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ユーリ・エゴロフ ~ スカルラッティ/ソナタ ホ長調 K.380/L.23
ドメニコ・スカルラッティのソナタは全部で555曲。
1曲あたりの演奏時間は短く、数分のものが多いけれど、555曲全部を録音するのは、やはり大変な労力と時間がかかる。
そのため、全集録音はチェンバロでも珍しく(2種類のみ)、ピアノでは皆無。
555曲のソナタ全集の世界初録音をしたのは、スコット・ロス。CDは全部で34枚にわたる。
AIDSで38歳という若さで早世したロスの歴史的偉業として有名。

スカルラッティのソナタのなかでも、特に有名な曲の一つがホ長調K.380/L.23。
リサイタルや抜粋盤のCDでもよく演奏されている。
スカルラッティのソナタは、本来はチェンバロで弾く曲。でも、今はピアノで弾くこともごく普通になっている。

スカルラッティのソナタで定評のあるピアニストといえば、ホロヴィッツ。
ホロヴィッツは聴かないので、ソナタL23はミケランジェリのライブ録音で初めて聴いた。
ミケランジェリらしいクールな響きと表現で、とても端正なスカルラッティ。ミケランジェリのピアニズムにとてもよく似合っている。
それ以来、いろんなピアニストで何度も聴いたけれど、一番好きなのはユーリ・エゴロフのライブ録音。

スカルラッティの演奏様式とはちょっと違うようには思うけれど、ガヴリーロフのフランス組曲のように、柔らかく優しい響きと美しい和声で包み込まれるような感覚。
エゴロフがライブで弾いたバッハのパルティータ第6番の第1楽章も、同じように和声の響きが美しく、透明感と気品が漂っていた。

エゴロフは34歳になる直前に、若くしてAIDSでこの世を去ってしまう。
こんなにピュアな音楽をするから神に愛でられてしまったのだと、誰かが言っていた。

Yuri Egorov : Scarlatti K.380/L.23



Piano LegacyPiano Legacy
(1993/08/18)
Youri Egorov

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tag : スカルラッティ エゴロフ

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エゴロフって…
yoshimiさん

こんにちは。
パルティータ6番では、エゴロフの演奏が気に入っていらっしゃるとのコメントを拝見し、その後過去記事に載せていただいているエゴロフの演奏を聴いていました。

昨日、スカルラッティのソナタを聴いたのですが「!!!」なんと言葉に表したらいいものか…
純度の高い音楽というかピュアな音楽に、ただただ聴き惚れてしまいました。

ユーリ・エゴロフ、こんなにすばらしいピアニストがいたとは…yoshimiさんにまたすばらしい出会いをいただきました。ありがとうございます!
本当にピュアな音楽です
ANNA様、こんにちは。

数年前、ピアニストの内藤晃さんのブログを読んでいて、エゴロフのことを知りました。
エゴロフが若い頃からこれほど”純度の高い””ピュアな音楽”を弾いていたというのは、天性によるものとしか思えないですね。
エゴロフはあまり知られていないピアニストですので、彼の音楽のエッセンスの部分を感じとっていただけたのが、とても嬉しいです。

エゴロフの録音で最も定評があるのはシューマンのようです。
個人的には、ライブ録音のパルティータ第6番(特にトッカータ)がとても素晴らしいと思いました。
他には《皇帝》、シューベルトのピアノ・ソナタ第19番が好きです。

エゴロフは、和声感覚が極めて優れた人のように思います。
特に、ペダルを使った時の和声の響きは、濁りのない響きの重なりがとても美しいです。
《皇帝》の第1楽章の冒頭などは、ピアノソロの豊かで美しい響きに惚れ惚れしてしまいます。
スカルラッティやバッハなどのバロック作品では、エゴロフの濁りのない美しいソノリティとピュアな音楽性がとてもよくわかりますね。
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Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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