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グレゴリー・ソコロフ 『ライブ・イン・パリ ~ シャンゼリゼ劇場リサイタル』
CDラックのなかに眠っていたソコロフのバッハを聴いて以来、ソコロフの録音を集めた始めたけれど、スタジオ・ライブ録音とも多くはないので、すぐに収集完了。
といっても、BOXセットを買えばほとんど揃ってしまう。以前に買った分売盤もあるので、重複したものが数枚。こういう重複CDが何十枚も溜まっているので、そのうち処分しないと...。

ソコロフのディスコグラフィで唯一のDVDは、パリ・シャンゼリゼ劇場で2002年11月4日に行われたリサイタルを収録した『Live in Paris』

Live in ParisLive in Paris
(2009/06/30)
Grigory Sokolov

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ライブ映像のDVDは何枚か持っているけれど、これは全く驚愕するくらいの素晴らしい内容。HMVの紹介文で”衝撃”と書いてあったけれど、これは誇張でもなんでもないと思えるくらい。
ソコロフはスタジオ録音・ライブ録音とも少なく、ほとんど欧州大陸でしかリサイタルをしない。(飛行機嫌いという説もあり)
若いときはロシアのオーケストラと来日したこともあるが、今となっては来日公演も期待できない。
さらに、録音に否定的なソコロフはライブ録音のリリースもほとんど許諾していないので、リサイタルがDVDで聴けるというのは本当に幸運。

Sokolov-Live in Paris(プロモーション用ライブ映像)

演奏している曲は、ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第16番第3楽章、コミタス/ピアノのための6つの舞曲、プロコフィエフ/ピアノ・ソナタ第7番第3楽章。

ピアニストのジャン=マルク・ルイサダが影響を受けたアーティストして、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーとこのソコロフを上げている。彼が言うには、ソコロフは”本当の天才”。
このDVDはルイサダもお薦め。”ベートーヴェンとプロコフィエフのソナタからアンコールのショパンにいたるまで絶品! まるで会場で聴いているような高揚感が味わえます。”
[<ジャン=マルク・ルイサダ へ“5”つの質問>(YAMAHAのホームページ)]

CDよりも音質がはるかに良く、CDを聴いた時でも凄かったソコロフの色彩感豊かな美音と演奏する姿がじっくり視聴できる。
このDVDの良いところは、リサイタル会場ではほとんど見えない指の動きや腕・上半身の使い方がしっかり撮影されていること。特に、指の動きが凄い。素早い上に、上から振り下ろすようなタッチを多用しているのにミスタッチがほとんどなく、ライブとは思えないくらいの演奏の完成度に、また驚き。
この2時間にわたるリサイタルが、(安く手に入れれば)2500円くらいで見ることができるのだから、コストパフォーマンスは抜群。

このライブ映像は、CDで聴いているライブ録音とは違い、会場で聴いているような臨場感があるし、プログラムはバラエティ豊か。ソコロフを最初に聴くなら、(私の好きな曲が多いということもありますが)このDVDはとてもおすすめ。


                               

プログラムは5曲。
 ベートーヴェン:ピアノソナタ第9番、第10番、第15番《田園》
 コミタス:ピアノのための6つの舞曲
 プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番≪戦争ソナタ≫

色彩感の豊かな、暖かみと透明感のある硬質の美音が宝石のように煌いて、音の魅力だけでも惹き込まれてしまう。
ソコロフのピアニズムの特徴は何だろう?と考えてみると、色彩感豊かな美音とピアノが揺れるようなフォルティシモから溶けて消えてしまいそうなピアニッシモまで幅広いダイナミックレンジ、一音一音細部まで設計されたような緻密な表現、自由自在に変わるタッチ、歌う(語る)ように表情豊かな旋律、繊細さとダイナミズムが理想的にバランスされた叙情感とスケール感、というところだろうか。こういうところは聴けばすぐにわかる。若い頃は「美しく清らかな演奏」が特徴だったけれど、思索性とスケール感を備えた後年の演奏でも、やはり変わっていないと思う。さらに磨きがかかったといった方が良いかも。
何より、ありあまる技巧が音楽を生み出すための手段でしかないような表現優位の演奏というのは、こういう演奏のことだろうと思えるほどに、音楽に生気が溢れている。

ベートーヴェンは、あまりリサイタルで演奏されないピアノ・ソナタ第9番・第10番・第15番<田園>
ソコロフは、人気のある有名な曲よりも、地味目な第4番、第16番、第28番などをリサイタルでよく弾いている。昔は後期ソナタ3曲も弾いていたが、これはCD化を許諾していない。

