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アラウ&クーベリック指揮バイエルン放送響 ~ ブラームス/ピアノ協奏曲第1番
クラウディオ・アラウのブラームス・ピアノ協奏曲第1番のライブ録音は何種類も出ているが、1964年4月24日、クーベリック指揮バイエルン放送響とミュンヘンで共演したコンサートを収録したものがORFEOからリリースされている。
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮北ドイツ放送響とのライブ録音は1966年だが、モノラル録音なので、やはり音質に不満が残ってしまう。
このORFEO盤はステレオ録音なので、ライブ録音にしてはかなり良い音がする。
それにアラウのこのコンチェルトの数ある録音(ライブ、スタジオとも)のなかで、一番緊迫感と気力が漲っている。

Brahms: Klavierkonzert No. 1 D-Moll; AltrhapsodieBrahms: Klavierkonzert No. 1 D-Moll; Altrhapsodie
(2000/01/11)
Rafael Kubelik (指揮), Grace Hoffmann (Mezzo Soprano), Bavarian Radio Symphony Orchestra (オーケストラ), Claudio Arrau (Piano)

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このライブ録音のレビューで面白かったのは、「An die Musik/クラシックCD試聴記」というサイトの<クーベリックのブラームス>というレビュー
やや表現がオーバーのような気もしないではないけれど、このライブ録音を聴いてみたら、こういう風に書きたくなるのも納得。
このライブ録音の様子はこれを読めば充分ぐらい良くわかる。

ここのレビューには、アラウとクレンペラーのショパンのピアノコンチェルト、カルショーがプロデュースした録音、ゼルキンのルガーノライブとかいろんなレビューがあって、読めば聴きたくなる気を強く起こさせる。それでオーダーしたCDが結構ある。

このライブは、レビューどおり、冒頭からかなり緊迫感のある総奏。
重く厚みのある響きと力強くてドラマティックな伴奏がアラウのピアノとよくあっている。
アラウのピアノはやや遅めのテンポでも、力強く陰影の濃い彫りの深い表現。
第2楽章もアラウの深く澄んだ重みのある響きが綺麗。
この楽章は、アラウの解説によると、シューマンの狂気がもたらした悲劇と、クララの悲しみを表現しているという。
第3楽章は冒頭から、力強く勢いのあるピアノ・ソロ。速いテンポだが表現が粗くなるようなことはなく、ルバートもあちこちかけて歌うべきところは歌っている。
アラウはさほどフォルテを強打しない弾き方なのに、このライブではとても力感のあるフォルテを弾いている。
力強い躍動感と、深い情感とが交錯するとてもロマンティズム溢れる演奏。
特にこの第3楽章は、こういうピアノで聴きたいと思っていたとおりの弾き方で、やっぱりアラウのブラームスは素晴らしい。

アラウのこのブラームスは、イッセルシュテットとの演奏でも同じ解釈なので、ライブではいつもこういう風に弾いているに違いない。
ただし、こっちの方が指揮者・オケ・ピアノの気合が入りすぎているのか、緊迫感に満ちていて、推進力がとても強い演奏になっている。
ステレオ録音という音質の良さもあって、演奏の雰囲気がとても鮮明に伝わってくる。

スタジオ録音とライブ録音とは別のピアニストが弾いているようなもので、ライブを聴いていると、こっちも気合が入ってくるようなオーラが漂っているような雰囲気。
ライブの方がキズが多少あって完成度はもう一つかもしれないけれど、アラウの本領が発揮されるのはステージの上。
もう実演は聴けないけれど、ライブ録音のリリースが増えてきたし、Youtubeでも演奏映像がいろいろ載っているので、スタジオ録音とは違うアラウのピアノが簡単に聴けるようになっている。

tag : アラウ ブラームス

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こんにちは。

ご紹介のCDですが、買いたいなと思っていたんです。
読ませていただいてますますほしくなりました!
このブラームスはとてもオススメです
よんちゃん様、こんにちは。

このライブの演奏は、20種類以上は聴いてきたこの曲のベストではないかと思うくらいに良いものです。
最近良く聴くハフやカッチェンの演奏もスピード感があってロマンティックなんですが、演奏の深みはアラウの方が数段上です。それにドイツのオケの厚い響きがピアノによく合ってます。

古いライブなのに音がとても良いので、ピアノとオケの緊迫感や表現の彫りの深さが伝わってきます。ぜひ聴いてみてください。
入手しました
こんにちは。
クリスマス仕様のデザインになりましたね。1年は早いものです。

さて、ワタシもアラウのこのブラームスを入手しました! アラウもクーベリックもライヴで燃えるタイプだと思うので、熱い演奏を聴かせてくれそうです。
先日教えていただいたカッチェンのブラームスもバイエルン放送響でしたから、これも期待大です。
気力漲るアラウです
吉田さま、こんにちは。

クリスマスもあと1ヶ月に迫ってきましたね!
街中のお店にクリスマスグッズや迎春用品が並んでいますので、私もクリスマス風にしました。

このアラウのライブ録音を入手されたのですね!
この曲がとてもお好きなブロガーの方にも、以前お勧めしました。実際に聴かれみて、やっぱり誉めていらっしゃいました。
アラウのライブ録音は、晩年は別として、どれもテンションが高くて、スタジオ録音よりも良いと思える演奏が多いのです。

クーベリックは実は伴奏指揮者としても、とても優れた人だったのですね。どこかでそう書いていました。
ゼルキンとライブ録音したベートーヴェンのピアノ協奏曲全集も持ってますが、『皇帝』と特に『合唱幻想曲』は熱気溢れる演奏で感動物でした。
バイエルン放送響の音もとても良いですね。やっぱりドイツのオケは、独特の重みと渋みがあるように感じます。
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Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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