*All archives*



メラトニン&ロゼレム関連情報
------------------------------------------------------------------------------------
メラトニン
------------------------------------------------------------------------------------
「メラトニン」は人間の体内の松果体で分泌されるホルモン。

メラトニンは、アミノ酸のトリプトファンからセロトニンを経由して合成される。メラトニンの合成は昼間(明期)に抑制され、夜間(暗期)は促進されるというように明暗サイクルと関連している。このことからメラトニンは、睡眠・覚醒周期などの生体の日内リズムや内分泌系を制御する働きをもつと考えられている。(「健康食品」の安全性・有効性情報:素材情報データベース(国立健康・栄養研究所)より引用]

メラトニンが注目されたのは、1995年に米国で刊行された『奇跡のホルモン・メラトニン』『驚異のメラトニン』という本がきっかけ。
催眠作用以外にも、ガンを防ぎ、抗がん剤の副作用を緩和したり、免疫系を強化して病気に対する抵抗力を高める...などと書かれていたために、一時期、米国では「不老長寿の秘薬」などと言われて、メラトニンがブームになったという。

現在、日本と欧州諸国では、メラトニンは「医薬品」に相当するものとして規制されているが、米国では「栄養補助食品」として扱われている。
日本では、メラトニンを輸入又は製造することは薬事法により禁じられている。メラトニンを入手したい場合は、サプリメントを個人輸入という形で購入することになる。

メラトニンの効能・服用方法
<New York Naturals> "メラトニンFAQ"
通販会社ニューヨーク・ナチュラルズのホームページ情報


メラトニンの危険性、安全性
「健康食品」の安全性・有効性情報:素材情報データベース(国立健康・栄養研究所)

危険性、安全性に関して、既存文献での報告事例が多数記載されている。
「抗凝血薬、糖尿病治療薬、ベンゾジアゼピン類、中枢神経抑制薬、免疫抑制薬など併用に注意を要する医薬品は多く知られている。」
「妊娠中の摂取は危険性が示唆されている。また小児の使用は注意を要する。」
「てんかん患者、ならびに抗凝血薬ワルファリンカリウムの服用者の摂取は危険である。」など


メラトニン中毒
北九州総合病院救命救急センターでの症例と考察。
ヨーロッパでは、メラトニンはニューロホルモンと考えられ、OTCとしては販売されていない。
考察では、「メラトニン中毒は,この症例からは,安全域も広く,代謝,排泄も早いことが示唆された」。
※OTC医薬品(一般用医薬品):薬局・ドラッグストアなどで販売されている医薬品


Melatonin helps your sleep(Ringinginears.net)
耳鳴り患者(米国人男性)さんのホームページ<Ringinginears.net - Tinnitus Treatments, Tinnitus Advice and Help>に、メラトニン情報が載っている。
彼は、14年間の耳鳴を経験した後、6ヶ月間以上メラトニンを服用した結果、耳鳴り&睡眠改善に効果があったという。
(以下は要約)

作用
メラトニンは、脳の中央に位置する松果腺によって分泌されたホルモン。夜の暗闇の始まりで刺激されるホルモンで、人間の精神的サイクルや体内時計にとって非常に重要な要素。
メラトニンは睡眠や覚醒サイクルを規則化するために体内で生成されるが、加齢によって生成量が減少する。
ある研究では、睡眠パターンが不規則な耳鳴り持ちの人に役立ち、危険性や副作用もないことが示されている。同時に、メラトニンは免疫システムを強化し体内のフリーラジカルを再生産する。

使用法
メラトニンは、天然のナイトキャップに似たようなもの。耳鳴り患者は、規則的に使用することで効果がある。
適切な使用量は医師の処方に従うべきであり、個人差がある。
通常、耳鳴り患者は、毎晩就寝前に少量を服用することから始めて、必要に応じて増量する。
就寝する1時間~30分前に服用することを推奨。
長時間乗り物で移動する旅行中は、乗る前に服用する。
メラトニンの効力を高めて、体内時計やリズムを整えるためには、メラトニンを決まった時間に規則的に服用することが大事。

副作用、安全性
副作用は、各種研究によれば、悪夢、頭痛、記憶力の混乱、軽い気鬱、性行動の減小などがある。(経験的に言えば、そういう副作用はなかった)。
服用してはいけない人:妊婦や乳幼児を育児中の人、ひどいアレルギー症、ガン患者(leukemia or lymphom)、健康な児童、など。
メラトニンは、安全性が高く、毒性のある物質が極めて少ない薬の一つ。規制当局へのクレームも非常に少ない。
クレームの大半は、ある種の人々にとって、動きや反応が鈍くなるということに関連している。

