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エゴロフ ~ バッハ/パルティータ第6番
ベートーヴェンの《皇帝》があまりに良かったので、他の録音も聴いてみたくなってしまったユーリ・エゴロフ。
33歳という若さで亡くなってしまったので、残っている録音は限られているけれど、10年くらいのキャリアにしては、ライブ録音も含めるとリリースされたCDは結構多い。
すぐに入手できたのは、EMIの7枚組のBOXセット。ドビュッシー、シューマン、ショパン、ベートーヴェン、モーツァルト、バッハなど。カーネギーホールのデビューリサイタルのライブ録音(シューマンの幻想曲だけ未収録)も入っている。
Channel Classics(Canal Grande)やPavaneのライブ録音はほとんど廃盤。
中小レーベルだとプレス数・購入者とも少ないので、USED品も少ないし、見つけても廃盤なのでプレミアムがかなり乗っている。こういうCDは集めるのに一苦労。

Youtubeでたまたま見つけたのが、エゴロフがリサイタルで弾いていたバッハの《パルティータ第6番》の<トッカータ>。
パルティータを聴く時は、アンデルジェフスキがメインで、次にペライア。たまにフェルツマンかホルショフスキ、第2番に限ってはソコロフというのが最近のパターン。
この第6番は、特にトッカータでなかなかぴったりとくる録音がないので、どれを聴こうか迷ってしまう。
アンデルジェフスキの<トッカータ>は、速いテンポとシャープで軽やかなタッチ、それに明快な強弱のコントラストと豊かな色彩感で、叙情に溺れないところがわりと好き。(やや軽やかすぎる気がしないでもないけれど)
このトッカータはいろいろ試聴もしたけれど、なぜか感情を込めてしなっと柔らかいタッチで叙情的に弾く人が多い気がする。
いつもはさらっとした弾き方のペライアでもルバートが多く、弱音が情緒的な響きを帯びて、ゆっくりとしたテンポでしっとりした叙情感が漂ってかなりメロウな雰囲気。ノンレガートでクリスピーなバッハと情念的なバッハは敬遠しているので、ペライアの6番は聴かなくなってしまった。

何気なく聴き始めたエゴロフの第6番は、ベートーヴェンの《皇帝》と同じく冒頭から魅きこまれてしまったほどに、好みにぴったり。
ピアニストの個性的を強く感じさせるような弾き方ではなく、余計なことはせずに音に語らせるようなシンプルな表現。これが引き締まった叙情感と凛とした佇まいを醸し出して、この短調の曲にとても似合っている。
明瞭なタッチで音の輪郭がくっきりして、芯のしっかりした張りのある響きがとても綺麗。
レガートなタッチと、いつものように和声の響きがとても美しく、弱音で弾いている部分は、くぐもったような響きと暗い音色で抑制されたトーン。終盤に向けて徐々にクレッシェンドして明瞭なタッチに変わっていく。
細部の繊細な表現にこだわることはせず、大きな流れのなかでディナーミクをつけているので、淡々とした感じはするけれど、清らかな透明感やストイックな雰囲気が漂っている。
もともと短調の曲は和声的に哀感を帯びているせいか、ことさら感情を込めて表現しなくても、シンプルに弾けば、抑制された叙情感がとても美して、エゴロフのバッハはそういう点で聴きたかった演奏にぴったり。
エゴロフは、グールドとリヒテルのバッハがとても好きだったという。ややストイックさを感じさせるところが、リヒテルが弾くバッハに似ている気がするトッカータだった。




《パルティータ第6番》は、1980年にアムステルダム・コンセルトヘボウで行ったリサイタルのライブ録音。この頃、エゴロフは25歳くらい。1976年に当時社会主義国だったソ連から亡命したエゴロフは、アムステルダムで暮らしていた。
他の収録曲はバルトークのピアノ・ソナタ、ショパンのエチュードOp.10。リサイタルではOp.25も弾いていたけれど、技術的問題(収録時間や聴衆ノイズの多さなど)のため未収録。
選曲が充実しているし、何よりトッカータがあまりに良くて第6番全曲を聴きたくなってしまい、このCDはすぐに手に入れました。

