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佐藤聰明/Homa
日本人作曲家の佐藤聰明。名前だけは知っていたけれど、聴いたことはない。
プロフィールを調べてみると、珍しく独学で現代音楽を作曲する人で、日本よりも海外で人気があるらしい。

『LITANIA』
というアルバムが、ニューヨークタイムズの年間ベスト・レコードに選ばれたという。
試聴してみると、ミニマル風な曲が多い。ミニマルな曲は最初に聴いたときは面白いのだけど、すぐに飽きてしまって、ライヒやグラスの曲でも、何度も聴きたいと思うことはなく。
『LITANIA』の収録曲のなかでは、ライヒのようなミニマル風ではなく、ペルト風らしき曲も入っている。
ソプラノ&ピアノの《The Heavenly Spheres Are Illuminated By Lights: 1979》と、ヴァイオリンソロが入っている《Birds In Warped Time II: 1980》は旋律がとても綺麗なので、興味があるけれど、CDを買う気になるまでには至らず。

《Birds in Warped Time II》のピアノ伴奏はミニマル風。
時間の流れを水が流れるようなピアノのパッセージで表現しているみたいで面白い。
ヴァイオリンの旋律は、ときどき尺八の音色のように音が揺らいで聴こえる。

Satoh: Birds in Warped Time II



LitaniaLitania
(1994/04/05)
Somei Satoh、 他

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CDレビュー[S o n o r i t y A s S c e n e r y]


作品集『仄かなる闇』『Toward the Night/夜』に収録されている作品は、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルトの作風によく似ている。(ペルトの作品にもミニマル的な特徴があるものは多いけれど)

『仄かなる闇』は、珍しくも近所の図書館が所蔵していた。
ペルト風のアダージョで静謐な曲が多くて、やはり作風は似ている。
《神の身売り》には、ソプラノ独唱と、時々チューブラ・ベルの音が入るので、他の3曲と違ってそれほど単調さを感じることがないし、特に密やかなソプラノの歌が美しい。

仄かなる闇仄かなる闇
(2009/08/25)
草津フェスティヴァル弦楽合奏団, 千葉理, 永曽重光 指揮: 工藤俊幸

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Youtubeにも音源がいろいろあって、特に気に入ったのは、ソプラノ独唱が入っている《Homa》
私はソプラノ独唱の歌が好きなので、《Homa》はとても聴きやすい。
息の長いシンプルな旋律と静謐さは、ペルトを聴いているような錯覚がする。
ペルトの和声の方が合奏時の響きに厚みがあり、独奏では透明感と純度がずっと高くて、たとえ不協和音が入っていても、より美しく聴こえる。叙情感が強く、ドラマティックなところもある。

佐藤聰明の不協和音は濁りを感じるので、ペルトのような澄み切った美しさとは少し違う気がする。
叙情性よりも、いくぶん陰鬱で抑制的で、音楽が沈潜して瞑想的な雰囲気が強い。
時々雅楽器のような響きが入っていることがあるので、これは日本的。

ソプラノは、まるで深海の深い闇のなかから聴こえてくるようでもあり、静謐な祈りのような美しさ。
ずいぶん昔に大流行したグレツキの《悲歌のシンフォニー》やペルトの音楽が好きな人なら、(ミニマル的ではない方の)佐藤聡明の作品は気に入るかも。

Somei Satoh: Homa (for Soprano and Strings)




このCDに収録されているのは、3曲。
《Toward the Night》は弦楽アンサンブルのみ、《Homa》にはソプラノ独唱、《Ruika》にはチェロ独奏が加わる。
作風がほとんど同じなので、こういう曲がかなり好きでないと、3曲続けて聴くのはつらいかも。

Toward the NightToward the Night
(1994/04/13)
Somei Satoh、 他

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松村禎三/ピアノ協奏曲第2番
「日本の作曲家によるピアノ協奏曲リスト」という珍しいリストを見てみると、知らない作曲家(と作品)が多い。
日本人作曲家の作品は録音が少ないし、CDも廃盤になっていることも多いので、このリストに載っている曲のうち、聴く機会がある曲はそう多くはないに違いない。
それでも、動画サイトに音源が登録されているものもあるので、まず名前を聞いたことbのある作曲家の作品から聴いてみることに。

