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シチェルバコフ ~ ショスタコーヴィチ/24の前奏曲とフーガ
ショスタコーヴィチの「24の前奏曲とフーガ」は、彼のピアノ作品の最高傑作。
前奏曲集としては初期に書いた前衛的な作風のOp. 34があるが、それより17年後の1950-51年にかけて書いた「24の前奏曲とフーガ」は全く作風も作曲意図も違う。
「24の前奏曲とフーガ」は、バッハの「クラヴィーア平均律曲集」を彷彿させるような構成で、長短合わせて24の調性に対して、それぞれプレリュードとフーガがついている。

作曲当時は、「ジダーノフ批判」をうけてショスタコーヴィチの作品の演奏がされなくなった頃で、4年間くらいは作品を発表することもできず、映画音楽を唯一の収入源としていた。
国内では不遇のショスタコービッチは逆に海外へ行く機会が多くなり、ライプチヒで開催された1950年7月の「バッハ没後200年記念」に参加。途上でバッハのようなポリフォニーの器楽曲を作曲することを着想し、はじめは自分の技巧を完成させるつもりの習作にするつもりだった。
ライプチヒでバッハの音楽を聴いて触発されたせいか、平均律曲集にならった曲集を書くことに思い直し、帰国後4ヶ月間でこの曲集を完成させた。
この曲集には、オラトリオ「森の歌」の旋律が使われている曲もあり、当時の音楽界の状況が推し量られるところもあるが、古い民族歌謡やムソルグスキーなどの旋律も織り込まれている。
バロック期の古典音楽とロシア民謡と現代音楽を融合させたこの曲集を聴いていると、ショスタコーヴィチの純粋音楽の想像力はなんて素晴らしいのだろうと思わずにはいられない。

この曲集が完成したのは良いが、案の定、1951年の作曲家同盟(音楽に関する検閲機関のようなものらしい)の会議上での試演は、「形式主義」とかなんだとかで不評を買う。
ショスタコーヴィチはその後も数曲を抜粋して、内輪のコンサートで引き続けた。ようやく1952年に当局の公式な支持と出版許可をとりつけ、全集演奏も可能になったという、日の目を見るのに苦労した作品。初演は1952年12月23日と28日の2日間にわたり、タチアナ・ニコラーエワのピアノで行われた。

二コラーエワは全曲演奏にこだわったが、リヒテルやショスタコーヴィチ自身は抜粋した曲を録音している。今では、ショスタコーヴィチの音楽性の深さと広がりを損ねないために、全集として演奏(コンサートなら2晩かかるが)、録音するようになっている。

「24の前奏曲とフーガ」は、全体的にシンプルな旋律と和声。曲の配列に特徴があり、バッハの場合は、主音を半音ずつ上げて配列(C-c,C#-c#,D・・・etc)しているが、ショスタコーヴィチは平行調からシャープを増やして並べていく(C-a,G-e,D・・・etc)。
ショスタコーヴィチのトレードマークのようなシニカルさや屈折した諧謔、表層と深層の間で葛藤するような分裂的なところは希薄。
旋律や和声は単純だが美しく、調性を変えていくごとに曲想がかわっていく。バッハの平均律のような主題のわかりやすさがあまりなく、ずっと内省的な曲想が多い。
穏やかで地味な雰囲気はするけれど(シチェルバコフの演奏で聴いているからかも)、シンプルな旋律と独特の和声のなかに、研ぎ澄まされた現代的な感覚が溢れている。この全集が”20世紀の平均律曲集”とも言われているのがよくわかる。
今まで聴いてきた現代音楽(20世紀の音楽)のピアノ独奏曲のなかでは一番良いと思える作品で、時代を超えた普遍性を感じさせる類稀な曲集だと思う。

なぜか名曲や名盤解説の本には、同時代のプロコフィエフ(ピアノ・ソナタ)、ストラヴィンスキー(ペトルーシュカ)、ムソルグスキー(展覧会の絵)とかは載っているのに、ショスタコーヴィチのピアノ曲は載っていないのが不思議。一聴して派手な技巧でも曲想でもないし、2時間半以上はかかる長い曲だし、ショスタコーヴィチにしては平明で素直すぎる作風だからだろうか。

