スティーヴン・ハフ ~ ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲 

2010, 05. 14 (Fri) 18:00

ラフマニノフの《パガニーニの主題による狂詩曲》は、さすがに有名な曲だけあって、技巧確かなピアニストの録音が多い。
古くはラフマニノフの自作自演やルービンシュタイン、アシュケナージ、カペル、リル、ワイルド、レーゼル、シェリー、マルシェフ、etc.。

よく聴くのは、カッチェンとハフの録音。いずれも、速いテンポでシャープな切れ味の技巧が冴え、爽やかなロマンティシズムが素敵。
カッチェンとハフ以外で聴くならカペル。音質があまり良くないけれど、技巧の切れ味の鋭さはもちろん、黒光りする音色と力強く引き締まったタッチが素晴らしく、少し濃いめの情感と重量感を感じさせるところが、ロシアものらしい雰囲気。
ワイルドは、滅法速いテンポで技巧の切れが凄まじく(聴いていても面白いほどに)、適度にロマンティックさもあるけれど、ちょっと騒々しすぎて、落ち着かない気分になる。

ハフは、スタジオ録音のCDがすでにリリース済み。
yotubeにあるライブ映像なら、ハフの蝶のように舞う軽やかでシャープなタッチがしっかり見れる。
見るからに細身で小柄な体格なので、(重音の)フォルテを打鍵するときは渾身の力を込めて、飛び跳ねかねない(?)勢い。ブラームスのピアノ協奏曲のライブ映像を見た時も同じだったので、力技の必要なフォルテの時はいつもこういう弾き方。
ロマンティックな第18変奏は、ハフらしいタッチで、ベタベタとセンチメンタルなところはなく、さっぱりと清々しい叙情感。

スティーブン・ハフによるライブ映像(youtube)(スラトキン指揮BBC響/2001年BBC Proms)


ハフのラフマニノフの《ピアノ協奏曲全集&パガニーニの主題による狂詩曲》のCD。
このコンチェルトの録音は日本ではそれほど有名ではないけれど(そもそもハフ自体がさほど知られていないので)、海外ではとても評価の高い演奏。全集盤なら、これさえあれば私はOK。

Rachmaninov: The Piano Concertos; Paganini RhapsodyRachmaninov: The Piano Concertos; Paganini Rhapsody
(2004/10/12)
Andrew Litton (Conductor), Dallas Symphony Orchestra , Stephen Hough (Piano)

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