新譜情報:スティーヴン・ハフ ~ チャイコフスキー/ピアノ協奏曲全集 

2010, 02. 20 (Sat) 12:00

スティーヴン・ハフの最新アルバムは、ハイペリオンの「ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ」の記念すべき第50集。3月下旬にリリースされます。
今回は"知られざるロマン派のピアノ協奏曲"ではなくて、超有名なチャイコフスキーのピアノ協奏曲全集。
第1番~第3番に加え「協奏的幻想曲」が入っているのは珍しくもないが、さらに第2番第2楽章のアレクサンドル・ジロティ編曲版とハフ自身の編曲版が収録されているのは、やはりこのシリーズらしい選曲。それに加えて、ハフ編曲による歌曲のピアノ編曲版らしき曲(ソロか管弦楽伴奏かは不明)まで入っている。
伴奏は、オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団。

ハフは、昨年のこの演奏会ではチャイコフスキーのピアノ協奏曲をよく弾いていた。伴奏はヴァンスカ指揮ミネソタ管の時もあるし、違う指揮者とオケだったこともある。
さすがにハフの演奏会はウェブラジオでもよく放送されているので、第1番と第2番、協奏的幻想曲は全曲ライブで聴けたし、録音できるものは録音しておいたし、今のところこれで十分満足。

ライブ録音を聴いたときの記憶では、ベタ~としたロシア的憂愁が漂うスローテンポの重たい演奏ではなく、ハフらしく、速いテンポとシャープなタッチでテクニカルな切れ味は抜群。透明感と清々しさのあるリリシズムが美しく、チャイコフスキーが苦手な私でもチャイフスキーらしくないところが良いと思った演奏。
ハフのスタジオ録音なら期待どおりに違いないけれど、録音したライブの方でも第1番と第2番は聴けるし、そもそも曲自体は全然好きではないので、このCDを買うかどうか悩ましいところ。
もう一度ライブ録音を聴き直してみたら、第1番第3楽章のテンポの滅法速いこと!まるでアスレチック競技をしているみたいに聴こえる。リファレンスのために世評高いリヒテルの録音を聴いても、やっぱりこの曲は好きになれないのが良くわかっただけ。
いくらピアニストが好きでも、相性が悪い曲は避けた方が無難な気がする。

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲全集チャイコフスキー:ピアノ協奏曲全集
2010年03月20日 発売予定
スティーヴン・ハフ(ピアノ),オスモ・ヴァンスカ指揮ミネソタ管弦楽団

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