第9番と第10番はソナタ・アルバムに入っているので、ピアノのレッスンでよく弾かれている曲。
子供の頃にレッスンで弾いていたので良く知っているし、第9番は好きな曲なので今でもたまに弾いている。どの楽章も好きだけれど、特に第3楽章は躍動感があって弾くのも楽しい。
ソコロフが弾くと、この第9番と第10番が、まるで中期のピアノ・ソナタのようなスケール感でドラマティックな曲になっているし、第16番<田園>は、研ぎ澄まされた響きが美しく映え、田園に溢れる自然の息吹を感じさせるようなイメージ喚起力と雄大な広がりがあって、全く驚きのベートーヴェン。
ソコロフのベートーヴェンのピアノ・ソナタは4番&28番にロンド2曲とカプリッチョの録音をCDで聴いたけれど、いずれも素晴らしく思えて、ソコロフの弾くベートーヴェンとはいつも相性が良い。

コミタスの《ピアノのための6つの舞曲》は聴いたことがない。多分聴いたことがある人のほうが少ないでしょう。
現代音楽にしては静寂さの漂う叙情的な美しい旋律で、ガラス細工のように繊細な感性が感じられる音楽。音が研ぎ澄まされ、静けさのなかで張り詰めた緊張感が漂っていて、別世界にいるかのよう。

圧巻はプロコフィエフのピアノソナタ第7番≪戦争ソナタ≫
この曲はポリーニの1970年代の録音が特に有名。第3楽章はまるで機関銃から弾丸が連射されているようで殺伐とした雰囲気があって、あまり好きな曲ではなかった。グールドの演奏を聴くと響きも綺麗でヒンデミット風の乾いた叙情感があって、ちょっと印象が変わった曲。

この曲をソコロフが弾くと、こんな美しい叙情感のある曲だったのかと、また驚き。
緩徐部分はもともと和声が美しくて叙情性がある曲だけれど、力強い打楽器的な打鍵でパワフルな両端楽章を、ダイナミズムを失わずに、これだけ表情豊かに美しく聴かせるというのはなかなか難しい。
第3楽章はテンポはかなり落として、丁寧な打鍵でリズムを明確に刻んでいるので、やや粘り気と重みがある。このリズムが無機的ではなくて、生き物のように生き生きと、目まぐるしく変化していくのがとても面白い。
細部まできっちり表情をつけていくので、音色・響きの美しさや旋律の表情がよくわかる。力強い打鍵でも色彩感を失わずに音が煌き、表情豊かな旋律はまるで歌っているよう。
高速だと音の塊のなかに埋もれてしまいがちな音符や旋律がくっきりと浮かび上がってくる。
こんな生き生きとした表情で、響きの美しいプロコフィエフの第7番は初めて聴きました。ソコロフのプロコフィエフは、”美的”という言葉がよく似合う。

ピアノソナタ第7番第3楽章(全曲)


                                  

アンコールも5曲。
 ショパン:マズルカop.63-3、op.68-4
 クープラン:ティク-トク-ショク、修道女モニク
 バッハ/ジロティ編:前奏曲ロ短調

アンコール曲もいずれも素晴らしく、アンコールだけで合計20分くらいは弾いている。
結構無愛想な表情だけれど、サービス精神が旺盛なのか、ステージでピアノを弾くのが本当に好きなのか、いつも5曲くらいは弾いているらしい。

あまり好きではないショパンのマズルカをソコロフのピアノで聴くと、洗練された和声と濃密な叙情感がとても美しくて、意外と良い曲みたいと思い直してしまった。
でも、初期のスクリャービンがブレンドされたようなややネットリ濃厚な情感を感じるので、こういう弾き方がショパンらしいのかはどうかはよくわからない。

クープランは違ったタイプの2曲。
最初は、《ティク-トク-ショク》[ライブ映像]
ピアノならタローの演奏で知られている(かもしれない)曲。タローのようにしなやかで柔らかいタッチではなく、ソコロフはインテンポで一見シャープでメカニカルなタッチ。そこが逆にリズミカルでユーモアもあって、明るい色彩感のある音で旋律と伴奏も歌うように表情豊かで、とても可愛らしく聴こえる。
元々はハープシコード2台で弾く曲なので、これをピアノ1台で弾くとなると、ソコロフが弾いているように、両手のポジションが同じ鍵盤上に重なってくるので、かなり難しい弾き方になるらしい。(私は弾いたことがないのでどれくらい難しいかはわかりませんが)

