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ユーリ・エゴロフ ~ バッハ/平均律曲集第1巻(第5,13,24番)、イタリア協奏曲
エゴロフの数少ないバッハ録音のなかで、pavane盤の『平均律曲集第1巻(抜粋)&イタリア協奏曲』はすでに廃盤。
NMLにCDが登録されているので、全曲聴いてみた。
Youtubeの音源よりもはるかに音質が良く、早速itunestoreでダウンロード。
気に入った録音はいつもはCDを買うのだけど、廃盤で在庫がなかったり、高額プレミアムがついて入手しにくいCDは、ダウンロード販売を利用している。

Italian Concerto/Preludes & FugueItalian Concerto/Preludes & Fugue
(2009/1/12)
Youri Egorov

試聴ファイル


平均律曲集は、プレリュードよりもフーガの方が好きな曲が多い。
この第13番(BWV 858)のフーガはそれほど好きでもなかったのに、柔らかく優しいタッチと響きのゆったりとしたエゴロフの演奏で聴くと、全然イメージが変わってとっても素敵。
なぜか、旋律の動きと和声も、エゴロフの弾き方も、パルティータ第6番の”Sinfonia”にちょっと似ているような気がする。

Youri Egorov - The Well-Tempered Clavier, Book 1: Prelude and Fugue No. 13 in F-Sharp Major, BWV 858



エゴロフの第5番のプレリュードやイタリア協奏曲は、スカルラッティの演奏と同じく、力強い打鍵で音色も明るくて明快。
あまり好きではないイタリア協奏曲も、繰り返し聴いても良いと思えるほどに楽しく聴ける。

Youri Egorov - Italian Concerto in F Major, BWV 971


tag : バッハ エゴロフ

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くるみパンのレシピ
<カルフォルニアくるみの生産量と国際価格>
最近、カリフォルニア産のくるみがかなり安くなっている。
1ヶ月前にカルディで買ったカリフォルニアくるみは、450gで900円弱ととてもお買い得だった。
先日には1kg1580円くらいの大容量パックも販売していた。
くるみは開封後は要冷蔵なので、冷蔵庫には1kgのくるみを保存するスペースがなくて、残念ながらこっちは買わず。

カリフォルニアくるみが高騰しているのは、新興国での需要増、旱魃による不作、それに加えて大幅な円安のせいで、昔(10年以上前?)に比べると倍くらいに値上がりしている。
商品市況情報を調べると、カリフォルニアくるみの収穫量は、2014年が前年比14%増の562,517ショートトンと過去最高、2015年も600,147ショートトンとさらに増えている。
2016年産カリフォルニア・クルミ市況[正栄ニュース]

国際価格の方は、近年の高価格による需要減が影響して、今年4月にはアーモンドやクルミの国際価格が、2015年の過去最高値から4カ月で約2分の1に急落。
「ナッツ類の国際価格 急落 高値敬遠、中国など買い控え 国内卸値も一部で3割安」(2016/4/16付 日本経済新聞 朝刊)

カリフォルニアのくるみ業界は、生産者が4,000以上、ハンドラー(加工業者)が90以上。
米国のくるみ収穫量統計は2種類あり、NASS(米国農務省農業統計局)の農業統計と、カリフォルニアクルミ協会が公表しているハンドラー受入量による統計。
NASSの収穫量データによれば、2014年は2009年の約1.3倍。
また旱魃で不作になったりするだろうから、今のうちに美味しい自家製くるみパンをたくさん作って楽しもう。

<NASSの統計データベースの検索結果>
National Statistics for Walnuts(WALNUTS, ENGLISH, UTILIZED, IN SHELL - PRODUCTION, MEASURED IN TONS)
2014年   2013年   2012年   2011年   2010年   2009年
570,000  492,000  497,000   461,000   504,000   437,000



<くるみパンのレシピ>
食べたいのは、くるみ入りのハード食パンとハードベーグル。
市販のくるみパンをたまに買うときは、ちょっと軽めのサクサクした食感タカキベーカリー「くるみ食パン」を買っていた。
気のせいか、近頃、(価格高騰のため?)食パンに入っているクルミの量が少し減ったような....。
それに、ショートニングを使っているので、食べ過ぎると胃にもたれる感じがする。
今はクルミが安くなっているので、砂糖(代わりにモルト使用)・油脂ゼロか、ストックしている発酵バターを少し使って、ホームベーカリーで作っている。

家庭でくるみパン[くるみPAN.COM]
プロのくるみパン[くるみPAN.COM]
くるみパン[クオカ]
くるみ入り黒糖ベーグル [cookpad]

家庭向けのくるみパンレシピは、砂糖やバターがかなり多く(20gとか30g)に使われているものが多い。
HBで作っているパン・ベーグルは、砂糖・バター抜き(または少量)のリーンなパンしか作らないので、そのまま使えるレシピはほとんどない。
クックパッドのレシピを見ても、ハード食パンであっても、砂糖・バターのどちらか使っているものが多い。
結局、そのまま使えるレシピはほとんどないので、ハード系のパンとベーグルは、砂糖不使用でも、モルトか塩麹を入れれば結構よく膨らむ。
砂糖のような甘さはないけれど、料理でもお菓子でも、砂糖を入れない味に慣れてしまうと砂糖の甘さが逆に気になってしまう。


※「ハード食パン」「ハード・トースト」は。小麦粉とイースト、塩、水というフランスパンのような生地を食パン型で焼く。
準強力粉だと膨らみが悪いので、ドンクのハードトーストは最強力粉を混ぜている。
パン・ド・ミとハードトースト、その違いは?[ドンク]


