない。雪のためかなり運動不足。
共通点は、炭水化物(糖質)の多量摂取と食物繊維の摂取不足に加えて、運動不足。


米消費量
13 徳島県 93.76kg
45 香川県 70.06kg
40 高知県 74.18kg
21 青森県 87.31kg

パン消費量
20 徳島県 46,443グラム
22 香川県 46,337グラム
36 高知県 39,118グラム
45 青森県 35,159グラム

うどん・そば消費量
1 香川県 33,214グラム
14 徳島県 18,029グラム
33 高知県 14,474グラム

インスタントラーメン消費量
インスタントラーメンはカップめんと即席めんの合算
1 青森県 7,426グラム(全国平均の1.37倍)
2 富山県 7,326グラム
3 鳥取県 6,749グラム
4 高知県 6,660グラム
46 香川県 4,395グラム

炭酸飲料消費量
1 青森県 4,348円
2 山形県 3,772円
3 徳島県 3,628円
29 高知県 2,702円
31 香川県 2,670円
- 男子小中学生肥満率や女子小中学生肥満率と正の相関関係がある。
- 炭酸飲料をたくさん飲む地域では肥満率が高い。(逆に、緑茶消費量が多い地域ほど肥満率が低い)

野菜摂取量(男性)
22 高知県 303グラム
31 青森県 292グラム
33 愛媛県 288グラム
45 香川県 266グラム
47 徳島県 245グラム

野菜摂取量(女性)
13 愛媛県 301グラム
16 高知県 299グラム
29 青森県 275グラム
46 徳島県 241グラム
47 香川県 229グラム

魚介類消費量
1 青森県 75,261グラム
21 高知県 44,777グラム
43 愛媛県 38,856グラム
35 徳島県 40,343グラム
39 香川県 39,337グラム


豚肉消費量
2 青森県 22,049グラム
3 愛媛県 14,235グラム
44 香川県 14,124グラム
45 高知県 13,971グラム
47 徳島県 13,956グラム


牛肉消費量
9 徳島県 9,768グラム
10 愛媛県 9,740グラム
16 香川県 8,816グラム
23 高知県 7,648グラム
35 静岡県 5,292グラム




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参考情報
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日本人の糖尿病の遺伝素因・分子病態の解明とオーダーメイド治療
(東京大学大学院医学系研究科糖尿病・代謝内科 門脇孝、第3回日本医学会特別シンポジウム)

「やせ形で糖尿病」リスク遺伝子発見…東大(読売新聞,2010年1月8日)
<糖尿病>「2型」非肥満、リスク2.5倍に 遺伝子変異で (毎日新聞,2010年1月8日)[以上、<Dr ミカのメモ帳: 脳・栄養・心 (発達障害・特別支援教育)>より]

高齢化社会の食生活 糖尿病/隠れ肥満に注意[ニッスイ]
- 肥満の指標=BMI:体重(kg)を身長(m)で2度割った数字。日本人の場合、25以上が肥満、30以上は著しい肥満と判定。
- 欧米の糖尿病患者:顕著な肥満。糖尿病患者の平均BMIは一般人の平均BMIより高い
- 日本人糖尿病患者:一般人の平均BMIと同等。
- BMIでは体重が問題。メタボリックシンドロームではお腹の臓器のまわりにつく内臓脂肪が問題。BMIが25以下と低くても内臓脂肪がたまっていれば肥満と同じ「隠れ肥満」。中年以降は、同じ体重でも内臓脂肪は増える傾向。

30代男性を襲う糖尿病(1)~「血糖値さえ下げれば治る」は危険な誤解~[SAFETY JAPAN/NIKKEI BP NET]
30代男性を襲う糖尿病(2)~合併症や老化の原因となる危険なAGE~[同上]
糖尿病の判定には、血糖値、ヘモグロビンA1c(1~2ヶ月間の血糖値の平均推移を反映)を測定する。糖尿病腎症の判定には「尿アルブミン検査」が必要。


