フィオレンティーノ 『ドイツ・ライブ録音集(1993年)』
『Sergio Fiorentino in Germany, 1993 Live Recordings』は、フィオレンティーノの数少ないライブ録音集。
1993年にドイツのミュンスター、ドルトムント、ヴァルシュタイン、パーダーボルンで行われたリサイタルをドイツ人のErnst Lumpes氏が録音したもの。
録音エンジニアは、ピアニストでもある”Siegfried Schubert-Weber”という人。芸名?なのかもしれないけど、本名だったらなんて由緒ある名前なんだろう。

このライブ録音は、商業レーベルが製作するレベルとは異なる”Non-professional”録音。ピアノから約1.5mの距離に設置されたLumpes氏個人所有のマイクロフォンを通じて録音されている。
1960年頃のモノラルかステレオ録音をリマスタリングしたような音質で(雑音は入っていない)、かなりデッドな音。
ピアノの色彩感やソノリティの美しさが伝わりにくいので、1990年代のセッション録音があるか、または、音質の良いYoutubeのライブ音源があれば、そちらを聴いた方が良い。

フィオレンティーノのベルリン録音集(スタジオ録音)と曲目が重複しているのは、バッハ=ブゾーニ《前奏曲とフーガBWV. 532》とシューマン《幻想曲》、スクリャービンの《ピアノ・ソナタ第4番》。

ショパンの《ピアノ・ソナタ第2番》とワルツ2曲は、初期録音集BOX(”Early Recordings 1953-1966”)にも収録されている。1953年の録音なので音質が悪すぎて、この1993年のライブ録音の方が音が良い。

スタジオ録音が残っていないのは、ベートーヴェンの《ピアノ・ソナタ第31番》、リストのオペラパラフレーズ1曲、シュトラウスⅡ・ブラームス・チャイコフスキーの編曲版4曲。
そのなかで、リスト編曲のグノー《ファウストワルツ》、タウジヒ編曲のシュトラウスⅡ《ヴァルス・カプリス 第2番 「人はただ一度生きる」》、チャイコフスキーのワルツ(フィオレンティーノ編曲版)は、YoutubeにあるNewport音楽祭のライブ録音でも演奏しているので、そちらの方が音がはるかに良い。

チャイコフスキーとブラームスはアンコール用にフィオレンティーノが編曲。楽譜『Sergio FIORENTINO:Transcrizioni da Concerto』も出ている。
チャイコフスキーのワルツは初めて聴いた曲。ちょっとチャイコフスキーらしくない(?)ワルツなので、この曲も好き。
フィオレンティーノのライブ音源をいくつか聴いていると、ワルツ系の曲をリサイタルでよく弾いているので、彼の十八番みたい。

結局、このCDで聴けて良かったと思ったのは、ショパンのソナタとワルツ、リスト、チャイコフスキー。
ワルツ苦手の私には珍しくワルツが気に入ったのは、シャープなリズムと弾力のあるタッチなので、しなしなしていないワルツだから。
ベートーヴェンはもっと音が良ければ印象がかなり違ったと思う。


Sergio Fiorentino Live in GermanySergio Fiorentino Live in Germany
(2016/2/26)
Sergio Fiorentino

試聴ファイルなし

<収録曲>
Bach/Busoni: Prelude & Fugue In D, BWV. 532
Schumann: Fantasie
Beethoven: Piano Sonata No. 31 In A Flat, Op. 110:
Chopin: Piano Sonata No. 2
Scriabine: Piano Sonata No. 4 In F Sharp, Op. 30
Schumann: Fantasie In C, Op. 17
Liszt/Gounod: Valse de l'opera Faust, S. 407
J.Strauss II/Tausig: Man lebt nur einmal! (Caprice Waltz)
J.Strauss /Godowsky / Die Fledermaus (Symphonische Metamorphosen)
Chopin: Waltz No.1 E-Flat major Op.18
Tchaikovsky: Waltz in A-flat major Op.40-8
Chopin: Waltz No.7 in C-sharp minor Op.64-2
Brahms/Fiorentino: Leibesliederwalzer, Op.52


オペラは全く聴かない(見ない)けど、初めて聴いた《ファウストワルツ》は雄壮で華やかでドラマティックで大好き。
苦手のチャイコフスキーでも、このワルツもとても好き。《中級程度の12の小品Op.40》のシンプルな第8曲を、フィオレンティーノが編曲して舞踏会のような優雅で華やかな曲に変わっている。
このライブ録音集に収録されている曲の半分くらいは、↓1996年のNewport音楽祭でも弾いている。音質が素晴らしく良いせいか、ライブ独特の臨場感と瑞々しい音に量感と勢いも加わって、とても生気溢れる演奏。
力強くて華麗な《ファウストワルツ》(48:13~)も、フィオレンティーノ編曲のチャイコフスキーのワルツ(58:00~)も何度聴いても楽しい。

Sergio Fiorentino in recital (1996.07.08 Newport) Bach/Busoni, Schumann, Gounod, Tchaikovsky

※Youtubeの曲目リストが間違っている。正しくは、以下の通り。
(58:00)Tchaikovsky : Waltz in A-flat major Op.40-8
(1:01:04)Strauss/Singer/Fiorentino - Rosenkavalier
(1:07:29)Strauss/Tausig - Man lebt nur einmal