ついでに、クルミを使った「ゆかりごはん」。
鈴木登紀子さんのレシピで、炊き立てご飯にゆかりを混ぜて、軽くローストして刻んだくるみをあしらうだけ。
紫色のゆかりの白いご飯の上に、黄色いクルミがくっきり鮮やか。
ゆかりのしそ味よりも、細かく刻んだクルミの甘みがしっかり味わえて、いつものゆかりご飯とは違う美味しさ。

アール・ワイルド/ガーシュウィンによる7つの超絶技巧練習曲
二コラス・マッカーシーの新譜に入っていた《アール・ワイルド:ガーシュウィンによる7つの超絶技巧練習曲~「私の彼氏」》。
ガーシュウィンは、ピアノ協奏曲以外の曲はあまり好きではないのだけど、ちょっと興味を引かれたので練習曲集を聴いてみた。
抜粋録音を含めても録音は少なく、同じ聴くならやはりワイルドの自作自演盤がいい。

Earl Wild Plays His Transcriptions of Gershwin Earl Wild Plays His Transcriptions of Gershwin
(1990/6/1)
Earl Wild

試聴ファイル(allmusic.com)

《ガーシュウィンによる7つの超絶技巧練習曲》は全7曲。
No. 1. I Got Rhythm
No. 2. Oh, Lady Be Good!
No. 3. Liza
No. 4. Embraceable You
No. 5. Somebody Loves Me
No. 6. Fascinatin' Rhythm
No. 7. The Man I Love

ジャズは時々聴いているせいか、どこかで聴いたことのある旋律が多い。
ワイルドの編曲と演奏が冴えているせいか、ガーシュウィンをモチーフにしているのに、どの曲もとても楽しめる。

”The Man I Love”と”Embraceable You”は、流れるようなパッセージがキラキラと宝石が煌くように華麗。
”I Got Rhythm”と”Fascinatin' Rhythm”は、いかにもジャジーなリズムが目まぐるしく展開して、躍動感抜群。

”The Man I Love”は、マッカーシーは左手だけで演奏している。
ワイルドや他のピアニストの演奏では、最初は左手だけで弾いているのかもしれないけれど、途中からは両手で弾いているとしか思えない。
楽譜を見ても、両手を使わないと弾けない。

練習曲7曲中、”Oh Lady Be Good”は1973年に作曲。他6曲は1954年に”Etudes”という曲集名で作曲、1973年に改訂。
<Gershwin's Music(Wilson Audio)>によると、“The Man I Love” はもともと、ブラームスの《シャコンヌ》のように、左手だけで弾く曲として着想されたという。
ということは、通常演奏されているのは1973年に両手用に編曲した改訂版で、マッカーシーは初版の左手用楽譜を使っているのかも。


Wild-Gershwin Virtuoso Etude No.1 The Man I Love



Wild-Gershwin Virtuoso Etude No.2 I got Rhythm



Wild-Gershwin Virtuoso Etude No.3 Embracable You



Wild-Gershwin Virtuoso Etude No.4 Fascinating Rhythm


Gershwin-Wild Virtuoso Etudes (全7曲の音源リスト)

tag : ガーシュウィン ワイルド

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”鳥”をモチーフにしたピアノ曲
この暑い最中に聴いていたも、わりと涼しげに感じるのは、鳥をモチーフにしたピアノ曲。
私の持っている録音のなかには、鳥がらみの曲で有名なのがいくつかある。

シューマン《森の情景》の「予言の鳥/Vogel Als Prophet」は、
《子供の情景》や《幻想小曲集》と違って、《森の情景》は印象に残る曲がほとんどない。
唯一好きなのは、他の曲とは全然曲想が違って、神秘的な雰囲気が漂う「予言の鳥」。この曲だけ録音しているピアニストも多い。
初めて聴いたのはカッチェンのライブ録音。静けさと神秘性が漂う弱音の響きがとても気に入ったのだった。

Schumann Waldszenen, Op 82 7 Vogel Als Prophet




ラヴェル《鏡》の「悲しげな鳥たち/Oiseaux tristes」
硬質で冷たい響きと静けさに、シューマンの「予言の鳥」とは一味違った幻想性が漂う。

Ravel: Oiseaux tristes [Miroirs, II] (Louis Lortie)




リストの《伝説》なら、ケンプが1950年代に録音した第2曲「波の上を渡るパオラの聖フランシスコ」ばかり聴いていた。
第1曲の「小鳥に説教するアッシジの聖フランチェスコ/St.Françios d'Assise, la prédication aux oiseaux」の方は、曲名のような情景が浮かんでくるような曲。
フェルツマンの色彩感がカラフルな美しいピアノの響きが、小鳥のさえずりみたいに良く映える。

Franz Liszt, Saint François d'Assise- La Prédication aux oiseaux, Giotto et d'autres




グリーグ《抒情小品集》の「小さな鳥/Little Bird」
Grieg Lyric Pieces Book III, Op.43 - 4. Little bird (Håkon Austbø)
《抒情小品集》には、おとぎ話や童話の世界の情景が浮かんでくる曲が多い。
「小さな鳥」はちょっとユーモラス。





ヤナーチェク《草陰の小径にて》第一集の「ふくろうは飛び去らなかった/The Barn Owl Has Not Flown Away!」
鳥をモチーフにした曲は、鳴き声を模したものが多いけれど、この曲にはそういうところはない。
チェコではフクロウは“災害”の象徴だという。
冒頭の漠然とした不安感を感じさせるフレーズが、穏やかな旋律を断ち切るかのように突然現われるところが、「ふくろう(=災厄)は飛び去らなかった」という曲名を表現しているように思える。

Leos Janacek, X. The Barn Owl Has Not Flown Away!




