シュライアー&オルベルツ ~ ベートーヴェン/愛されない者の溜息と愛の返答 

2012, 02. 13 (Mon) 00:00

《愛されない者の溜息と愛の返答》というちょっと珍妙な曲名で、正式な作品番号も付いていないベートーヴェンの歌曲WoO118。
この曲が有名なのは、おそらく《合唱幻想曲》のフィナーレの合唱部分で使われている旋律が出てくるため。
ずっと以前、フィッシャー=ディースカウのベートーヴェン歌曲集を聴いていた時、突然、あの聴き慣れた《合唱幻想曲》の旋律が聞こえてきて、ちょっとびっくり。

第九よりも好きな《合唱幻想曲》の旋律が使われているので、この曲は記憶にしっかり残っている。
ベートーヴェンはそれほど多くの歌曲は残していないけれど(リートだけでCD3枚分くらい)、ロマン派の歌曲集よりも情緒過多でないところが良くて、元々ベートーヴェンの歌曲はかなり好き。

Ludwig van Beethoven - Seufzer eines Ungeliebten und Gegenliebe WoO 118
Peter Schreier, tenor. Walter Olbertz, piano.
《合唱幻想曲》のフィナーレの変奏主題に相当する旋律は、3:24~。






こちらは《合唱幻想曲》の終盤部分。
4:30あたりで、"Allegretto, ma non troppo,quasi Andante con moto"に入って、ピアノのアルペジオとオケが序奏的な伴奏を初めて、やがてソリストたちの四重唱で、次に合唱で、変奏曲の主題を歌うところ。
この主題が、シュライアーの歌っている旋律と同じもの。
何度聴いても、明るく伸びやかで、開放感と喜びに満ちたフィナーレ。この高揚感が何とも言えません。

Hélène Grimaud - Beethoven Choral Fantasy, Part 2 - Proms 08
Helene Grimaud,Sir Roger Norrington,BBC Singers,BBC Symphony Chorus,BBC Symphony Orchestra



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2 Comments

吉田  

シュライアー

こんばんは。
ベートーヴェンの歌曲はあまり知らないのですけど、これは面白い。シュライアーは好きな歌手で、ここでもいい声を聴かせてくれますねえ。

合唱幻想曲は、一時期ポリーニとアバドの演奏(昔、エアチェックした)でよく聴きました。いかにも中期のベートーヴェンといった感じな曲だと思います。
映像だと、グリモーは見栄えがよい。
演奏もパリっとしていてよいですネ。

2012/02/13 (Mon) 23:37 | REPLY |   

yoshimi  

この歌曲、面白いですね~

吉田さま、こんばんは。

男声歌手はあまり聴かないのですが、レーゼルが伴奏しているブラームス歌曲集を聴いて、シュライアーはとってもいい声だなあと好きになりました。このCDは試聴しただけでもとても良かったので、買いました。
オペラは聴かないのですが、シュライアーは、合唱やリートの方に向いている声のような気がします。

シュライアーのベートーヴェン歌曲集は、NAXOSで全曲聴いたのですが、歌自体も歌唱も両方とも良いですね。
手元に置いておきたい録音なので、3枚組のCDを買おうと思ってます。
ポリーニ&アバドの合唱幻想曲はCDを持ってます。(昔、ポリーニのCDのコレクターしていたので)
私も昔はこればかり聴いてました。
今はカッチェンかゼルキンのライブ録音で聴くことが多いですね。この曲はとても好きなので、先日、レーゼル&ケーゲルのCDも買いました。
中でも、晩年のゼルキン&クーベリックの演奏は気合と熱気いっぱいで、高揚感が抜群です。

グリモーは、いつ見てもチャーミングですね~。
彼女のやや情念過多(?)な演奏は、私の好みと違うときが少なからずありますけど、合唱幻想曲はそうところがなくて聴きやすかったです。
Youtubeで探したこの曲の音源の中では、グリモーのライブ録音が一番気に入りました。


2012/02/14 (Tue) 00:06 | EDIT | REPLY |   

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