2024.05.18 12:00|   ・・・ 鳥類
    「鳥類学の専門的知識を読者にわかりやすく、かつ読みやすくまとめた、ポピュラーサイエンス書」という紹介通り、鳥の種類と生態に関する知識を広く浅く得るのに向いている。文字情報主体で、写真はゼロ、イラストが数点。

    知りたかったワシ類に関する記述は僅かだったけど、鳥の新陳代謝、托卵、鳥の渡りなど、ちょうど自分で調べていたテーマに関する情報が入っていたので参考になった。ただし、出版当時の定説に基づいて書かれているため、自分で調べた最近の研究論文とは異なる記述もあり、本書の記述が正確ではない(少なくとも最新の研究結果とは異なる)こともある。

    鳥 優美と神秘、鳥類の多様な形態と習性 鳥 優美と神秘、鳥類の多様な形態と習性
    ( 2012/10/29)
    コリン・タッジ (著), 黒沢令子 (翻訳)

    <目次>
    第1部 一味違う生き方(空を飛ぶことの光と影/鳥の生い立ち) 
    第2部 登場人物(登場人物の把握ー分類は不可欠/世界の鳥類ー顔ぶれ紹介) ※鳥の分類
    第3部 鳥の暮らし(大食漢/世界を手中に/ロマンスと狼藉ー鳥の繁殖生態/家族と友人/鳥の心) ※食性、飛行方法、渡り鳥、求愛と繁殖、子育て。
    第4部 鳥と私たち(鳥と生き、鳥から学ぶ)

    <第5章 大食漢>
    「鳥類は一般に大食漢である。体温の維持と飛行にエネルギーを大量に必要とするからだ。とりわけ、飛行は膨大なエネルギーを消費する。大型の鳥は小鳥よりもたくさん食べるのは当然だが、体重当たりの必要エネルギー量hw小鳥の方が多い。体の熱は体表面から失われていくが、鳥の損失率は体の内部と外部の温度差に比例する。鳥類の体温は人間よりもかなり高く、40~42℃なので、外気温がゼロ℃前後の場合には、熱は急速に失われていく。」

    「さらに体積が小さいと、鳥でもコーヒーカップでも、大きいものよりも冷めるのが早い。これは体積に対して表面積が相対的に大きいからだ。ネズミの代謝速度がゾウの100倍も速いのはそのためだ。・・・ハチドリの代謝速度はダチョウの何倍も速い。小型の哺乳類や鳥類はし生命を維持する、つまり、1日に食べられる量や採食が可能な時間には上限があるので、小型の動物は一般的に単位重量あたりのエネルギー含有量が多い、栄養価の高い食物を必要とする。・・・一般に、小鳥は小動物、とりわけ昆虫を主食にするが、植物食の小鳥はアトリ科のように種子を中心に食べることが必要になる。」(241頁)


    <第6章 世界を手中に>
    「猛禽類も長距離の渡りを行なう。例えば、アレチノスリは米国中西部の草原地帯からアルゼンチンのパンパス(大草原)へ大群で渡っていく。北米の猛禽類の中で最長の渡りである。」(286頁)

    「体の大小は渡りの支障にはならない。ワシやツル、コウノトリのような大型の鳥は上昇気流を利用して渡りを行なう。上昇気流に乗って空高く上がると、滑空しながら、何キロでも飛び続ける。太陽の熱で地表が暖まるまでは上昇気流が生じないので、こうした大型の鳥は日の出から数時間たたないと渡り始めない。また午後も遅くなると降りてしまう。大型の鳥は十分に脂肪を蓄えてから渡り始めるので、途中で採食する必要があまりない。さらに、滑空や帆翔を移動手段にしているので、エネルギーの消費も少ない。そのため、渡りの中継地では休息の時間を十分にとることができる。」(286頁)

    「しかし、上昇気流は陸上でしか生じないので、海や湖の上を渡るときには上昇気流を利用することができない。そこで、上昇気流を利用する渡り鳥は大陸と大陸の間を渡らなければならないときは、地峡や両大陸を隔てる海域のもっとも狭い箇所を渡るのだ。ヨーロッパやアジアからアフリカへ渡る大型の鳥は、大陸を隔てる西側に位置するジブラルタル海峡(幅14キロ)や中東のスエズ運河を渡る。一方北米から南米は渡る鳥の多くはパナマ地峡に沿って南下する。」(287頁)

