2018.03.29 18:00| ♪ ディノ・チアーニ
ショパンのエチュードが聴きたくて手に入れた『Dino Ciani: A Tribute』は、ショパン以外にも楽しめる録音がいろいろ。ベートーヴェンの《ディアベリ変奏曲》が特に素晴らしく、滅多に聴かないシューマンやバラキレフも鮮やか。

ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲/ショパン:エチュード集/ウェーバー:ピアノ・ソナタ/バルトーク:ピアノ・ソナタ/他ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲/ショパン:エチュード集/ウェーバー:ピアノ・ソナタ/バルトーク:ピアノ・ソナタ/他(チアーニ)
(2012/4/1)
Dino Ciani

試聴ファイル(allmusic.com)



シューマンが書いた3曲のソナタのうち、《ピアノ・ソナタ第1番》のライブ録音を収録。(曲目解説(ピティナ)
第1楽章冒頭のドラマティックで主題がとても印象的...と思ったら、これは序奏だった。確かに聴いたことがある旋律だったので、最初はスクリャービンの初期のピアノ・ソナタみたいな気がした。長い序奏が終わるとスペイン舞曲をモチーフにした主題が登場。
序奏と主題の浮き沈みの激しいところや、第3楽章と第4楽章の旋律は《謝肉祭》や《クライスレリアーナ》、《ノベレッテン》などのシューマン作品にも似たような旋律が出てくるし、いかにもシューマンらしい曲。
昔キーシンの録音で少し聴いたときは、どうも苦手なタイプの曲だと思ったけれど、この頃シューマンを普通に聴けるようになったせいか、かなり好きなタイプの曲に印象が180度変わってしまった。特に好きなのは第1楽章と第3楽章。

キーシンの録音を聴き直してみたら、音は瑞々しくて綺麗だけど、序奏のテンポの伸縮が大きく、タッチも粘り気があって、ちょっと重たい。
チアーニはキーシンよりもテンポが速くて揺れが少なく、タッチもシャープで緊迫感とリズミカルな躍動感があるので、私の好みに合っているのがよくわかった。

Ciani Schumann Sonata No.1 (first mov.) Live


Ciani Schumann Sonata No.1 (third mov.) Live




めったに聴かないバラキレフの有名な難曲《イスラメイ》は、チアーニの演奏を聴いていると幾何学模様を連想する。精密で明瞭なリズム、硬質で力感のあるシャープなタッチ、声部のポリフォニックな立体感が構築的。
そのわりに軽快で弾むような躍動感があり、弱音部分の和らかなレガートと自然な歌い回しがさりげなくロマンティック。

Dino Ciani plays islamey by balakirev


タグ:シューマン チアーニ

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2018.03.25 12:00| ・ お料理全般・食材
いろんなレビューで美味しいと評判だったので、カルディの店頭で買ってみたのがベトナムのラー油「サテトム」
ベトナム「Le Nam(レナム)」社の製品で税込298円。3本セットは、コストコ(約780円)やamazonでも販売中。(ベトナムではCholimexのサテトムが1本10000ドン(約50円)ほど)

パクチースープに少し入れてみたら、日本メーカーの食べるラー油よりもずっと辛くて、ヒリヒリして咳き込んでしまった。食べた後も唇や口の中がヒリヒリするので、ヨーグルトを食べてようやくおさまった。
唐辛子の辛味成分カプサイシンは脂溶性で、脂肪が入っている牛乳やヨーグルトで辛味が中和される。水にはほとんど溶けないので、水を飲むと辛さが口中に広がって逆効果。
ラー油と具材をよく混ぜなかったので、ラー油をたくさん入れてしまったのが辛すぎた原因。

今度はラー油と具をしっかり混ぜてから、スープやおからサラダに少し(1cc計量スプーンに山盛り)加えてみると、入れる量が少なかったのか、スープで味が薄まったようで、海老味があまりしなくて、辛いだけの単調な味だった。
エスニック風の味付けにしたいときに使うメガシェフのナンプラーを少し混ぜてみると、不思議なことに海老の味がしっかり味わえて、とても美味しい。
ご飯に混ぜてみたら、こっちはサテトムだけでも海老味がしっかり味わえて、これも美味しい。