チャイコフスキーのワルツ原曲(Twelve Piano Pieces Op.40,No.8 Waltz)。12曲のなかで、この曲だけ明るく優美で、チャイコフスキーのイメージとは全然違っていた。

Tchaikovsky: Waltz, Op. 40 No. 8 (Sergey Rachmaninov, piano)



<参考情報>
Obituary: Sergio Fiorentino[31 August 1998,independent.co.uk]

ベジタリアン向けのカレールー
ゴールデンカレーのシリーズに、「動物性原材料不使用」のカレールーがあるのを発見。
業務用なので、普通のスーパーでは見かけたことがなく、直販サイトかamazonで販売している。
1kgもあるので、短期間では食べられないし、冷蔵庫・冷凍庫で保存するにも多すぎて、さすがに買う気にならない。


S&B ゴールデンカレー 動物性原材料不使用 1kg

S&B(エスビー)


牛脂・油脂と動物性エキス(それに乳化剤)不使用のカレールーとなると、どこのお店でも手に入るのはS&B「ゴールデンカレー」(ただしゼラチンは入っている)、ダイソーのPB製品「うちの定番」、それに、添加物も不使用のタイカレーくらいしか思いつかない。

いつも使うのは、タイから輸入したメイプロイ等のタイカレーペーストかゴールデンカレー(辛口)。手間を省くときはロイタイのタイカレーかマサマンカレー(乳化剤入り)のいずれか。

ちょっと興味があったのは、ダイソーのカレールー「うちの定番」。
口コミを探してみると、スパイスが足りない、塩気が強いと、かなり不評。
でも、↓の記事では、美味しく食べられるようなので、試しに中辛を買ってみた。

ベジタリアンカレールーの定番!?ダイソーの「ウチの定番カレー」

結論から言えば、口コミが正しい。このカレールーだけで作ったカレーは、全然美味しくない。
コクがないし、スパイス不足が味がボケて、塩気は強くて、甘すぎる。コクのなさは、動物性油脂を使っていないのに、野菜とスパイスの使用量が少ないからではなかろうかと。
カレールーを溶かした段階で味見してみたら、これでは食べられないとわかったので、インスタントコーヒーにジンジャーパウダー、さらにガラムマサラを大量に入れたのに、もう一つコクがなくて、全然辛くない。
次に作るときは、最初にクミンシードで玉ねぎをしっかり炒めて、ブイヨンに唐辛子・カルダモン・ジンジャーパウダーとかも入れれば、カレーらしい味に近くなるような気はする。
ブログ記事の作り方だと、ブイヨンとスパイスをいろいろ追加しているし、甘口がお好みだそうなので、美味しいと感じたと思う。
そういう手間をかけずに、カレールーだけで味を決めたいなら、全然お勧めしない。

(追記)
残ったカレーを冷蔵庫で一晩保存して翌日食べたところ、味が馴染んだせいか、ゴールデンカレーの中辛みたいな美味しいカレーになっていた。
スパイスを加えたときは、味が馴染むのに時間がかかるのかも。それにしても、ガラムマサラをたくさん入れたせいか、粉っぽい...。
動物性油脂もゼラチンも使っていないので、冷蔵庫で冷たくなっているのに、ルーはサラサラ。ここは市販のカレールーよりも良いところ。
でも、手間暇かけてゴールデンカレー並みの味になるなら、元からゴールデンカレーで作ればよい気がしてきた。


ついでに見つけたクリームシチューのランキングが面白い。
「100均が大健闘! プロが選んだシチュールウおすすめランキング19選」

クリームシチューはほとんど自家製の豆乳シチュー(無調整豆乳と米粉)なので、 「豆乳仕立てコーン」以外はどれも買ったことがない。
上位2つがハウス製品なのは順当として、同率2位が、”味もコスパも優秀なPBシチュー「トップバリュ 北海道産生クリームのクリームシチュー」”。トップバリ製品は大体評判が良くないけど、これは美味しいみたい。(チキンエキス入りなので買わないけど)
続いて4位が、”100均とは思えないクオリティ「ダイソー ウチの定番シチュー」”。カレーと違って、こっちは美味しいらしい。(カレーで懲りたので買わない)
確かにどちらも値段は安いので、それで充分美味しいなら、コスパはかなり良い。
私が以前買って後悔した「S&B とろけるシチュー 豆乳仕立てコーン」は13位で、”豆乳もコーンも感じられない”との評。これは全くその通りで、豆乳シチューと思って買ったのに、豆乳の味が全然しなくて、単に甘いだけだった。


[追記 2018.3.1]
休日にイオンで、トップバリュのクリームシチュールーを買うとじゃがいも2個をプレゼント..いうセールにつられて、シチューを買ってしまった。
早速、このルーを使ってクリームシチューを作ってみると、普通に美味しいし、価格の安さからいえば、コスパも良い。少なくともS&Bの豆乳コーンシチューやハウスのシチューミクス(やたらに甘い普通の顆粒タイプ)よりはずっと美味しい。
でも、私にはちょっと甘さが強くて、自家製豆乳シチューに比べるとコクが薄く味が軽い。粒マスタードを入れてみると、辛さと酸味が加わって結構美味しくなった。
自分で牛乳から作っても充分美味しいシチューができるし、やはり自家製豆乳シチューの方が濃厚な和風味で好きなので、市販のクリームシチュールーはもう買わないと思う。
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Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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