Legacy - Youri Egorov - Bach, Bartók, ChopinLegacy - Youri Egorov - Bach, Bartók, Chopin
(1993/08/19)
Youri Egorov

商品詳細を見る(試聴ファイルなし)


《パルティータ第6番》は全編を通じてルバートや装飾音を多用せず、ほぼインテンポで弾いている。
<Allemande>は、<Toccata>とは全く違った柔らかいタッチで、まるで絹のような光沢と肌触りのする音色が綺麗なこと!どこか中空から聴こえてくるような感じで、重なる響きは教会で聴いているような美しさ。
静寂な雰囲気の<Sarabande>は、水気を含んだようなしっとりした叙情感。特に密やかな高音の弱音の響きの静けさが厳かで美しく。
それ以外の曲は、軽快なテンポと力強いタッチで、きりっと引き締まり迷いなく明晰。アンデルジェフスキが全体的に軽やかなタッチで弾いているのとは対照的でやや辛口のパルティータ。
<Corrente>は軽快でリズミカル、柔らかいタッチで弾かれることの多い<Air>もフォルテの鋭いタッチで躍動的。
声部ごとに色彩感の違いを出したり、声部が交錯するところで立体感を出すのは、やっぱりアンデルジェフスキやペライアが上手くて、エゴロフはややモノトーン的な感じはする。
一番素晴らしく思えたのは、やっぱり冒頭の<Toccata>。それに、ゆったりと静寂な<Allemande>と<Sarabande>は、繊細な高音の響きと透き通った叙情感がとても美しく、力強くたたみかけるような勢いとの緊迫感のある<Gigue>も良い感じ。
当分このパルティータを聴くときは、アンデルジェフスキとエゴロフになりそう。

[2011.5.18 追記]

最近、エゴロフのパルティータを繰り返し聴いている。
以前聴いたときよりもはるかに素晴らしく思えてきたから。
一番好きなトッカータはもう何十回聴いたことやら。この曲を聴くと不思議と精神的に落ち着けるせいだろうか。
トッカートの冒頭主題と再提示部は、悲愴感や感傷性にふけることなく、インテンポで切れの良いタッチ。引き締まった叙情感が美しい。
特にフーガが素晴らしく、柔らかい弱音とペダルを使った和声の響きの重なりの美しさは、天上から舞い落ちてきたコラールのよう。
夾雑物のない純粋なものを感じさせるものがあり、何度聴いても本当に惚れ惚れとする美しさ。
曲がもともと素晴らしいのだろうけれど、こんな美しいトッカータを弾くピアニストはそう多くいない。

あまりにトッカータばかり聴いていたので、最後まで通しで聴いたことが意外に少なかったので、このごろは全曲続けて聴くようになった。
バッハの”パルティータの頂点にして、鍵盤組曲芸術の最高峰”となる傑作と言われる第6番。
何度も聴いていると、やはり第5番までのパルティータと違って、ひときわ高いところに飛翔しているように思えてくる。
今までパルティータの中で最も気に入っていたのが第2番。でも、第2番はまだ地上の世界の世界の音楽で、完結した一つの小宇宙のような第6番とは世界が違うように感じる。
このパルティータのライブ録音はエゴロフが25歳の頃のもの。その若さでこんなパルティータが弾けるなんて!と全くの驚き。

エゴロフの《パルティータ第6番》は、全編を通じてルバートや装飾音を多用せず、ほぼインテンポで弾いている。
細部の繊細な表現にこだわることはせず、大きな流れのなかでディナーミクをつけているので、淡々とした感じはするけれど、清らかな透明感やストイックな雰囲気が漂っている。
曲によってタッチを明確に変えており、急速系の明晰さと力強さが強いコントラストになって、曲全体の堅牢な構成感を感じさせる。
色彩感によって声部を立体的に弾き分けることに重点を置くよりも、声部が重なったときの響きを多彩に変化させていくことで、和声的な美しさを明瞭に出した弾き方だと思う。