食べるベトナムラー油 サテ・トム 100g×3個セット

アイジーエム



サテトム ベトナムラー油(エビ味)[コストコ通]
ベトナムのラー油、うめぇ! カルディで買える『レナム サテトム』はピリ辛エビ風味は何にでもハマるッ[mitok]
【お土産【ベトナムのおすすめ調味料!エビ風味のラー油“SATE TOM”[Vietnam★Local Foods]

コストコで売っている3本セットのパッケージに書かれている使用例は、フォー、チャーハン、カレー、卵かけご飯、冷やっこと厚揚げのトッピング。レシピを調べてみると、炒め物、サラダ、納豆、スープ等、使い方はいろいろ。
サテトムを使えば、タイカレーやナシゴレン(風)が作れるらしい。
早速クミンシードとオリーブオイルでじゃがいも、人参、玉ねぎを炒めてから、サテトムとココナッツミルクパウダーと水を入れて少しだけ煮ると、ココナッツミルクが多くて甘すぎたけど、確かにタイカレー。
サテトムをもっと入れた方が良かった気がするけど、それなら、タイカレーペーストを使った方がコスパは良いし、コクがあって美味しい。

ご飯をオリーブオイルで炒めてから、ナンプラーとサテトムを加えて、さらに炒めると、こっちはナシゴレン風チャーハンに。ナシゴレンは随分昔に食べたので、ちょっと味が違うかもしれないけど、ピリッと辛くて海老の旨みが味わえる。
市販のナシゴレンペーストにはトマトが使われているので、トマトケチャップかトマトソースを入れたら、ナシゴレンにさらに近くなると思う。

サテトムは、さすが評判通りの美味しさで、いろいろ使えて、とても重宝。確かに辛いけど、入れすぎなければ、激辛にはならない。辛いエスニック料理が好きな人なら、気に入る可能性大。
1本に100gしか入っていないので、少しだけでも毎日何かに入れていたら、すぐに使い切ってしまいそう。
カルディにたまに入荷しても、しばらくすると売り切れてしまうので、ストック用に買い足したくなってきた。

ペースト要らず!サテトムで簡単タイカレー[cookpad]
アジアンハロウィン♡サテトムカレー♡[cookpad]
【レシピ付】エビ風味のラー油“SATE TOM”の使い方12選[ グッチのVietnam★Local Foods.]


ナンファーの「トムヤムペースト」は、海老以外の原材料はサテトムと同じようなものを使っていて、同じくらい辛い。海老が入っているサテトムの方が旨みが強くて美味しい。
海老と唐辛子の入った調味料なら、カルディで何度か買ったバオコップの「えび塩」。マイルドな辛さで海老の味もしっかり。何にでも使えて美味しいし、乾物なので長期常温保存もできて便利。
残念なことに、バオコップの「えび塩」は輸入元が取り扱いを止めたらしく、今は購入不可能。類似品のナレッジ「ピリ辛エビ塩」ならamazonなどで買える。
ナレッジは、バオコップよりも唐辛子が強めで辛いし、えび味も多少濃い感じ。たまにカルディで100g入りが150~200円くらいで買えることもある。

《ナレッジ 塩シリーズ 》香ばしいエビの風味 ピリ辛エビ塩 100g

ナレッジ



2018.03.21 12:00| ♪ エンリコ・パーチェ
今年のラ・フォル・ジュルネTOKYOのプログラムをチェックしていたら、なんと珍しいことにエンリコ・パーチェの名前が載っている。プログラムは、ソロリサイタルがリスト「詩的で宗教的な調べ」から数曲。
パーチェが日本でソロリサイタルをするのはこれが初めて(のはず)。私の知っている限りでは、来日公演は全てツィンマーマン、カヴァコス、諏訪内晶子とのデュオだった。

ヤン・ソンウォンとのデュオコンサートでは、ラフマニノフ「チェロ・ソナタ ト短調 Op.19」、リスト「忘れられたロマンス S132/R467c」、「悲しみのゴンドラ S134/R468」、「コンソレーション第5番 S172/R12No.5」(有名なのは第3番)。
リストの3曲は、最初はピアノソロ?と思ったけど、調べてみると、全てチェロ&ピアノ編曲版がある。「忘れられたロマンス」と「悲しみのゴンドラ」はリスト自身の編曲、「コンソレーション第5番」はジュール・デ・スワートによる編曲。

ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018「モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」


パーチェとヤン・ソンウォンは、2014年頃(またはそれ以前)からデュオを組んで演奏会や録音を行っている。
スタジオ録音は『ブラームス&シューマン/チェロ&ピアノ作品全集』をリリース済み。Youtubeにも演奏会のライブ映像がいくつも登録されている。


ラフマニノフのピアノ曲よりもはるかに好きなチェロソナタ(とヴァイオリンソナタ)。
《チェロ・ソナタ ト短調 Op. 9》 第3楽章 アンダンテ。Casalmaggiore International Festivalでのヤン・ソンウォンとパーチェのライブ映像。

CIF.15/07/17.Sung-Won Yang, cello; Enrico Pace, piano.



リストのチェロ&ピアノ曲はほとんど聴いたことがない。ピアノとは違った響きでこれはこれで好き。

《忘れられたロマンス》
Romance Oubliee (S 132) Franz Liszt



《悲しみのゴンドラ》
Franz Liszt Lugubre Gondola for cello and piano on historical instruments



《コンソレーション第5番》
Franz Liszt, Consolation no. 5, Guido Schiefen (cello), Eric Le Van (piano)


タグ:ラフマニノフ リスト パーチェ

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2018.03.17 18:00| ♪ スティーヴン・ハフ
最新記事:『Stephen Hough's Dream Album』(2018/05/23)
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スティーブン・ハフの新譜は、期待していたドビュッシーの前奏曲集ではなくて、久しぶりに小品集『Stephen Hough's Dream Album』。

収録曲は、あまり知られていないピアノ小品(数曲はハフ編曲)が多く、ハフ作曲のオリジナル曲(6曲)もあり。演奏時間5分未満の曲が多い。
5分超えるのは、最初の「ラデツキー・ワルツ」とリスト《超絶技巧練習曲》第10番と第11番「夕べの調べ」のみ。
最初はコンセプトアルバムかと思ったけれど、収録曲リストを見ると、”Dream(夢)”と収録曲の関連性はないので、「夢のようなリサイタル・アルバム」と言う意味らしい。

私が知っている曲は、リストの2曲、シベリウスのピアノ小品中特に有名な「もみの木」、「モスクワの夜」、「ラデツキー・ワルツ」の原曲「ラデツキー行進曲」、ドヴォルザーク「ユーモレスク」「わが母の教え給いし歌」、エルガー「愛の挨拶」。これだけ聴けるだけでもまなり満足できる。

知っている曲以外でどうしても聴きたいと思うほど印象的な曲は少ないし(旋律や響きは綺麗だけど)、今は気分的に小品集を聴くモードでもないので、当面購入予定なし。
少なくとも、「ユーモレスク」、「愛の挨拶」、「もみの木」は必ず聴きたいので、これだけダウンロードしてから、他の曲も聴きたい気分になればCD買うかも。
....と思っていたのに、知っている曲だけ試聴ファイルを何度も聴いていたら、ハフのピアノの美しい音色と薫り立つロマンティシズムにうっとり。特に、「モスクワの夜」、「もみの木」、「ユーモレスク」、「愛の挨拶」が素敵。
購買意欲をいたく刺激されてしまい、やっぱりCD買うことに。


Debussy: Piano Music『Stephen Hough's Dream Album』
2018年05月20日 発売予定
スティーヴン・ハフ

試聴ファイル(hyperion)
※ピアノはYamaha。2016年9月、イギリス・モンマス/ワイアストン・コンサート・ホールでセッション録音。


Stephen Hough plays his own "Radetzky Waltz"



ラフマニノフの《ピアノ協奏曲第2番》と間違いかけた、とてもロマンティックな《モスクワの夜》。(最初と最後に出てくる旋律は原曲にはなく、これはハフの編曲版)
Stephen Hough plays "Moscow Nights"



タグ:スティーヴン・ハフ

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2018.03.13 18:00| ♪ ディノ・チアーニ
長大で退屈とか不評も少なくない《ディアベリ変奏曲》。《ゴルトベルク変奏曲》よりもはるかに好きなので、いろいろ聴いたけれど、チアーニがこの曲を録音していることは知らなかった。