松村禎三といえば、吉松隆のお師匠さん。といっても、作曲技法自体を事細かに教えてもらったわけではないらしい。
ピアノ協奏曲は第1番と第2番の2曲。松村作品は今まで聴いたことがないので、どんな作風の人かわからない。
吉松隆が師について語った文章を読むと、多少なりともわかる部分はある。

故松村禎三氏のお別れ会に行く[隠響堂日記/作曲家:吉松隆の21世紀音楽界諦観記]


一応、交響曲第1番を聴いてみたところ、金管が多用された騒然とした作風は、(たぶん)ストラヴィンスキー風。(でも、ストラヴィンスキーはあまり聴かないのでよくはわからない)
ピアノ協奏曲は、Youtubeには第2番だけ音源が登録されている。
第2番は、第4回民音現代音楽祭より委嘱・初演。この年の尾高賞および第10回サントリー音楽賞を松村禎三が受賞した際の対象曲。
第2番に限って言えば、ストラヴィンスキー(とプロコフィエフも?)に、ラヴェルが少しブレンドされたところはあるような...。
一貫して峻厳な雰囲気で、とっつきやすい作風とはあまり言えないとしても、調性感があるので聴きやすいし、和洋融合した壮大・深遠な世界。
まるで、襖絵にかかれた水墨画のように、黒光りしたモノトーン的な幽玄なイメージ。

第1楽章は、ピアノパート自体は単純な音型が転調しながらオスティナートされるという、かなりシンプルな書法。
和声の響きが神秘的で、時に先鋭的になったりして、(《火の鳥》みたいに)何かが蠢いて密かに生起しつつあるような。
技巧華やかというよりは、オーケストラの一パートみたいに聴こえる。

第2楽章は、ピアノ独奏、トゥッティとも幽玄。終盤になると、同じ音型が徐々にクレッシェンドしていくところはラヴェル風かも?
エンディングは、ピアノソロのまばらな音がぽつぽつと響いて、武満のピアノ独奏曲を連想する。
ピアノが使われている交響曲第1番(交響曲第2番でもピアノが入っている)に比べて、ピアノ独奏部分が多いけれど、やはり普通のピアノ協奏曲というよりは、ピアノ独奏付き管弦楽曲に近い気がする。

今まで聴いた日本人作曲家の作品とは作風がかなり違って、妥協を感じさせない峻厳な作風は、”孤高の芸術家気質”が生み出した曲というのも納得。
シンフォニックな響きと、単音/ユニゾンの音型のオスティナートを多用したシンプルなピアノは、全然メロディアスではないけれど、神秘的だったり騒然とした響きが面白くて、これは意外と私好みの曲。
第1番のコンチェルトもどんな曲なのか、かなり興味が沸いてきたので、そのうち音源が見つかれば聴いてみたい。


松村禎三 - ピアノ協奏曲第2番 (1978)
野島稔(Piano)、岩城宏之指揮東京都交響楽団
録音:1992年1月30日、サントリーホール(ライヴ録音)

第1楽章(1:14:35~)、第2楽章(1:26:40~)



ピアノ協奏曲を収録しているCDはカメラータ盤(2種類)とビクター盤。
ビクター盤がピアノ協奏曲を2曲収録しているので、これが良いのだけれど、残念なことに廃盤らしい。

松村禎三 : ピアノ協奏曲松村禎三 : ピアノ協奏曲
(1995/09/21)
東京都交響楽団, 野島稔 指揮: 外山雄三

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結局、買ったのはこのCD。
《ピアノ協奏曲第2番》に加えて、同時期の代表作《交響曲(第1番)》と《管弦楽のための前奏曲》が収録されている。
《交響曲第1番》をYoutubeの音源で聴いてみたところ、これも《ピアノ協奏曲第2番》と作風が似ていて、私好みの曲、
松村禎三作品選集I松村禎三作品選集I
(1996/05/21)
東京都交響楽団, 野島稔、指揮: 岩城宏之

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《ピアノ協奏曲第1番》を収録。このCDもそのうち手に入れるつもり。
チェロ協奏曲&ピアノ協奏曲チェロ協奏曲&ピアノ協奏曲
(2007/12/15)
野平一郎, 上村昇, 東京都交響楽団, NHK交響楽団、指揮: 下野竜也, 外山雄三

