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『究極のCD200 クラシックの自由時間』(改訂新版)
吉松隆が構成・編者をつとめた『クラシックの自由時間』の改訂新版は、お薦めCDカタログ本にしては、結構面白かった。
推奨盤カタログみたいな本は、定番ものが多く載っているので、CDを収集し始めた頃はともかく今はあまり読むこともなくなってしまった。
それでも、たまに面白い曲を発見することがあるので、執筆者・選者が信頼できそうな時は、一応チェックする習慣。
この前読んだ岡田暁生氏の『CD&DVD51で語る西洋音楽史』は文章が面白いし、取り上げているCDも興味を引かれるものが多くて、とても参考になった本。特に大澤壽人のピアノ協奏曲第3番<神風>は思わぬ掘り出し物だった。

 岡田暁生著『CD&DVD51で語る西洋音楽史』の記事


『究極のCD200 クラシックの自由時間』は、授業の時間割のように7つの章(時限)に分けられていて、一応、ポピュラー度(らしき基準)に応じて分類されている。各章最後には、「休憩時間」としてコラムがいくつか載っている。
執筆者は全部で15人。解説文が面白いのは、吉松隆、青柳いずみこ、片山杜秀の3氏。やっぱり本をたくさん書いているだけあって、文章もうまいし、私の興味をそそるポイントをついている。
吉松隆はいつもながらちょっと砕けた表現でノリの良い文章が面白くて、彼の紹介文を読むと、どうも好きになれないチャイコフスキーの《悲愴》さえ聴きたくなってきてしまう。片山氏はやや固めの文章で知的興味をそそる視点で書いてある(でも担当している曲は少ない)。
青柳さんはピアニストだけあって、ピアノ演奏や楽譜上のポイントが書いてあったり、選択した録音のコメントが面白い。ただし、掲載されているCDはオーソドックスなものとは思えないものもあるし、好みが違うような気はする。それでも結構興味を引かれる録音がありました。

紹介されているCDは、執筆者の嗜好が反映されてはいるが、交響曲や合唱曲・歌曲はオーソドックスなものが多いような気はする。(あまり得意はジャンルではないので、本当にそうかどうかと言われると良くはわからないけれど、私でも知っている名盤が結構多い)
カラヤン指揮の録音をよく見かけるのは、吉松隆(と他の執筆者)が取り上げていることが多いせいだと思う。
名盤以外のもので個人的嗜好で推奨すると自覚している場合は、参考に名盤の演奏者だけでも書いている執筆者が数人。紙面が限られているので、こういうのは親切。
左側下部にも、他の推奨盤や参考図書などが時々掲載されている。

クラシックの全ジャンルから年代を問わず、200曲選ぶので、どうしてこの曲が入っていないの?なんてことは多い。1頁につき1曲なので、これは仕方がない。ジャケット写真付きの推薦盤は概ね2つ(曲によっては2つしかないのはちょっとキビシイ)で、推薦盤には演奏内容のコメントもちゃんと書いているし、関連情報までついている曲もあるから、情報量は結構多い方だと思う。
交響曲・管弦楽曲が多く、協奏曲も超有名曲はほとんどカバー(でも、ブラームスのピアノ協奏曲は2曲とも入っていなかったりする)。
器楽曲、室内楽曲、歌曲はそれに比べて手薄。器楽曲でもピアノ作品は比較的多め。歌劇と合唱についてはよくわかりません。合唱曲は、名曲中の名曲の類はほとんど入っているようには思うけど。

究極のCD200クラシックの自由時間 改訂新版究極のCD200クラシックの自由時間 改訂新版
(2010/03/17)
吉松隆 構成・編:

