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湯山昭/お菓子の世界
現代のクラシック音楽の作曲家というと、難解な作品ばかり書いているというわけではなくて、湯山昭の『お菓子の世界』や吉松隆の『プレイアデス舞曲集』は、譜面もメロディもシンプルで、調性も安定したとてもわかりやすくて、なじみやすい曲。

日本のクラシック畑の作曲家が書いた作品のなかで、(文部省唱歌とかを除いて)一番よく弾かれている(だろうと思う)のが湯山昭の『お菓子の世界』。
子供が発表会でよく弾く曲集で、1974年の出版以来通算130刷だそう。バイエル・チェルニー並ではないかとも思えるほどのロングセラー。
曲名にお菓子の名前がついているので、食べられないけどとっても美味しそうで、この曲集は子供のころからとても好き。
曲自体はあまり記憶に残っていなくても、タイトルだけはしっかり記憶に刷り込まれている。

子供には食いつきの良い、というか、とっつきのよい曲名なので、弾いているとお菓子のイメージが浮かんできて、いたく食欲を刺激されるところが、ダイエットの大敵。
弾けばひくほど、サブリミナル効果をもたらしているような....。

1. <序曲> お菓子のベルト・コンベヤー
2. シュー・クリーム
3. バウムクーヘン
4. 柿の種
5. ショートケーキ
6. ホット・ケーキ
7. <間奏曲1.> むしば
8. ウエハース (子守歌)
9. ドロップス
10. チョコ・バー
11. バースデー・ケーキ
12. クッキー
13. <間奏曲2.> どうしてふとるのかしら
14. ヌガー
15. ソフトクリーム
16. ボンボン
17. 鬼あられ
18. マロン・グラッセ
19. <間奏曲3.> くいしんぼう
20. 金平糖
21. プリン
22. ポップ・コーン
23. チューインガム
24. 甘納豆
25. ドーナッツ
26. <終曲> お菓子の行進曲

洋菓子と和菓子では使っている音階が違うし、それぞれのお菓子のイメージにあわせて曲想も当然変わる。
しっとり甘いケーキ系は優しげなレガートが多く、手軽なおやつのドーナツ、ホットケーキ、ポップコーンとかはポップで明るい。マロン・グラッセはちょっと印象主義風。
洋菓子系で特に面白いのは、チョコバーとチューインガム。ジャズ風のリズムと旋律で洒落ているけど、子供にはちょっと大人っぽすぎて、このムードがわかるかな?
チョコバーは、不協和的なやや濁った和声が、ちょっとワルガキっぽくてキケンな感じ。

和菓子系はとっても印象的。柿の種、金平糖、甘納豆、鬼あられ。
洋菓子系は数が多いだけに似たようなタッチの曲がいくつかあるのと比べると、和菓子系の曲は数も少なく、日本の昔ながらの民謡風な旋律とリズムで書かれていて、独特な面白さがある。
テンポやリズムが随分違った曲も多くて、お菓子好きにはいろいろイマジネーションが膨らんでくるというとっても面白い曲集。

湯山昭/ピアノ曲集「お菓子の世界」の解説(ハインの好きなクラシック)


湯山昭 ピアノ曲集 お菓子の世界湯山昭 ピアノ曲集 お菓子の世界
(2010/04/21)
堀江真理子

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(非公開コメント受付中)

NoTitle
yoshimiさん、こんにちは。
「お菓子の世界」は、とても楽しい曲集ですね。
でも私が知ったのは比較的最近なんです。
今の先生の発表会に行った時に聴いたのが最初。
なので、まだ2年ほどなんですよー。
子供の頃に知っていれば、もっと楽しかったのに!(残念)

そして「プレイアデス舞曲集」を知ったのも、つい最近…
というか、yoshimiさんの記事で知ったんですが(^^ゞ
こちらもとても綺麗な曲集ですね。
田部京子さんのCDを試聴してみたらとても素敵でびっくりです。
あ、パスカル・ロジェのもあるんですね。
サティの曲と交互に入ってるというのが面白いですね。
yoshimiさんは当然聴かれてるんですよね。
こちらも気になるけど…
初心者は田部さんの方が良さそうな気がかなり。(笑)

現代音楽と言っても、本当に色々ですね。
吉松隆は聴きやすいです
アリアさん、こんにちは。

「お菓子の世界」は、ほんとに子供が好きそうなタイトルとメロディなので、昔から(数十年前から)ピアノの先生が副教材に良く使ってますね。
大きな発表会では、誰かが必ず弾いているんじゃないかと思います。
でも、このCDの演奏はかなり表情豊かなので、子供向けの曲には全然思えないです。
子供時代に、こういう風に弾けたら良かったんですけどね~。

プレイアデスは曲はどれも綺麗なんですが、似たような曲が多くて、どれがどれだか記憶があまり定かではなくて...。
ロジェのCDは、予告時には買おうかと思ったんですが、結局買わずじまい。
サティは好きではないし(CDはいくつか持ってますが)、どういう演奏かだいたい予想がついてしまうので。

プレイアデスなら、ロジェは抜粋で割高な国内盤ですから、第1集の廉価盤が出ている田部さんのCDの方がおすすめ。クリスタルのような透明感のある音がとても綺麗ですよね。
第2集も出てますが、一時吉松コレクターだった私は買いましたが、よほど好きでなければ第1巻だけでも充分かと。
田部さんは吉松隆のコンチェルトも録音していて、こっちも綺麗な曲です。

吉松隆は今は調性音楽を書いてますが、現代音楽作曲家のなかでは例外的な作風で非主流。
私が一番好きなのは、無調的な響きの初期の作品『朱鷺によせる哀歌』。これは名曲です。
調性が曖昧な曲でも、幻想的だったり現代風のメロディアスな曲はいろいろあって、現代音楽は聴き慣れれば面白いものです。
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プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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