このCDは、コンスタンティン・シチェルバコフの演奏。ショスタコーヴィチ作品は、ピアノ・ソナタなどのピアノ独奏曲をすでに録音していて、これが3枚目のリリース。
名盤といわれているのはタチアナ・ニコラーエワの録音(3種類ある)。この曲の初演者でもある。テンポが遅めで3時間以上の演奏時間。骨太の表現の濃い演奏で、試聴しただけでも苦手なタイプなので、よほどのことがない限り聴くことはないに違いない。
シチェルバコフは2時間半くらいの速いテンポで、ニコラーエワに比べてはるかに感情的に抑制した弾き方だが、かえってシンプルな曲の構造や抒情的な面が浮き上がってくる。
なによりも、シチェルバコフのピアノは音がとても美しい。他のピアニストだと響きにどうしても濁りが出てしまうが、シチェルバコフの響きのコントロールは素晴らしく濁りのない綺麗な音で、音像がくっきりと立ち上がり、澄み切った透明感がとても美しい。ピアニッシモでも各声部が明瞭に聴きわけられるほど明晰。
シチェルバコフの引き締まった演奏は素晴らしく、これを聴いてしまうと、他のピアニストの演奏は響きの濁りの多い、靄のかかったようなぼやけた感じに聴こえるところがある。

Shostakovich: 24 Preludes & Fugues, Op. 87Shostakovich: 24 Preludes & Fugues, Op. 87
(2001/02/20)
Konstantin Scherbakov

試聴する(米国amazon)

NAXOS盤についている作品解説は曲別のところがあまりに短すぎてわかりにくく、音楽之友社の「作曲家別名曲解説ライブラリー」シリーズの解説を読んだけれど、主題の譜例も載っていて充実した解説書。他の作曲家の作品解説でも使うことが多い重宝なシリーズ。

ショスタコーヴィチに関するウェブサイトでは、「Dmitri Dmitriyevich Shostakovich」がとても充実している。曲目解説や名盤紹介も詳しい。この「24の前奏曲とフーガ」などのピアノ独奏曲もいろいろ載っている。他のウェブサイトは主に交響曲や協奏曲主体なので、このサイトはかなり役に立ってます。
サイト運営者は、府立大学で環境工学を教えている研究者の工藤庸介さん。『ショスタコーヴィチ全作品解読』(東洋書店)の著者。

48曲中最も美しいと思ったのは、第7番のフーガ。どうしてこんなにピュアな美しい曲を書くことができるんだろうと心底思う。第3番のフーガは、ブリテンのピアノ曲に似た現代的なセンスを感じさせる和声とリズム感が素晴らしい。この2曲を聴くことができただけで、このアルバムを手に入れたかいがあったと思うくらい。

第1曲 ハ長調(C major)
前奏曲はとても穏やかな雰囲気のなかで時間がゆっくりと流れるような曲。平均律よりも、ゴルトベルク変奏曲のアリアを聴いているような静けさと瞑想的な雰囲気がある。リズム自体はサラバンド。
続くフーガもとても静かな叙情的な旋律が美しい。主題は「森の歌」の第1曲<戦いの終わったとき>が元になっていて、それも元々は「うぐいすは幸福の歌を歌う」という民謡の旋律。

第2曲 イ短調(A minor)
典型的な前奏曲のつくりで、分散和音が高速で展開しつつ、和音進行が変化していく音型装飾型の前奏曲。フーガは軽やかなスタッカートとアクセントがよく効いている。途中からかなり不協和的な和声が入り混じって、初期の頃の作風を連想させるところがある。

第3曲 ト長調(G major)
前奏曲は何か深刻なことが起こるかのような不安さと重苦しさ。主題は古いロシアの英雄的叙事詩(ブィリーナ)からとった旋律の重たい和音と、ロシアの声楽にある「早口言葉(スコロガワルキ)」の音型を速めのマルカートで弾く主題とが交互に現れる。
フーガは才気に溢れ、まるでブリテンが若いときに書いたピアノ小品のような旋律・和声にリズム感。現代的なセンスとでもいうようなシャープさと軽妙さがあって、とても洒落ている。これは自分で弾いてみたくなる曲。

