*All archives*



伊福部昭,グスタフ・ホルスト/日本組曲
伊福部昭の《日本組曲》の第2曲は「七夕」。7月7日が七夕だったので、思い出した。
「七夕」は静寂で粛々とした雰囲気で、まるで古いモノクロ映画(かドラマ)の「赤穂浪士」のサントラでも聴いている気分。
《日本組曲》は全4曲で構成。第1曲「盆踊り」、第3曲「演伶(ながし)」、第4曲「佞武多(ねぶた)」。
いずれも日本の土俗的・民族的エネルギーを感じさせるところが、伊福部作品らしい。(Wikipediaの作品解説)

 伊福部昭《日本組曲》の音源(盆踊、七夕)

                         

伊福部昭の《日本組曲》について少し調べていて、たまたま知ったのがグスタフ・ホルストのバレエ音楽《日本組曲》。
ホルスト=「惑星」という連想パターンなので、ホルストと日本の間に接点があるのは全然知らないので、意外な感じがした。
管弦楽曲に詳しい人にとっては、わりと知られた曲なのかもしれないけれど。

Wikipediaの解説によると、日本人舞踏家伊藤道郎が委嘱した曲。第二次大戦前に海外で活動していたというハイカラな人だったらしく、1916年のロンドンで伊藤道郎自身がこの曲の舞踊公演も行ったという。

ホルストの《日本組曲》は、落ち着いた音色と洗練された雰囲気で、遠い異国である日本をイメージした瀟洒なジャパネスクな曲といった趣き。
同じ《日本組曲》というタイトルではあっても、伊福部昭とホルストの作品を聴くと、浮かんでくる情景から心情まで全く違ってくる。

1.Prelude - Song of the Fisherman
「漁師の歌」。日本の伝統的な音階を使っているのだろうけれど、楽器の音色や響きが洗練された西洋風。
日本の民族主義と外国人の抱くエキゾティシズムが混在したような感覚。
(なぜか、ジェリー・ゴールドスミスが作曲した映画「Star Trek: The Motion Picture」のサントラを連想するような和声の響きや旋律がちょっと出てくる。)

2.Ceremonial Dance
「儀式の踊り」は勇壮な行進曲風。これも日本特有の民俗調の旋律。
この曲なら太鼓が入ったらもっと日本風に聴こえそう。

3.Dance of the Marionette
「人形の踊り」。トライアングル(らしい)の音色がきらきら輝いて、フルートなどの管楽器が軽快で、とても可愛らしい感じ。
なぜかエキゾティシズムがすっかり消滅して、普通の西洋音楽風に。

4.Interlude - Song of the Fisherman
間奏曲は、再び「漁師の歌」。弦楽器の息の長い旋律が波のようなイメージ。

5.Dance Under the Cherry Tree
”五木の子守歌”の ねんね~んころり~よ、おころりよ~、というもの哀しいメロディが出てくる。
わりと明るいイメージがする「桜の木下の踊り」というタイトルの曲と、寂寥感漂う”五木の子守歌”のメロディとは、ちょっと違和感が...。”桜”のイメージが英国人とは違うのかも。

6.Finale - Dance of the Wolves
フィナーレは「狼たちの踊り」。一番リズムカルでスピーディな曲。
狼のイメージしているせいか、ちょっとワイルドな感じも。

 ホルスト《日本組曲》の音源

tag : 伊福部昭 ホルスト

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。
Secret
(非公開コメント受付中)

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
タグリスト
マウスホイールでスクロールします

月別アーカイブ

MONTHLY

記事 Title List

全ての記事を表示する

リンク (☆:相互リンク)
FC2カウンター
プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

お知らせ
ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。