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米国の耳鳴関連統計データ
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米国の耳鳴り等に関する統計データ
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耳鳴りに関する統計データは、一般的によく見られる症状にしては意外に少ない。
厚生労働省が3年毎に実施している「患者調査」では、傷病別の推計入院・外来患者数のデータが載っている。
統計表の傷病分類は、「耳及び乳様突起の疾患」として、「外耳疾患」、「中耳炎」、「その他の中耳及び乳様突起の疾患」、「内耳疾患」、「その他の耳疾」の5項目。「耳鳴り」に限定したデータはない。
その他の耳疾患関係統計としては、難病指定されているメニエール病の有病率・罹患率突発性難聴の全国年間受療者数推計や、個別の研究論文の限定的なデータがあるくらいで、耳鳴りに関して全国的に実施された大規模な疫学調査がなかなか見当たらない。(詳しく探せばあるのかもしれないけど)

米国の慢性的な耳鳴りの有病率(Prevalence of Chronic Tinnitus)は、”National Health Interview Survey”で調査されている。
米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)には、国立聴覚・伝達障害研究所(National Institute on Deafness and Other Communication Disorders:NIDCD)という専門分野に特化した研究所がある。
”National Health Interview Survey”は、1957年から開始され、個人の面接調査でデータが収集されている。
調査自体は、米国国勢調査局(US Census Bureau)が行っている。

米国の慢性的耳鳴り有病率

Prevalence of Chronic Tinnitus(Graph Version)
有病率_convert_20110710065227

Prevalence of Chronic Tinnitus (Text Version)


難聴等に関する統計データの解説[要約]
-男性の方が女性よりも難聴になりやすい。
-米国内の65歳以上の高齢者のうち、男性では12.3%、女性では14%が耳鳴りを患っている。耳鳴り患者は白人に多く、南部の耳鳴り有病率は北部の2倍。
-米国人の成人の約17%(3600万人)が何らかの難聴を経験している。
-難聴と年齢には強い相関。米国人の成人では、45-64歳の18%、65-74歳の30%、75歳以上の47%が聴力障害をもっている。
-NIDCDの推計では、20-69歳の米国人の約15%(2600万人)が、労働・余暇活動での騒音が原因で、高周波の聴力損失にかかっている。
-補聴器装着により効果が期待できる人のうち、実際に補聴器をつけているのは5人中1人だけである。
-おおよそ約2500万人のアメリカ人が耳鳴りを経験したことがある。
-世界では人工内耳を移植しているのが約188,000人。米国内では概算で大人が41,500人、子供が25,500人。
-米国内では、突発性難聴(sudden deafness)の新規患者は毎年約4,000件。突発性難聴経験者の10人中9人は、方耳だけの聴力損失。また、原因が判明しているのは10~15%。
-米国内では約615,000人がメニエール病と診断され、毎年45,000人が新規罹患者。

その他の耳関係の統計データ


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米国の耳鳴り経験者へのアンケート調査 
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”Arches Tinnitus Formula”という耳鳴り用錠剤を購入している顧客へのアンケート調査。
アンケートは2006年実施。ランダムに抽出した3500人のカスタマーへアンケートし、回答率は10%以上。

調査主体は、Arches Natural Products, Inc.。耳鳴り用ハーブやビタミンを販売している米国企業。1998年設立。主力製品は”Arches Tinnitus Formula”。
アメリカはハーブやビタミンの種類が豊富で、常用する人も多いので、耳鳴り用健康食品専門という特化型事業でも経営が成り立つらしい。


Arches Tinnitus Formulas - Customer Survey (アンケート結果:グラフとコメント)

カスタマーの年齢層
41~50歳が23%、51~60歳が39%、61歳以上が23%。
”Arches Tinnitus Formula”の購入者を対象にしたオンラインアンケートなので、米国政府の統計調査と比べて、耳鳴り経験者の年齢構成が若い方に偏っている。

耳鳴りの原因は?
半数が「原因不明」。残り半数は、「騒音」が最多で19%、次は「その他」の17%。
他に、「薬」、「感染症」、「事故」が各3~5%くらい。「アレルギー」も若干あり。

どちらの耳?
両耳が52%、片耳が29%。頭の中で鳴るのは19%。

耳鳴りはどんな音?
「Ringing」(リーン)40%、「Whistling」(ピー)19%、「その他」17%、「Buzzing」(ブーンやブーブー)14%、「Humming」6%、「Pulsating」(パルス型。拍動性耳鳴り)2%、「chirping」(虫・鳥のようなさえずり)3%。「その他」の回答で“musical tinnitus”が1名。

耳鳴りの一番悪い点は?
「不安とストレス」が3割。「その他」も3割近い。「集中できない」18%、「眠るのが困難」が15%。「気鬱(Depression)」5%、「不機嫌(Moodiness)」4%。

試してみた他の治療法は?
”Arches Tinnitus Formulas”以外に実践した治療法は、「サプリメント」が33%で最多、「薬」が21%。合計で半数以上の人が錠剤服用。
「サウンドジェネレーター」11%、「マスカー」8%と「音響療法」が続くが、「TRT」は3%。
TRT利用者が少ない原因として考えられるのは、治療には多大な時間がかかりしっかりと取り組む必要があること(”serious commitment”が求められること)、医療費が高額であること。(米国は医療費が高いし、音響・音楽療法の大半は、保険ではカバーできない)
「バイオフィードバック」、「催眠療法」が各2%。「その他」が各2割と多い(鍼、ヨガなどがはいっている可能性あり)。

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備考:上記に記載した内容の詳細については、リンク先に掲載されているデータや解説で直接ご確認ください。
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Author:yoshimi
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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