食べる順番と血糖値との関係

『糖尿病がよくなる!食べる順番療法』
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(2011/07)
梶山 静夫、今井 佐恵子 他

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『なぜ、「食べる順番」が人をここまで健康にするのか: この食べ方で高血圧、糖尿病、高脂血症……にならない!』
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(2012/08/01)
梶山 静夫、今井 佐恵子 他

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血糖値を上げにくくするためには、食事の食べる順番を工夫すれば良い。
糖尿病患者が以下の順番で食事したところ、最初にご飯を食べた時に比べて、血糖値が上がりにくかったという試験データもある。
1、最初に、野菜のおかずを食べる。(5分~10分くらい時間をかけて食べること)
2、次に、たんぱく質である肉・魚介類、大豆製品(豆腐、厚揚げ、納豆など)を食べる。
3、最後に、ご飯・糖質の多い芋類を食べる。

早食いはNG。時間をかけて食べるには、一口あたりの食べる量を少なくする、よく噛む(20-30回くらい咀嚼)、一口づつ食べる(口の中に食べ物が入っている間は、他の食べ物を口の中に入れない)。

肥満と糖尿病と食生活(メキシコの場合)
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世界で最も肥満と糖尿病患者が多い国はメキシコ
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世界一肥満している人が多いのは、アメリカだと思うけれど、これは当たっていた。
でも、2位はどこかと言われると、ロシアかな?と思ったら、アメリカの隣国、メキシコだった。3位は英国。

メキシコ人の肥満率は世界で2位らしい[メキシコの旅行記とか留学の体験記とか色々]
肥満率の面白いイラストのグラフがある。日本と韓国は30位くらい。
メキシコ人の食生活を読んでいると、コーラだけで結構なカロリーと糖質を摂っている上に、炭水化物や脂肪たっぷりのコッテリした食事、さらに小麦粉・コーン・砂糖が大量に使われたデザートやスナック菓子を食べているらしい。これでは太らない方が無理。

水よりもコーラが安いので、飲むのはもっぱらコーラ、それも数百cc単位で飲む。
子供の頃からの習慣で、コーラの甘さにも慣れてしまい、さらには経済的事情も重なり、なかなか止められないに違いない。

コカ・コーラの原材料は「糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン」。
100mlあたり45kcal、炭水化物11.3g。炭水化物には糖質が含まれているので、原材料の果糖ぶどう糖液糖、砂糖の使用量がほぼこれに相当するはず。
これを1回数百cc、1日1リットルも水代わりに飲んでいるとすると、摂取カロリ-が450kcal、炭水化物が110g。ご飯茶碗1.5~2杯分くらいに相当する。

スナック菓子の「ドリトス」はメキシカンタコス味のトルティアチップス。
アメリカのフリトレーが1966年に発売して、人気のあるスナック菓子らしい。(私はスナック菓子は食べないので、知らなかった)
栄養成分表示を確認してみると、1袋63g当たり308kcal、炭水化物42.1gと高カロリー・高糖質。
炭水化物は、ご飯茶碗に軽く1杯分よりちょっとだけ少ない程度。


「1時間に5人死亡」糖尿病との戦い メキシコ編[ima,2010/10719,十勝毎日新聞社]
メキシコの食事といえば、トウモロコシのトルティーヤを主食に、肉、肉、肉、野菜すこし、果物。そして、お菓子、甘いパン、ジュース。
メキシコにはどんな小さな村にも、赤い車がコーラを売りに来る。コーラは「お茶を一杯」感覚。
ダイエット飲料は(不味くて)飲めないという。緑茶にレモン果汁と砂糖を入れて売っている。


