ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第32番のCDレビュー 

2009, 05. 11 (Mon) 19:56

ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中で、最も好きなのは第32番。暗譜して自分で弾くようになったくらいにすっかりはまってしまった。
クラシックのピアノ独奏曲のなかでも一番好きな曲なので、こうなるといろんな演奏を聴きたくなってCDを集めることになる。

昔から持っていても、あまり聴いていなかったCDもあるのに気がついて確かめてみると...
アラウ(最晩年の録音)、カッチェン(スタジオ録音2種)、バックハウス(ステレオ録音、ライブ録音2種)、R.ゼルキン(スタジオ録音2種、ライブ録音)、グルダ(ステレオ・モノラル・ライブ録音各1種)、ポリーニ、ミケランジェリ(ライブ録音)、リヒテル(晩年のライブ録音)、エッシェンバッハ、スティーヴン・ハフ、と20種類くらい集めていた。
オンラインで聴いたのはオピッツ、フレディ・ケンプ、オールソン、グールド。結局、CDを買わなかったのは好みに合わなかったということ。
ベートーヴェンでは定評のあるオピッツは、ブラームス全集でも試聴しただけでNGだったから、そもそも相性の悪いピアニスト。
グールドの演奏は極めて個性的で面白くはあるけれど、やはり”ベートーヴェンを聴く”というよりも、”グールドを聴く”という感じになってしまう。とにかくテンポ設定がとんでもない(ユニークともいえるが)ところがある。
同じピアニストの録音を複数集めるクセがあって、枚数のわりにはピアニストは少ない。アラウとカッチェンの演奏で充分満足しているので、ピアニストをいろいろと聴こうという気にならないせいもある。聴いてみたいピアニストがあるとすれば、アンデルジェフスキとブラレイ。
この曲が好きな人なら、もっといろいろな録音を聴いている人は多いと思う。

CDレビュを探していて見つけたのは、この32番ソナタの第2楽章を聴き比べしているサイト。第2楽章のみの比較だけれど、100枚以上のCDが並んでいると、本当に壮観。
短いコメントと評価が載っていて、私の聴いた録音に関してはわりと的確なコメントだと思うけれど、評価が同じのもあれば、全く異なることもあるのが面白い。
このリスナーの方は”繊細さと柔軟さを併せ持つ表情豊かな演奏が好き”と書いてらっしゃるので、◎のついている理由は良くわかる。(アラウやゼルキンは別として、大半は私が避けているピアニストなんだけれど。)
好きな演奏のタイプと許容範囲は人によって違うのが、今更ながら良くわかる。
興味のあるCDを見つけたときに、買うかどうかの参考に読ませてもらっているけれど、なかなか役に立ってます。

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2 Comments

matsumo  

32番は

yoshimiさん、こんにちわ

ベートーベン:ピアノソナタ第32番ですか、氏の第30番以降の作品は、それ以前のものと比較して、数段の高みに達している感じがします。

さて、私が持っている録音としては、ナイ、バックハウス(2種)、シュナーベル、ギーゼキング、ケンプがありますが、この中ではエリー・ナイのものが最も好きです。

2009/05/13 (Wed) 18:35 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

32番ソナタは別格です

matsumo様、こんにちは。
コメントありがとうございます。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタのうち、29番までは形式や理性が優っていて、30番と31番はかなり感情的な要素を織り込んだようなピアノ・ソナタのような気がします。この2曲は過去を追憶したところがあるソナタだと思ってます。
私は31番は大好きなのですが、ピアノで弾いていると、30番&31番と32番とは、構成も表現しようとしているものも何もかも、全く違った世界のように感じます。32番はとりわけ深みがありますね。

お持ちの録音のピアニストは有名なので知ってはいますが、バックハウス以外は聴いたことがないのです。ただし、ケンプだけは、ベートーヴェンの4大ソナタ集とピアノトリオのCDは持ってます。
ナクソスサイトなら、復刻版とかで録音が聴けるかもしれませんね。探してみます。

バックハウスの第2楽章はあのテンポが独特ですね。なにせ最短の演奏時間ですから。私の好みとは合わない弾き方なのですが、それでもバックハウスが弾くと説得力があるというか、納得してしまいます。

2009/05/13 (Wed) 19:35 | EDIT | REPLY |   

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