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私はピアノ関係のCDを買うことがほとんどなので、ここからはピアノ曲について。
執筆者はピアノ協奏曲と独奏曲は青柳さん。アンサンブルは吉松隆や片山氏など別の執筆者。
青柳さんは、かなり個人的な好みが強い推奨盤が多い気がする。曲とピアニストに詳しくなければ、ちょっと変化球気味かも。
オーソドックスな録音よりも、個性的なものや、表現が対照的な録音などを選択しているので、ピアニストによって、演奏が大きく変わることが明確にわかるようにという意図らしい。(スタンダードな録音をコメントでちょっと書いておいてくれれば親切だとは思うけど)
それに、個性的とはいえ、かなり古い(1930年~50年くらい)録音もちらほら。
紙面の制約に加えて、執筆者の得意な曲に選曲の偏りがあるように思えるところはある。
ドビュッシーの《12の練習曲》や、シューマンが《謝肉祭》と《クライスレリアーナ》と2曲あるのに、シューベルトのピアノ・ソナタが1曲もない(最後の第21番ソナタくらいは入れておいて欲しいなあと)、ゴルトベルク変奏曲がない、とか、選曲がちょっとどうかなと思うところがなきにしもあらず。(自分が良く知っている曲が入っていないという、単なる好みの問題もあるけれど)

チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番
1)ギレリス(79年)、2)ボゴレリチ(85年)
この曲はリヒテル&カラヤンの録音が一番有名だと思ったけれど、推奨盤はギレリス&メータ。ギレリスは協奏曲全集を録音しているはず。
2番目はボゴレリチ。ピアノ曲ではやたらにボゴレリチの盤が目に付く。青柳さん、よほどボゴレリチがお好きらしい。実際に個性的で良い演奏なんでしょうが、それにしても多い。
個人的な好みとしては、最近リリースされたスティーブン・ハフの全集も鮮やかな技巧とスピード感で痛快。さっぱりしたロマンティシズムが爽やか。
(この曲の解説文はちょっと堅苦しい。あまりお得意な曲ではないのかも)


ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
1)アシュケナージ(ハイティング&コンセルトヘボウ)(84年)、2)ラフマニノフ自作自演盤(29年)
私の中ではリヒテルが定番中の定番。アシュケナージは特にCDを集めたことはないのでこの録音は聴いたことがない。
新しい録音ならツィメルマンが結構人気はある(オケの伴奏がかすんでいるけれど)。
貴重な自作自演盤はリファレンスのために聴くには良いけれど音は悪い。似たような演奏スタイル(速いテンポでロマンティズシムは抑制気味)なら、コチシュの録音がある。
個人的には切れ味鋭い技巧とロマンティックな叙情感の両方を味わえるスティーブン・ハフの録音がベスト。海外では評価が高いのに、日本ではあまり知られていないのが残念。

ショパン/ピアノ協奏曲第1番
1)アルゲリッチ(ショパンコンクール・ライブ)、2)キーシン(12歳の時の録音)
これもちょっと変化球気味。青柳さんは、アルゲリッチ(とボゴレリチ)が好きなのかしら?と思ったほどに、他の曲でも登場する。
この録音は有名だけど、ツィメルマンの旧録音(指揮はジュリーニ)が流麗で変なクセもなくて、昔はこればかり聴いていた。
キーシンも、コレクターやキーシンファン向けのような気がする。
変わったところが良いなら、ツィメルマンの弾き振り盤はかなり特異。後学のために聴く価値は充分あると思うけれど、好みは激しく分かれる。(弱音の響きが繊細さを通り越して、私には病的な響きに聴こえるときがあって、ちょっとゾクっとする録音)

モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番・第24番はハスキル、モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番・第26番はグルダ(アーノンクールの指揮)。
そもそも競合盤が多いので、ハスキル以外なら誰が一番良いかと言われても、選ぶのに苦労しそう。
グルダのこの録音は聴いていて楽しい。第23番なら一番よく聴いたのはポリーニ&ベームの録音で、ポリーニの硬質でクリアな響きで透明感のある叙情が美しく、特に気品の薫る第2楽章が素敵。この演奏のDVDも出てます。