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tag : 松村禎三

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三善晃/ピアノ協奏曲
現代日本人作曲家のピアノ作品なら、ピアノ協奏曲に名曲が多い。
ピアノ独奏曲も多数あるけれど、よく演奏されるのは、(子供向けや練習用の)調性音楽が多い。音楽自体は綺麗なのだけど、どちらかというと弾いて楽しむのには良くても、聴くだけなら物足りないものがある。

邦人作曲家のピアノ協奏曲で今まで聴いた曲は、

矢代秋雄:ピアノ協奏曲(1967年)
伊福部昭:ピアノと管弦楽のためのリトミカ・オスティナータ(1979)
早坂文雄:ピアノ協奏曲(1948年)
大澤壽人/ピアノ協奏曲第3番「神風協奏曲」(1938年)
吉松隆:ピアノ協奏曲「メモ・フローラ」(1997年)
武満徹/アステリズム(1968年)、アーク(弧)(1963年,1964年,1966/76年)、リヴァラン(1984年)、夢の引用(2台のピアノのための)(1991 年)

最近見つけたのが、三善晃のピアノ協奏曲(1962年)。[作品解説(Wikipedia)]

1962年の作品なので、武満徹の《アステリズム》と同じく、前衛的な作品。
三善作品の方が、ピアノがより打楽器的に使われていて、躍動的なパッセージが多い。

面白いのはオケの編成。「タムタム、スネアドラム、タンブリン、バスドラム、ウッドブロック、シンバル、木魚、むち、ヴィブラフォン、グロッケンシュピール、チューブラーベル、シロフォン、カスタネット、鐘、木琴、鉄琴、マリンバ、チェレスタ、ピアノ、ハープ」と、一般的なオケの楽器編成よりも、打楽器がかなり多い。
珍しい打楽器もいろいろあって、音色が多彩で響きも面白い。

単一楽章形式で演奏時間は15分前後。
通常の3楽章形式のピアノ協奏曲のように、両端の急速部の間に緩徐部が挟まれている。
最初の急速部は、冒頭のマリンバとヴィブラフォンの和音の響きが面白い。
続いて、硬いスタッカートのピアノが力強く華やかに動き回り、勇ましく騒然としたオケの伴奏やらで、とても賑やか。
メロディアスな旋律は全く出てこないけれど、息もつかせぬような疾走感と躍動感が楽しい。
ピアノのパートは、少しフリージャズ風な感じもする。

緩徐部は、オケ独奏時の楽器が多彩で音色も面白く、チェレスタやグロッケンシュピール(らしき)の響きがファンタスティックで綺麗。
不可思議な雰囲気の旋律と和声は、まるで暗い迷路の中を彷徨っているような。
終盤は、異界への扉が開かれるような”ジャ~ン”という金管楽器の強烈なファンファーレ。

再び急速部になり、最初よりもさらに騒然な雰囲気のトッカータ風。
オケと掛け合うピアノは力強く、迫力充分。

このピアノ協奏曲は前衛的ではあるけれど、最初から最後まで飽きることなく、面白く聴ける。
特に、緩徐部の不可思議で幻想的な美しさが印象的。


三善晃 Miyoshi :ピアノ協奏曲 中村紘子 岩城宏之・NHK響(1979年録音)



このピアノ協奏曲が収録されているのは、1960年代の初期作品集『三善晃の世界』。
1970年録音で、若杉弘指揮読売日本交響楽団の伴奏でソリストは本荘玲子。
三善晃の世界・ピアノ協奏曲三善晃の世界・ピアノ協奏曲
(2007/09/05)
三善晃

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ヴァイオリンのためのソナチネ
件の代作騒動で有名になった《ヴァイオリンのためのソナチネ》。
以前、この曲が収録されている『シャコンヌ』のCDを試聴はしたけれど、あまり好きではない無伴奏と弦楽四重奏曲が入っていたので、購入せず。
《ヴァイオリンのためのソナチネ》は聴いたかどうかも覚えていない。

