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アラウ ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番(アムネスティ・コンサートのライブ映像)
年末はあれこれと忙しくて音楽を聴く暇もなく、ようやくゆっくり聴く余裕ができたのが元旦の深夜。
気分的にはまだ大晦日なのに、日付は元旦。大晦日&元旦のどちらの日でも聴きたくなる曲というと、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。
「皇帝」ではなく、女王様のような気品と美しさがあるので、こういう節目の時に聴くには相応しいと思うので。

誰のピアノで聴くかというのがちょっと悩ましいところ。
といっても、この曲ならここぞという時には、アラウかカッチェンのどちらか。
今はスローなテンポでゆっくり聴きたい気分なので、アラウのベートーヴェンで。
アラウの第4番の録音は、ライブ録音・映像も含めて6種類。さらにチリの演奏会のライブ映像もある。探せば他にもまだあるかも。
共演した指揮者を演奏年代順にあげていくと、クレンペラー(ライブ)、ガリエラ、ハイティンク、バーンスタイン(ライブ)、ディヴィス、ムーティ(ライブ)。
私がよく聴くのは、バーンスタイン、ガリエラ、ディヴィスが指揮している盤。

Youtubeを探してみると、バーンスタインと共演したアムネスティコンサートのライブ映像が登録されている。
ライブ録音はLPとCDでリリースされているけれど、ライブ映像が残っているのは知らなかったので、びっくり。
この頃のバーンスタインは、おひげを生やしている。いつもとイメージが違っていて面白いし、こっちの方が好き。
アラウとバーンスタインの共演はとても珍しい。
実はふたりは、アラウにピアノを師事していたバーンスタイン夫人を通じた長年の友人。(以前の記事でそのあたりのことについてもちょっと書いています。)

1976年のコンサートなので、アラウが73歳頃の演奏。
時々ミスタッチがあるけれど、ゆったりとしたテンポでも、後年のPhilips盤のような技巧的な衰えは感じない。
アラウの第4番を聴いていると、どこかしら哀しそうな翳りのある微笑みを湛えた聖母の顔が思い浮かんでくる。
深い慈愛のもつ優しさと穏やかな静けさが漂っているかのような、しっとりした叙情感と品の良さは晩年のアラウならでは。


"The Amnesty International Concert"
Arrau Bernstein Beethoven Piano Concerto No. 4
Bavarian Broadcast Symphony Orchestra,1976/10/17,ミュンヘンにて




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アラウ&バーンスタイン指揮バイエルン放送響 ~ ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第4番


tag : ベートーヴェン アラウ バーンスタイン

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ありがとう
何がきっかけでこのブログにたどりついて,購読するようになったかおぼえていないのですが,いつも楽しみにしています。来年も楽しみにしています。アメリカより。
どうもありがとうございます
Kazさま、こんにちは。

日本は今、元旦の未明ですが、アメリカはまだ31日の日中ですね。
いつもブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
個人的な記録として感じたことを書いていますので、かなり好みが偏っているとは思いますが、楽しくお読みいただいているようで嬉しいです。

新年早々、最初のコメントを下さいまして、どうもありがとうございました。
今年もよろしくお願いいたします。
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お返事です
Uさま、初めまして。

ご丁寧な新年のご挨拶をいただきまして、どうもありがとうございます。
また、いつも記事の方をご覧いただいているとのこと、とても嬉しいです。

ハイドンの方は、一時集中して聴いていた時に、ガヴリリュクの演奏を見つけました。
現代的なシャープさを持ちつつ自然さがあって良いですね。プロコフィエフの第6番ソナタやバッハ=ブゾーニの彼の演奏もとても好きです。

プロコフィエフの短編集のことは、私も書評で知りましたが、これは未読です。彼は自伝も書いていて、こちらの方は読みました(細かい内容はあまり覚えていませんが)。
貴ブログでご紹介されている「Tales of an grandmother」は、初めて聴きました。
作曲年が近いせいか、(私の好きな)ピアノ協奏曲第2番に似ているものを感じます。

リンクはご自由に張っていただいてかまいませんし、ご紹介いただいてありがとうございました。
Uさまのブログ記事は音楽・本・映画と、興味のあるテーマや話題がいろいろありますので、私もまたお寄りさせていただきます。
では、今後ともよろしくお願いいたします。
明けましておめでとうございます。

昨年中はどうも有難うございました。
ピアノに関する鋭く詳細な記事、コメントをいつも楽しみにしています。
本年も変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします。
新春のご挨拶、ありがとうございます
ハルくん様

新年おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

こちらこそ、ハルくん様のブログはジャンルに関わらず幅広くレビューされていますので、交響曲・室内楽曲だけでなく、ピアノ曲に関してもいろいろ勉強させていただいています。
今年も充実した記事を楽しみにしております。
Yoshimiさん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。

以前のyoutubeのクラシック音楽って、1曲をいくつかのファイルに分断したものばかりだったので、観る気はほとんど起きなかったのですが、最近はこの「ベートーベン:ピアノ協奏曲第4番」のように1曲が1つのファイルになったものが増えましたね。観る(聴く)方にとっては、面倒くさくなくて良いの大歓迎です。
とても珍しいライブ映像でした
matsumoさま、新年おめでとうございます。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。

昔は、Youtubeの投稿動画に時間または容量制限があったのかもしれませんね。
1つのファイルが大体10分くらいで編集されていましたので。
全楽章が1ファイルだと、1つの動画だけ貼り付けば良いので、便利になりました。
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お返事です
Uさま、再度のコメントありがとうございます。

Uさまのブログは、私の知らない情報がいろいろ書かれていますので、大変面白く読ませていただきました。
文章のスタイルやインフォマティブなところが、私の波長によく合うようです。
これからも時々お寄りさせていただきますね。

このジェイコブスのバッハ=ブゾーニは本当に格好いいですね!
ペトリ、デミジェンコの録音も聴きましたが、ジェイコブスが一番颯爽としてました。
ジェイコブスは日本ではほとんど知られていませんが、米国ではLP時代からの根強いファンがいるようです。
そういえば、今年はドビュッシーイヤーですね。
彼のドビュッシー(とシェーンベルク)も好きなので、今年もそれについて記事を書こうかと思っています。

プロコフィエフの短編集はもう一つだったのですね。
私は自伝の方を先に読みましたが、これが期待していた内容とはちょっと違っていたので、短編集には手が出なかったのでした。
貴重な映像ですね
こんにちは

貴重な映像のサイトをご紹介いただき
ありがとうございます。近いうちに時間を作って
ゆっくり見てみたいと思います。
昔、髭のバーンスタインの写真が珍しくてLPを
ジャケ買いしたのですが、動画が残っているとは
思いませんでした。便利な世の中になりましたね。
ほんとに掘り出し物です
こた様、こんにちは。

私もCDは持っていますが、ライブ映像が残っているとは、Youtubeで発見するまで知りませんでした。
アムネスティのコンサートなので、TV放映していたのではないかと思いますが、本当に貴重な映像ですね!

おひげのバーンスタインはちょっと哲学者風?
なかなかダンディですね~。私はおひげのある方が好きです。

アラウもいつにも増して紳士らしいいでたち。
グレーのベストが背広風なので、ちょっと珍しいかもしれません。
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Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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