第4曲 ホ短調(E minor)
密やかな雰囲気のある夜想曲風なカンティレーナ型の前奏曲。フーガの冒頭はゆっくりとつぶやくような静かな旋律だが、展開部からテンポが上がって朗々と歌うような旋律に変わる。

第5曲 ニ長調(D major)
やや楽しげで優しい雰囲気の愛らしい前奏曲。古典舞曲のメヌエット風。
フーガは小鳥たちがおしゃべりしているような軽快さでちょっとユーモラス。スラーとスタッカートで構成された音型が、右手と左手に交互に繰り返し出てくるメカニカルなところが面白い。

第6曲 ロ短調(B minor)
右手が符点つきのリズムで、悲愴感のある前奏曲。フーガの主題は対比的な2つの旋律から構成されていて、4声のフーガになっているが、やがてこの2つの旋律が重なりあって、二重フーガになっていく。ほとんどが低音域と弱音で弾かれていて、とても密やかなフーガ。

第7曲 イ長調(A major)
古典舞曲風の明るい前奏曲。主題が両手で交互に流れるように弾かれる。
フーガの高音で弾かれる主題がとても優雅で美しく、明るくて開放感に溢れている。和声もとても綺麗で、まるでオルゴールを聴いているような響き。
フーガの主題はピオニール(少年団)のラッパの旋律が元で、完全な5音音階になっている。(「森の歌」の<賛歌>のフーガにも関連しているらしい。)

第8曲 嬰ヘ短調(F sharp minor)
前奏曲はバレエ音楽か劇伴音楽のような感じの曲で、心の中の不安やざわめきのようにも聴こえる。ショスタコーヴィチらしいつくりの曲で、左手はスタッカートの伴奏、右手は軽やかな主題を弾くという、2声のみで構成されている。
フーガはややメランコリックで密やかな雰囲気のフーガ。

第9曲 ホ長調( E major)
ロシアの民謡の遅歌(プロチャジナヤ)の対話形式で、高音部と低音部で主題(長調と短調)が交互に演奏され、旋律は全て両手の2オクターブのユニゾン。ちょっと変わった雰囲気のする前奏曲。
フーガはロンド形式の軽快で躍動感のあるアレグロ。

第10曲 嬰ハ短調(C sharp minor)
バッハの曲と思えるような旋律が主題。バッハの「2声のインベンション」の第1曲に似ているらしいが、あっちは長調でこれは短調。楽譜を見るとやっぱり音の配列が良く似ていて、すぐにバッハを連想したのだと思う。
フーガは叙情的な旋律をゆっくりとしたテンポで弾いていくので、かなり長い。

第11曲 ロ長調(B major)
インベンション型の前奏曲で、スタッカートで軽やかな明るい田園風の主題。そのうち不協和的な和声が混ざってきて、ややコミカルな雰囲気もする。
アレグロのフーガも田園風の明るい雰囲気を受け継いで、歯切れの良いリズムとスタッカートが軽やかで、とても明るいロンド。

第12曲 嬰ト短調(G sharp minor)
前半最後の前奏曲は荘重な雰囲気。パッサカリアの形式で、左手オクターブで弾かれる主題と9つの変奏。左手の主題が低音部で繰り返し通奏低音に響き、右手が変奏した主題を弾く。
フーガは速いテンポで、フォルテで主題がメカニカルに繰り返し現れる。躍動的で堂々としたフーガ。