『Dino Ciani: A Tribute』に収録されていたチアーニのディアベリは、さりげなく歌うようなニュアンス豊かな歌い回しと、繊細な響きに淡くしっとりとした情感が籠った多彩なな弱音が美しく、テーマも変奏もどれを聴いてもとても楽しいディアベリ。

ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲/ショパン:エチュード集/ウェーバー:ピアノ・ソナタ/バルトーク:ピアノ・ソナタ/他ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲/ショパン:エチュード集/ウェーバー:ピアノ・ソナタ/バルトーク:ピアノ・ソナタ/他(チアーニ)
(2012/4/1)
Dino Ciani

試聴ファイル(allmusic.com)


少しデッドでかなり近くから聴こえて、音の輪郭がしっかりして明瞭。リマスタリングによる金属的な響きがなく、柔らかさもあるので、とても聴きやすい。
少しミスタッチが残っているけど、ショパンのエチュードよりははるかに少ないので全く気にならない。

冒頭のテーマは、軽やかな歯切れ良いタッチでとてもリズミカル。フォルテ主体の変奏は、力強くも弾力のあるタッチで軽快。
特に魅かれるのは弱音主体の変奏。弱音の階層が多く、(弱音ペダルを踏んでいるのか)ちょっと籠った弱音と、普通の弱音と2種類あるように聴こえる。
ショパンのエチュードの消え入りそうな弱音よりは少し音量が大きいので、聴きづらさはかなり減っている。
声部ごとに音色が違って立体感があるのはショパンと同じ。声部が錯綜した部分や弱音主体の曲でその鮮やかさが際立ってくる。
自然に浮かび上がってくる低音部や内声部も語るような歌い回しなので、二重唱や三重唱を聴いているような気がする。

この曲を退屈させずに聴かせるには、強弱やテンポのコントラストを強調して表情を変える演奏が多い。
チアーニのディアベリは、山(フォルテ)が普通で谷(弱音)が深く、表情もニュアンスが豊かで細やか。アーティキュレーションがとりわけ凝っているというではなく、しなやかで滑らかな語り口から自然に歌が流れ出てくるような感じ。
表情も音楽の流れもとても自然に聴こえる。今まで聴いたディアベリの録音のなかでは、一番好きだと思う。

Beethoven - Dino Ciani (1965) Variations Diabelli op. 120



テーマと急速系の変奏は、速いテンポで歯切れ良いタッチで、軽やかでリズミカル。
同音連打や単純なトリルにもさりげない表情がある(第5変奏、第6変奏)。
第9変奏は、左手がくっきり明瞭で、立体感のある重層的な響き。
声部が速いテンポで絡み合っている曲(第19変奏、最終変奏のフーガなど)を聴くと、声部の立体感の鮮やかさがよくわかる。声部が綺麗に分離しているだけでなく、自然に歌うようなフレージング。

弱音ペダルを踏んでいるのか、ちょっと密やかで柔らかい音色が綺麗で優しい表情(第2変奏)。
第3変奏になると、抜けの良い弱音に変わって、優美。続く第4変奏は、歌うようなフレージングで、重なる和声の響きが綺麗。
第8変奏も、柔らかくて優しい音色と歌い回しで、リピートするときに強弱を変えている。
第11変奏や第18演奏は弱音で問いかけるような雰囲気。
終盤の第26変奏~第28変奏はとても美しく、弱く静かな弱音で抑制した表現でも、淡くも切々とした哀感が流れる。

チアーニのBOXセットを買って良かったと思うのは、ショパンのエチュード以上に、このディアベリを聴けたこと。

タグ:ベートーヴェン チアーニ

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2018.03.10 18:00| ・ お料理全般・食材
魚と塩だけで作られる日本の3大魚醤とは、ハタハタが原料の秋田の「しょっつる」、香川の「いかなご醤油」、石川の「いしる」。
今まで使ったことがある魚醤はタイのナンプラーとベトナムのニョクマム。
ニョクマムは独特の匂いがどうにも好きになれずに、1本だけ買ったものの使い切れなかった。ナンプラーの方はメガシェフとトラチャンの両ブランドともも好きなので、いつもどちらかを冷蔵庫に常備している。最近はキャップが使いやすいメガシェフを買うことが多い。(トラチャンのキャップは固すぎて、開けるときに指をケガしたことが何回かあるので)

好きな人にはたまらない。 日本全国の魚醤、色々集めてみました![毎日をもっとおいしく]

