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新譜情報:カッチェンの1960年代のライブ録音(ベートーヴェンとバッハ)
いつものように定期的にフォローしているピアニストの新譜をチェックしていたら、カッチェンのとっても珍しいライブ録音が9月14日にリリース予定と、HMVの今日のNEWSで発見。

レーベルはdoremi。日本の楽譜出版社もCDを出すようになったのね..と一瞬思ったけれど、まさかそんなはずはないだろうとよくみると発売国はカナダ。
調べてみると、doremiは東側のライヴ録音に強いカナダのレーベル。
doremiの過去のリリース情報をみると、1940年代~1970年代前半の歴史的録音、ライブ録音が中心。
経営者がチェロ奏者のオーフラ・ハーノイと親戚であり、BMG(現SONY MUSIC)と関係が深く、一時旧・露メロディアのロシア国外発売を受け持ったことがあるBMGを経由しての繋がりか、アメリカ、ロシアや東欧圏、イスラエルの演奏家まで、数々の初発売ライヴ録音やSPのCD初復刻を出しているという。
収録している演奏家は、オイストラフ、ハイフェッツ、I.ヘンデル、モリーニ、リヒテル、ギレリス、セゴビア、マイケル・レビン等々。
アラウが室内楽伴奏をしている珍しいライブ録音もある。(これも手に入れないといけない)
(出典、過去のCDリリース情報はこちら)


HMVの新譜情報によると、1960年代前半の欧州で行った複数の演奏会から4曲を収録したライブ録音で全てモノラル録音。
CD1枚でこれだけ収録されていれば文句ないくらいに、曲目はバラエティ豊かで、どれも好きな曲。それに、ピアノ協奏曲以外は、カッチェンの既存の録音に収録されていない曲なので、その点でも貴重な録音。
ベートーヴェンが3曲。コンサートで良く弾いていた《ピアノ協奏曲第4番》(ヨッフム指揮バイエルン放送交響楽団)、《チェロ・ソナタ第5番》(チェロはカザルス。プラド音楽祭のライブ録音)、それにピアノソロの《創作主題による32の変奏曲》。
ヨッフムとコンチェルトを協演したり、プラド音楽祭でカザルスの伴奏をしていたことがあるというのは、情報としては知っていた。でも、CDがリリースされるとは期待していなかったので、これは思わぬ贈り物。

バッハの《パルティータ第2番》が入っているのがさらに意外で、これは興味深々。
マイラ=へス編曲の《主よ、人の望みの喜びよ》の録音は主旋律と副旋律とのバランスがとても良いのに、ベートーヴェンのディアベリの第24変奏のフゲッタの弾き方は、靄に包まれているようであまり好きではなかったので。
ベートーヴェンが書いたフーガではなく、バッハの曲そのものを弾いているので、それほど気にしなくてよいのかもしれない。どんなバッハを弾いているのでしょう。


Beethoven & BachBeethoven & Bach
(2010/09/14)
カッチェン、ヨッフム&バイエルン放送交響楽団、カザルス

試聴する(米amazon)
amazon、HMVの両方で予約可能。
録音情報はHMVの方が詳しい。http://www.hmv.co.jp/product/detail/3900387

(追記)9月24日現在で、日本のHMV,amazonとも入荷予定が10月10日頃。米amazonでは入荷済み・在庫あり。

                             

ピアノ協奏曲第4番は、DECCAのガンバ/ロンドン響とのスタジオ録音があるし、その他に<プラハの春音楽祭>でのノイマン指揮プラハ響とのライブ映像(第1楽章のみ)がYoutubeに登録されている。
スタジオ録音の第1楽章と第3楽章は速いテンポで(指揮者も若いガンバだし)、いつものカッチェンらしく曲が盛り上がるにつれて加速しているし、ピアノも伴奏も活気がある(ちょっと元気が良すぎる気はするけれど)。
第2楽章は静寂で沈潜していくカッチェンのピアノがとても美しくて。(伴奏は相変わらず賑やかだけど)

数年後にノイマン指揮プラハ響の伴奏で弾いたライブ映像の第1楽章は、相変わらず速めのテンポではあるけれど、スタジオ録音よりもずっと安定して、ピアノも伴奏も落ち着いたトーンなので、こちらの方が良い感じ。
映像でみると、カッチェンのタッチや指回りの良さも良くわかるし(指が回りすぎて困るくらい?)、感情を込めて気持ち良さそうに弾いている姿を見るのも楽しいので、このライブ映像は何度見たか覚えていないくらいによく見ている。

ここ最近、第4番のコンチェルトはアラウのゆったりテンポの録音ばかり聴いていたので、久しぶりに聴いたカッチェンのコンチェルト。もともと速めの演奏が好きなのもあって、速いテンポと軽やかで切れの良いタッチで、爽やかな叙情感がとっても新鮮。
カッチェンとアラウの演奏は全く違うタイプだけれど、いろいろ聴いた第4番の録音のなかでは、アラウの数種類の録音と同じくらいに最も好きなもの。

1968年のプラハの春音楽祭のライブ映像(第1楽章前半)[Youtube]
伴奏はノイマン指揮プラハ交響楽団(この頃のノイマンはかなり細身なので、はじめは誰かわからなかった)


続き(第1楽章後半)[Youtube]

tag : ベートーヴェン バッハ カッチェン

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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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