クリスマスに聴きたいバッハ (その2) 

2011, 12. 21 (Wed) 18:00

み神に 謝しまつらん
カンタータ第29番"Wir danken dir, Gott, wir danken dir."より《シンフォニア》。
ピアノ編曲版でも、オーケストラのような重層感と明るい輝きで華やか。クリスマスの幕開けに相応しい曲。

Wilhelm Kempff plays J.S. Bach's Prelude from Cantata, BWV 29




目覚めよ、とわれらに呼ばわる物見らの声
カンタータ140番BWV140の第4曲コラール「Wachet auf, ruft uns die Stimme」。
バッハはこの曲をオルガン用に編曲している。
この演奏はブゾーニによるピアノ編曲版。ブゾーニのコラール前奏曲集の中で最も好きな曲。
明るく暖かみのある音色と爽やかな曲想が、クリスマスの晴れやかな朝にぴったり。

Paul Jacobs: Wachet auf, ruft uns die Stimme (Bach / Busoni)




われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ
コラール前奏曲「Ich ruf' zu dir, Herr Jesu Christ」BWV639のピアノ編曲版。
ブゾーニとケンプの編曲版が有名で、これはケンプ自身の演奏。
速めのテンポと力強いタッチで、格調高く、決然とした強い意志が伝わってくるよう。

Wilhelm Kempff: Ich ruf' zu dir, Herr Jesu Christ, BWV 639 (arr., Kempff)




いざ来たれ、異教徒の救い主よ
《Nun komm, der Heiden Heiland》BWV61。待降節第1週の礼拝のために作曲した教会カンタータの第1曲。
神の生誕の時を讃えた厳粛で神々しい曲。
ジェイコブスの演奏は、テンポがかなり揺れて起伏も激しくてかなりロマンティック。
強い祈りの気持ちと切々とした哀感が強く伝わってくる。

Paul Jacobs: Nun komm' der Heiden Heiland (Bach / Busoni)



前奏曲とフーガ BWV 532(ブゾーニ編曲)
明るく清明な雰囲気と心が浮きたつような楽しさと躍動感が、クリスマスにぴったり。
冒頭のファンファーレに続いて、前奏曲は清明で賛美歌のような喜びに溢れた美しい旋律。
フーガへ移行する部分は、テンポが落ちて静かに眠りにつくように。
フーガの冒頭は、子供のピアノの練習曲のようなシンプルな旋律。やがて音の密度が増して、音色も響きも多彩になり、弾むような躍動感とシンフォニックな響きは教会建築のように荘重。

Bach: Prelude & Fugue in D, BWV 532 for Piano (Cziffra György)




<参考サイト>
 Bach with Piano 
現代ピアノによるバッハ演奏に関する情報なら、このサイトの充実度は抜群。
記事中の録音・楽譜紹介、特にバッハ作品曲目・編曲データベースが素晴らしい。

タグ:バッハ ブゾーニ ケンプ ジェイコブス

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。

2 Comments

-  

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2011/12/23 (Fri) 09:28 | REPLY |   

yoshimi  

お返事です

ははは、「み神に 謝しつまらん」...たしかに見間違いますよね~。
神様に捧げるコラールなので、笑っちゃ不謹慎なんですけど、笑えました(^^)
どうもお疲れのご様子なので、クリスマスくらい、ゆっくり休養してくださいね。

2011/12/23 (Fri) 15:29 | EDIT | REPLY |   

Leave a comment