日本の魚醤も一度使ってみたかったので、輪島市で製造されている「いしる」をイオンの店頭で買ってみた。
この製品は、オンラインショップではイオン経由でしか販売していないらしく、amazonでも楽天でも見当たらない。定価は税込645円。
石川県 輪島市 Present's いしる(魚醤)[フードアルチザン]。

↓のホームページによると、同じ能登でも、地域によって呼び名も原料(いわし、いか)も様々らしい。
いしり(いしる)とは?[いしり亭]

魚醤油(うおしょうゆ)「いしり」とは?[能登の魚醤油「いしり物語」公式サイト]
能登の魚醤いしり・いしるとは?料理への使い方は?[愛されcooking]


「輪島いしる」の特徴は、能登半島近辺で取れる真いわしだけでなく、隠し味としてさばも使い、約3年間発酵させている。
メガシェフのナンプラーと比べると、「輪島いしる」はいわしとさばの風味が強くて、塩気も強い。お魚の濃い旨みがあるので、少量でもしっかり味がつくし、出汁代わりにも使える。
ナンプラーと違って、いわしとさばの風味が強すぎるので、エスニック風味ではなく、和風の味付けになる。お味噌汁の出汁替わりに少し入れたら、コクが出て美味しくなった。

メガシェフのナンプラーは、カタクチイワシが原料で熟成期間は2年。
「輪島いしる」に比べると、魚の風味も塩気も弱く、オイスターソースを薄めたような甘みがあってまろやか。そのぶん、しっかり味をつけようとすると、使用量が多くなる。
タイ料理や中華料理に使うとエスニック風になる。いつもオイスターソースと一緒に使っているので、独特の匂いが薄まって丁度良い。
カルディの店頭価格は200mlで税込220円くらい。タイの輸入品なので、国産の「輪島いしる」に比べるとずっと安くて、普段使いするのに便利。
「輪島いしる」を使ってみたおかげで、それほど味を気にせず使っていたメガシェフのナンプラーの美味しさがよくわかる。どちらかというと、いわしの風味が弱いナンプラーの方がいろんな料理に使いやすい。

メガシェフ プレミアムフィッシュソース(ナンプラー) 200ml

Megachef(メガシェフ)



2018.03.06 18:00| ♪ ディノ・チアーニ
ショパンのエチュード録音のCDレビュー「音楽図鑑CLASSIC」を読んでいて、聴いてみたいと思ったのがディノ・チアーニ。
チアーニについては、9年前に読んだ『クラシックは死なない!』(松本大輔)で紹介されていた。
その時に彼の録音を数曲試聴した記憶はある。弱音が異様なくらいに小さかったし、私の好みとは違うような気がしたので、それ以来聴いたことがない。

NMLで 『Dino Ciani: A Tribute』に収録されているショパンのエチュードを何曲か聴いてみたら、レビューの通りのポリフォニックで歌うようなショパン。
内声部の含めた声部の立体感と、声部それぞれが自然にさりげなく(しつこくはない)歌わせるフレージングが素晴らしい。
とりわけ特徴的なのは、弱音の弱さ。ピアニッシモよりもさらに弱くて、普通のボリュームだとあまり聴こえないので、ボリューム上げないといけないくらい。それほど微かな弱音でも、声部の音色が微妙に違って、どの旋律の流れもよくわかる。
逆にフォルテではシャープなタッチで切れが良いので、メリハリがしっかりついていて、全体的に甘く優しいという演奏ではない。

ヘッドフォンで聴いていると、速いテンポのパッセージを小さな弱音で弾いている時とかで、隣の鍵盤をひっかけてしまうようなミスタッチがかなり残っている。スタジオ録音なのにほとんど編集していないのではないかと思う。音量が小さいし、それ以外のところを聴くのに神経が集中しているので、私はそれほど気にならない。

ショパンのエチュードが収録されている『Dino Ciani: A Tribute』は6枚組BOXセット。
他にベートーヴェン《ディアベリ変奏曲》、ウェーバー《ピアノ・ソナタ》(第1番~第4番)、バルトーク数曲、バラキレフ《イスラメイ》など。
ライブ録音とスタジオ録音が混在していて、音質はかなりばらつきがある。スタジオ録音でもややデッドな音質なものが多い。ショパンは音自体は鮮明で、響きに煌きもあり、残響もほどほどにあるので、一番聴きやすい。

