2019.06.20 18:00| ♪ 管弦楽曲/声楽曲
合唱曲や宗教曲はもともと好きではないので、モーツァルト・フォーレ・ブラームスなどのレクイエムは全然聴かないけれど、管弦楽曲の追悼曲は好きな曲がいくつかあって、今でも時々聴いている。

追悼曲といえば一番先に思い出す出すのは、数十年前にNHKFMで初めて聴いたブルッフの《イン・メモリアル》。あまりに美しい曲なので忘れようがない。
重苦しい悲痛感はなく、甘美な哀感と明るい安息感が交錯し、ドラマティックに盛り上がる力強さもあり、明暗・静動がうまく溶け合っている。
隠れた名曲だと思うけど、録音がほとんどない。FMで流れていたCDはヴァイオリンがアッカルドで、伴奏はマズア指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管。(ブルッフのヴァイオリン協奏曲全集(輸入盤)交響曲全集(輸入盤)に収録)

Max Bruch - In Memoriam Op.65



よくお葬式で流れているバーバーの《弦楽のためのアダージョ》は、曲名がレイエムや追悼曲ではなくとも、それに相応しい曲。
この曲が有名になったのは、暗殺されたジョン・F・ケネディ大統領の葬儀で使われたからという。

Barber - Adagio for Strings - Berlin Philharmonic



一時かなりブームになったアルヴォ・ペルトの音楽を初めて聴いたのが、ECM盤の作品集『Tabula Rasa』。
演奏者のなかにクレーメルとジャズピアニストのキース・ジャレットも入っていて、ジャレットが好きなので発売時にCDを買ったのだった。
2曲目に収録されていたのが《ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌/Cantus in Memory of Benjamin Britten》。カスケードみたいに流れる重層的でオスティナートな弦楽の旋律とその間から鳴り響いてくる鐘の音がとても印象的。

Pärt: Cantus In Memory Of Benjamin Britten



Tabula RasaTabula Rasa
(2010/8/16)
Dennis Russell Davies, Gidon Kremer,Keith Jarrett, Lithuanian Chamber Orchestra., Saulus Sondeckis, Staatsorchester Stuttgart
試聴ファイル



NHK大河ドラマの音楽を担当してから、一般的にも有名になった吉松隆の音楽を初めて聴いたのは、カメラータから出ていた『鳥たちの時代』という初期作品集。当時は現代音楽に凝っていて、それ以来発売されたCDはほとんど聴いてきたけど、一番好きな曲は『鳥たちの時代』に収録されている《朱鷺によせる哀歌》
朱鷺の鳴き声のような弦楽の響きは研ぎ澄まされて凝縮された緊張感が流れ、ピアノの響きには滅びゆく朱鷺へのレクイエムのように儚く、”滅びの美学”の音楽。
CDの演奏は井上道義指揮日本フィル。他にも日本人演奏家とオケによる音源がいろいろある。CHANDOS盤はBBC響は、日本のオケに比べると、音色がまろやかで突き刺すような悲痛感が少し弱い気がする。



鳥たちの時代鳥たちの時代
(2009/8/25)
(指揮)井上道義, 青木明, 大友直人, 外山雄三、(演奏)吉井上道義 吉田慶子, 甲斐道雄, 松谷翠, 東京フルート・アンサンブル・アカデミー , 新日本フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団,東京フィルハーモニー交響楽団 麻生真紀
試聴ファイル


タグ:ブルッフ バーバー ペルト 吉松隆

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yoshimi

Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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