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ヘンリク・シェリング・イン・リサイタル (ヴァイオリン小品集)
ピアニストが弾いたピアノ名曲集の類はまず買わないのに、ヴァイオリン名曲集のなぜか手が出てしまう。
今回はシェリングのヴァイオリン小品集。
今まではシェリングはどちらかというと避けていたけれど、ヘブラーがピアノ伴奏しているベートーヴェンのヴァイオリンソナタの演奏がとても良くて、これは他の録音も聴いてみないと...と思い立ったので。
たまたま見かけたこのアルバムとクライスラーの名曲集のどちらにするかちょっと考えて、ヴィターリの《シャコンヌ》とグルックの《メロディ》が入っている方に。

記憶をたどると、たしかシェリングの録音は、ブラームスのヴァイオリンソナタに、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲と三重協奏曲のCDを持っていたのを思い出した。
ピアノが入っているので一応買ってはおいたCDだったせいか、ブラームス以外はしっかり聴いたこともないので、ラックの奥深くに埋もれていた。とにかく探し出してそのうち聴くことに。

シェリングは、ヴィターリのシャコンヌがとても好きで度々弾いていたらしい。
この録音は1959年1月のもので、モノラルではなくてステレオ録音。そのせいか、ヴァイオリンの音が痩せた感じもせず普通に聴ける。
ヴァイオリンの曲は超有名な曲しか知らないし、選曲にはヴァイオリン名曲集の類では見かけたことがない曲がいろいろ入っている。(よく見たら、アルバムの日本語タイトルは”名曲集”ではなく”小品集”だった。)
シャコンヌとメロディ以外で知っているといえば、ピアノ原曲の《予言の鳥》くらい。シューマンはほとんど聴かないので曲のなかみはすっかり忘れていた。
《悪魔のトリル》はどこかの名曲集には入っていたはず。これも良く覚えていないかった。


ヴィターリの《シャコンヌ》はピアノ伴奏。
ピアノ伴奏版の他の録音を聴いていると、オルガン伴奏の方がより厳粛な感じがしたけれど、シェリングのヴァイオリンで聴くと、伴奏がピアノかオルガンかに関らず、ヴァイオリンだけでも十分厳かな雰囲気がする。
線がやや細くて無駄のない引き締まった音でこの短調のシャコンヌを聴くと、叙情感というより悲愴感と厳粛さを強く感じるせいか、こっちもいつのまにか緊張して聴いていた。終るとほっと一息。

グルックの《メロディ》はわりとロマンティックな感じのする曲だと思うけれど、ハイフェッツの録音を聴いた時よりも、さらに抑えた物悲しさが格調高く聴こえてくる。
この2曲を聴くだけでも結構精神的に疲れるところがあり、CDに入っている長調の曲になると張り詰めた緊張感が緩むので気分を楽にして聴ける。

シャコンヌとメロディ以外で良かったのは、初めて聴いた《コレルリの主題による変奏曲》。品の良い華やかさと清々しさがあって、クリスマスのオープニングか新年のお祝いにぴったりの雰囲気。
《スケルツォ=タランテラ》は、細かく動き回って疾走感のある旋律と途中が挟み込まれるゆったりと優雅な旋律のコントラストが面白くて、これもかなり好きな曲。

ヴァイオリンの音自体はちょっと線が細くて好きなタイプの響きではないけれど、気品があって厳かな気分にさせられる演奏というのは、聴いてみると意外に抵抗なく聴ける。スークのような美音とは違うけれど、聴き慣れてくると、この余計なものが混ざっていないような引き締まった音色がだんだん心地よく思えてきた。

悪魔のトリル~ヴァイオリン小品集悪魔のトリル~ヴァイオリン小品集
(2007/11/07)
シェリング(ヘンリク)