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番
1)フィッシャー(51年)、2)グールド(66年)
フィッシャーは聴いたことがないけれど、録音が古すぎる気がするし、定番となるとやっぱりバックハウスになってしまう。
グールド盤は「グールド的緊張感に満ちたいい演奏」というコメント。間違ってもベートーヴェンをグールドで聴く気には全くならないけれど、変わっていて面白いのかも。多分私の好みには合わないでしょう。


グリーグ&シューマン/ピアノ協奏曲
1)リパッティ(48年)、2)ツィンマーマン(カラヤン指揮の盤)
リパッティは有名だけど音質が悪そう。ツィメルマンは定番で、カラヤンと演奏することは”大きなズボンを履いていたようだった”と言ったと伝えられている録音。
その意は、絶えず引っ張り上げておかないとズボンがずり落ちてしまう=カラヤンの音楽と合わせるのに初めから終わりまでとても苦労した。
写真でソリストよりも指揮者が前面に出ているかのはどーしてかというと、その方がセールス面で売れやすいだろうとカラヤンが思ったから(とどこかで読んだことがある)。

グリーグのコンチェルトだけならリヒテルがとても良いと思うけれど、シューマンのコンチェルトになるといろいろCDは集めたけれど、誰のが定番になるのかちょっとわからない。
昔はルプーの録音をよく聴いていた。最近ブログを通じて知った方に聴かせていただいたカッチェンとベーム&NYフィルの1962年のライブ録音(これはかなり稀少な録音なので、その方にはとっても感謝してしまった)が素晴らしくて、今はこれを一番良く聴いている。

ショパン/24の前奏曲
1)ポゴレリチ、2)コルトー(33,34年盤)

シューマン/謝肉祭
1)ラローチャ、2)内田光子

バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1・2巻
1)フィッシャー(33-36年)、2)グールド  (なぜか<皇帝>と同じピアニストの顔ぶれ)
コメントが面白くて、「グールドがああいう風にだけは弾きたくないと言ったという」フィッシャーが1番目に上げられている。(録音が古すぎて音も悪そうだけど)
グールドと違ったタイプなら、シフが順当なのかな? リヒテルはとても人気があるので良いと思うけど。リヒテルが、グールドのリピート省略奏法に批判的だったのは有名。(でも、リヒテルとグールドはとても馬が合っていたので、険悪な仲では全くない)
最近聴いた新しい録音のなかでは、フェルナー(ブレンデルのお弟子さん)は、微温的だけれど柔らかで多彩な響きと自然な音楽の流れがとても綺麗な録音。今はフェルナーで聴くことが多い。

次のグールド盤のコメントは、「表情のない機械的なバッハを弾く生徒に、誰の聴いた?というと、必ずグールドという答えが返ってくる」。これは実際ありがちなこと。昔レッスンを受けていたときに先生は、(変なクセがつくといけないから)グールドをお手本にしてはいけない、と言っていた。グールドのバッハは好きではなかったし、ああいう天才的な個性で成り立っている音楽は、普通の人間がお手本にできるようなものでもないので、そういうことはしなかったけれど。

ベートーヴェン/3大ピアノ・ソナタ集(悲愴、月光、熱情)
1)アラウ(63年)、2)バックハウス(58,59年)
バックハウスは定番だし、アラウは技術的に安定した旧録音の方を上げているのが良いところ。
バックハウスはライブ録音のリリースや再発売がいろいろ出ていて(3大ソナタ集というわけではなく)、ライブ盤(の音質の良い盤)はバックハウスのピアノの音が綺麗なのと音楽の流れが滑らかなので、晩年のステレオ録音よりも聴いていて楽しい。
アラウのベートーヴェンは晩年の新録音が有名。ただし、ほとんど80歳代の録音なので、技術的問題がかなりあって、それが気になりだすと聴きづらい曲が結構出てくる。そのせいでこの頃は旧録音の抜粋盤の方を聴くようになってしまった。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタの録音は激戦区なので、このほかにもケンプ、ギレリス、ゼルキン、ブレンデル、ポリーニ、(それにポミエも好き)etc.、古くはシュナーベル、ナットなど膨大にあるので、選ぶには困らないが、凝りだすと異聴盤のCDが溜まる一方なのが頭の痛いところ。