「肥満が大きな問題… メキシコ出張で思う」
「日野原重明の100歳からの人生」というYomiDr.のコラムでも、とメキシコ人の肥満について書かれていた。
コメント欄には、肥満が多い理由がいろいろ書かれている。食習慣と嗜好の問題もあるが、その背景には社会環境自体の問題が大きく影響している。
水道水の水質が悪くて飲めないのでお水代わりにコーラを飲む、貧困層は安くて満腹になれるジャンクフードや炭水化物食品を大量に食べる。
運動したくても、治安が悪いので子供が自由に屋外で遊べない。徒歩で移動するのも危険なので自動車移動が多い。個人レベルで生活習慣を改善するのは難しい事情もある。


[2013/9/18 追記]
「肥満率が高い国」ランキング発表 / アメリカが1位の座を明け渡す[2013年7月13日,ロケットニュース24]
元情報:Mexico takes over from the U.S. as the fattest nation on earth, according to UN report[9 July 2013,Mail Online]

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世界で増える糖尿病
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世界の糖尿病有病者数と有病率
米国、メキシコは糖尿病の有病者も多い。
成人の糖尿病有病者が多い国の世界上位は、1位 中国(9,230万人)、2位 インド(6,300万人)、3位 米国(2,410万人)、4位 ブラジル(1,340万人)、5位 ロシア連邦(1,270万人)、6位メキシコ(1,060万人)。
日本は9位で、糖尿病有病者は710万人。

世界の糖尿病有病率は、1980年では男性8.3%、女性7.5%。2008年には男性9.8%、女性9.2%まで上昇。日本の有病率は5.12%。
有病率では、ワーストがメキシコ10.6%、次いで米国10.3%。

有病者数データ:「世界糖尿病デー 世界の糖尿病人口は3.7億人に増加」(2012年11月15日,糖尿病ネットワーク])
有病率データ:”Prevalence of diabetes in 2010, adults 20-79 years”(Source: IDF (2009), OECD Health at a Glance 2011)
アジア人はそれほど肥満している人が多くないのに、中国・インドは糖尿病の患者数が急増しているし、日本も罹患率は高くはないけれど、患者数は多い。

中国が世界一の「糖尿病大国」に 10人に1人が糖尿病
子供の肥満も増えている。その原因は、「間食、洋食、テレビ、パソコン、運動不足」。学校の体育授業が少ないうえに「宿題が多すぎ」て自由時間に体を動かせない。
主要都市の大気汚染により屋外運動を避ける室内で椅子に座り続け勉強することを強いられているWHOによると、

果糖コーンシロップのとりすぎで糖尿病リスクが上昇
- 果糖(高果糖コーンシロップ)は、ジュースやコーラなど清涼飲料や菓子類などによく使われている食品添加物。日本での原材料表示名は「果糖ブドウ糖液糖」など。
- 高果糖コーンシロップの摂取量の最多国は国は米国。1人当たり平均で年間25kg。
- 日本、韓国、カナダ、ブルガリア、ベルギー、アルゼンチン、メキシコなども、高果糖コーンシロップの摂取量が比較的多い。

いろいろ情報を読んでいると、太る原因となる食べ物で、世界的に共通しているのは
 - 糖質たっぷりの清涼飲料水(コーラなど)
 - 炭水化物(小麦粉)を油で揚げたスナック菓子
 - ファストフード(ハンバーガー、ドーナツなど)
 - 砂糖がたっぷり入ったケーキ(それにバター、生クリーム、チョコレート、シロップもたっぷり)
こういうものを頻繁に多量に摂った上に、小麦粉やトウモロコシ粉でできたパン、お米のご飯を食べ、さらに、運動不足が加わっている。
この「運動不足」というのが、とても重要な要因になっているらしい。
糖質の多い食べ物を食べても、食後に運動(散歩など体を動かす)すれば、体に入った糖分が燃焼されるので、血糖値を下げる効果があるという。


<参考情報>
世界で増える糖尿病[高齢化社会の食生活/糖尿病,ニッスイ]

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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