サン=サーンス《動物の謝肉祭》で全曲聴いたのは、カッチェン&グラフマンが2台のピアノを弾いている管弦楽曲版のみ。
ピアノ独奏版ならゴドフスキー編曲「白鳥」が有名。(スティーヴン・ハフが『The Piano Album』に録音している)

Saint-Saëns-Godowsky: Le Cygne [The Swan] (for Piano only)




ピアニストのアール・ワイルドがピアノ独奏用に編曲したチャイコフスキー《白鳥の湖》の”四羽の白鳥たちの踊り”
管弦楽版とは全然雰囲気が違うけれど、可愛らしい4羽の白鳥が遊んでいるような、キラキラと輝くような響きのパッセージが鮮やか。

Tchaikovsky/Wild - Dance of the Four Swans




メシアンは「鳥」をモチーフにしたピアノ曲をたくさん書いている。似たような旋律の曲が多くて、どれがどの曲がわからなくなってくる。
《鳥のカタログ》の中では、一番長大で有名な「ニワムシクイ/ La Fauvette des Jardis」

Messiaen: La Fauvette des Jardis



<参考情報>
五線譜に舞い降りた鳥たち ~ ピアノ・フルート・歌の演奏会 ~[楽譜の風景]


tag : シューマン リスト サン=サーンス ラヴェル グリーグ ヤナーチェク メシアン

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ユーリ・エゴロフ 『Autumn Songs』
amazonで注文後、英国から9日ほどで届いたユーリ・エゴロフの新譜『Autumn Songs』。

Youri Egorov:Autumn Song Youri Egorov:Autumn Song
(2016/4/1))
Youri Egorov

試聴ファイル(amazon.fr)

<収録曲>
チャイコフスキー:主題と変奏ヘ長調 Op.19-6(録音:1974年11月3日)
チャイコフスキー:四季 Op.37bisより10月『秋の歌』(録音:1974年11月3日)
ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガト長調 Op.87(録音:1974年11月3日)
リスト:パガニーニの主題による大練習曲 S.141より『ラ・カンパネッラ』(録音:1974年11月3日)
バルトーク:ピアノのための組曲 Op.14(録音:1981年5月25日)
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117(1983年4月22日)
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調 Op.28(1983年5月6日)
D.スカルラッティ:ソナタ集~ニ短調 K.9、ニ短調 K.32、ロ短調 K.87、ト長調 K.125、ト長調 K.159、イ長調 K.322、ロ長調 K.380、ヘ長調 K.518(録音:1985年10月25日)
ラヴェル:鏡(録音:1987年3月28日)
チャイコフスキー:四季 Op.37bisより10月『秋の歌』(録音:1987年4月24日)

CDのブックレットは、作品解説ではなく、エゴロフの亡命前後の演奏会、特にCDに収録されたリサイタルの様子とレビューを中心に書かれており、エゴロフの演奏スタイルやピアニストとしてのポリシーがよくわかる。

チャイコフスキーには情念過多なロシア的憂愁を感じるので、《舟歌》と《ピアノ協奏曲第1番》くらいしか聴くことがない。
エゴロフの弾く《主題と変奏》《秋の歌》には、そういうベタ~としたしつこさと重たさがないので、普通に聴ける。
特に《秋の歌》は、メロディアスな旋律に儚げな憂いと哀感が漂うとても叙情美しい曲。

Youri Egorov Tchaikovsky The Months Of The Year op 37b part 3 ( VARA radio-live-recording 、December 19,1976)
「10月(Autumn Song)」は、2:49~。(CDに収録されたライブ録音より2年後のもの)


曲自体が好きなショスタコーヴィチ・バルトーク・プロコフィエフの3曲は、線のしっかりした力強い打鍵が爽快。
ショスタコーヴィチ《前奏曲とフーガ第3番》は、厳粛で鐘を打ち鳴らすような力強い響きで始まり、中間部はまるでブリテンのピアノ曲を連想するような和声と現代性を感じさせる。

バルトーク《ピアノのための組曲》はアレグレット、スケルツォ、アレグロ・モルト、ソステヌートの4曲構成。
アレグレットはちょっと諧謔なドビュッシー風、スケルツォはプロコフィエフ風。
アレグロ・モルトはバーバリスティックでちょっとミニマル風?。何かに追い詰められてような焦燥感がある。
最後のソステヌートには、静けさの中に神秘性や不気味さが漂う。

バルトークに続いて、和音連打で始るプロコフィエフ《ピアノ・ソナタ第3番》を聴くと全然違和感がない。
8分余りの短いソナタでも、プロコフィエフらしい力感に妖艶で幻惑的な旋律と和声の響きが詰め込まれた濃密なソナタ。
プロコフィエフのソナタは第7番がやたらに有名だけど、この3番や6番、8番はかなり好きな曲。

エゴロフのアンコール曲の定番、リスト《ラ・カンパネッラ》
軽やかで粒立ちの良い打鍵と美しく繊細で密やかな高音の響きが美しい。ラストの力強い盛り上がりがドラマティック。

ちょっと篭った響きのブラームス《3つの間奏曲 Op.117》
カッチェンの演奏と比べると、ルバートはあまり強くなく、起伏もそれほど大きくつけていない。
最初の2曲は色調が明るめで、寂寥感や陰鬱さはやや薄いけれど、最後の曲はかなり重たく鬱々。