収録曲で聴いたことがないのは、ウェーバーのピアノ・ソナタくらい。
レパートリーにバラエティがあり、バルトークが4曲も入っていて、十八番らしい。チアーニはリスト=バルトークピアノコンクール(ブタペスト国際音楽コンクールのピアノ部門)の準優勝者だった。
半分くらい聴いたところ、とても好きなのはショパンとディアベリ、シューマン。シューマンの《ピアノ・ソナタ第1番》がこんなに面白い曲だとは思わなかった。久しぶりにバルトークの演奏を聴くのも楽しみ。

ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲/ショパン:エチュード集/ウェーバー:ピアノ・ソナタ/バルトーク:ピアノ・ソナタ/他ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲/ショパン:エチュード集/ウェーバー:ピアノ・ソナタ/バルトーク:ピアノ・ソナタ/他(チアーニ)
(2012/4/1)
Dino Ciani

試聴ファイル(allmusic.com)

<収録曲>
ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲、エロイカ変奏曲(Live)
ウェーバー:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op24、同第2番 変イ長調 Op39、同第3番 ニ短調 Op49、同第4番 ホ短調
ショパン:12の練習曲 Op10、12の練習曲 Op25、練習曲 Op10-19、夜想曲 Op62-1
リスト:夕べの調べ、雪あらし(Live)
バルトーク:ピアノ・ソナタ、ハンガリー農民の歌による即興曲、野外にて、組曲 Op.14
スクリャービン:5つの前奏曲 Op74、練習曲 Op8-11
ハイドン:ピアノ・ソナタ第52番 変ホ長調(Live)
モーツァルト:幻想曲 K475、ピアノ・ソナタ第14番 K457(Live)
シューマン:幻想曲 ハ長調 Op17、ピアノ・ソナタ 嬰ヘ長調 Op11(Live)
バラキレフ:イスラメイ(Live)

一番先に聴いたのは、ショパンのエチュード。どの曲も軽やかな弱音のパッセージが優雅が品があり、主旋律に限らず伴奏の高音/低音部も内声部も滑らかで自然に歌わせるので、重唱のようなハーモニーの立体感があり、とても詩情豊か。
脆いガラス細工みたいに繊細な弱音の響きが美しくため息が出そう。(もしデジタル録音で聴いたとしたら、ロルティ並みに美しいのかもしれない)
その繊細さのわりに、音が軽やかで自然な趣のある表情と情感なので、ベタっと情緒過剰なところは全くなくて、後味はさっぱりとして心地よい。それに対してフォルテは結構シャープで力強いので、繊細で優しいだけではない。歌い回しが上手いせいか、オスティナート的な単調なフレーズでも聴かせるものがある。
特に素晴らしく思ったのは、弱音主体のOp.10-11とOp.25-1(エオリアン・ハープ)。弱音主体でも声部の色彩感と立体感が明瞭で、響きの美しさとニュアンスの繊細さが際立っている。淡く軽やかでふわりと柔らかい叙情が爽やかで優しい。
それに、Op.10-7(黒鍵のエチュード)では、右手の細かなパッセージが蝶が舞うように軽やかで、レガートな響きがとても綺麗で何とも言えないニュアンスがある。
こういうショパンを聴くことができただけで、このBOXセットを買った甲斐がある。

Chopin - Dino Ciani (1965) 24 Etudes



<参考情報>
好きなピアニスト ディノ・チアーニ

タグ:ショパン ベートーヴェン チアーニ

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メルニコフの新譜は『Four pianos, Four Pieces』。作曲者が使っていたピアノ、もしくはその時代のピリオド楽器を使って、難曲として有名な4曲を録音。
ピリオド楽器の録音というのは時々出ているけれど(メルニコフも最近ピリオド楽器をよく使っているし)、時代別に4種類もの違ったピアノでそれぞれ異なる曲を弾くというのは珍しい。

Various: Four PiecesVarious: Four Pieces
(2018/3/9)
Alexander Melnikov

試聴ファイル(amazon.de)