《修道女モニク》は、バロック風というのか、ゆったりしたテンポでとても爽やかで愛らしい曲。
特に、小鳥がさえずるようなトリルが印象的。ソコロフのトリルは、いつもおしゃべりするように一音一音を明瞭に聴かせていく弾き方なので、この曲に似合っている。

最後は、バッハ/ジロティ編《前奏曲ロ短調》
ソコロフの澄んだ硬質の響きがよく映えて、エンディングに相応しい曲。流麗な旋律と哀感を含んだしっとりとした叙情感が素晴らしく美しくて、自分でも弾きたくなってしまう。(早速、楽譜を探しておかないと)

最初のベートーヴェンから最後のバッハまで、集中力と緊張感が漲り全く隙のない演奏なので、聴いている方も息を詰めるようにじ~と画面に見入っていた。バッハの演奏が終るとぐったり。全く驚きに満ちたリサイタルでした。

tag : ベートーヴェン ソコロフ コミタス プロコフィエフ クープラン ショパン バッハ ジロティ

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(非公開コメント受付中)

すごいですねえ
ソコロフも気になってたんですが、ようやく色々試聴できました。
ティク-トク-ショクは初耳ですが、なんて可愛い曲!
手の激しい動きからすると、本当にすごく難しそうなのに
(ポジションがほんと完全に重なってますねえ)
音だけ聞いてると、まるで小鳥がさえずってるように可愛いですね。

タローのも聴いてみましたよ。こちらはまた全然雰囲気が違うんですね。
小鳥のさえずりというより、賑やかな水の流れみたい。
http://www.youtube.com/watch?v=XMD6xBIXSWo&feature=related
これはプロモーション用なのでしょうか。
なんかお洒落だし楽しい映像です。^^

そしてティク-トク-ショクのソコロフの最後の和音を聴いた途端
バッハも聴いてみたくて仕方なくなっちゃいました。
そして前奏曲ロ短調へ~。
こちらは一転してしっとりと美しい曲ですね。
弾いてみたくなる気持ち、よく分かります。
そしてソコロフの弾いてない右手の小指がぷらぷらと動いてるのに注目…
私もこんな風に小指が動くんで、独立しきれてないのかなあと思ってたんですが
別に構わなかったってことなんですかね。(笑)

…アラウのことで書き込みに来るつもりだったのに
ソコロフにすっかり心を奪われてしまった私です。(笑)
あ、でもアラウも好きですよー。あれから「悲愴」を何度聴いたことか!
3曲どれもいいけど、あの中では「悲愴」が一番好きです。
ベートーベンおじさんにすっかり懐いてすりすりしてます。(笑)
ソコロフ、凄いですよね~
アリアさん、こんにちは。

バッハに限らず、ソコロフの演奏はどれも凄いと思うものばかり。
ソコロフの録音はほとんど聴きましたが、さすが現役で世界最高のピアニストと言う人がいるのも納得できるくらいの凄さ。少なくとも世界で5本の指には確実に入るでしょうね。
バッハならゴルトベルク変奏曲のライブ録音もあります。(音声のみ)
http://www.youtube.com/watch?v=BGYrk0b3Qzk

《ティク-トク-ショク》は、ピアノで弾くには4通りくらい方法があるようで、ソコロフの弾き方は難しい方らしいです。多分タローも同じ。
タローはCDの録音があるので、この映像はSP用でしょうか。フランス人ピアニストらしい洒落っ気がありますね~。

たしかに、小指、動いてますね。折りたたんでいる時もあるから、自由自在に動かせるのじゃないでしょうか。
キーシンの指のポジションもちょっと変わっていますから、お手本どおりじゃなくても、弾くのに支障がなければ良いのかなとは思います。人ぞれぞれクセはありますから。
ただし、最初からは、真似しないほうが良いとは思いますが。

ベートーベンおじさんには、私もすっかりなついてしまいました。アラウのベートーヴェンを聴くと、なぜか心穏やかに過ごせます。
3曲のなかでは、私も「悲愴」が一番好きです。どの楽章も曲想がくっきり出ているのと、変なクセがなくて、丁寧な弾きぶり。あの安定感と堅実さがアラウらしくて、つい同じような弾き方をしてしまいます。

「月光」の第3楽章はかっちりしてますけど、ちょっと真面目すぎて面白みがないかなという気がしないでもないのですが、この曲、あまり好きじゃないので、そう感じるだけかも。