ショパン/24の練習曲
1)ポリーニ(72年)、2)コルトー(33,34,39年)
コルトーはポエジーに溢れているらしいけれど録音が古いし、メカニックがかなり不安。ヴィルトオーゾを聴き慣れた耳には、旧世代のピアニストのテクニックはかなり聴き劣りしそう。でも、ちょっと聴いてみたい気はする。

リスト/ピアノ・ソナタロ短調
1)アルゲリッチ(71年)、2)ポリーニ(89年)
ロ短調ソナタなら、ツィメルマンが今のところ私のベスト。評価が高い録音なので良いと思うけど。
ポリーニのリストは聴いていなかったかも。89年だと奏法が変わっていく直前くらいだと思うので、私が好きだった頃のポリーニのピアノが聴ける気がする。
あとは、知的なブレンデルや、超絶技巧とロマンティシズムの濃いベルマンとか、リストが得意なピアニストあたりが、それぞれアプローチが違っていて面白そう。
(追記)最近聴いたアラウの70年録音のロ短調ソナタは濃いロマンティシズムと深い情感がある。アラウはやや暗めの音色で、この曲のもつ叙情性や思索性、明暗など相反する要素が良く感じとれて、煌びやかな音色で技巧的に華やかなツィメルマンよりも、音楽的にずっと深みがある(と私には思える)。それにブレンデルのロ短調ソナタ(81年録音)も秀逸。音に透明感があって美しく、落ち着いたテンポで旋律がくっきり浮かびあがって構成感のある知的な演奏。結局、アラウとブレンデルが今は私のベスト盤。

ドビュッシー/映像、前奏曲集
1)ミケランジェリ(71年)、2)ギーゼキング(53年)

ラヴェル/夜のガスパール
1)ポゴレリチ(82年)、2)フランソワ(61年)
この曲は好きなピアニストでしか聴いていないので、ロジェとロルティのラヴェルのピアノ作品全集のみ。ミケランジェリもよくライブで弾いていた曲。

プロコフィエフ/ピアノ・ソナタ第7番
1)グールド(67年)、2)ポリーニ(71年)
現代もののグールドの演奏(ヒンデミット、ベルク、シェーンベルクなど)はどれも好きだけれど、プロコフィエフは未聴でわからない。調べてみたら凄く良さそうなので、とても興味を引かれてしまった。これは聴いてみなければ...。
ポリーニは定番中の定番(私には弾丸の連射のように聞こえる)。グレムザーはメカニックの切れが凄く良い。個人的な好みとしては、DVDのソコロフのパリ・ライブが表情豊かで美しく迫力があってベスト。

ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第5番&第9番
1)パールマン&アシュケナージ(73,75年),2)クレーメル&アルゲリッチ(87年)
アシュケナージのピアノがとても良くて、アルゲリッチと聴き比べれば、そのピアニズムの違いが良くわかる。クレーメル&アルゲリッチ盤は特に有名。従来にない斬新さというか何というか、極めて個性的で面白いといえるとは思えるけれど(私にはせかせかとやたら速くて騒々しく聴こえる曲が結構ある)、アルゲリッチのピアノにはちょっとついていけないので、リファレンスするときに聴くくらい。

ベートーヴェン/チェロ・ソナタ集第3番
1)ロストロポーヴィチ&リヒテル(61-63年)
チェロ・ソナタは初めて聴いた時に、ピアノパートが充実していてとても面白いと思った曲。
室内楽曲は、まず好きなピアニストで選ぶので、古い録音ならフルニエ&ケンプのライブが良いけれど、特に気に入っているのは、ウィスペルウェイ&ラツィックの録音。ウィスペルウェイのチェロの音が澄んでいて軽やかで素晴らしく綺麗だし、ラツィックのきらきらと輝く表情豊かなピアノがとても楽しい。