Youtubeで、《ヴァイオリンのためのソナチネ》のフィギュア・スケートSP用バージョンがあったので、どんな曲だったかな?と思って、改めて聴いてみると、これが情熱的でロマンティック。
ロマン派のヴァイオリン曲の名曲の一つ..と言われたら、本当だと思ってしまいそう。
実際の作曲者自身の話では、サン=サーンスとブルッフのコンチェルトなどの旋律&ポピュラー音楽の要素を加えているとのこと。
の作曲者がこの曲の出来栄えにはかなり自信を持っているだけあって、聴けば聴くほど素敵な曲。


ヴァイオリンのためのソナチネ(フィギュア・スケートSP用のバージョンを編集したもの)


現在、この曲が収録されているCDでamazonで入手できるのは、DENON盤の『氷上のクラシック』。
SPバージョンとフルバージョンの2曲が収録されている。
フルバージョンをコロムビアのホームページで試聴してみたけれど、やっぱりとても良さげな感じ。少なくとも、私の好みにぴったり。

氷上のクラシック~CLASSICAL MUSIC ON ICE氷上のクラシック~CLASSICAL MUSIC ON ICE
(2013/10/23)
V.A.

試聴ファイル(コロムビアサイト)
 この前見たときは新品が1500円くらいだったのに、今ではプレミアムが乗っているので、HMVやTowerrecordで取り寄せるか(在庫があるかどうかはわからない)、原盤の『シャコンヌ』をオークションやBOOKOFFで入手した方が安い。

もともと、この曲が収録されているクラシックアルバムの『シャコンヌ』は、オンラインショップやCDショップでは販売中止。
ヤフオクで新品・中古が多数出品中。新品はプレミアムが乗った価格でほとんど出品されているので、定価より高い。
新品を数点(なかには10点以上)出品している人もいるので、CDショップが販売中止にする前に、店頭在庫をごっそり買い占めたのかも。
ブックオフでも、以前は『交響曲第1番』と『シャコンヌ』かなりたくさん在庫があったのに、先日のぞいてみると、ほとんど消えている。
店舗によっては、『シャコンヌ』だけ残っていたりする。ただし、価格は定価とあまり変わらないので(以前は3割引きくらいだったのに)、買う人がいないらしい。
まあ、この騒動のほとぼりが冷めれば、わざわざプレミアムを出してまで買う人も減るだろうから、そのうちオークションの落札相場も下がるだろう。(私は、この《ヴァイオリンのためのソナチネ》を聴きたいがために、新品をほぼ定価で落札したけれど)


こちらは、最近見つけたフルバージョン。やっぱり素晴らしく素敵な曲。
ヴァイオリンのためのソナチネ/佐村河内 守、新垣 隆

武満徹/アステリズム
武満徹が作曲したピアノ協奏曲は次の4曲。

《アーク(弧)第1部、第2部》(1963年,1964年,1966/76年)
《アステリズム/asterism》(1968年)
《リヴァラン/riverrun》(1984年)
《夢の引用/Quotation of Dream―Say sea, take me!》(2台のピアノのための)(1991年)

まだ現代音楽の世界が前衛全盛期だった1960年代の《アーク(弧)》・《アステリズム》と、微温的・耽美的で色彩感豊かな作風の1980年代以降に書かれた、夢のなかでふわふわさまようようなファンタスティックなピアノの響きが美しい《リヴァラン》、《夢の引用》とでは、その作風の違いが極端なくらいによくわかる。

《アーク(弧)》と《アステリズム》は、打楽器的なピアノ奏法が使われて、全編、鋭く突き刺すようなピアノの音と、極限まで突き詰められたような厳しさと緊張感が、冷徹で妖しく光るような美しさ。
《アステリズム》の後半に出てくるオーケストラの長大なクレッシェンドは不協和の大音響。耳に突き刺すように痛く、脳の中がかき乱すようなうねうねとした旋律で脳がおかしくなりそう。
その後に訪れる静寂さのなかで響くピアノの音が異様に美しい。断片的なモチーフは、星々が衝突して爆発したあとの破片のよう。
高橋悠治のピアノの硬質で鋭いタッチは、バッハやベートーヴェン演奏のときとは全く違い、硬く冷たい音色がクリスタルのように鋭く美しく、峻厳さと緊張感に満ちている。

最近は、現代音楽といっても、耳ざわりの良い旋律と和声の曲が増えて、それはそれで楽しめるとはいえ、久しぶりにこういう厳しく緊張感に満ちた前衛的な曲を聴くと、キリキリと神経が絞り上げられていくようなある種の気持ち良さ(というのか)と新鮮さを感じる。