「熱情」はいつもはあまり聴かない曲なのですが、アラウの「熱情」はゆったりとしていますが、緊張感があって良いですね。旋律の歌わせ方にかなり情感がこもっているような感じがとっても好きです。

アラウのベートーヴェンで特に個性的なのは、ワルトシュタインとテンペスト(第3楽章)でしょう。
特にアラウのワルトシュタインが好き、という人は結構います。このスローテンポに慣れてしまうと、快速ワルトシュタインが聴けなくなって困ります。
http://www.youtube.com/watch?v=hh4KxrPAMxY
(80歳記念リサイタルのライブです。指回りは怪しいところがありますが、アラウらしいワルトシュタインです)
ソコロフは、もっと通好みのピアニストかと思ってたので(なんとなく)
私でも「いいなあ、すごいなあ」と思えたのが、なんだか嬉しかったり…(笑)
私の「好き」は、yoshimiさんみたいに論理的に文章にできるものではなくて
もっと感覚的なとこだけなので…
でも気に入るピアニストはかなり重なるんですよね。
だからyoshimiさんが絶賛されてる時は、何はさておき試してみなくちゃ!になります。^^

あ、それで、私の小指も時々折りたたまれてます…
ソコロフほどの人と同じようなクセって、なんだか光栄です…。(笑)

そして、アラウのワルトシュタインの映像も見てきましたよー。
テンポに関しては、私の中のベートーヴェンはケンプが基準となってるので
若干スローとは言っても、全然違和感なかったです。
というより、この曲はあまり猛スピードバージョンのは聴きたくないかも。
(実際聴いてみれば、それはそれでまた良さを感じるんでしょうけど)

で、第一楽章も良かったんですが。第三楽章の美しいことったら!
確かに指回りには怪しいところもありますけど、問題じゃないですね。
すごく素敵でした~。
アラウのワルトシュタインのファンが多いというのも頷けます。
コーダのグリッサンドは、実際に弾いているところを見ると面白いですね。
グリッサンドとオクターブを、ピアノによって使い分けると言ってたのは
横山幸雄だったかな? それもまたすごい話ですよね。(笑)

アラウのベートーヴェン、もっと色々聴いてみたいです。
ボックス、復活してくれないかなあ。
(そしてワルトシュタインも練習してみたくなった私←無謀)
ソコロフとアラウ
アリアさん、こんにちは。

ソコロフは、「音楽は職業ではない。人生そのものだ。」と言ったとか。(amazonのレビューでどなたかが書いてました)
こういう風に断言できる人の音楽というのは、やはり素晴らしいものです。何度聴いても惚れぼれします。
ちょっとミステリアスなイメージはありますが、ソコロフの音楽はとても美しくて、一度聴けば敷居は全然高くないピアニストなのがわかりますね。
私は直観で好きかどうかが決まって、その後にあれこれと理由を考えるので、やっぱり感覚的なものが一番大事です。
好みは人それぞれなんですが、自分の好きなピアニストは、つい他の方にも聴いて欲しいなあ...と思ってしまいます。アリアさんの好みと合っているところが多いのは、嬉しいですね~。

アラウのワルトシュタイン、良いですよね! 音だけでなく、映像も見ていると、アラウのピアノにはやっぱり風格があります。
スローテンポに慣れているなら、猛スピード版はよほど表情をつけた演奏でないとかなり聴きづらいと思います。
グルダ版はこちら。スピーディで人気はあるんですが、私は全くダメなんです。たしかに面白いとは思いますけど、繰り返し聴く気にはなれなくて。
http://www.youtube.com/watch?v=f3nnYGPZlp0

グリッサンドとオクターブを使い分けるのは、グリッサンドができる人なら可能だと思いますが、オクターブで弾くとちょっとテンポが落ちますよね。でも、横山氏なら、テンポはそのままで、弾き切ってしまうかも。

アラウのBOXセットは、たまにオークションに出ていますね。旧盤は廃盤だったので、私はオークションで手に入れました。
アラウ生誕100周年の2013年に再販されるのではないかと、勝手に期待してますが。
32番ソナタなら、youtubeにも映像がありますので、お時間のあるときにどうぞ。(私は特に第2楽章が好きなんですが)
http://www.youtube.com/watch?v=RBgSSK0m5kA&feature=related

ワルトシュタインは、テンポを速くしなければ、アルペジオ、スケール、重音などの単純な音型の組み合わせなので、音を押さえるのがそれほど難しい曲ではないと思います。ショパンのエチュードを練習しているのでしたら、大丈夫(と私は思いますが、ピアノの先生に一度聞いてみてもよいかも)。
ソコロフのペトルーシュカ
こんばんは