    「一方、上昇気流を利用した帆翔や滑空を主な移動手段にするのではなく、羽ばたいて渡りを行う大型の猛禽類もいる。こうした猛禽類は上昇気流に依存しないので、広い水域を渡ることを厭わない。したがって、地峡や海峡なの特定の渡り経路に縛られることはない。例えば、ミサゴはバルト海や地中海を平気で渡っていく。ミサゴのような渡り方をする鳥は「ブロードフロントマイグランツ(地形の制約を受けない渡り鳥)」と呼ばれている。ミサゴは同じ巣から巣立った幼鳥でも渡りの経路が全く異なることがある。」(288頁)

    「上昇気流に依存する鳥は当然、昼の間に渡らなければならないが、昼行性の鳥も含め、多くの鳥類は夜間にも渡りを行なう。夜間飛行には気温が低い、気流が安定している、また、雲がなければ星で方角を確認できるなどの利点があるからだ。ツグミ、無ぐどり、キクイタダキの仲間のような陸鳥が大海原を渡るときは、海鳥のように海上で休むことができないので、陸地に着くまで昼夜兼行でわたらなければならないこともある。」(289頁)

    「渡り鳥はさまざまな高度を飛行する。例えば、ズアオアトリは200~300mの高度だが、ハクガンは1000~2000m、アマツバメは200-3000m、コウノトリは5000m、オオソリハシシギは6000-7000m、オオハクチョウは8000mを超える。しかし、インドガンは9000mの高度でエベレストを飛び越えることが知られている。ジャンボジェットの飛行高度に近い。」(290頁)

    「高度が高い方が空気抵抗が減るので、ある程度までは有利だが、あまり高いと今度は空気が薄くなりすぎて飛べなくなるだけでなく、酸素不足にもなる。また、高空は気温が低いので、体温の過剰な上昇を妨げる利点もある。インドガンが飛行する高度の気温はマイナス30℃だが、渡りに伴う激しい運動で発生する熱を冷ます効果はきわめて高い。」(291頁)

    「高度が上がれば上がるほど、風は強くなるので、風の強さによっても飛行高度を変える。しかし、高度によって、風向きも異なるので、適切な風向きの気流に乗っていることが重要だ。・・・・追い風に乗れば、渡りがはかるどるが、向い風だと、前進が阻まれる。横風を受けて飛ぶと、渡りの経路から大幅に外れ、バードウォッチャーを喜ばせる「迷鳥」になってしまう可能性がある。春と秋の渡りの経路が異なる鳥が多いのは、風を利用するために経路を変えているのだ。」(291頁)


    <第8章 家族と友人>
    「ヨーロッパヨシキリやヨーロッパイワヒバリは、雛の開いた口の中に芋虫を押し込むようにプログラムされているようだ。カッコウの雛は寄主の雛よりも大きな口を開けるが、寄主は違和感を覚えるどころか、給餌により一層弾みがつく。カッコウの雛は巣立ち後も、大きな口を開けて食物をねだり続けるので、寄主ではない通りがかりの小鳥が自分の雛に持ち帰る食物をカッコウの雛にやってしまうこともある。マダラカンムリカッコウの雛は寄主の餌ねだりの声を真似るが、決め手となるのは大きな口だ。」(410頁)

    「パナマにあるスミソニアン熱帯研究所のニール・スミスの11年に及ぶ優れた研究はまさしく鳥類学の傑作と言える。」(411頁)
    「托卵を行うココウチョウの仲間はオオコウチョウのほかに、コウウチョウ属のコウウチョウ、テリバネコウウチョウ、ナキコウウチョウがいるが、宿主は220種を超える。・・・しかし、1964~75年なでニール・スミスが研究を行ったオオコウチョウが托卵したのは、ムクドリモドキ科のクリガシラオオツリスドリとキコシツリスドリの2種だけだった。」(412頁)

    「両種(クリガシラオオツリスドリとキコシツリスドリ)は・・・・ハリナシバチ属のハチやさまざまなスズメバチの巣を見つけた場合は、そうしたハチの巣の近くで営巣するのだ。」(412頁)
    「ハチの巣があると、オポッサムやオオハシなどの捕食者が近づきにくくなるからで、わざわざ説明する必要はなさそうだ。しかし、ツリスドリにとってはオポッサムやオオハシは大した脅威ではなく、ウマバエの仲間の昆虫の方がはるかに恐ろしいのだ。巣内の雛に卵を産みつけるからだ。10匹以上のウジに取りつかれた雛は生き延びることはできない。しかし、八の巣のそばで営巣でれば、ウマバエの被害を大幅に抑えることができる。ハチがいると、なぜウマバエが寄ってこないのか、その理由はまだわかっていない。」(413頁)