前半はバロックのような形式のかっちりした曲が多かったが、後半になるとかなり自由度が高くなってきて、特に前奏曲で変わった曲想の曲が多い気がする。

第13曲 嬰へ長調(F sharp majo)
前奏曲は夜想曲風でロマンティック。シンプルな主題と美しい和声のバロック風の穏やかなフーガ。

第14曲 変ホ短調(E flat minor)
前奏曲はこの曲集中で一番変わった雰囲気がする。左手の低音部のトレモロが鐘の音のように重々しく響き、右手の民謡風のシンプルな旋律には悲愴感がある。何か不吉なことが起こりそうな予感をさせる曲。この前奏曲は、この曲集の中で、最も優れた作品と言われているらしい。
フーガは主題がシンプルで軽やかだが、密やかな雰囲気。主題はロシア民謡の「乙女の嘆き」を題材にしているらしい。

第15曲 変ニ長調(D flat major)
ワルツ形式の前奏曲。スタッカートで軽快だが、主題以外にいろんな旋律が次々と登場し、やや不協和的な和声も入り混じって、なかなか面白い曲。
フーガは主題はマルカッティシモで統一され、現代音楽的なリニアルで力強いフーガ。リズム感と音の配列がとても面白いが、主題には音列技法の影響があるらしい。

第16曲 変ロ短調(B flat minor)
パッサカリア形式の前奏曲。抑えた悲愴感のある主題で、展開されていく変奏には切迫感があるが、旋律自体はとても美しい。
フーガも前奏曲の哀感のある雰囲気を引きずっているが、フーガというよりはレチタティーボ調の曲想が叙情的。この主題はロシアの民俗楽器グースリの音楽から着想したらしい。

第17曲 変イ長調(A flat major)
一転して明るめの軽快な前奏曲とフーガ。前奏曲はとてもシンプルな民謡風旋律が、左手の伴奏にのってとても軽快。
フーガも素朴な民謡風の旋律で、ほとんどがスタッカートで弾かれるので、とても軽やかで明るい。

第18曲 ヘ短調(F minor)
モデラートで穏やかな雰囲気の主題の前奏曲。フーガはとても単純な旋律だが、それを発展させた4声のフーガは和声の響きに荘重さと輝きがある。

第19曲 変ホ長調(E flat major)
ロシア教会合唱風の和音で始まるやや重さのある曲想。心の中が不安で揺れ動く感じ。
その後に2声のフーガが続き、和音と2声のフーガが交代で現れてくる。半音程の響きが不安げで不可思議さがある。

第20曲 ハ短調(C minor)
陰鬱で重苦しい主題が低音域で弾かれ、高音域の哀しげな叙情的旋律がその後に続き、対話するように交互に現れて、悲愴感な感じのする前奏曲。
フーガはプレリュードの主題から派生した主題で、こちらも内省的なフーガではあっても、重苦しさはやわらいで、平穏な雰囲気が強くなっている。

第21曲 変ロ長調(B flat major)
一転して躍動的な音型装飾型のエチュードスタイルの前奏曲。16分音符がアレグロで駆け回る。フーガもファンファーレを鳴らすような諧謔さのある主題。ほとんどがスタッカートで、2分音符につくアクセントのリズム感が面白い。

第22曲 ト短調(G minor)
やや不安げ雰囲気のするエチュード風前奏曲。フーガは民謡風の旋律でモデラートの密やかさのあるフーガ。

第23曲 ヘ長調(F major)
長調にしてはそれほど明るくはなく、内省的な雰囲気の前奏曲。
フーガはバロック風のかっちりと組み立てられた主題で、旋律と和声がとても美しいフーガ。

第24曲 ニ短調(D minor)
終曲らしい荘重さに加え、叙情性も強い前奏曲。
フーガはこの曲集のなかで一番長いフーガ(演奏時間は7分以上かかる)で、2つの対立する主題があるのが独特。ゆったりとしたテンポと弱音のなかで瞑想的な主題で始まるが、後半になると覚醒したようにテンポが上がり、響きに輝きが出て訴えかけるような切迫感のある主題が現れる。最後には2つの主題が重なりあって、荘重で力強いクライマックスへ向かっていく堂々としたフーガ。

tag : シチェルバコフ ショスタコーヴィチ 前奏曲とフーガ

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はじめまして
はじめてコメントを書きます。まずは御礼まで。私はジャズファンなのですが、ここ3ヶ月、クラシックを聴きはじめました。20世紀の音、が好きなのです。超初心者なので中古LPを手当たり次第入手しています。