D.スカルラッティ《ソナタ集》。いつも聴くのはポゴレリチ(たまにミケランジェリ)。
スカルラッティのソナタ自体はそれほど好きではないけれど、エゴロフのスカルラッティは、バロック風とは少し違う(と思う)ところがとても魅力的。あまりに素敵なので何度でも聴いてしまう。
ハープシコード風の音色やタッチを模したものではなく、ピアノの(打楽器的な)弾力のある力強さと響きの美しさで表現されているのだと思う。
ピアノの音がかなり近くから聴こえて、ちょっとデッドな音質なので、ピアニストの存在がリアルに感じられるような生々しさがある。

収録されている曲はほとんど知っている曲で、初めて聴いたのは最後のK518くらい。
CDのブックレットにいくつか載っている批評家のレビューによると、エゴロフ独自の解釈で弾かれているという。
緩徐系のソナタでは、ハープシコード風のノンレガートは使わず、(ペダルも時々使っている?)ピアノの響きがとても美しい。
トゥルルルル.....と粒立ち良く高速なトリルの響きが印象的。
端正で繊細な情感が漂ったとても叙情麗しいスカルラッティ。特に好きな曲のK87やK.380の美しさは格別。

急速系のソナタ(K125、K159、K518)は、ポゴレリチの奏法とは随分違う。
ノンレガートというよりはスタッカート風の歯切れよい打鍵で、かなり速いテンポで一気に引き込んでいく。強奏部分は力感強くてちょっとマニッシュ。
端正で軽快なバロック音楽というよりも、古典期以降のソナタみたいに聴こえる。
最後のK518は、スカルラッティのソナタにしては、ダイナミックでスケールの大きさを感じるソナタ。(打鍵の強さはともかく、モーツァルトやハイドンのソナタを聴いているような気分)
6分くらいの短い曲なのに、中規模のソナタを聴いたような充実感がある。

CDよりも、Youtubeの(別の)ライブ音源(↓)の方が残響が多くて、憂い漂う和声の響きがとても美しい。
緩徐系の曲は、CDのライブ録音(1985年)よりもテンポが遅く、ロマン派みたいにかなりメロウ。特にK870はテンポもタッチも全然違う。
でも、メロウ過ぎないCDの演奏の方が、逆に情感深さを感じる。

Youri Egorov plays Domenico Scarlatti, Six Sonatas
(Sonate L 33(K87) - 23(K380) -478(K125) - 483(K322) - 116(K518) - 423(K32)) (1976年録音?)



ラヴェル《鏡》で好きな曲は、「悲しげな鳥たち(Oiseaux tristes)」と「道化師の朝の歌(Alborada del gracioso)」。
このライブ録音は、録り方のせいか、私にはちょっと音の響き方がしっくりとこない.。(特に「道化師の朝の歌」)
ドビュッシーのスタジオ録音はエゴロフの響きの美しさがよくわかるので、ラヴェルもスタジオ録音(または音質の良いライブ録音)で聴きたかった。

最後の曲はチャイコフスキーの《秋の歌》(
CD1に録音されていたのは1974年の演奏で、こちらは1987年。同じ曲なのに演奏から受ける印象はかなり違う。
ちょうどエゴロフの亡くなる1年前のリサイタルで、病状がかなり重かった頃。
同年11月のリサイタルで弾いていた《楽興の時》と同じように、静けさのなかに沈み込んでいくような重苦しさや抑制された哀感のようなもの感じる。

ラヴェルの音質があまり好みではなかったこと以外は、どの曲の演奏にも惹き込まれるような魅力があって、この選曲・演奏とも大満足。
特に素晴らしいと思ったのは、私の好みから言えば珍しくも、チャイコフスキーの《秋の歌》とスカルラッティのソナタ集だった。

tag : エゴロフ チャイコフスキー ショスタコーヴィチ リスト バルトーク プロコフィエフ スカルラッティ ラヴェル

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【新譜情報】シュ・シャオメイ ~ バッハ/ゴルトベルク変奏曲(再録音)
昨日なぜかブログへのアクセス数が急増していたので、アクセス解析データの検索キーワードをチェックすると、”シュ・シャオメイ”に関するキーワードがかなり多い。
調べてみると、11日午前(夜中)にNHK-BSの「BSプレミアム」で、シャオメイのドキュメンタリーと北京での「ゴルトベルク変奏曲」演奏会を放映していたらしい。

シャオメイのゴルトベルクは、1990年にスタジオ録音したMANDALA盤(2007年再発売のMIRARE盤)が有名。
さらに、2014年にはライプツィヒのバッハフェスティバルでのリサイタルを収録したDVD、今年5月には再録音盤(ACCENTUS)がリリースされていた。

新盤をNMLでさっと聴いた限りでは、もともと軽く柔らかい弱音の音色がさらにくぐもって密やかになり、急速系の変奏のテンポがかなり速くて短く歯切れ良いノンレガートになっていたり、全体的に静動・緩急のコントラストが明瞭。
旧盤の方は急速系の変奏でも、しっとりとした潤いのある音色でテンポもそれほど速くないので落ち着きがあるように感じる。
どちらかというと、音色・ソノリティ・テンポ・叙情感とも、しなやかで自然な趣きのある旧盤の方が好みに近いような気がする。

Goldberg Variations
(2007/10/29)
Zhu Xiao-Mei

試聴ファイル(amazon.de)