    「ニール・スミスは、ハチの巣があるツリスドリの営巣地の方がハチの巣がない営巣地よりもオオコウチョウの托卵率が低いことに気が付いた。そして、これは偶然ではないことも示した。ハチの巣がある営巣地では、ツリスドリが雌雄でコウウチョウを積極的に排斥していたのである。ハチの巣がない営巣地では雌だけがオオコウチョウを追い出していたが、仲間の侵入者に対するのと同じ程度だった。つまり、ハチの巣がない営巣地では、寄主がオオコウチョウに寛容なのである。」(413頁)

    「ハチがいない営巣地の寄主は、オオコウチョウが産んだ卵に対してもおおらかだった。・・オオコウチョウは巣の中に気にくわない卵があれば、下嘴を差し、舌を使って巣の外へ放り出してしまう。・・・刺し傷のある卵は八の巣がある営巣地の方がハチの巣がない営巣地よりもはるかに多かった。つまり、八の巣のそばで営巣する寄主の方がオオコウチョウの卵を単円に見分けていたのだ。そこで、スミスは寄主の巣のに寄主の卵と明らかに異なるた卵を入れてみた。ハチの巣のそばで営巣している寄主はスミスが入れた卵を放り出したが、ハチの巣のない営巣地では、この偽卵を容認する寄主が多かった。」(413-414頁)-

    「これはどういうことなのか?オオコウチョウの雛も托卵鳥の例に漏れず、寄主の雛よりも速く孵化するが、驚くべきことに、寄主の雛の身繕いをしてやるのだ。宿主の雛に取りついていて皮膚の下に潜ろうとするウマバエの幼虫(ウジ)がオオコウチョウの雛にとってはご馳走なのである。ハチの保護が受けられない営巣地では、オオコウチョウの雛がハチの代わりを務めていたのだ。ハチの保護もオオコウチョウの托卵もない営巣地では、ウマバエにひどく寄生されてしまう。しかし、オオコウチョウの雛がいる巣では、ウマバエの寄生率は8%まで下がる。
    もちろん、ツリスドリにとってコウウチョウは厄介者だが、ウマバエは疫病神だ。ツリスドリがハチの保護にあずかれない場合は、オオコウチョウの雛の世話をするという代償を払っても、見合うのだ。」(414頁)

    「ハチの恩恵を利用できる営巣地と利用できないところでは、オオコウチョウやその卵に対する寄主の振舞い方が異なったが、この相違は遺伝子に起因するのだろうか?両者は遺伝的な交流の無い分離した個体群に属しているのだろうか?それとも、八の有無という状況に応じて、振る舞いを変えたのだろうか?」(415頁)

    「スミスはハチのいない営巣地の雛をハチのいる営巣地の巣へ、またハチのいる巣の雛をハチのいない巣へ入れた。これらの雛が2年後に自分の卵を産むとき、どのように振る舞うか観察した。里子に出された雛はその里親と同じように振舞ったのである。ハチのいる営巣地へ移された個体はコウウチョウを追い出し、その卵を放り出したが、ハチのいない営巣地へ移された個体はコウウチョウに寛容だった。」(416頁)(⇒遺伝子に起因するのではない)

    「ふつうの年はこの両種(キバシカッコウとハシグロカッコウ)も一般の鳥と同じように、自分の卵を自分で抱卵して雛を育てる、しかし、食べ物が豊富な年は、雌は同種と他種とを問わず、よその巣にも卵を産む。しかし、ミソサザイやカモと同じように、よその巣に卵を産んだ後で自分の雛も育てるのだ。カッコウは最初はこのように托卵を始めたが、自然選択が托卵に長けた個体に有利に働くようになり、子育てに時間と労力を浪費しないでする托卵習性が定着したと考えられる。」(416頁)


    書評:「鳥 優美と神秘、鳥類の多様な形態と習性」[鳥キチ日記]

    2024.05.15 16:00| ・ お菓子づくり
    近くにある産直市場で少し小ぶりの八朔(はっさく)が7個200円と安かったので購入。3個はジャムに、残りはサラダや食後のデザートに。

    マーマーレードづくりは、皮と果肉に分けて合計約300g、砂糖は75gと甘さ控えめ。細切りにした皮を2回ゆでこぼした後に果肉と一緒に30分ほど煮て完成。ボンヌママンのジャム瓶(225g)一個分。簡単に作れて甘すぎなくて美味しい。かすかに苦みもあるけど、はっさくの苦みも好きなので、全然問題なし。

