耳鳴りと栄養・サプリメント(1)ビタミンB12 

2010, 05. 03 (Mon) 12:00

耳鳴り治療に使われるお薬の一つがビタミンB12の錠剤。ビタミンB12が不足すると、自律神経や抹消神経系統に異常が出るという。
神経障害、うつ病、慢性疲労症候群、etc.といろんな病気に使われているらしい。

そういえば、ベジタリアンはビタミンB12の欠乏症にかかりやすいと本に書いてあったのを思い出して、本棚のこやしになっていた『ベジタリアンの健康学―ダイエットからエコロジーまで』(丸善ライブラリー)を読み返してみた。

ビタミンB12は、動物性食品と植物性食品の両方に含まれているが、大事なのは活性タイプで、これは動物性食品だけにしか含まれていない。
植物性食品のビタミンB12は、不活性タイプで含有量も微量。いくら食べても効果はほとんどなし。
ただし、海苔には活性型ビタミンB12が含まれているという研究結果もある。

ベジタリアンの多い欧米では、サプリメントで活性タイプのビタミンB12を補っている。
日本ではベジタリアンが少ないせいか、ビタミンB12だけのサプリメントもあまり見かけない。
よく売っているビタミンBコンプレックスは手頃だけれど、ビタミンB12の含有量がとても少なく、効率が悪い。
ビタミンB12製剤として有名なメチコバールを含有した市販薬は、1錠50円くらいかそれ以上はする。(病院で処方してもらった方がかなり安い)

ベジタリアンではなくても、肉・魚は食さず、乳製品と卵もほとんど食べない食生活の場合は、ビタミンB12が不足している可能性はかなりある。
穀物・野菜・豆類中心の生活は、一見健康そうにみえるけれど、ビタミンB12に限らず、特定の栄養素が不足する可能性が高いので、注意しておかないといけない。人気のあるマクロビオティックや精進料理は大丈夫なんだろうか?

「栄養素別食品一覧:ビタミンB12」というリストに、食品別のビタミンB12含有量が書いている。微量の場合はゼロ表示で、植物性食品は軒並みゼロ。
海苔が含有量が多いといっても100g当たりの含有量なので、実際に普通に食べる量で考えてみると、肉類以外なら、お魚や貝にビタミンB12が多い。

肉類を食べる気は全くしないが、お魚や貝類は鮮魚・干し物・缶詰といろんな形で手に入るので、まめに食べていれば、必要摂取量は微量のビタミンB12の対策は、それほど難しくもない。

海苔に含まれているビタミンB12が活性タイプなら、海苔(四万十のりや浅草海苔など)で一日に海苔全版1~3枚(味付け海苔など一口大のものでは8~24枚)、また、酵母(ビール酵母など)では一日大さじ2杯分で、一日の必要摂取量のビタミンB12が摂れるらしい。(出典サイトはここ)

ビタミンB12は大量に摂取しても害はないし(ビタミンCのように過剰分は体外に排出されるので)、ある程度の量は体内に蓄積されるそうなので、普通の食生活だと欠乏症になることは少ないらしい。
耳鳴りが始まってから2ヶ月ほどして、聴力も元に戻り、ある程度耳鳴りの音量が下がったので、ビタミンB12と血流循環促進用の錠剤を減薬しながら中止。
耳鳴りが悪化することもなく、どちらかというと聴こえる音量が小さい日がだんだん増えている。完全に消滅する気配はないけれど、さほど気になることもないので、この辺で満足するというのも精神衛生上良い気はする。
結局、ビタミンB12を飲み続けても効果がなかったのか、それとも体内に大量にストックされているB12を取り崩して耳鳴りが抑制されているのか、こればかりはわからない。