ケンプ ~ ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ第22番 

2011, 04. 20 (Wed) 18:00

ケンプの弾くベートーヴェンは、どれもアーティキュレーションが独特。
時に強いテンペラメントが噴出したりする(ように思える)し、自然な趣きはあまり感じないけれど、解釈の面白さはとても魅力的。

ピアノ・ソナタ第22番のケンプの録音は第2楽章が素晴らしくて、こんなに個性的で面白い演奏ってなかなかないのでは?と思えるくらい。
くっきりと浮かび上がってくる持続音や、線が細く色彩感豊かな繊細な高音、薄い絹が幾重にも重なったようなレガートな響きがとても綺麗。
いつものケンプらしく、急激に変化するディナーミクで起伏が大きく、隠れた音や音型やくっきりと浮かび上がってくる。
作曲家でもあるケンプらしいベートーヴェンの演奏は、楽譜上の音符や音符の間に隠された意味を解読していくように思えてくる。まるで古文書の謎ときのような意外性と発見があるのが刺激的で、ちょっとスリリングかも。

ケンプの全集録音は、モノラルとステレオの2種類。
ステレオ録音版ははるかに音が美しく、絹のような響きがファンタスティック。(短時間の試聴ファイルでもケンプの音の美しさがよくわかる)


Piano Sonatas 1-32Piano Sonatas 1-32
(2008/11/18)
Wilhelm Kempff

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