    すぐに食べきってしまったので、2週間後にまたはっさくを8個購入。これには大きめのはっさくが何個か入っていたので、小ぶりのはっさくよりも果肉を取り出す手間が減って楽だった。今度は綺麗な皮が多くて果肉とほぼ同量で合計350gくらい。ジャム瓶2個分のマーマーレードが出来上がり(皮が多すぎた)。半分は冷凍保存したので、結構長く使える。
    以前作ったいちじくジャムも美味しかったので、次はブルーベリージャムを作ってみたい。

    ジャムに使わなかったはっさくは、野菜サラダと一緒に食べても美味くて、酸味と苦みでさっぱりして食後の口直しにもぴったり。

    甘夏やはっさくのマーマレード【白崎茶会】


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    柑橘類のペクチン液[なるほど!お菓子事典 〜小さな製菓専門学校〜]
    ブラームス/レーガー: Song Transcriptionsブラームス/レーガー: Song Transcriptions
    (12024年03月15日)
    ルドルフ・ブッフビンダー

    <収録曲>
    1) 6 Gesänge, Op. 3 - No. 1, Liebestreu (愛のまこと)
    2) 5 Gedichte, Op. 19 - No. 4, Der Schmied (鍛冶屋)
    3) 4 Lieder, Op. 46 - No. 4, An die Nachtigall (夜鶯に寄せて)
    4) 5 Lieder, Op. 47 - No. 3, Sonntag (日曜日)
    5) 5 Lieder, Op. 49 - No. 1, Am Sonntag Morgen (日曜日の朝)
    6) 5 Lieder, Op. 49 - No. 2, An ein Veilchen (すみれに寄せて)
    7) 5 Lieder, Op. 49 - No. 4, Wiegenlied (子守歌)  ※レーベルサイトの曲名は「黄昏」間違い
    8) 5 Gesänge, Op. 71 - No. 5, Minnelied (愛の歌)
    9) 5 Gesänge, Op. 72 - No. 1, Alte Liebe (昔の恋)
    10) 5 Romanzen und Gesänge, Op. 84 - No. 1, Sommerabend (夏の夕べ)
    11) 5 Romanzen und Gesänge, Op. 84 - No. 4, Vergebliches Ständchen (甲斐なきセレナーデ)
    12) 6 Lieder, Op. 85 - No. 6, In Waldeinsamkeit (森の静寂の中で)
    13) 6 Lieder, Op. 86 - No. 2, Feldeinsamkeit (野の寂しさ)
    14) 6 Lieder, Op. 86 - No. 3, Nachtwandler (夜にさまよう男、夢に遊ぶ人) ※レーベルサイトの曲名は「夢遊病者」
    15) 6 Lieder, Op. 86 - No. 4, Über die Heide (荒野を越えて)
    16) 5 Lieder, Op. 94 - No. 4, Sapphische Ode (サッフォー頌歌)
    17) 7 Lieder, Op. 95 - No. 4, Der Jäger (狩人)
    18) 4 Lieder, Op. 96 - No. 1, Der Tod, das ist die kühle Nacht (死、それは清々しい夜 )
    19) 4 Lieder, Op. 96 - No. 2, Wir wandelten, wir zwei zusammen (我らはさまよった)
    20) 6 Lieder, Op. 97 - No. 1, Nachtigall (夜うぐいす)
    21) 6 Lieder, Op. 97 - No. 4, Dort in den Weiden steht ein Haus (あそこの牧場に一軒の家が立っている )
    22) 5 Lieder, Op. 105 - No. 1, Wie Melodien zeiht es mir (歌の調べのように私をよぎる)
    23) 5 Lieder, Op. 105 - No. 2, Immer leiser wird mein Schlummer (私のまどろみはますます浅く)
    24) 5 Lieder, Op. 105 - No. 4, Auf dem Kirchhofe (教会の墓地にて)
    25) 5 Lieder, Op. 106 - No. 1, Ständchen (セレナード)
    26) 5 Lieder, Op. 107 - No. 2, Salamander (サラマンダー)
    27) 5 Lieder, Op. 107 - No. 3, Das Mädchen spricht (乙女は語る)
    28) 5 Lieder, Op. 107 - No. 5, Mädchenlied (乙女の歌)


    20) Nachtigall (夜うぐいす)

