新譜情報:スティーヴン・ハフ ~ ショパン/後期ピアノ作品集 

2010, 03. 01 (Mon) 18:00

スティーヴン・ハフの最新アルバムは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲全集に続いて、ショパンイヤーにちなんで、ショパンの後期ピアノ作品集。
ショパンの新譜情報はタイトルだけ見て中身は読まずにいつもスルー。たまたまハフの名前がちらっと目に入ったので、一応どんな選曲なのかと珍しくチェックした。

ハフがすでに録音したショパンの作品は、スケルツォ&バラード全集のみ。
スケルツォ&バラード全集も試聴した限りでは、クリアでシャープなタッチがハフらしくて良い感じ。でも、ショパンとなると購買意欲がわかないので、これは未聴のまま。

Chopin: Four Ballades & Four ScherzosChopin: Four Ballades & Four Scherzos
(2004/03/09)
Stephen Hough

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3月にリリースされるアルバムは、ショパンが晩年に作曲した曲集。ピアノ・ソナタ第3番以外は小曲中心。
ピアノ・ソナタは、ショパンの作品のなかでは珍しくも好きな曲。これだけ聴ければ良いので、ダウンロード販売してくれれば良いのに、ハイペリオンはCDでしか出さないのでどうしましょう。
それに同じ買うなら、めったに聴かないであろうマズルカや夜想曲が入ったこのアルバムよりは、曲の好みから言えばスケルツォ&バラード集の方が良さそうな気もするし。

Chopin: Late MasterpiecesChopin: Late Masterpieces
2010年03月20日 発売予定
Stephen Hough

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ショパンのCDは大量に出ているので、どれを聴こうか迷うときは、ユーザーレビューだけでなく、CDの聴き比べ評をチェックするのも一案。
ショパンの録音を買うことはまずないけれど、CDの比較評を見ていると、どういうピアニストが録音して、どういうタイプの演奏なのかが、おぼろげながらわかるので、同じピアニストの他の録音を選ぶときに参考になったりする。

ブログやホームページにショパンのCD評は膨大にあるけれど、聴き比べという点で量と内容が充実している(と私が思った)サイトがいくつか。(他にもあるかもしれませんが)
いずれも、良くないと思った点をはっきりと書いてあるので、自分で聴くときのチェックポイントになる。
ただし、書かれているコメントや評価が的確かどうかは、よくわかりません。実際聴くとそうは思えないこともよくあるので、他のレビューと比較するなり、試聴するなりして、ご判断を。


 音楽図鑑CLASSIC
私が今まで見たことのあるサイトのなかでは、比較しているCDの数が一番多い。
ピアノをご自分でも弾く方らしく、技術的な部分のコメントも入っているので、聴くときのチェックポイントになる。
何よりも、コメント自体に結構笑えるところもあるので、読み物としても面白い。
ペライアの練習曲集の評価が高いのがちょっと気になるところ。随分昔に衝動買いして一度も聴かず、ラックの奥に眠っている。他のレビューでもわりと評判が良いので、これは聴いてみようかなという気に。

 ショピニストへの道~ショパンを極めよう~ > CD聴き比べ
この方もご自分でピアノを弾くので(それもかなりの腕前と推察しますが)、技術的なところのコメントがわかりやすい。
面白かったのは、スケルツォ第1番を初めて聴いたのがアラウの録音で、ショパンは面白くもない曲を書いたんだなと思ったそう。後に、ホロヴィッツの録音で聴いて、ようやくどういう曲なのかが理解できた由。
アラウのショパンは、ドイツロマン派の曲かと思えるような重たく渋いところがあったりするので、初めて聴く曲をアラウの演奏で聴くというのは、どちらかというと避けた方が無難。まず人には勧めませんが、普通のショパンらしくないところが私には聴きやすくて、わりと好きなんですが。


 Kyushima's Home Page - CD聴き比べ
ショパンのCD評は少ないけれど、それ以外の曲の比較評も数が多くはないが、いろいろ載っている。
ピアノ関係が特に充実していて、名盤の類から、玄人好みのピアニストや若手の録音まで、カバーしている範囲がわりと広く、有名なピアニストだけに偏っていない。新しい録音はブログの方にコメントあり。
高い評価をつけているもので、好みに合いそうな録音をいくつか実際に聴いてみたところ、巷で一般的に世評の高い録音以外にも良いものがいろいろあるのがわかってしまった。おかげでCDの購入枚数が随分増えたような...。
管理人の方の”好きなピアニストのタイプ”という記事に嗜好が明確に書かれているので、好みが似ていればヒット率は高い。好みの方向が違っていれば、当然外れる可能性は大。
このサイトの評価で興味を持ったCDは、”当たる”確率がとても高かったけれど、曲によっては好みや評価が全然違ったりするので、必ず試聴して演奏が合いそうかどうか確認してから、決めている。


この3つのサイトでも、同じ録音に対する技術的なコメントや評価が違うものが結構あって、”CD聴き比べ”の読み比べというのも、面白いものです。

タグ:ショパン スティーヴン・ハフ

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2 Comments

アリア  

なんて奇遇!

私もショパンのCDについて記事を書いたところでした。
それもペライアの練習曲集について。
こちらに伺ってみてびっくりです。(笑)

Yoshimiさんは、ショパンはそれほどお好きではないのですねー。
…実は私もです。(ひそひそ)
エチュードだけは、昔から好きだったんですけど
中学・高校の頃は、まだそのレベルではなかったし
レッスンでは、ワルツやらマズルカやらノクターンやらばかりで…
大人になってバラードを聴いて、これは好きになったんですけどね。
青柳いづみこさんの演奏が素敵でした。
あ、でもそういえば、ピアノソナタはよく知らないや…
ちょっと興味が湧いてきました。今度聴いてみます!

2010/03/01 (Mon) 22:32 | EDIT | REPLY |   

yoshimi  

ショパンは昔は良く弾いていたのですが

アリア様、こんにちは。

ショパンにペライアと、なぜか波長が合っていますね~。
高校生まではショパンは大分弾いてました。ワルツ、エチュードとポロネーズのなかで標題つきの曲が中心で、マズルカと夜想曲はほとんど弾いてません。
先生の好みの選曲だったかも。それに私が和音でバンバン弾く派手めの曲がわりと好きだったせいもありますね、たぶん。あ、でも今は全然指が回りません。なにせ、○○十年のブランクがあるので。

バラードはアラウの録音を聴いて好きになったので、第1番だけ自主練習しました。青柳さんはアルペジオは綺麗に弾きそうな感じですね。(ドビュッシーが得意な方なので推測ですが)。

ピアノソナタは、第3番が形式的にもかっちりして、わかりやすいです。第2番はちょっとつかみ所がなくて、私は苦手です。
3番の最終楽章は有名なので、メロディはどこかで聴いたことがあるかもしれないですよ。ここだけ好きだったので、これも自主練習した曲です。その頃はポリーニがかなり好きだったので、この録音は良く聴きました。

今ショパンを聴くなら、アラウのオーソドックスではないショパンになるでしょうね。人には率先しては薦めませんけど、変わったところが面白くて、楽しめます。

2010/03/02 (Tue) 00:01 | EDIT | REPLY |   

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