ちょっと興味があったので、NMLでショパンのエチュードを中心に聴いてみた。

シューベルト/さすらい人幻想曲(グラーフ・フォルテピアノ)
弾力のある鋼のような質感のある響きが歯切れ良い。残響が短くて、響きがシャープなので、フォルテになると音が尖ってきつく感じる。
当時はこういう響きに聴こえたんだというのはよく分かったけど、好みの問題として、フォルテピアノの音は濁りがあるのでもともとあまり好きではない。やはりスタインウェイの方が、音色が純化されて美しく、残響も長くて音響的に安定感がある。


ショパン/12の練習曲 Op.10 (ピアノ:エラール)
ピアノの鍵盤が軽く残響が短いエラールを弾いているせいか、指回りがすこぶる良くて、テンポは滅法速い。数ある録音のなかで最速ではないかと思うガヴリーロフに匹敵するかも。
最近は叙情性にウェートを置いた演奏が多いような気がするエチュードでも、メルニコフの演奏は”原点回帰”というか、メカニックの機能性・運動性が強く出ているように感じる。
でも、細かいパッセージを速いテンポで弾くと、鋼みたいな弾力のある短い響きのせいか、Op.10-4はちょこまかとネズミが動き回っているようなコミカルな雰囲気がして面白い。

エラールの響きは、フォルテピアノよりも現代ピアノにかなり近づいているので、シューベルトの演奏よりも聴きやすいし、スタインウェイとの違いが楽しめる。
ショパンが愛用していたのはプレイエル。でも、エラールを弾いていなかったわけではないらしい。

第5回 ショパンとプレイエルのピアノ[浜松市楽器博物館DVD/楽器の世界コレクション]
ショパンのピアノ技法から見たショパン・練習曲集⑴(松藤弘之,佐女短研究紀要 第43集:65―73,2009])
「ショパンは,体調が不調で,指が固く動きも鈍くて思うように鍵盤の上で動かず,鍵やハンマーの動きを操るほどの力がないときは,エラールのピアノを選ぶと言っている。その理由として,エラールの持つ音の響きの良さと透明感をあげている。いっぽう,気力が充実し,いくら指を動かしても疲れず,精神的に苛立つことがないときは,プレイエルを弾いた。プレイエルのほうが彼の想念や感情をしんみり伝えられ,個人的なものが直接的に表現でき,指に直結したハンマーが,彼の表現したい感覚や,出したい効果をそのまま正確に表現してくれる気がする,と告白する。」

念のためガヴリーロフの録音(EMI盤)と演奏時間を比べると、ほとんどの曲でガヴリーロフの方が速かった。実際聴いても、やっぱりガブリーロフは滅茶苦茶速い。(これだけ速いのに、メカニックが精密なのが凄い)
どちらもメカニックの冴えた切れ味が鋭く感じるけれど、喩えて言えば、パワフルなガヴリーロフは牛刀で、やや線の細いシャープなタッチのメルニコフは怜悧なナイフみたいな感じ。印象の違いは、タッチの違いに加えて、ピアノの違いがかなり影響している。
最初はメカニカルで意外な演奏に聴こえたメルニコフのエチュードでも、ガヴリーロフと聴き比べてしまうと、叙情美しく端正に聴こえてしまう。


リスト/ドン・ジョヴァンニの回想(ピアノ:ベーゼンドルファー)
この曲も「ドン・ジョヴァンニ」も今まで聴いたことがないし、モーツァルトとオペラという苦手が二乗されているのと、いかにも劇半音楽みたいな曲なので、やっぱり聴いてもあんまり楽しくなかった。
でも、ベーゼンドルファーのちょっとくぐもりのあるレトロな響きは独特の味わいがあってかなり好き。


ストラヴィンスキー/ペトルーシュカからの3楽章(ピアノ:スタインウェイ)
3種類の違うピアノの演奏を聴いた後でこの曲を聴くと、スタインウェイの豊かで重量感のある響きと、金管楽器風の華やかさと煌びやかさが良く似合う。

タグ:シューベルト ショパン フランツ・リスト ストラヴィンスキー メルニコフ

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雛祭りといえば、雛人形。もう15年近くお雛様を飾っていない。
2段とかの小さいな雛人形だったら毎年飾るだろうけど、家にあるのは私の身長よりも高い7段飾り。飾るとかなり場所をとるし、15体の人形にお膳や御道具など諸々一式を飾りつけるのに時間はかかるしで、飾ろうという気に全然ならない。
これから飾ることもないだろうし、棚板と人形・飾り道具を保管している箱は巨大で重たくて、毎年この時期になると、そろそろ処分しようかといつも思う。

