『ヤナーチェク:シンフォニエッタ ~ 小説に出てくるクラシック~』 

2009, 07. 12 (Sun) 12:00

村上春樹の『1Q84』に登場するクラシック音楽を集めたコンピレーションアルバム『ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~』。
CDの謳い文句によると、”小説「1Q84」に出てくるクラシック楽曲をほぼ網羅”しているらしい。

ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~ヤナーチェク:シンフォニエッタ~小説に出てくるクラシック~
(2009/08/26)
小澤征爾指揮シカゴ交響楽団、ヘルムート・ヴァルヒャ(チェンバロ)
、ヘルマン・プライ(バリトン)、ニコライ・ゲッダ(テノール)、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ&指揮)アカデミー室内管弦楽団、サラ・ブライトマン、ウェイン・マーシャル(オルガン)、シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ピョートル・アンデルシェフスキ(ピアノ)、ジョン・ネルソン(指揮)


※HMVでは、2009年08月26日の発売予定。もちろん国内盤のみ。

さすが商機に敏感なレコード会社らしい企画盤。タイトルに「小説」とだけ書いてあって、『1Q84』とは書いていないのは、商標権の問題があるからだろうか。今なら、”ヤナーチェク-小説-1Q84”という連想が成り立つので、それだけでも充分でしょう。

EMIのリリースなので、EMIの音源で構成されているため、本で登場する音源とは必ずしも同じものではありません。
本に載っているからといってその曲を聴こうという気にはならないが(それにエヴォカション組曲以外は知っているので)、たまたまアンデルジェフスキのカーネギー・ホール・リサイタルのライブ録音であるバッハ「パルティータ第2番」(IV:サラバンドのみ)が収録されているのに気がついた。
他の曲は演奏者の顔ぶれから古い音源が多そうだったが、このパルティータはアンデルジェフスキの最新録音を使っているのでちょっと不思議な気がした。他にいくらでもこの曲の演奏はあるだろうに、EMIとしてプロモーションに力を入れたいピアニストなんだろうか。


収録曲は
 -ヤナーチェク:シンフォニエッタ(全曲)
 -J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番ハ長調BWV846
 -J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第2巻第24番ロ短調BWV893
 -マタイ受難曲BWV244~ざんげと後悔の思いで
 -ジョン・ダウランド:ラクリメ
 -ハイドン:チェロ協奏曲第2番第3楽章
 -庭の千草 
 -エヴォカション組曲~第3曲(マルセル・デュプレのオルガン曲)
 -ブラームス:交響曲第1番~第1楽章(ブラームスの交響曲)
 -シューマン:子供の情景 op.15~トロイメライ
 -J.S.バッハ:パルティータ第2番ハ短調BWV826~IV:サラバンド(バッハの鍵盤音楽)
 -マタイ受難曲BWV 244~アリア「神よ、憐れみたまえ」(バッハの宗教音楽)
※演奏者はリンク先のサイトの概要紹介のところ書いてます。


本に登場する曲を並べただけなので脈絡のない選曲になるのは仕方がないとしても、(   )書きの意味(ブラームスの交響曲、とか)が良くわからない。
多分、本では具体的な曲名までは特定されてなかったので、EMIの方で収録曲を自由に選びました、ということだろうか?
本を読んでいないのでそこのところはよくわかりません。気になる人は、本の内容と照合してから買った方が良いと思います。
本に書いてある演奏者とは違ってもよいので、『1Q84』に出てくる曲を聴いてみたいという思う人には、手っ取り早くて良いかもしれません。各曲をそれぞれCDで揃えるのはかなり大変なので。

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2 Comments

matsumo  

yoshimiさん、こんにちわ。この本、話題になっていることは新聞で読んで知っていましたが、ずっと、「IQ84」だと思っていました(笑)。なるほど、「1Q84」だったのですね。だから、オーウェルの小説「動物農場・1984」と関係あるのですね。

上記のCDに入っている曲では、ダウラントのラクリメ、バッハの神よ憐れみみたまえが好きです。

そう言えば、先日観た映画「劔岳 点の記」では、バッハのサラバンドではなく、ヘンデルのサラバンド(ハープシコード組曲第2番)がオーケストラ編曲で演奏され、壮大な情景に合っていました。

2009/07/12 (Sun) 19:06 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

「IQ84」だと近未来社会のSFかコメディになりそうです

matsumo様、こんにちは。コメントありがとうございます。

「IQ84」とは、なかなか面白い誤解で、思わず笑ってしまいました。
私は村上春樹は昔は読んでいましたが、メジャーになってから作風も変わったので、評論以外は読んでいません。多分これも読まないか、ほとぼりが醒めたら読む気になるかもしれません。

中世~バロック苦手の私でも、なぜかダウランドのCDは持ってます。旋律がシンプルで綺麗なのと、カークビーの声も好きだったので。
バッハの「神よ、憐れみたまえ」は名曲ですね。これはガーディナー盤で、カウンター・テナーのマイケル・チャンスが歌っているものを一番良く聴いてました。チャンスの声は中性的なので、透明感があって綺麗でした。

バッハを管弦楽版に編曲すると、どうも静謐さとか何かが消え去ってしまうようで居心地が悪いのですが、ヘンデルならそういうことはなくて、かえって聴き栄えしそうな気がします。

2009/07/12 (Sun) 19:25 | EDIT | REPLY |   

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