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《曲目》
1.シャコンヌ ト短調(ヴィターリ)
2.悪魔のトリル(タルティーニ)
3.コレルリの主題による変奏曲(タルティーニ/フランチェスカッティ編)
4.メロディ[歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より](グルック/クライスラー編)
5.ボッケリーニの様式によるアレグレット(クライスラー)
6.予言の鳥(「森の情景」Op.82、第7曲)(シューマン/ハイフェッツ編)
7.ジプシーの踊り(ハルフテル)
8.スケルツォ=タランテラOp.16(ヴィエニャフスキ)

tag : シェリング ヴィターリ グルック

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今朝シェリングのパルティータを聴いたので、シェリングな話題が今日の私にぴったりでした(笑)このシェリングは持っていないのですが、悪魔のトリル(マンゼ)を持っているのを思い出して早速ipodに入れました。持っていることを忘れてあとから聴いてよかったこととかってありますよね~
シェリングのパルティータ、私も聴いてます
のん様、こんにちは。

東京ライブのCDを手に入れたので、この2,3日、シェリングのパルティータとヴァイオリンソナタのライブ録音を聴いてました。
素晴らしく良い演奏だったので、次はこのライブ録音について書くことになりそうです。

マンゼとは、イングリッシュ・コンサートのマンゼのことでしょうか?
私はピノックのチェンバロは好きなので、その関係でマンゼの名前だけは知ってます。

「悪魔のトリル」は、何度聴いてもすぐに思い出せない曲なのです。
ヴィターリの「シャコンヌ」とグルックの「メロディ」は一度聴いて、すぐに覚えたのに。やっぱり相性が悪いのかなあ...なんて思ったりします。

CDもあれこれ買っていると、持っているのを忘れることは多いですね。
たまにCDラックを整理すると、買った記憶のないCDがよく出てきて、こういう時は凄く得した気分。
そういうCDは結構良い曲が入っていたりするので、このごろはよくラックの中を探してます。そうしておかないと、ダブってCDを買うこともあるので要注意です。(すでに2回経験済み)
ヴィタリのシャコンヌ、大好きです
yoshimiさん、こんにちわ

ヴィタリのシャコンヌ、大好きな曲の1つです。でも、伴奏はピアノよりチェンバロの方が好きです。なお、バロック・バイオリンによる演奏もあって、これだと、伴奏と言うか通奏低音として、オルガン、リュート、コントラバスが使われていて、ドッシリした感じがします。あ、これはバイオリン奏者がメルクスの録音ですが。

持っていることを忘れてしまって、同じCDを買うこと、私の場合、結構あります。多分、10枚位はあると思います。後は、確か、タワーレコードでだったと思いましたが、初CD化とポップに書かれていたので信用して買ったら、家に帰ってみたら、国内盤CDで既に発売され、持っていましたし。勿論、その手のこと以外に、コルトー(pf)の録音なんて、同じ録音ですが、異なる会社のCDを何種類も持っていますし。
伴奏もいろいろありますね
matsumo様、こんにちは。

この曲は、チェンバロよりもオルガン伴奏が多いように思いますが、ピアノよりはオルガンの響きの方が綺麗だと思います。
ピアノかチェンバロかというのは、好みと慣れの問題なので、人それぞれですね。クープランやラモーでも、ピアノで弾いた色彩感の綺麗な録音が最近出ています。バロックをピアノで弾くことに抵抗のない方には、評判がとてもよいですね。

ダブり買いを避けるには、データベースでも作れば良いのでしょうが、今から作ると膨大な入力作業になるので、止めました。
この間かなりラックを整理して、CDリストが頭の中に入ったので、二重に買うことはもうないでしょう。
よく知らなかったのですが、アンドリュー・マンゼは、このCDを買うときにHMVのレビューがみんな絶賛していて視聴したらいい感じだから買ったのでした。ジャケットもタイトルのイメージにぴったりです。
私も「悪魔のトリル」は、すぐに思い出せない曲なんですよ。タイトルのインパクトのわりに曲にはインパクトがないからでしょうか?ジャケットはすぐに思い出せます(笑)
ジャケットの絵
のん様、こんばんは。

マンゼは無伴奏で弾いているんですね。
オドロオドロしいジャケット、確かにこの曲のイメージにぴったりです。
私も曲は忘れても、ジャケットの図柄は良く覚えている方です。
特に、ハーモニア・ムンディのCDは、絵画的なジャケットが結構多いような...。ヘレヴェッヘのレクイエムのシリーズとかは、ジャケットが綺麗だったので、つい買ってしまいました。
わりと見た目に左右される方なのです。

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Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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