安部 司 『食品の裏側 - みんな大好きな食品添加物』 

2011, 09. 05 (Mon) 18:00

食品添加物に関する安全性を問題にした本は、山ほど出ているけれど、今まで一番役立った本は 『食品の裏側 - みんな大好きな食品添加物』。
数年前、初版発行時、本屋さんの店頭で見つけて購入した本。
食品添加物の毒性を警告する巷の本とは違って、食品業界の添加物にまつわる実話が面白くてリアリティがあり、小難しい内容ではないので、添加物の摂取を減らさないといけないと実感。

著者は、食品添加物メーカーの営業最前線にいた元セールスマン。
食品添加物をメーカーが使いたがる理由や、実際に使いはじめると止められなくなる様子が、体験談に基づいて書かれている。これがほんとにリアルで、説得力充分。
科学的理屈がたくさん並んでいる研究者やジャーナリストの本を読むと、過剰に警告しすぎているような気になるけれど、実際に大学で化学を専攻し食品添加物を売っていた立場の人が書いた本を読むと、添加物は減らさないといけないなあ...と思ってしまう。
食品添加物がいくら入っていても気にしない人には、読むだけ時間の無駄だろうけれど、食生活を根本的に見直したい人なら、一度の価値は充分あり。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物食品の裏側―みんな大好きな食品添加物
(2005/10)
安部 司

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この本を読んだおかげで、成分表示は必ずチェックする習慣がついたし、安いものはそれなりに理由があるのだということがよくわかった。
おかげで、加工食品の類はほとんど買わなくなって、パン・料理・お菓子・ドレッシング類はほとんど手作りする習慣がついたし、実際手作りすると、思ったほど手間のかからないことが多い。
わりと高価なパンやお菓子、加工食品でも、いろんな添加物が入っていることが多く、値段が高いからといって、品質が良い(=無添加食品と言う意味で)とは限らない。

この本を読んでから、買っていた商品のメーカーや種類を変えたものがかなり多い。(と言うことは、今までいかに成分には無頓着だったかということの裏返しなのだけれど)
買う商品を買えたのは、しょうゆ、塩、味噌、粉末だし、クリーミングパウダー、カレールー、豆乳など。
市販品を買うのをやめて手作りするようになったのは、パン、お菓子(和菓子、洋菓子、スナック菓子など全て)、ドレッシング類、漬物類。
ごまだれは、自分で練りゴマを買ってきて、その都度調合すれば簡単に作れる。
粉末コーヒー・紅茶・ココア・チャイや、缶・紙パック製品は、添加物がかなり入っているので、コーヒーや紅茶の茶葉を買ってきて、その都度飲む分だけ、作るようになった。
麺類はほとんど乾麺使用。うどんはホームベーカリーで手づくり。輸入もののライスヌードルやビーフンはとても重宝。
ジャム、ペースト類も無添加製品を買うか、手作りに変更。
インスタント食品は買わず、加工食品もほとんど買うことがなくなった。
肉類はずっと以前から食べないようになったので、影響なし。
基本的に、普段台所で使っている調味料以外のものが入っているものは買わないようになった。
基本的に使うのは、昔から使われている、しょうゆ、本みりん、砂糖、塩、酢、味噌。その調味料にも添加物が入っていることがよくある。
他に、オイスターソース、ケチャップ、たまにマヨネーズ、アジア料理のペースト(タイカレー、ナシゴレン、ミーゴレンなど)、コチュジャン、テンメンジャンなど。タイカレー以外は添加物が入っていることが多いので、頻繁に使わないに越したことはない。

本書で記載されていたため、注意するようになったのは、「たんぱく加水分解物」。
成分表示をチェックする習慣がついてから、かなりの食品に含まれていることに気がついた。
生協のホームページの解説がわかりやすい。
食品添加物として分類されていないが、「たんぱく」を含んだ原料や大豆たんぱく、小麦たんぱくなどを加水分解してアミノ酸を生成する。加水分解するときに塩酸を使う場合、不純物が発生し、この量が問題になるという。
含有量は成分表示を見てもわからないので、「たんぱく加水分解物」が含有されている加工食品を買わないに越したことはない。

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