    ピアノソロの方が歌曲よりも静寂でちょっとミステリアスな雰囲気があって、シューマンの《森の情景》を思い出したけど、ブラームスは全然暗くない。
    Brahms: 6 Lieder, Op. 97 - No. 1, Nachtigall (Arr. Reger for Piano)


    歌曲で聴くと、抑揚豊かで生気強めに感じる。
    Nachtigall, Op. 97/1

    Nachtigall Op.97-1  Sechs Lieder / ナイチンゲール(6つの歌曲)


    22) Wie Melodien zeiht es mir (歌の調べのように私をよぎる)

    伸びやかで開放感のある旋律が爽やか。ピアノ編曲版のブラームス歌曲のなかでも一番好きな曲の一つ。
    Brahms: 5 Lieder, Op. 105 - No. 1, Wie Melodien zieht es mir (Arr. Reger for Piano)


    爽やかでちょっと甘みのある旋律は伸びやかな男声に良く似合う気がする。
    5 Lieder, Op. 105: No. 1. Wie Melodien zieht es mir

    Wie Melodien zieht es Op.105-1  Fünf Lieder / メロディのように (5つの歌曲)


    23) Immer leiser wird mein Schlummer (私のまどろみはますます浅く)

    内省的で陰翳漂うところはピアノソロの方が強く感じる。
    Brahms: 5 Lieder, Op. 105 - No. 2, Immer leiser wird mein Schlummer (Arr. Reger for Piano)


    まどろむような少し靄がかった雰囲気と苦みのある歌詞がシュトゥッツマンのコントラストに良く似合う。
    Immer leiser wird mein Schlummer, Op. 105/2

    Immer leiser wird mein Schlummer  Op.105-2 Fünf Lieder / わが眠りは一層浅くなり(5つの歌曲)


    26) Salamander (サラマンダー)

    「Salamander」(サラマンダー、ドイツ語ではザラマンデル)は、両生類のサンショウウオ、サラマンダー。または、 火トカゲ(西洋の伝説上の動物で火中に住むヘビ・トカゲの類)という火の精霊。
    この歌曲の持つ面白さは男声で聴くのが良いと思うけど、躍動感豊かで力強いピアノソロは「火トカゲ」のイメージにぴったり。
    Brahms: 5 Lieder, Op. 107 - No. 2, Salamander (Arr. Reger for Piano)


    歌詞を読むと、(実在の)サラマンダーを炎の中へと投げ込んだけど、(「火トカゲ」伝説にひっかけて)火の中で元気になったというオチ。
    Brahms: 5 Lieder, Op. 107: No. 2, Salamander

    Salamander Op.107-2 Fünf Lieder / ザラマンダー(5つの歌曲)

    ※両生類のサラマンダーは多種あり、欧州にはファイアサラマンダー(Fire Salamander)という黒地に黄色のまだら模様のトカゲが生息している。
    ※「日本語に訳すときには「サンショウウオ」とされる場合が多いが、サラマンダーは、イモリ亜目とサンショウウオ亜目を区別せずに呼ぶ言葉であるため、日本のサンショウウオの仲間でない場合がほとんどである。主に陸棲傾向の強い有尾類をサラマンダーと呼び、水棲傾向の強い有尾類を日本語のイモリに相当するニュート (newt) と呼ぶ。」(Wikipedia/サラマンダー(Salamander))


    27) Das Mädchen spricht (乙女は語る)

    Brahms: 5 Lieder, Op. 107 - No. 3, Das Mädchen spricht (Arr. Reger for Piano)


    曲と歌詞の愛らしさが女声に良く映える。
    5 Lieder, Op. 107: No. 3, Das Mädchen spricht

    Das Mädchen spricht Op.107-3 / Fünf Lieder 乙女は語る(5つの歌曲)


    28) Mädchenlied (乙女の歌)

    どちらかというと、ピアノソロの方が(言葉に出さない)悲しさが強くて、涙がこぼれ落ちてくるような旋律。
    Brahms: 5 Lieder, Op. 107 - No. 5, Mädchenlied (Arr. Reger for Piano)


    Brahms: Fünf Lieder Op. 107 - V. Mädchenlied "Auf die Nacht in der Spinnstub'n"

    Mädchenlied Op.107-5 Fünf Lieder / 乙女の歌(5つの歌曲)

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    Author:Yoshimi
    <プロフィール>
    クラシック音楽に本と絵に囲まれて気ままに暮らす日々。

    好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

    好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、ミンナール、アラウ

    好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

    好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

    好きな作家;アリステア・マクリーン、エドモンド・ハミルトン、太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭
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