「シュ・シャオメイのゴルトベルク変奏曲といえば、1990年に録音され、仏ディアパゾン誌で5つ星を獲得した名盤(MIR-048)が思い出されます。それから25年後に録音された当CDでもバッハの音楽に対する深い理解と、驚くべき透明感で演奏されるピアノの音、あまたあるゴルトベルク変奏曲の演奏の中でも一際大きな魅力を備えた演奏です。シュ・シャオメイはこの録音に際し、老子の言葉「反は道の動なり(The Return is the Movement of Tao)」を例に挙げ、アリアに始まりアリアに終わるゴルトベルク変奏曲を生と死の循環と捉え、曲を聴き終えたあとに、「生」への希望を感じ取ることができるような演奏をしたいと語っています。」(日本語帯・解説付輸入盤の紹介文)


<過去記事>
シュ・シャオメイ ~ バッハ/6つのパルティータ

tag : バッハ シャオメイ

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調味料いろいろ
ドレッシング、麺つゆ、○○の素・タレ・ソースの類はほとんど買わないけれど、エスニック料理系の調味料は自家製するのが大変なので、主に東南アジアからの輸入品を買っている。
昔は輸入食材は梅田の成城石井で買っていた。最近はすぐ近くにあるカルディで買うことが多い。
国産のメジャーなメーカーの調味料は、添加物がいろいろ入っている製品が多いし、価格が高くても無添加とは限らない。
東南アジアの輸入調味料は、少なくとも私が買っている製品に関しては、無添加製品か、添加物が比較的少ないものが多く、そのわりには価格が手頃なので、とても重宝している。


ナンファー/トムヤムペースト

ナンファー トムヤムペースト 227gナンファー トムヤムペースト 227g
(2015/2/18)
KALDI


お湯で溶かして、野菜等と一緒に煮れば、手軽にトムヤムスープが作れる。
説明書きどおり、お湯200ccにペースト大サジ1を入れると、かなり辛い。(↓のトムヤムパウダーよりもずっと辛い)
食後に1時間以上もキリキリする酷い胃痛に襲われてしまった。
それが2回続けて起こったので、調べてみると、原材料の唐辛子に含まれて入る「カプサイシン」という辛味成分が原因。
唐辛子の入った食べ物で胃痛を起こしたことはなかったので、ペーストの規定使用量が私の胃には過剰らしい。
小さじ1に減らしてみると、胃痛は起こらず。それでも、しっかり辛い。コクは少し薄くなる。
粉おからと水に入れて加熱すると、トムヤム味の卯の花(またはポテサラ風)。
オートミール(と粉おから)と水に混ぜて加熱すると、トムヤム味オートミール。


KINDEE/トムヤムパウダー

KINDEE 万能トムヤムパウダー 40gKINDEE 万能トムヤムパウダー 40g
(2015/2/18)
    


粉末状なので、常温保存ができて便利。
原材料の筆頭に砂糖が記載されているせいか、「ナンファー トムヤムペースト」よりも辛さが弱くて、マイルド。
ナンファーよりも、砂糖・塩の割合が高く、添加物もいろいろ使われいているので、▲。


メープロイ/タイカレーペースト

メープロイ/タイカレーペースト 50gメープロイ/タイカレーペースト 50g

メープロイ


ビーフカレーや欧風カレーなどの普通のカレーペーストと違って、タイカレーは小麦粉・砂糖・油脂不使用なので、カロリー・脂肪・糖質・添加物が少ないのが◎。
ただし、日本のメーカーが(輸入)製造・販売しているタイカレーは、日本人向けのせいか全然辛くなかったり、添加物が多数加えられているものが多い。
よくまとめ買いしているのは、ロイタイのタイカレーマサマンカレー。ココナッツミルクを入れたスープ状になっているので、便利。
自分で作るときは、メープロイのイエローカレーペーストとココナッツミルクを使う。(レッド・グリーンカレーもある)
原材料は、レモングラス、にんにく、シャロット、食塩、ガランガル、唐辛子、コリアンダーシード、カフィアライムピール、クミン、シナモン、メイス、ターメリック、カルダモン。乳化剤が入っているロイタイ製品と違って、添加物不使用なのが◎。
1袋50g入り。400g入りパックを買いたいのだけど、店頭では見かけたことがない。
メープロイのカレーペーストは、タイ料理店でも使われているのを時々見かけるので、味は大丈夫。
カレーペースト50gにココナッツミルク400ccと水300cc(私は100ccしか入れない)を使うので、スープだけで500~600gと4食分くらいは作れる。残ったカレーはいつでも食べられるように冷凍。
日本のご飯よりも、ガスグリルで焼いた自家製ナンにつけて食べるのがずっと美味しい。
タイ料理屋の奥さんに教わったレシピ〜グリーンカレーの作り方


ブンブ/ナシゴレンペースト

コキタ ブンブ ナシゴレン 60gコキタ ブンブ ナシゴレン 60g


ブンブ

原材料は、レッドチリ、トマト、植物油、砂糖、塩、シャロット、酢酸、にんにく、でんぷん(小麦)。250gの瓶入りもあり。
少しお安いインドフードの「ナシゴレンの素」はアミノ酸とPh調整剤が入っているので、無添加のブンのナシゴレンを買っている。
辛さと甘さのバランスがお店で食べたナシゴレンに近かったので、美味しい自家製ナシゴレンが作れる。



メガシェフ/プレミアムオイスターソース

メガシェフ プレミアムオイスターソース 240gメガシェフ プレミアムオイスターソース 240g
(2015/2/18)
Megachef(メガシェフ)


化学調味料や保存料無添加という品質のわりに、税込260円くらいと安い。
味はマイルドなので、ちょっと多めに使うか、胡椒と塩を加えている。
(ウスターなどの)ソースは昔から使わないので、オイスターソースで代用。炒め物、焼きそば、お好み焼きに、スープやおでんのだしとか、いろいろ使えてソースよりもずっと便利。
おでんに入れると、だし・しょうゆ・みりんを入れなくても(少し塩を入れると味がしっかりする)、美味しいおでんの出来上がり。
残ったおでんのお汁に粉おからを入れると、簡単に卯の花が作れる。