スカルラッティ/ソナタ集
1)ボゴレリチ(91年)、2)ホロヴィッツ(62,64,68年)
スカルラッティは、ミケランジェリのレパートリーの一つ。ライブ録音に良く入っている。

モーツァルト/ピアノ・ソナタ集
1)ギーゼキング(53年)、2)ヘブラー(86,87年)

シューマン/クライスレリアーナ
1)アファナシエフ(92年)、2)内田光子(94年)
ルプーやキーシンとかいくつかCDは持っていても、シューマンはピアノ協奏曲以外はほとんど聴かないので、この曲もよくわからない。この2人のイメージからすると、神経質そうで肩が懲りそうな感じがする...。

ブラームス/後期ピアノ曲集
1)グールド(60年)、2)ルプー(70、76年)
グールド盤は人気があるし、私が好きなルプーは昔から定番だった。
違った味わいなら、後期の曲集に限って言えば、晩年のケンプ、情感豊かな(ちょっと情緒的かも)グリモーも良いと思うし、変わったタイプなら、アファナシエフあたり。
全集なら、個人的な好みとしてカッチェンがベストで、次がレーゼル。表現が重たくて強弱やルバートのつけ方が好きではないけれど、オピッツの全集も評価が高いらしい。

ドビュッシー/12の練習曲
1)ポリーニ(92年)、2)クロスリー(92年)
この曲自体全然知らないし、ポリーニのドビュッシーはリスナーレビューであまり評判が良くなかった記憶があるけれど...。練習曲とはいえ、ドビュッシーとポリーニという組み合わせは異質に思える。

ベートーヴェン/後期ピアノ・ソナタ曲集
1)ポリーニ(75-77年)、2)ウゴルスキ(第32番のみ)(92年)
ポリーニの超有名盤。叙情感は薄いけれど、構造が堅牢で造形力の強くて、ポリーニの録音のなかではわりと好きな方。
レアものなら、独特のピアニズムのウゴルスキは良い選択だろうけれど、好みが分かれるし、たぶん入手困難。ウゴルスキならブラームスの録音の方がおすすめ。
私は全く好きではないグルダの新録音は人気があって、後期ピアノ・ソナタとしては聴きやすい。分売盤はなかったと思うけれど、全集盤でもピアノ協奏曲全集込みで、価格がめっぽう安かったはず。(これはマーケティングが上手い。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集では一番売れているんじゃないだろうか)

ラヴェル/ピアノ協奏曲集
1)ロジェ(82年、デュトワ指揮)、2)パイク(81年)
ロジェは旧録の方。新録のOehms盤があり、音はそちらの方が綺麗だし、叙情性が強くなっている。
パイク盤は全然知らない。レーベルがオルフェオなのでライブ録音でしょう。
両手の協奏曲ならミケランジェリ盤が名盤。(アルゲリッチも良いらしいけど、聴いたことがない)
左手の協奏曲ならフランソワが名盤と言われている。崩す弾き方をするピアニストは好きではないので、聴くのはカッチェン、フライシャー、ロジェ。

バルトーク/2台のピアノと打楽器のためのソナタ
1)アルゲリッチほか(93年)
イメージ的にアルゲリッチにぴったりの曲。ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第1番やプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番も同様。パワフルでネジが吹き飛ぶような錯綜した曲を弾かせたら、アルゲリッチほど上手い人はいないのではないかと。

ペルト/タブラ・ラサほか
1)クレーメル、キース・ジャレット、他(93年)
このECM盤はペルト作品の初録音で有名で、緊迫感に張り詰めた演奏が素晴らしい。選曲も良いので、ペルトの器楽曲の録音なら一番お薦め。
私はこれを聴いたがために、ペルトのCDコレクターになってしまったので、忘れがたいCD。

ナイマン/ザ・ピアノ・コンチェルト
1)ストット、他(93年)
映画「ピアノ・レッスン」の曲をピアノ協奏曲に編曲したもの。現代音楽にしては美しく聴きやすいタイプの曲。ピアノ協奏曲はNAXOS盤もあり、映画のサントラも別に出ている。