(以上、要約終わり)


メラトニン分泌自己増加法 [メラトニンの総合情報サイト]
メラトニンは本来は体内で生成されるホルモン。サプリメントの助けを借りることなく、生成量を増やす方法がいくつか載っている。

1)メラトニンの量は光の量と関係する。
部屋の照明を調整する。就寝前の数時間は、部屋の照明を少し暗くし、テレビやパソコンも控える。
カーテンを閉めて部屋を暗くする。(※遮光カーテンを使うのも良さそう)

2)メラトニンは、必須アミノ酸のトリプトファンから生成される。
トリプトファンは、腸で消化されて脳内に入ると、セロトニンに変わり、最終的にはメラトニンに分解される。
トリプトファンを多く含む食品、赤身の魚(サンマ、マグロなど)や肉、大豆製品、乳製品、くるみ、ゴマ、ふ、落花生、バナナなど。

また、トリプトファンがビタミンB6と合成されて、有効なセロトニンが生成されるため、ビタミンB6が豊富な「バナナ&牛乳」という組み合わせが良いらしい。(美と健康のコラム「夏の寝苦しい夜にはトリプトファンいっぱいのバナナ牛乳を」


メラトニンに関する書籍

『驚異のメラトニン』は、メラトニンブームのきっかけとなった書籍の一つ。
驚異のメラトニン驚異のメラトニン
(1996/03)
ウォルター ピエルパオリ、キャロル コールマン 他

商品詳細を見る


『睡眠ホルモン 脳内メラトニン・トレーニング―よく眠れない人のための本』は、メラトニンの効用のうち、睡眠に特化して書かれたハウツーもの。
目次を読むと、メラトニンの効用以外にも、質の良い睡眠をとるためのいろいろなポイントが記載されている。

睡眠ホルモン 脳内メラトニン・トレーニング―よく眠れない人のための本睡眠ホルモン 脳内メラトニン・トレーニング―よく眠れない人のための本
(2008/01)
有田 秀穂

商品詳細を見る



------------------------------------------------------------------------------------
関連情報:ロゼレム
------------------------------------------------------------------------------------
日本では、メラトニン受容体を刺激して睡眠障害を治療する新薬「ラメルテオン(商品名:ロゼレム錠8mg)」が、2010年4月に医薬品として承認されている。
日本に先立って、米国では2005年に承認されている。

【新薬】ラメルテオン ロゼレム:メラトニン受容体を刺激する日本発の催眠剤[日経メディカル・オンライン]

自然な眠りを求めて-ロゼレムの研究開発[創造性の育成塾夏合宿2009](ストリーミング動画)
武田薬品工業㈱医薬研究本部副本部長が、中学生向けセミナーでロゼレム開発経緯をレクチャー。
ストリーミング動画で、実際の授業を視聴でき、内容・資料ともわかりやすい。
睡眠の仕組み、睡眠薬の歴史など、睡眠薬の開発に関連する話もいろいろ入っている。
参考資料(1):セミナー資料[PDF]
参考資料(2):ロゼレム(=ラメルテオン)プレゼン用資料(専門家向け)[PDF] 
※メラトニンとの比較表あり:①受容体への親和性 ②作用の持続 ③睡眠潜時に対する効果 ④総睡眠時間

メラトニン受容体アゴニスト「ロゼレム」の話 [医療のトピック](六号通り診療所所長のブログ)
ロゼレムの薬効、利点、副作用、使い方のポイントなどが、本文、コメント欄に書かれている。
この記事の解説によると、薬効は睡眠潜時の短縮(約10分短縮)と睡眠時間の増加(約20分程度)、薬がないと長時間眠れない人向けではない、睡眠剤特有の副作用が極めて少ない、抗うつ剤ルボックス(デプロメール)との併用は禁忌、基本的には睡眠リズム障碍の治療薬のため決まった時間に飲むこと、など。

------------------------------------------------------------------------------------
注意事項
------------------------------------------------------------------------------------
この記事は、本文中の記載されている医薬品・健康食品・食品の服用を推奨・奨励する目的のものではありません。
また、本文中に記載している引用情報、および、リンク先の記載情報に関して、その信頼性を保証するものではありません。
英文の情報については、厳密な訳文ではない要約文のため、正確な内容については原文で確認してください。

------------------------------------------------------------------------------------



カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
タグリスト
マウスホイールでスクロールします

月別アーカイブ

MONTHLY

記事 Title List

全ての記事を表示する

リンク (☆:相互リンク)
FC2カウンター
プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

お知らせ
ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。