素晴らしい記事にいつも感謝しています。
相変わらず,超初心者のcurious george状態が続いています。先日お茶の水で入手したLPのなかにベロフの1980年頃のストラヴィンスキーピアノ曲集があり,ペトルーシュカがいいなあ,と思いました。ベロフの演奏は早い運指のところで荒っぽい感じがあって,やや?だったので,他を探していてyoutubeでソコロフに行きあたりました:
http://www.youtube.com/watch?v=qES9jk-fdAI&feature=related
すっかり気持ちよくなっています。素晴らしいですね。
ご紹介の「響きの美しいプロコフィエフの第7番」は驚きました。ボクはrobustなジャズファンでもあるので,その延長線上でアルヘリッチのライヴなどで楽しんだ曲ですが,まったく別ですね。
ということで,こちらのページのDVDも注文しちゃいました。そろそろslowで,たおやかな蒐集に切り替えないといけないのですが。
ソコロフの良さがお分かりになるとは凄いです
ken様、こんばんは。

ベロフで定評のある録音は、メシアン、ドビュッシー、プロコフィエフです。特に、メシアンは、エマールの録音と双璧といえるくらいに評価が高く、私はドビュッシー(新盤)と並んで、ベロフの録音のなかでは最も好きです。
ドビュッシーはEMIの旧盤も有名ですが、メシアンを弾いているような鋭いタッチなので、好みは分かれます。
プロコフィエフなら、第3番&第4番のコンチェルトが良いですね。
バルトーク、ストラヴィンスキーの曲は好きですが、ベロフの演奏はあまり好みではありませんし、それほど有名ではなかったと思います。

ソコロフは正規録音は全て持ってますが、どれを聴いても素晴らしいもので、まず外れることはないですね。
日本ではそれほど知られていないのが、どう考えても不思議です。
そんなにクラシックを聴いていらっしゃらないのに、ソコロフの良さがおわかりになるとは凄いです。やはりジャズで耳と感性が鍛えられているのですね。

ストラヴィンスキーは新古典主義時代の曲が好きなので、ペトルーシュカはあまりしっかり聴いていなかったのですが、ソコロフはどんな曲でもテクニックよりも音楽を聴かせる人ですね。
ソコロフのプロコフィエフの7番はかなり好きな演奏で、第3楽章の美しさは格別。こういう風に弾ける人はほとんどいないでしょう。
ソコロフの録音で非常に評価が高い(と思う)のは、バッハとショパンです。特に、パルティータとショパンのエチュード&コンチェルトは私の愛聴盤です。
ベロフ
購入したベロフはEMI時代のLP(EMIのLP録音の音が好きで,シフラ,フランソワ,ミケランジェリとか入手しました)で,復帰前.ストラヴィンスキーとバルトークのピアノ曲の2枚.音はいいのですが演奏には若干?でした.
メシアンは聴いてみたかったので,いつか入手してみたいと思います.プロコフィエフも.
EMI時代のミケランジェリ
ken様、こんにちは。

ベロフの若いころの奏法は、曲によっては一般的なイメージと合わない場合があるので、好みが分かれるものが多いと思います。
黒光りする音色と重たく鋭いタッチで弾いたシューマンのクライスレリアーナはなぜか好きですが。

シフラとフランソワは好みの奏法ではないので聴かないのですが、EMI時代のミケランジェリなら、ブラームスのパガニーニ変奏曲、バッハ=ブゾーニのシャコンヌ、それにラヴェルのピアノ協奏曲が名盤です。ラヴェル以外は音質がかなり悪いですが、いずれも素晴らしい演奏です。
ソコロフ
遅ればせながら、ソコロフを興味深く聴いています。
まだ全部買ってないのですが、
少しずつ買おうと思っています。

ソコロフのBOXセット
くま様、こんにちは。

ソコロフのnaive録音を集めたBOXセットが11月に発売されます。
10枚組なので、どの録音も大きくハズレることはないですし、2-3枚買うご予定なら、BOXセットの方がずっとお得です。
個人的にはバッハとベートーヴェンが一番好きな録音です。
Youtubeにも、いろいろライブ録音がありますが、バッハの平均律曲集第1番のプレリュードがちょっと変わった弾き方で面白いです。
このパリ・ライブも素晴らしい演奏ですね。どれか1つ録音を選べといわれたら、このDVDにしたくなります。
飛行機ぎらいか何かで欧州でしか演奏活動をしていないようですが、いつか来日公演をしてほしいピアニストです。
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プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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