一番簡単に処分する方法は、自治体の粗大ゴミに出すこと。棚と人形・小道具等を合わせて1000円くらいで引き取ってくれる。
でも、人形には魂が宿るとも言うし(信じてないけど)、この雛人形は祖母が3万円(当時ではかなり高額だと思う)を出してくれて、母親が乳児の私を背負って(人形問屋街がある)松屋町筋まで買いに行ったと聞かされてきたので、粗大ゴミに出すのはどうも気が進まない。

それ以外に処分する方法は、人形供養、寄付、オークション。
飾らなくなった雛人形の処分方法は?[エネチェンジ]

人形感謝(供養)代行サービス
毎年10月頃に東京大神宮の「人形感謝祭」で供養する。料金は1箱5000円。
業界団体の一般社団法人日本人形協会が行っているので安心。
宅急便で協会に送るときに、170cmサイズの箱に人形が全部入らないかもしれないので、申し込む前に詰め込んでみないといけない。


人形供養祭
大阪府人形問屋協同組合では、四天王寺周辺で毎年11月に合同の人形供養祭を行っている。
納め料は3,000円で、数個分程度。私のひな飾りは、人形が15体あるので、こちらでは無理。全部まとめて供養してもらうなら、東京大神宮の「人形感謝祭」に出した方が良い。


有効利用してもらうなら、寄付。そういう寄付先の施設を自分で見つけるのは難しいので、「セカンドライフ」というリサイクル団体を利用する方法がある。
人形の寄付[セカンドライフ ]
自宅集荷手数料、配送料金、リユースにかかる費用の全て込みで全国一律1,480円/1,980円(1箱あたり)。
確実にリサイクルしてくれるのなら、こちらにお願いするのも選択肢になる。
四条畷市国中神社で「人形供養」を行ってから、リサイクルする方法もある。こちらは170サイズ1箱が2980円。

オークションに出せば、本当に欲しい人が見つかる可能性はある。ヤフオクやメルカリの出品アカウントを持っていないので、この方法はパス。


寄付、リサイクル、譲渡では、寄付・譲渡先でどう扱われるかはわからないので(結局、最後には粗大ごみとして廃棄されたりするかも)、人形供養に出すのが一番良いとも思う。
結局、あれこれ考えた末に、今年も処分できずに、また来年の雛祭りを迎えるような気がする。

2018.03.01 18:00| ・ お料理全般・食材
産直市場初めて見かけたのは、太くて重い「あじまるみ大根」。
スリムな青首大根と違って、長さ40cmくらいで、一番太い部分の直径が15cmくらい。ずんぐりむっくりで、ずっしりと重い。
商品タグによると、肉質は緻密で軟らかく、早く火が通り味がしみやすい、長時間煮ても煮崩れしにくく、煮物に向いているとのこと。

寒波の影響で大き目の青首大根が400円近くするのに、もっと重いこの「あじまるみ」は270円と安かった。大きな棚に5本だけ残っていたので、結構売れているらしい。今期はこれで最後の入荷ということなので、早速1本買ってみた。
家に帰ってから調べてみると、「あじまるみ」は大和農園が開発した大根で、「肥大力に優れる」というのは、実物を見ればよくわかる。

「あじまるみ大根品評会」開催!![大和農園]
あじまるみ[大和農園]

実際に料理した人のブログ記事(↓)によると、火の通りが速いので、(しっかりした食感がすきなら)煮込み過ぎ注意。かぶのようなソフトな食感で、とても甘い。
カブは大好きなので、あじまるみ大根を買ったのは正解。
カブみたいな大根だったら、クリームシチューにいれたり、シンプルに焼きカブみたいに焼くだけでも美味しいはず。

あじまるみ大根と厚揚げの煮物[息子達に残すレシピノート]

こちらのレシピでは、30分くらい炊いている。
あじまるみ大根とゴボ天の炊いたん


和風の煮物に使ってみたら、外側(皮の近く)がかなり硬いせいか、内側も荷崩れしにい。普通の大根よりも食感がしっかりしているし、ちょっと甘かった。


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yoshimi

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クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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