<Toccata>
冒頭の主題はややメロウになりがちな演奏が多いところ。この旋律を芯のしっかりしたタッチとインテンポで弾いているせいか、凛とした強さを感じさせる。
続くフーガは、声部の錯綜が少なく、調性が頻繁に移行して、和声変化がとても綺麗なフーガ。
エゴロフは、どこかくぐもったような柔らかい響きで(弱音ペダルを使っているのだろうか?)、細かなディナーミクに拘ることなく、淡々としたタッチ。
特に高音部の旋律は、どこか空から舞い降りてくるような輝きがあり、重なりあう和声の響きはまるでコラールのよう。声部によって異なる響きが織り重なっていく美しさは、言葉で言い表せないような美しさ。
ペダルを使っているので伝統的な奏法とは違うのだろうけど、この曲の和声がこんなに綺麗だったのかと再発見させてくれるほどに、ピアノの響きが美しい。

<Allemande>もやや篭もったようなピアノの響きが柔らかく、重なりあう和声の響きがキラキラと煌いている。どこかしら水気を帯びたしっとりした響きで、一人つぶやくようにやや内省的な雰囲気。

一転して速いテンポの<Corrente>と<Air>は、ノーペダルでタッチは力強く、とても躍動的。前2曲との強いコントラストが鮮やか。全く迷いのない強い意志が感じられるような推進力のあるバッハ。

静寂な雰囲気の<Sarabande>は、水気を含んだようなしっとりした叙情感。<Allemande>よりもさらに沈潜した雰囲気で、特に密やかな高音の弱音の響きは厳かで美しく。

<Tempo di Gavotta>は、速いテンポのガヴォット。短調ではあるけれど、曲想自体は明るく伸びやか。

終曲<Gigue>は半音階が多用されているせいか、”眩暈”がするような不安定感と浮遊感。エンディングも半終止的。

tag : バッハ エゴロフ

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エゴロフのエチュード
早速聴いてみましたよ~。
テンポはそれほど超高速という感じではないし
(あくまでもプロのピアニストレベルの話ですが・笑)
ライブだから、ミスタッチも全然ないではないけれど
それでもすごくいいですね~。
詩的なんだけど、それがごく自然な感じで素敵。
仰る通り、ものすごく好みな感じでした。
いいものが聴けて、すごく嬉しいです。本当にありがとうございます。
Op.25の方の録音がないのが残念ですね。

CDは、なんとバッハとバルトークとのカップリングでしたか。
2枚組とかではなく、1枚ですよね? 盛りだくさんですね!

そしてBOXセット、とうとう注文しました。届くのがとても楽しみです。
色々教えて下さって、ありがとうございます。
海外サイトのアカウント&パスワードが全部共通だなんて
全然思ってもいなかったので、びっくりでした。(@_@)
素敵なエチュードですよね
アリア様、こんにちは。

早速聴いていただけたようで、私も嬉しいです~。
エゴロフのエチュード、あまりにも素敵すぎて、一人で楽しむだけでは、とても惜しい気がして...。
音質の良いライブ録音だと、音がとても自然な感じですし、臨場感のような空気も感じられますね。OP.10-2の演奏で拍手が入っているのはライブならでは。
多少ミスタッチは残っていても、ライブ録音というのはかなり好きな方です。
でも、リサイタルでショパンのエチュードを弾くというのは、ピアニストの人にとってはどうなんでしょうね。
私にはかなりリスキーな感じがして、技巧面で圧倒するか、音楽的に聴かせるか、どちらかによほど自信がないと、怖いプログラムのように思えます。

CDは1枚組で67分くらい。Op.25が抜粋でも良いので入っていたらうれしかったんですが、ちょっと古いCDなので、収録時間がギリギリだったかもしれません。

とうとうBOXセットも買ってしまいましたね!
BOXセットは、廃盤が聴けるし、枚数が多くていろいろ楽しめるのが良いですね。
カーネギーで弾いたシューマンの幻想曲がカットされているのが残念ですが、itunestoreでそのライブ録音のアルバムがダウンロードできるのを発見。これも聴きたくなってます。