今朝方,リヒテルのこの曲で気持ちを持って行かれました。輸入盤なので曲の由来もわかりませんので,調べていたらこのBLOGを拝見することができました。本当に有難く拝読しました。

一つ質問があります。折角なのでバッハの「クラヴィーア平均律曲集」も聴いてみようと思うのですが、どのような演奏者のものを聴いてられますでしょうか? 不躾な質問ではございますが、ホヤホヤの初心者ということで勘弁ください。
リヒテルの録音は珍しいですね
ken様、はじめまして。
ご訪問、コメントありがとうございます。

この曲集はショスタコーヴィチのピアノ作品のなかの傑作だと思いますが、全集録音は少ないですね。

ご質問へのお答えですが、バッハの平均律曲集の第1巻でいつも聴いているのは、ムストネン、フェルナー、コロリオフ、ホルショフスキーです。
ガブリーロフやキース・ジャレットもわりと好みにあう方です。
ホルショフスキ以外は、LPはないかもしれませんね。
他にも、一般的に定評のあるリヒテル、シフ、グルダ、グールドなども聴きましたが、好みとは合わないので、今は上の4人の録音が私の定番です。

平均律曲集のCDレビューなら、以下のサイトが詳しいです。ご参考にどうぞ。
ただし、かなり独自の観点の評価なので、世評とは傾向が違いますが、私の好みと良く合うのでいつも参考にしています。
http://homepage3.nifty.com/kyushima/cd/WTC1.html
ありがとうございます
いろいろ教えて頂き,ありがとうございます.バッハの平均律曲集も早々に聴いて見たいと思います。
聴きはじめなので、とにかくいろいろ聴かなきゃ、と思っております。新しい音と日々出会う感じで、なんとも嬉しい状態です。今後とも、いろいろ教えてください。

ジャズの聴きはじめがキースジャレットのケルンコンサートで30年以上前.教えて頂いたクラシックCDに彼の名前をみるとなんとも不思議な感じであります.
キースとは長い付き合いです
ken様、こんばんは。

ブログを拝見しましたが、すごい勢いでクラシックのLPやCDを購入されていますね。
異聴盤を数多く聴けば聴くほど、自分の好みがはっきりしてくるので、すぐに好きなピアニストや作曲家をいろいろ見つけ出されるんじゃないでしょうか。

キースを初めて聴いたのは、ずっと昔(たぶん高校生か大学生の頃?)に聴いたバッハの平均律でした。
それからジャズの方へ入っていったので、私は普通とは逆のコースですね。
キースのCDはいろいろ聴きましたが、特に好きなのは「パリ・コンサート」と「ラ・スカラ」です。やっぱりキースの本領はジャズにありますね。
Scherbakov のCDを聴いています
こんばんは.今日の金澤は嵐で,しばし職場で途方に暮れていました。嵐が止んだあと、バーで仕事の熱を冷まして帰宅しますとシチェルバコフ のCDが届いていました.

ニコラーエワの演奏もちょっと聴いたのですが、そこ止まり.シチェルバコフのピアノは綺麗ですね.とても透明度が高く,リヒテルと逆で,それもまたいいなあ,と聴き入っています.少し好奇心を膨らませて、こちらのBologのような素敵な記事を拝読しCDを手にいれるのは楽しいですね.そして,音に心惹かれながら過ごす夜半のひとときは得難いものがあります.素敵な演奏をご紹介賜り,ありがとうございました.

キースについては,小品が好きで,カーネギーのアンコールとか,パリのアンコールも好きです.