S&B 李錦記 パンダブランド/オイスターソース

S&B 李錦記 パンダブランド オイスターソース 140gS&B 李錦記 パンダブランド オイスターソース 140g
(2015/2/18)
S&B李錦記


国内メーカーの類似商品のなかでは、使われている添加物の種類が比較的少ない方かも。(原材料:カキエキス、砂糖、食塩、小麦粉、調味料(アミノ酸)、増粘剤(加工デンプン)、カラメル色素)
容量が少ないので、使い切るのが速いし、味が濃い目なので、それほど多量に使わなくてすむ。


メガシェフ/プレミアムフィッシュソース(ナンプラー)

メガシェフ プレミアムフィッシュソース(ナンプラー) 200ml
(2011/9/27)
Megachef(メガシェフ)


メガシェフのオイスターソースが美味しかったので、ナムプラーも購入。
ベトナムのニュクマムよりはマシなような気はするけれど、やっぱり独特の匂いが強い。


トラチャン・バランス/フィッシュソース(ナンプラー)

アライド バランス フィッシュソース(ナンプラー)ゴールド 200ml アライド バランス フィッシュソース(ナンプラー)ゴールド 200ml
(2015/2/18)
アライド バランス


タイの「TRA CHANG(トラチャン)」というメーカーの「バランス」ブランドのナムプラー。
メガシェフのナムプラーよりも、塩気が薄めでマイルド。ナムプラー独特の匂いもあまり強くない。
ナムプラーの匂い自体があまり好きではないので、最近はトラチャンを使っている。
自家製タイカレー、サラダ、炒飯、スープにパクチーと一緒に入れれば、エスニック風。
難点は、キャップが異常に固いこと。素手で空けようとしたら、2回も指をケガしてしまった。それに懲りて、タオルでキャップを覆ってから、引っぱり上げている。これでケガすることは無くなったけれど、この固いキャップはなんとかして欲しい。



バオコップ/えび塩

バオコップ えび塩 125gバオコップ えび塩 125g

バオコップ


原材料は、食塩、唐辛子、干しえび、にんにく、砂糖、大豆油。
ベトナムではとてもポピュラーな調味料らしい。
エビの味と唐辛子の辛味がしっかり。塩気はあまり強くないので、たいてい塩と胡椒を足している。
用途は、炒飯、スープ、お好み焼き、炒め物、具材の下味付けなど、いろいろ。
常温保存できるのが便利。開封後1年くらい経っていても、湿気ることなく、使えた。


タイプライド/パクチーペースト(ざく切り)

タイプライド パクチーペースト(ざく切り) 180gタイプライド パクチーペースト(ざく切り) 180g

    


苦手な人が多いらしいパクチー(香草)。
生のパクチーを常時置いているお店が近くには少ないし、少量1束で200円くらい。
冷蔵庫に入れても、せいぜい1週間くらいしか日持ちしない。
冷凍すると、パクチーの味はしっかりするけど、香りはかなり消えてしまう。
乾燥パクチーは価格のわりに量が少ないし、粉々になっていたりする。それに中国産パクチーが多くて、すぐに手に入るタイ産パクチーはカルディ製品(2g)くらいしかない。

あれこれ探したところ、生パクチーを刻んで大豆油漬けにしたタイプライドのパクチーペーストなら、180gで430円ほど。
原材料は、パクチー、大豆油、砂糖、食塩、酸味料、酸化防止剤(ビタミンC)。
オイル漬けで180gもあれば、サラダ、トムヤムスープ、タイカレー、炒飯、パスタとか、いろ使えそうなので、試しに購入。
瓶を開けると、やっぱり生パクチーのような新鮮な香りはせず。
それでも、スープに入れたら、パクチーの香りと味はちゃんとするので、エスニック料理風にはなる。トムヤムペーストやタイカレーペーストと一緒に使えば、さらに美味しくなる。
バジルのオイル漬けと同じく、開封後は1週間かそこらでカビるだろうから、瓶ごと冷凍して必要な分だけ使うことに。
※瓶ごと冷凍したらガチガチに凍って、フォークで削って使っていたら、パクチーが粉々に....。ジップロックで薄く延ばして冷凍した方が、パキパキ折れるので使いやすいのに気がついた。


ア・プティア/バジルペースト

ア・プティア バジルペースト 180gア・プティア バジルペースト 180g
(2015/2/18)


バジルペーストは、国産・輸入品とも結構高い。
カルディで販売しているア・プティア製品は、原材料がバジル、ヒマワリ油、チーズ、カシューナッツ、食塩、じゃがいも、松の実、エキストラヴァージンオリーブオイル、砂糖、乾燥パセリ、にんにく、酸味料。
バジルもたっぷり、容量も多くて、400円台とそれほど高くはない。
使い方は、フォカッチャやフランスパン、ピザに塗って焼く、サラダやパスタに合える、スープに入れるとか。
魚料理とかにソース代わりにかけても良いかも。
オリーブオイルを注ぎ足して、いつもバジルがオイルで覆われていれば、冷蔵庫保存でしばらくは使える。
長期間使う場合は、冷凍保存した方が良い。オイル漬けなので、冷凍してもガチガチに固まらないので使いやすい。