イギリスからの発送なら、最短で1週間くらい。10日もあれば届くはずです。
米・英・カナダのサイトで購入しましたが、一つのアカウントを使いまわしできるので、とっても便利です。
ただ、カナダサイトで買って閉口したのは、到着するまで少なくとも3週間くらいかかること。どこかで迷子にでもなったのかと思いましたが、2回とも同じだったので、外国の郵便事情はどうもよくわかりません。
リサイタルでショパンのエチュード
yoshimiさん、おはようございます。

リサイタルでショパンのエチュード。
私の場合は考えただけでもガクガクブルブルって感じですが…(笑)
去年Op.10-4を練習してた時に、この曲で発表会どう?と何度か言われたんですが
絶対弾けない自信があったので(あらら)、固辞してしまいましたよー。
…あ、私レベルの話ではないですね。(笑)

ポリーニクラスになると、全曲弾いてもまだまだ余裕らしいですが
(私の先生が以前聴きに行ったことがあるそうです)
抜粋ならまだしも全曲通すとなると、かなりの自信と精神的余裕が必要でしょうね。

ただ、以前青柳いづみこさんが、大学時代に学内コンサートだったか試験だったかで
Op.25を全曲通して弾いたと書いてらしたのを読んだことがあるんですよね。
音大生は学生時代からそういう場で鍛えられるんだなあ、なんて思ったんです。
案外慣れてるとか? 芸大ならではですかね?(笑)
周囲もレベルが高いし、プレッシャーも相当ですよね、きっと。

いずれにせよ、技巧面で圧倒するタイプの人向きのプログラムかも~。
Op.10-1で始まるんですものねえ。相当余裕がないとツラそうです。
(10-1が余裕な人には、逆に弾きやすくなるのかな?)

イギリスのサイトは、到着が早いんですね。楽しみ~。
見てたら、注文から発送までもあっという間でした。
以前アメリカで買った時は、それほどでもなかったような…
カナダは随分時間がかかるんですね。
国民的な気質の問題ですかね? それが郵便事情にも影響?
カナダで注文する時は、心しておきます。情報ありがとうございます♪
idiotic program
アリアさん、こんにちは。

もし発表会でエチュードを1曲弾くように言われたら、私は《革命のエチュード》ならOKかも。(上手く弾けるかどうかは別として)
この曲は弾くのも聴くのも好きなのです。
他の曲なら私も固辞させていただくかと。Op.10-4は絶対無理。標題つきの曲ばかり練習してましたが、苦手なOp.10-1やOp.10-4とかの標題なしの曲を練習した方が効果が高かったかもしれません。
そもそも発表会恐怖症(?)なので、弾く機会は絶対ありませんけど。それに、もし実際に弾くことになれば、もっと無難な曲にしたくなりそうです。

プロでも、エチュードの抜粋版ならともかく、24曲もあれば得意・不得意があるでしょうから、リサイタルで全曲演奏する人は、そんなに多くはないような気がします。
いろんな公開演奏で弾きなれていても、プロのリサイタルとなると、批評家や聴衆に評価されるという恐さがあるように思うのですが。(そんなことは気にしない?)

そういえば、横山氏がショパンイヤー記念のリサイタルのプログラムに、エチュードの全曲演奏を入れていたはず。彼くらいにメカニックが凄ければ、精神的にも余裕をもって弾いていそうですね。

エゴロフのCDのライナーノートを読むと、彼自身このリサイタルのログラムを”idiotic program”と呼んでました。
”バッハとバルトーク、エチュードOp.10だけのプログラムにすることもできたけれど、(Op.25も入れたのは)自分が何かできるのかを見て(聴いて)欲しいかったからなんだ。”だそうです。
原文は ”I wanted to show off:Just look what that Egorov is capable of!”
やっぱり、海の向うでもエチュードの全曲演奏はとてもシビアなプログラムのようです。
それから、演奏時間を比較してみたらペライアとほぼ同じですから、エゴロフのテンポはそれほど遅いわけでもないですね。