他にピアノが入った曲は、フランク《ヴァイオリンソナタ》、シューベルト《ピアノ五重奏曲”鱒”》、ケージ《プリペアドピアノのためのソナタとインターリュード》。

tag : 伝記・評論

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面白そうな本ですね!
ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、私もやっぱりリヒテルです。
以前はツィマーマンのラフマニノフも聴いてたんですけど、なんかしんどくなってきて、今ではもう全然聴かなくなってしまいました。ピアノ協奏曲1番の方も、とてもいい出来だとは思うのですが…。アシュケナージのもちらっと聴いたことがありますが、最初の和音がアルペジオだった時点で、私としてはアウト。評判は良いようなので、他の部分もきちんと聴いたらいいのかもしれないですけどね。あと自作自演盤は、やっぱり音が悪そうで、気になりつつもまだ聴いてません… コチシュを聴いてみようかな。ハフも要チェックですね。

フィッシャーの平均律はノーチェックでした。あと平均律ではないですが、インヴェンションとシンフォニアのフェルナーも良かったです。派手ではないけど、音が滑らかに流れていくのが聴いていて心地良くて。コロリオフのも大好きなんですけど、時々息詰まりそうになることもあるんですよね。(笑)

それにしてもポリーニのドビュッシーは意外だし… そもそもドビュッシーでミケランジェリの名前が出てくるところが意外です。確か青柳さんは、ミケランジェリはドビュッシーよりラヴェルって書いてらしたのに?? …コルトーが出てくる辺りも、ほんと変化球って感じですね。でも本は面白そう。読んでみたいです。
ユニークな視点の推奨盤です
アリアさん、こんにちは。

この本、結構面白いですよ。
青柳さんの推奨盤が特に個性的ですね。(やや個人的趣味に走っている気もしますが)
他の本でも推奨盤をチェックしておかないと、寝技と変化球でレアものばかり聴く羽目になりそうです。
吉松隆の文章もいつもながら面白くて、カタログ本にしては楽しめました。

ラフマニノフの2番は、(好みは別として)まずリヒテルですよね~。ツィメルマンは音がカラフルで華麗すぎるのと、オケがピアノの背面に下がったままで、協奏曲としてはバランスが悪くて、私も聴いていません。それに、なぜか聴き疲れする音なんです。
リヒテルがお好きなら、コチシュは好みに合わないような気がします。私は一度聴いたら、二度は聴きませんでした。
自作自演盤の方が資料的価値は高いですから、Youtubeにラフマニノフ自演盤の第1楽章の音源があるので、試しに聴いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=x8l37utZxMQ

ハフはとってもお薦めです。テクニックの冴えとロマンティシズムがうまくミックスし、ライブ録音なのにキズがほとんどない(ように聴こえる)録音です。
ただし、冒頭からかなり速いテンポで、力感・スピード感がある爽やかな叙情系なので、リヒテルに慣れていると違和感を感じるかもしれません。

Youtubeでハフのラフ2のリハーサル映像が少しだけ見れます。(ハフの虹色のネクタイ、なんか変ですね~)
http://www.youtube.com/watch?v=HY0WgCz5xPs
この映像でも、おっしゃるとおり、アシュケナージの冒頭和音がアルペジオになってますね。しなしなして、ちょっと気持ち悪いかも...。私もこれでアウトです。

フェルナーのインベンション、聴かれたのですね!私も聴きましたが、コロリオフと違って柔らかい響きと軽快で緩やかな流れが良いですね。
でも、平均律集の方がさらに素晴らしい出来です。HMVと米国のamazonのレビューでは高評価だったので買ったのですが、試聴したときから凄く良かったです。
コロリオフの平均律も買いましたが、よく聴くのはフェルナーの方。好みに合うなら、フェルナーの平均律はとってもお薦めです。