《アステリズム》は、RCAビクターからの委嘱により1968年に完成。初演は翌年1月14日、高橋悠治のピアノ、小澤征爾指揮トロント交響楽団による。
「アステリズム」とは「星群」を意味する言葉で、普通みかける88星座とは違った形の正座・星群の形のこと。
武満徹と高橋悠治は、その後(政治的問題に対する音楽のあり方について姿勢が違うことから?)仲違いをしたらしく、高橋が《アステリズム》を再演するのは、30年以上経た2006年5月28日の演奏会-[武満徹─Visions in Time]オーケストラ・コンサート「武満徹の宇宙」-だった。

この音源は雑音が入って聴きづらいけれど、いろんな楽器の色彩感豊かな音色が鮮やか。
音と静寂が交錯し、緊張と弛緩が反復されて、終盤は虫がうねうねと這いずり回っているような小刻みに絞り上げられた音がクレッシェンドしていき、最後はそれが大音響とともに爆発して、消滅。
どことなく、前衛映画の劇半音楽を聴いているような描写的な音楽のようでもあり、全編に渡って緊張感が漂い、メロディアスな旋律がないのに、なぜか面白く聴けてしまう。





《アステリズム》は初演と同じメンバーで録音されている。
このCDには、同時期に作曲された作品が収録されているので、この当時の武満徹の前衛的な作風がよくわかる。
1. ノヴェンバー・ステップス [作曲者監修による/世界初録音]
2. アステリズム~ピアノと管弦楽のための [RCAレコードによる委嘱作/世界初録音]
3. グリーン [世界初録音]
4. 弦楽のためのレクイエム
5. 地平線のドーリア [北米初録音]


武満徹:ノヴェンバー・ステップス武満徹:ノヴェンバー・ステップス
(2012/12/05)
小澤征爾

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<CDレビュー>
武満徹「アステリズム」小澤征爾&トロント交響楽団、P:高橋悠治[音楽とともに]


<吉松隆による武満論>
11月の階段への巨人の歩み~ノヴェンバー・ステップスへのジャイアント・ステップス/武満徹/追悼小論

<参考記事>
【音楽プロデューサーという仕事 第7回】武満徹と高橋悠治という2人の天才 彼らが決別してしまった本当の理由は何か(諸石幸生)[2007年7月13日,日経ビジネス]

tag : 武満徹 高橋悠治

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おからダイエット と おからパウダー
一昨日からブログへのアクセス数が倍くらいに急増。
アクセス解析の検索キーワードをチェックしてみると、「おからパウダー」のキーワードが断トツで多かった。
ああ、またTVで「おから」特集でもやっていたんだろうな~。

調べてみると、2/10放送の『はなまるマーケット』のテーマが「健康と美肌もGET!おからダイエット」
紹介されているレシピでは、「おからマヨネーズ」がポテトサラダのような食感と味で、とっても美味しい。
(私は「おからパウダー」に水を加えてしっとりさせてから、挽きたての黒胡椒とマヨネーズを混ぜている)
番組では紹介されていなかったようだけれど、「おからの蒸しパン」(小麦粉ゼロでもOK)や「おからクッキー」、「おからかりんとう」とか、お菓子にも使えるので、おからは便利。

そういえば、昨日イオンで買い物をしていると、トップバリュの「おからパウダー」が売り切れていた。
なぜか、生おからは残っていた(→その次の日には、生おからも売り切れていた。それからも、生おから、パウダーとも、品切れの日が多い。生おからは、卯の花を作る時にたまに買うので、困るな~)
いつもたくさん売れ残っているのに、珍しいなあ..と思っていたら、この番組のせいだったんだ。
今はネットショップで「おからパウダー」を買っている。品薄にならなければいいけど。
生おからをフライパンで炒れば、乾燥おからが出来るけれど、これはキメがかなり粗い。
先月に、3ヶ月分の「おからパウダー」を買っておいて良かった~。

”ダイエット・健康”がらみで特定の食品がTVで紹介されると、いつも愛用している食品(納豆、バナナ、黒豆など)が突如店頭から消えたり、品薄で値段が上がったりするので、本当に困る。
過去と同じく、そのうちこの一過性のブームも過ぎ去って、にわか「おからダイエッター」も減っていくとは思うけれど。