米国と英国のamazonは、若干イギリスの方が発送が速いような気はしますが、気になるほどの差ではなかったです。時差があるので、注文時間も影響しているかも。(24時間稼動だと別ですが)
カナダのamazonも発送は普通に速いので、スタンダード便は船便にでも積んでいる(船便ならもっと遅くなりそうですが)、または、日本直行ではなく別地域経由の航空便を使っている?
カナダの郵便局の処理スピードがそんなに遅いとは聞いたことがないので(イタリアは有名ですが)、輸送方法の違いじゃないかと思うんですが。
デザインが!
変わっててびっくりしました。
…クリックし間違えたのかと。(笑)
シックで素敵なデザインですね♪

あ、「革命のエチュード」はいいかもしれないですねー。
私はあまりまだ色んな曲を練習してないですが、これならまだいけるかも!
難しいことは難しいけど、本番で崩れにくい曲のような気がします。

それにしても”idiotic program”とはー。
それでも敢えて、エチュード全曲が弾けるところを
見せびらかしたかったというわけなんですね。
あ、時間的にはペライアとほぼ同じでしたか。じゃあ全然遅くないですね。
確かOp.10-2でそんな印象だったような気がしたんですが
それも改めて比べてみると、そんなに遅いわけじゃないですものね。
(時間的には10秒違うけど、エゴロフは拍手の分があるから)

一概に言えないとは思うんですが、日本の聴衆の方が
エチュード全曲とか、悪く言えばアクロバット的なことを喜ぶような気もします…
演奏者にとってシビアなプログラムだというのはもちろんなんですが
そういう意味でも、海外ではあまり組まれないプログラムなのかも?
なんてことも思ったりしました。
秋らしい雰囲気にしました
アリアさん、こんにちは。

秋めいたきたので、テンプレートを変えたのです。
前のテンプレートが一番気に入っているんですが、冬、クリスマス、お正月、春と、季節やイベントによって、好みのデザインに変える習慣なので、次に変えるのはもっと寒くなってから。
夏は良いデザインがなかったのでいつも一緒でしたけど。
このデザイン、1本だけある木が枯れ木っぽいのでちょっと寂しげですが、色合いの良さと鳥があちこちにいるのが気に入ってます。
でも、よく見るとなんか暗いな~という気もしてきました。また変えるかも。

”idiotic program”と自分で言っているところが、面白いですね。
彼の録音をいろいろ聴いていると、内藤さんがレビューで書いていたように独特の美意識を感じますから、エゴロフは自分の作る音楽には自信を持っていたと思います。
技巧的なこの難曲をどれだけ音楽的に弾けるのか、知って欲しかったんでしょうね。
ペライアとエゴロフの演奏だと、演奏時間は同じくらいでも、感覚的にはペライアの方が速いように感じます。
エゴロフのタッチは少し柔らかみがあって、それほど切れ良く感じられないからだと思うのですが。

そういえば、欧州で暮らした人の体験談によると、ピアニストを誉めるときは、上手いというのではなく、”音楽的”とか”音楽性がある”と言うのだそうです。
ロン・ティボーで優勝した田村響さんを評して、審査員長だったあのチッコリーニが「見事なテクニック、素晴らしい音色、そして何より音楽性が高く、音楽があふれ出てきます」と言っていたのも思い出しました。
コンクールに参加した日本人が、テクニカルには抜群であっても、タイプライターのように弾くと揶揄されることが多かった(今も多い?)のとは対照的ですね。

確かに、日本ではヴィルトオーゾ的にバリバリと弾く人は、かなり一般受けしますね。
実演の全曲演奏がどれくらいあるのかはわかりませんが、ショパンやリストのエチュードを録音する人が増えているような気がします。
特に技巧に多少なりとも自信のある新人さんが録音することが多いのは、レーベル側の意向もあって、話題性があるし、CDも良く売れるからじゃないでしょうか。
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yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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