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耳鳴りと栄養・サプリメント(2)カフェイン
耳鳴りがする場合は、カフェインを控えるようにというアドバイスを良く見かける。
具体的な根拠は何なのだろう...と思って調べてみても、すぐにはわからない。
カフェインは、耳鳴りに関わらず、過剰摂取は健康上良くないのは知られている。
特にカフェインと耳鳴りの関連性について、何かわかるものはないかと、数値データを調べてみた。

嗜好品とカフェイン
耳鳴りに限定した記述はないが、”カフェイン中毒を引き起こすとされる1回量は500mg”。
100~200mgなら問題なく、300mg以下が良いらしい。
(出典:【嗜好品とカフェイン】

このホームページの記事を読むと、カフェインが入っているのは、コーヒー・紅茶・緑茶・烏龍茶・プーアル茶・コーラ飲料・ソフトドリンク・強壮ドリンク剤・カフェイン配合の医薬品である解熱鎮痛薬・かぜ薬・総合感冒薬・鎮咳去痰薬やテオブロミン系のココアやチョコレートなど。

精神安定・催眠効果のある薬にはカフェインは入っていないはずだが、効かないという人も多いあの「ナリピタン」(「ナリヤマン」だ...なんて言っている人も見かけた)には、なぜかカフェインが入っている。
「カフェイン水和物」が、1日3回9錠として180mg。

飲料時のカフェイン含有量
全日本コーヒー協会のデータ「飲料時のカフェイン含有量」によると、カップ1杯(100ml)に含まれるカフェイン量は以下の通り。

レギュラーコーヒー  約60mg
インスタントコーヒー 約60mg
玉露 約 160mg
煎茶 約 20mg
紅茶 約 30mg
ウーロン茶 約 20mg
コーラ飲料 10~13mg

紅茶は、リーフよりもティーバックの方がカフェインが少ないという説もあるが、根拠は何か調べてみても、元データが不明。
リーフやティーバックの種類と抽出濃度によっても違うので、一概には言えないような気がする。
出典:http://www.towncoffee.com/Caffeine.html

「飲料時のカフェイン含有量」の表は、飲料100ccの含有量。
実際は150~200cc飲むことも多いだろうから、この1.5~2倍のカフェイン量と考えた方が良い。
それに、抽出条件、銘柄などで、カフェイン含有量も変わる。

単純計算すると、紅茶マグカップ2杯(200cc×2杯)なら120mg、煎茶湯のみ4杯(100cc×4杯)なら80mgで、合計200mg。
さらに、コーヒー、ソフトドリンク、栄養ドリンクなどを飲むと、カフェイン摂取量が300mgを超える。

私がいつも飲んでいる麦茶・黒豆茶・ルイボスティ・健康茶(そば茶、杜仲茶、ハブ茶、ハトムギ茶など)などの健康茶系飲料は、カフェインゼロが多い。
どうしても緑茶が飲みたいというのなら、カフェインが比較的少ないのは番茶。
それにしても、玉露のカフェイン量は凄い。そんなに大量に飲む種類のお茶ではない(と思う)けれど、飲みすぎは禁物。

私の1日あたりのカフェイン摂取量を概算すると、紅茶60mg、コーヒー90mg、日本茶類はノンカフェインなのでゼロ。栄養ドリンクや薬の類も飲まないし、緑茶ベースの蓮茶や桂花茶、ココアはほんの時たま飲むだけ。
このごろはコーヒーの代りに、はったい粉&きな粉ドリンクやしょうが湯(夏はひやしあめ)を作って飲んでいるので、これもノンカフェイン。
結局、通常摂取しているカフェインは。せいぜい1日150mg前後、多くても200mgぐらい。
個人的なケースとして考えると、耳鳴りを悪化させているとは全然思えない。(実際、悪化していない)

紅茶のカフェインがどうしても気になるなら、カフェインレスの紅茶も売っている。
多少割高だけれど、これなら心置きなく何杯でも紅茶が飲める。コーヒーも同様。


耳鳴りとカフェイン摂取に関する実験論文
”耳鳴りの緩和のために行うカフェイン制限療法には効果がない”という実験結果の論文が2010年に発表されている。
この論文の解説記事を読むと、カフェインと耳鳴りに絞った実験というのは今までなく、単に通説としてカフェインが耳鳴りによくないと言われてきた。

この実験は、毎日少なくとも150 mgのカフェインを摂取している人が、摂取量を段階的に減らしても(その後、元通りに増やしても)、耳鳴りの強度に影響しなかった。
逆に、カフェイン削減によるマイナス面の兆候が現れたことから、耳鳴りに加えてさらに新たな重荷になりかねない...という結論。
本文全体を読んでいないので、被験者別の結果など詳細は不明。
たとえば、毎日300mg以上のカフェイン摂取の人が被験者に入っているのかとか、確認したい点がいくつか。

<論文抄録>
”Caffeine abstinence: an ineffective and potentially distressing tinnitus therapy.”
(Int J Audiol. 2010 Jan;49(1):24-9.Claire LS, Stothart G, McKenna L, Rogers PJ./Centre for Hearing and Balance Studies, University of Bristol, Bristol, UK.)

<論文の解説記事>
 Study casts doubt on caffeine link to tinnitus[University of Bristol]
 Caffeine and Tinnitus[Arches Tinnitus Formula]


いろいろなデータや論文を見ると、普通のカフェイン摂取量だと耳鳴りには影響しないように、個人的には思える。
それでも気になるのであれば、カフェインゼロの飲料を飲むのが一番。
嗜好品に限らず、カフェイン含有の薬や栄養ドリンクを習慣的に飲む場合は、注意した方が良さそう。


参考までに、コーヒーに関するウェブサイト<百珈苑>に、コーヒー中のカフェインが身体に及ぼす影響に関する論文リストが掲載されてます。

[2012.2.14 追記]
バレンタインにちなんで、チョコレートのカフェイン含有量データを追加しました。

チョコレート(1オンス:28g)のカフェイン含有量
 - ブラック:5~35mg
 - ミルク:1~15mg
 - ホワイト:1~5mg
(出典)眠気対策の切り札・カフェインはいつ摂るのがベスト? [睡眠] All About

明治ミルクチョコレート1枚(58g)のカフェイン量:レギュラーコーヒー1杯の1/5程度(出典:明治製菓Q&A)

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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
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