参考記事:乾燥おから/おからパウダーを使ったレシピ

高橋悠治 ~ メシアン/カンテヨジャーヤ
新しく数枚入手した高橋悠治のCDのうち、数少ないベートーヴェン録音がピアノ・ソナタ題31番。この曲の演奏もやっぱり個性的。
カップリング曲がユニークで、メシアン《カンテヨジャーヤ》とストラヴィンスキー《イ調のセレナード》。
特に私には面白い曲だったのが、《カンテヨジャーヤ/Cantéyodjayâ》。
メシアンの《4つのリズムエチュード》のように、いろんなリズムが錯綜して、リズムが曲を支配しているような曲。
《カンテヨジャーヤ》を作曲した翌年に《4つのリズムのエチュード/Quatre Études de rythme》を作曲しているので、関連性はあるのだろう。
メシアンのピアノ作品には”鳥”にちなんだ作品が多いので、《カンテヨジャーヤ》も鳥の名前かと思っていたら、南インドか古代インドに関連する名前らしい。

ベートーヴェン:作品集(紙ジャケット仕様)ベートーヴェン:作品集(紙ジャケット仕様)
(2006/06/21)
高橋悠治

試聴ファイル


高橋悠治の《カンテヨジャーヤ》は、速いテンポで、刃物のように先鋭なタッチには強い力感がある。
この曲は、遅いテンポで弾くと、リズムによってはどんより鈍くて生気を失ってしまう。
リズムに応じてくるくる変化させる彼のテンポ設定は、リズミカルな躍動感が鮮やか。
それに、硬く金属的なピアノの音がこの曲の鋭く鮮烈なリズムを表現するのにぴったり。
メシアン作品を聴いているとよく出てくるリズム・旋律・和声が、この曲でもいろいろ入っているし、速いテンポと多彩なリズムと音色が多彩で、とっても賑やか。
もともとメシアンの音楽とはかなり相性が良いので、聴きにくいことは全然なくて、面白くて楽しめる。


メシアン自身の作品解説がライナーノートに載っている。(以下、引用)

「カンテヨジャーヤ」は、リズムのエチュードである。ここでは、リズムの大部分、8世紀インドの理論家サルンガデヴァの体系による120のデシ・ターラによっている。さらにリズムの構成法には、つぎのような原理が用いられている。すなわち、アナクルーズ(詩:行首余剰音)-アイサン(強勢)-デシナンス(屈折語尾)。リズムの「オスティナート」。音の半音階。リズムの直行と逆行の組み合わせ。最後に音価と音高と強度のモード。これは《音価と強度のモード》より数週間前に作曲された。
ハーモニーとメロディのスタイルは、《ハラウィ》、《トゥガンラリーラ交響曲》、《五つのルシャン》の和音と線をを要約したもので、そこに愛撫と粗暴が混ざり合っている。
ピアノの書法は多彩である。すなわち、極端に高いレゾナンス。極端に低い打楽器音。直接的に隣接して置かれた対照的な強度。鐘のソノリティ。ハーモニーの暈。からみ合う旋律線。高音から低音までの全鍵盤をかけめぐる大きな急速楽句。シロフォンの音色の挿入。和音の房。万力に締め付けられたようなせばまり。そして開かれた扉のように縦横に分裂させられる両手のダブルノート。



メシアンの解説を読むと、耳から聴いた音が、鍵盤上でどういう動きをしているのか、よくわかる。
楽譜は凄いことになっているに違いない。楽譜を見たら、さらに強烈なインパクトがありそう。

高橋悠治のベートーヴェンとバッハを聴いても、メカニック的にはあまり凄いとは思わなかったけれど、このメシアンを聴くと、(現代音楽を弾くのに必要な)”超絶技巧”を持っていると言われるのも納得。


この音源は演奏者不明。
高橋悠治の演奏だと、冒頭のリズムは一音一音がもっと短く、フレーズがもっと切り詰められた感じで、旋律もスリップするようだったり、面白くて鮮やか。