ポリーニのドビュッシー、レビューはかなり不評ですね。どーしてこの曲を録音したのかと、不思議に思ってしまいます。
ミケランジェリの「映像」は昔から名盤として有名ですし、準推薦盤のギーゼキングとの対比で取り上げたのかもしれませんね。
次頁のラヴェルの「夜のガスパール」は、ボゴレリチが推薦盤なので、そちらを優先したのかも。

この本の効用としては、自分なら誰がベストかなと考えてしまうので、持っているCDを頭の中で整理整頓できたところですね。
ハフのラフマニノフ、見てきました!
ほんと、虹色のネクタイが妙ですが~。(笑)
第一楽章の冒頭から、かなり飛ばしてますね。
どうやらすごいテクニックの持ち主のようで。力強さも十分ですね。
ただ、第一楽章の様子を見てると、第二楽章でかなりテンポを
揺らして弾きそうな感じに見えますが、その辺りはどうでしょう?
いずれにせよ、全部通して聴いてみたくなる演奏ですね。
音楽が流れると耳が自動的にそちらに切り替わってしまうので(笑)
今度は話の方もきっちり聞いてみようと思ってます。

ラフマニノフの自作自演は、予想通り音があまり良くないですが
それでもやっぱり自作自演ということで、十分聴きごたえがありました。
案外あっさり弾き切ってるので、ちょっとびっくりです~。
そうでなくても華やかな曲だから、このぐらいシンプルな方が
作者本人としては理想だったのかな?
手が大きい人だったそうだから、難なく弾けちゃうんでしょうね。(いいなあ)

ツィメルマン盤は、ピアノとオケのバランスの悪さもなんですが、
そうなんですよね、なぜか聴き疲れする音! まさにそれです。
そのせいで、ツィメルマンの他のCDにもあまり食指が動きません…
演奏は素晴らしいんでしょうけど。ほんと、なんでなんでしょうねー。

フェルナー、平均律はさらにいいのですね。ぜひ購入してみます。楽しみ♪
この本も読んでみなくっちゃ!
ハフ、良いでしょう! でも、虹色ネクタイ、笑えます~
アリアさん、こんにちは。

ハフ、なかなか良かったでしょう!技巧と表現が上手くミックスしたヴィルトオーゾですから、テクニックは安心。でも、技巧一辺倒に思わせないのが良いところです。
第2楽章は細かなルパートが結構かかっていますね。そのわりにテンポは速く、リヒテルより1分くらい短め。情緒的なベタな表現をする人ではないので、緩徐楽章は起伏がやや緩めかな。さっぱりした叙情感です。

ラフマニノフは、あまりに自作がロマンティックに弾かれすぎるので、逆に感情表現を抑えた弾き方をしたという説もありますね。
ツィメルマンのCDの解説文では、ラフマニノフは楽譜に感情表現に関する書き込みをいろいろ入れていたので、ドライに弾くのが作者の意図ではないかもしれない、とかなんとか、ツィメルマンが書いていたような....。(うろ覚えですが)

ツィメルマンのラフ2は、音がとても多いラフマニノフを色彩感のある煌びやかな響きで(ちょっとエコーがかった感じ)、ツンツンしたタッチも多くて(パワー不足?)、表現がややメロウなので(ちょっとショパンかと錯覚しそう)、その上、オケの前面でピアノの音が大きく広がっているので、聴き疲れるんじゃないかと思います。
ツィメルマンのCDはほとんど持っていますが、ラフマニノフ以外は音的には(私は)全然問題なく聴けてます。ただし、ミケランジェリのような硬質の透明感のある音ではなく、華麗で伸びやかな明るい音がするので、豊饒な感じはしますね。好みによっては、ちょっともたれやすい音かもしれません。
後年の録音になるほど、ソノリティに非常に神経を使ってます。完璧主義者らしく演奏内容がハズレの録音はまずないですね。ず~っと昔はツィメルマンのCDばかり聴いてました。

フェルナーのインベンションがOKなら平均律もきっと気に入るはずだと思いますが、一応試聴して感触を確認してくださいね~。(と書かなくても、試聴されているでしょうけど)。私は試聴しただけで、うっとり。
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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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