カゴメ/ドライトマトオイル漬け

カゴメ ドライトマトオイル漬け 110g瓶カゴメ ドライトマトオイル漬け 110g瓶
2015/2/18)
カゴメ


ミニトマトのドライトマトがたっぷり。
原材料は、なたね油、ドライトマト、にんにく、しょうゆ、香味油、食塩、酵母エキス、香辛料、デキストリン。
しっかりしたピリカラ味なので、パスタと和えると、これだけで味がほぼ決まる。
サラダに混ぜてもいいし、トマトだけつまんでも美味しい。
なぜか最近店頭で見かけない。そのうちドライトマトを買ってきて、オリーブオイル(と香辛料)で漬ければ、似たものが作れそう。


S&B/俺たちのおかずラー油 フライドガーリック入り

 S&B 俺たちのおかずラー油 フライドガーリック入り! 110g S&B 俺たちのおかずラー油 フライドガーリック入り! 110g
(2013/5/24)
エスビー食品


他社製品と違ってアーモンドが入っていて、カリカリした食感が好きなので、いつもこっちを購入。
「桃屋 辛そうで辛くない少し辛いラー油」は、全然辛くなかったので、リピートせず。
私の使い方は、トムヤムペーストと同じく、主に2通り。
ドライおからに水・しょうゆ・ラー油を混ぜて、30秒ほどレンジ加熱すれば、即席の「卯の花」か「おからサラダ」風。
小腹が空いた時や食べ足りないときは、乾燥オートミールにドライおから・水・しょうゆ・ラー油を加えて、レンジで30秒ほど加熱。
こっちは即席お粥風。おからを入れているので、嵩増しできて低カロリー。オートミールだけよりも、もったりして食べた気がする。


マッセル/7ブイヨンキューブ ベジタブル

マッセル 7ブイヨンキューブ ベジタブル 5g×7個マッセル 7ブイヨンキューブ ベジタブル 5g×7個
(2015/2/18)
マッセル

化学調味料・添加物無添加で、チキンエキスなどの動物性食材も使っていない。
同等製品ならネスレの「マギー アレルギー特定原材料等27品目不使用 化学調味料無添加ブイヨン」
以前はネスレの無添加ブイヨン(28g)を使用。マッセル(35g)の方が価格が安いし、味が濃厚なので、今はマッセルを常用。
規定使用量は水250mlに対して1粒(5g)。それでは味が濃すぎるので、私はかなり減らして(規定量の半分とか1/3)使っている。

固形だけれど、ホロホロと崩れやすくて、粉末みたいに使える。


もへじ/大分県産柚子使用 ゆずこしょう(無添加)

もへじ 大分県産柚子使用 ゆずこしょう(無添加) 60gもへじ 大分県産柚子使用 ゆずこしょう(無添加) 60g
(2015/2/18)
もへじ


ゆず胡椒はいろんなメーカーの製品があり、1本100円くらいのチューブ入りのゆず胡椒は添加物がいろいろ入っているので、一度使っただけ。
瓶入りの柚子胡椒は、50~60gで300円くらい。フンドーキンなど九州のメーカーの製品が多いようで、もへじ製品は、大分千歳村農産加工が作っている。
どのゆず胡椒も、青唐辛子・ゆず・食塩だけの無添加製品。唐辛子がたくさん入っているせいか、冷蔵庫で長期保存しても大丈夫。(風味は多少薄くなるかも)
塩麹だけで味付けしたスープやお味噌汁にちょっとだけ入れている。お味噌は少なめでも、ピリッと少し辛くて味が引き締まる。

【新譜情報】ユーリ・エゴロフ 『Autumn Songs』,『a Life in Music Vol. 1 Schubert』
最新記事:ユーリ・エゴロフ 『Autumn Songs』(2016.7.15)
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amazonでたまたま見つけたのはエゴロフの新譜『Autumn Song』。4月にリリースされていたのに全然知らなかった...。
収録されているのは、ソ連から亡命後、移住したオランダで行った1970年代~1987年(エゴロフが33歳で亡くなる前年)のリサイタルのライブ録音。

エゴロフのライブ録音は、1990年代にChannel Classics(Canal Grande)から”LEGACY”シリーズとしてCD4枚(廃盤)が発売されていた。
”LEGACY”シリーズから抜粋した数曲と未公開のライブ録音をCD10枚&DVD1枚にまとめたBOXセット『Youri Egorov:a Life in Music』が、2014年にEtceteraからリリースされている。

エゴロフのファンサイト”YOURI EGOROV A personal journal”でディスグコラフィをさっと見た限りでは、『Autumn Song』に収録されているのは、”LEGACY”シリーズにも『Youri Egorov:a Life in Music』にも収録されていない放送用録音。

収録曲には好きな曲がかなり多い上に、試聴すると最後まで聴いてみたい演奏ばかり。
エゴロフの弾く「ラ・カンパネラ」は数種類のライブ録音があり、リサイタルのアンコールピースとしてよく弾いていたらしい。どの演奏を聴いても、いつも素敵。
まともに聴いたことがないチャイコフスキーの「秋の歌」。こんなに叙情美しい曲だとは思わなかった。
放送用録音のせいか、音が近くて鮮明なので、リアルな臨場感。
曲によっては残響が少なくデッドな音質なので、スタジオ録音に比べて、エゴロフのソノリティの美しさがわかりにくい。
2枚組で2000円弱(送料込)と、マイナーレーベルの新譜にしてはかなり安く、早速注文。

Youri Egorov:Autumn Song Youri Egorov:Autumn Song
(2016/4/1))
Youri Egorov

試聴ファイル(amazon.fr)