Olivier Messiaen - Cantéyodjayâ (1945)


tag : 高橋悠治 メシアン

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音楽管理ソフト
音楽管理ソフトは、メジャーなiTunesWindows Media PlayerRealPlayerなどを使ってみたけれど、XPパソコン時代にメインに使っていたのがSonicStage

今年に入って、XPパソコンからWindow7パソコンにリプレースしたので、ダウンロード配布が終了しているSonicstageは使えない。

Sonicstageを使いなれているので、その後継ソフト・XアプリとMediagoをインストールして少し試してみた。(昔からSONY製品愛用者だし)
使いやすいのは、アルバムリストが表示されるXアプリ。
画面デザインは全然パッとしないし、文字は小さく行間も狭いので見づらいけれど、一覧性が高いのが私には◎。
欠点は、画面上部にインタネット画面の表示スペースが常に表示されていて、黒いボックスで邪魔で無駄なこと。(音楽を聴く分には支障ない)
Media goは、FLAC形式に対応しているところが良さそうだったけれど、アルバムリストが一覧表示ではなく、アイコンで並んでいるので、探しにくくて没。

それ以外のフリーソフトでは、FLAC形式対応のMediaMonkeyMusicBeeを少し使ってみた。
Musicbeeは、先にリリースされたMediaMonkeyを真似ているせいか、画面・機能が良く似ている。
使い心地はあまり変わらないけれど、MediaMonkeyの方が画面デザインが綺麗で、再生可能なファイル形式も多い。

使ってみた音楽管理ソフトのなかでは、機能的にはMediaMonkeyが一番豊富で、設定もかなりカスタマイズできる。(でも、あまりに細かすぎて、使いこなせない)
MediaMonkeyとMusicbeeともインターネットラジオのリンク集がある。さらにMusicbeeでは、再生中音源のアーティストに関するWikipedia等のプロフィール記事、Youtubeに登録されている音源も画面中に表示できる。これはかなり便利かも。

結局、音楽ファイルを管理する目的でメインに使うのは、シンプルで一覧表示が見やすいXアプリにして、サブにMediaMonkeyを使うことにした。
XアプリとMediaMonkeyでは、再生できない音楽ファイルがあり(ファイル形式か著作権保護ファイルのため)、それぞれ違うので。


[2014.2.5 追記]
Xアプリを使っていたら、(私にとって)重大な欠点を発見。一度取り込んだCDの音楽ファイルは、曲順を自由に変更できない。(システム側で、表示項目に従って勝手にソートしてくれる)
複数のCDを1つのアルバムにまとめると、曲順が変わっていたので、並び替えようとしたところ、ソートも移動もできない。
そう度々並び替えするわけではないとしても、これはとても不便。
結局、目的とする曲順にシステム側で並び替えるには、各音楽ファイルのCDトラック番号を順番に並ぶように手作業で付け直さないといけない。
これは本当に手間がかかって面倒。
MusicMonkeyの方も、どうやら自由に曲順を変更できないみたい。
他の音楽管理ソフトで曲順が変更できるのものがあれば、それを使った方が良さそうな気がしてきた。


[2014.2.5 追記その2]
コメント欄で、簡単に並び替えできる方法を教えていただきました。
手順を少し変えて試してみると、ちゃんと並び替えできるようになりました。
 並び替えたいアルバムを選択し、右ボタンで[新規プレイリストを作成して追加]を選択
→プレイリスト上で、カーソルで聴きたい曲順に曲を移動
→プレイリストに新しいアルバム名をつけて保存
→アルバム欄にそのプレイリストが自動的に追加されます。

トラック番号を付け替えるよりも、簡単で手早く処理できます。
再度曲順を変更する場合も、プレイリスト上で変更すれば、自動的にアルバム欄のデータに反映されるので、とっても便利。
この新しいアルバムは、あくまでプレイリストなので、これが参照している元アルバムをソフトから削除してしまうと、一緒にプレイリストまで消えてしまうので、元アルバムはそのまま残しておかないといけない。


<音楽管理ソフトの紹介・ダウンロードサイト>
x-アプリ(SONY)
Media Go(SONY)
MediaMonkey(窓の杜ライブラリ)
【特別企画】FLACで始めるロスレス音楽生活(後編)音楽CDからFLACファイルにリッピングしてカーナビへ
MusicBee(窓の杜ライブラリ)


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プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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