異聴盤集めは面白いです
ken様、こんばんは。

金沢へは10年以上前に仕事で一度行ったことがあります。仕事はさっさと切り上げて、上司が行きたがっていた兼六園へ寄って帰りました。(観光のために行ったんじゃないんですけどね~)
今頃はかなり寒そうですが、カニとかが美味しい季節ですね。

記事は主に記録のために書いているのですが、多少なりともお役に立つことがあったのでしたら、嬉しいです。
シチェルバコフは音が綺麗で感情移入過多にはならないところが気に入っています。ちょっと淡白かもしれませんけど。
正反対にドラマティックな演奏なら、メルニコフが良いですね。また試聴してみましたが、結構疲れる演奏なので度々聴きたくはありませんが、弱音の表現に繊細な叙情感があって綺麗です。フォルテはちょっと暴力的かなという感じですが。
amazonの米国サイトで試聴できます。
http://www.amazon.com/Shostakovich-24-Preludes-Fugues/dp/B003K5I2NE/ref=dm_cd_album_lnk?ie=UTF8&qid=1288628246&sr=8-1

キースのソロコンサートは、アンコールがかなり人気がありますね。
ブレゲンツの《ハートランド》やラ・スカラの《Over The Rainbow》はとっても好きです。
カーネギーは聴いたことがなくて、パリのアンコールは...すぐに思い出せずに調べましたが、《ブルース》でした。ジャズらしい曲なので、アンコールの方が本編よりも好きな人が多いかもしれませんね。
金澤の晩秋
またもや,ありがとうございます。私は金澤に転居し一年ちょっと。長らく住みたかった土地で職を得ました。素晴らしい日々です。もうすぐ蟹が解禁。皆,首を長くしているところ。昨夜は鰤おこし、とか、獅子おこし、と呼ばれる冬の雷鳴が轟いておりました。

ボクはジャズ好きなので、概してドラマティックで暴力的な「掴み」で惹かれることが多いのでメルニコフは聴いてみます。最近は脊髄でクリックしているので,困っていますが(笑)。今のところは、二日ほど喋った謝礼金(あぶく銭)で気ままに買い入れていますが。

キースのパリコンサートですがThe Wind がBluesの前にあります。これの冒頭がよくて。前職が超多忙で20年程ジャズも気を入れて聴いていなくて、つい最近The Melody At Night, With Youを知りました。異質な感じを受けたのですが、エヴァンスのYou must....同様,静謐な音の心象がいいですね。カーネギーのアンコールは端々にその世界が顔を覗かせています。そして、聴衆と一緒に驚いたり、息を呑んだり、悦んだりする感じが、観客がややノイジーな録音で味わえますよ。my songが綺麗です。
カーネギーは今までのソロコンサートとはちょっと違った感じでし
ken様、こんにちは。

それでしたら、メルニコフはお好みにかなり合うかもしれませんね~。
初めて試聴したときは、急速楽章のフォルテが強すぎてバタバタ騒々しい感じがしたのですが、繰り返して聴くと、表情が激変していくところが面白いです。
近いうちにこのCDも買おうと思ってます。

The Windは展開が面白いですね。冒頭はジャズ風の明るいタッチで始まるのに、直前の演奏から完全に抜け切れていないのか、なぜかすぐに静かなメロディに変わってしまうので、あれれっという感じがしました。
このメロディが甘くてメロウでとっても綺麗なので、The Windもわりと好きです。

カーネギーの録音はyoutubeでいくつか聴きましたが、昔と違って短い曲が多いですね。
タイプが違う曲がいろいろ混じっているので、相性の悪い曲に当たる確率が低くなりそうです。
おっしゃるように、かなり聴衆の雑音も拾っていて、それもかなり間近に聴こえてくるので、キースのいつもの唸り声とあわせて、ホールにいるような臨場感がします。
my songはトリオのCDは持っているんですが、ピアノ・ソロは綺麗ですね。やっぱりソロの方が私にはしっくりきます。
No title
各曲の解説を読ませていただきながら。ムザ・ルバキテの演奏で聴いております。ありがとうございます。
ルバキテは未聴なのですが..
おがいも様、こんばんは。

コメントありがとうございます。
解説というほど専門性のある内容ではありませんが、多少なりともご参考になれば幸いです。
ムザ・ルバキテの録音は聴いたことがありませんし、その存在も初耳です。
今まで聴いたなかでは、最近リリースされたメルニコフの録音が出色の出来でした。
個人的な印象として、シチェルバコフよりも、この曲の持つ多面性がずっと良く伝わってきます。
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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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