<収録曲>
チャイコフスキー:主題と変奏ヘ長調 Op.19-6(録音:1974年11月3日)
チャイコフスキー:四季 Op.37bisより10月『秋の歌』(録音:1974年11月3日)
ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガト長調 Op.87(録音:1974年11月3日)
リスト:パガニーニの主題による大練習曲 S.141より『ラ・カンパネッラ』(録音:1974年11月3日)
バルトーク:ピアノのための組曲 Op.14(録音:1981年5月25日)
ブラームス:3つの間奏曲 Op.117(1983年4月22日)
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第3番イ短調 Op.28(1983年5月6日)
D.スカルラッティ:ソナタ集~ニ短調 K.9、ニ短調 K.32、ロ短調 K.87、ト長調 K.125、ト長調 K.159、イ長調 K.322、ロ長調 K.380、ヘ長調 K.518(録音:1985年10月25日)
ラヴェル:鏡(録音:1987年3月28日)
チャイコフスキー:四季 Op.37bisより10月『秋の歌』(録音:1987年4月24日)


Youri Egorov TV Recital, Part 3 - Liszt 'La Campanella' (1978)



ついでに発見したのは、『Youri Egorov:a Life in Music Vol.1』。
ライブ録音集『a Life in Music』の音源中、シューベルトの《ピアノ・ソナタD958》と《楽興の時》)だけを抜粋収録したもの。
この2曲は、元々”Legacy”シリーズのVol. 1に収録されていた。
発売年を確認すると、2013年に『Youri Egorov:a Life in Music Vol.1』、2014年にBOXセット『Youri Egorov:a Life in Music』がリリースされている。(Vol.2以降は発売されず)
エゴロフの録音の中でも、このライブ録音のシューベルトは特に素晴らしいと思っているので、これだけでも分売盤になっているのは、喜ばしい限り。

Youri Egorov:Life in Music Vol. 1Youri Egorov:Life in Music Vol. 1
(2013/9/10)
Youri Egorov

試聴ファイルなし
※CD2枚組。CD1はシューベルト、CD2はBOXセット『Youri Egorov:a Life in Music』の収録曲中7曲の一部(各数分、合計約20分)を抜粋したサンプラー。

Youri Egorov Franz Schubert Sonata C minor 1




米国リサイタルのライブ録音(First Hand盤)も4月に発売されていた。
演奏曲目がショパン・シューマン・モーツァルトなので、こちらは購入せず。

The 1980 Ambassador Auditorium Recital, USAThe 1980 Ambassador Auditorium Recital, USA
Youri Egorov

試聴ファイル


YOURI EGOROV - excs from "The 1980 Ambassador Auditorium Recital, USA" Schumann: Fantasy [FHR44]




<過去記事>
エゴロフ ~ シューベルト/ピアノ・ソナタ第19番,楽興の時

tag : エゴロフ シューベルト

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。
ナクソス・ミュージック・ライブラリ(NML)
7年以上前に、個人契約(毎月2000円弱)やピティナの会員サービスで、ナクソス・ミュージック・ライブラリ(NML)を数年間利用していた
ピティナのNML利用者が急増した(?)ためか、NMLを利用するのに会費以外にも利用料が必要になり、NMLを聴く頻度も減っていたので、それ以降は使わなくなってしまった。

数年前には、SONYの「Music Unlimited」をしばらく契約していた。
メジャーレーベルのクラシック音源があるにはあっても、登録数も少なく、聴きたい音源があまりなくて、結局ほとんど使わず。「Music Unlimited」自体も、サービス開始から3年経たずに終了していた。

最近、私の住んでいる市と大阪市の図書館が「図書館の相互利用に関する協定」を締結。
大阪市内の図書館で利用者登録をしたので、大阪市の図書館サービスも利用できるようになった。
大阪市の図書館は24館。どこもかなり遠方にあるので、直接行くことはあまりない。
以前から近隣の図書館を通じて、大阪市(や大阪府・近隣自治体)の蔵書を借りることはできる。
取り寄せてもらうのにかなり時間がかかるので、急ぐときは大阪市や大阪府の図書館に行けば、(貸出中や予約がない限り)すぐに借りることができる。

大阪市の図書館サービスを直接利用できる利点は、ナクソス・ミュージック・ライブラリ(NML)が利用できること。
大阪市は2014年1月5日からNMLの図書館向けサービスを導入。図書館カード所有者でパスワードの発行申請をすれば、自宅でもNMLを無料で利用できる。
NMLを導入している大学・学校・公共図書館は約130ヶ所(2016年6月時点)。公共図書館では、大阪市が最大規模の導入例だそう。
曜日や時間帯にもよるだろうけど、今のところNMLに接続しても、利用者数上限をオーバーして利用できないということはない。(利用者がそれほど多くはないのか、それとも、契約している同時アクセス数がかなり多いのか?)

現在NMLに音源を登録しているのは、膨大なマイナーレーベルに加えて、BISやCHANDOSをはじめ、Harmonia Mundi、Erato、いつの間にか、Warner Classics、EMI、Decca、Deutsche Grammophonといったメジャーレーベルまで参加しているので、昔と比べて聴ける音源が膨大に増えている。(ただし、発売後間もない新譜や既発盤であっても全て登録されているとは限らない。)

久しぶりにNMLを使ってみると、CDを買うほどでもないけれど聴いてみたい録音や入手しにくい廃盤を聴いたり、CD購入前に全曲試聴したりと、やはりかなり重宝する。
ちょっと悩ましいのは、買うつもりがなかったCDを全曲聴いていると、購買意欲が刺激されて、結局買ってしまうCDが増えてしまうことだろうか。

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プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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