カヴァコス&パーチェ ~ ブラームス/ヴァイオリンソナタ第3番 

2010, 03. 28 (Sun) 18:00

レオニダス・カヴァコスとエンリコ・パーチェによるブラームスのヴァイオリンソナタ第3番。



これは第1楽章のみ。

スペインの国営放送局(TVE)の放送用演奏映像(Youtube)へのリンク ※楽章ごとに動画が登録されています。

カヴァコスはスタジオ・ライブとも、これ以外にブラームスのヴァイオリンソナタは録音していない。

カヴァコスの水気を含んだやや線の細いヴァイオリンの音色が美しく、パーチェの陰影が濃く力強いピアノ伴奏と相まって、叙情深く、情熱的なブラームス。
特に第1楽章と第4楽章はヴァイオリンのテンションが高くて、とてもパッショネイト。
2人ともヴィルトオーゾで叙情豊かな演奏をするので、このブラームスの第3番はぴったりの曲。
同様にTVEでベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第6番も録音していたので、優雅で明るい色調のベートーヴェンと、ほの暗い陰影のある情熱的なブラームスという、正反対な曲想の2曲を弾いている。

パーチェの奏法はフラットに近い手の形で、指を鍵盤からほとんど離さないので上部雑音が少なく、音が濁らず響きが綺麗。
いつも思うのは、指の動きに無駄が無くて、フラットな形なのに指の移動がとても素早くてスムース。音の粒立ちも良く、音が滑らかに繋がっている。
ブラームスらしい跳躍が多くあちこち動き回る重音移動でも、音が明瞭で切れも良くて、バタつかずにレガートでつながっていて、ペダルも上手いので音も濁らない。
特に、そんなに力を入れて弾いている風でもないのに、力強く響きのしっかりしたフォルテが綺麗。
弱音のタッチは気にする人が多いのに、フォルテになるとバンバンとやたらに騒々しい音を立てられると閉口してしまうので、こういう綺麗なフォルテを弾く人の演奏は安心して聴ける。

タグ:カヴァコス パーチェ ブラームス

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。

0 Comments

Leave a comment