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ケーゲル&ドレスデンフィル ~ バッハ/G線上のアリア
ヘルベルト・ケーゲルとドレスデンフィルが、1989年10月18日に東京・サントリーホールの来日公演で演奏したアンコール曲は、バッハの《G線上のアリア》。

この来日公演のライブ録音は、ALTUSから国内盤CDでリリースされている。
ベートーヴェンの《運命》とカップリング。アンコール曲とはいえ、この《G線上のアリア》を聴くことができただけでも充分。
この録音を聴いた人のレビューがウェブ上にたくさん載っている。一度聴いたら忘れようがないくらいに強く心に残る演奏だという点は同じ。

ケーゲルとドレスデンフィルが来日した頃は、東側諸国の社会主義体制が動揺している最中であり、来日公演から数ヶ月後にはベルリンの壁がついに崩壊してしまった。ケーゲルは社会主義の信奉者だったという。
ドイツ統一から1ヶ月半後(来日公演から約1年後)にピストル自殺を遂げるケーゲルの運命を考えると、それでなくても尋常ではないこのバッハが、何か象徴的な意味を持っているかのようにも思えてくる。

ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」 ほかベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、J.S.バッハ:G線上のアリア
(2003/03/08)
ヘルベルト・ケーゲル

(試聴ファイルなし)



これはカラヤンとケーゲルの《G線上のアリア》を聴き比べることができるファイル。
カラヤン&ベルリンフィルの演奏を聴いてから、ケーゲル&ドレスデンフィルの《G線上のアリア》を聴くと、ケーゲルたちの演奏がなぜそれほど人を惹きつけるのか、よくわかる。

ケーゲル&ドレスデンフィルの演奏は、06:08~。


去り行くもの・滅びゆくものへのレクイエムであるかのように、消え入りそうに儚く美しいけれど悲痛でもあり、寂寥感と惜別の情のような何かが流れていると感じるのは、昔も今も変わらない。


《過去の記事》
 ケーゲル最後の来日公演から ~J.S.バッハ「G線上のアリア」

《参考情報》
 許光俊 「ケーゲル、悲惨な晩年の真実~写真集について」(HMVサイト)
    『ヘルベルト・ケーゲル伝記』(CD&BOOK)の紹介記事。

tag : バッハ

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ケーゲル&ドレスデン&G線上のアリア
Yoshimiさん、こんにちは!

カラヤン(ベルリンフィル)とケーゲル(ドレスデンフィル)のG線上のアリアの二つの演奏を聴かせて頂きありがとうございました。

特にケーゲルの貴重な演奏は彼の魂の結晶のようにも聴こえ、自己の信念が歴史の審判に耐えられない現実に、”悲痛でいてどこか愛しい”ギリギリの精神発露のようにも感じられました。

壁の崩壊後ベルリンには行ったことがありますがロンドンやパリの陽気さはなく、歴史の重さを街のここかしこに残して、旧東ドイツの建造物が美しいだけに悲痛な疼きのような感覚・・・今なお忘れられません。

ドレスデンは以前NHKで大戦時の連合軍の壊滅的爆撃の様子を映像で見ました。エルベ川のほとりの美しい街ドレスデンは爆撃されないだろうと避難民も逃げ込んでいたという、勝敗の帰趨がもはやはっきりしていた情勢での攻撃だったようです。広島長崎と似たものを感じます。
2005年 、ドレスデン市は、爆撃前の資料等を参考にして聖母教会などのバロック様式の街並みを再現して復興させ、空襲によって破壊された後に残った瓦礫を可能な限り使って、新しい石材と黒く煤けた瓦礫との組み合わせによって再建しています。これもNHK で視ました。

ケーゲルの運命を知って、8年前位に見たドイツ映画「グッバイ レーニン」を思い出しました。題材は重いですがコミカルタッチ?の映画です。日本でも上映されていたようですが、Yoshimiさん、ご覧になられましたか。 
ヒューマンな良い映画です。あらすじのURL書いておきます。
http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD4318/story.html

長々と音楽の話でない話を、失礼しました。

ケーゲルのアリアとドレスデン
すず子様、こんにちは。

ケーゲルの《G線上のアリア》は、知る人ぞ知る...という演奏です。
一度聴いたら忘れることはできないアリアで、尋常なものではないでしょう。
ベートーヴェンの《運命》も独特のものがありますし、やはり当時の彼の精神状態が、来日公演の演奏に現れているように思えてきます。

グッバイ・レーニンは、面白いそうな映画ですね。ドイツで大ヒットしたのがよくわかります。
音楽も良いそうなので、DVD探して見てみます。

ドレスデンというと、私もすぐに第2次大戦中の無差別爆撃を思い出します。
学生時代に読んだカート・ヴォネガットの小説『スローターハウス5』の舞台になっていたことで、爆撃のことを知りました。
この小説は映画化されましたが(リメイク版もあるようです)、最初の映画は、グールドが演奏しているバッハの音楽が使われていることでも有名です。
ふたりのヘルベルト
こんにちは。
ケーゲルの「G線」はスゴい演奏ですね。心に刺さるような鋭さがあります。アンケールでこれをやられたら、いろんな意味でたまりませんネ。
カラヤンは引き合いに出された感じですけど、これはこれで立派だと思います。
いつも面白いYOUTUBEのご紹介ありがとうございます。
忘れがたいアリアです
吉田様、こんばんは。

言われて見れば、二人とも”ヘルベルト”ですね!
ケーゲルはほとんど聴いたことがない指揮者ですが、このライブ録音は、HMVのレビューでかなり評判が良くて、買ったものです。
「田園」&「エグモント序曲」のライブ録音も凄いというので、持ってます。(まだ聴いてませんけど)

アンコール曲といっても、「運命」より強烈に印象に残りますね。
ほんとにアンコールのアリアで、こんなに"壮絶"というか、凄い演奏されてしまうと、何と言ってよいやら...。
ケーゲルの後のエピソードを知らなくても、一度このアリアを聴いてしまうと、忘れがたいものがあります。
カラヤンの演奏は、それだけ聴けば美しいなあ~と思うのでしょうが、尋常でないケーゲルの演奏と比較されると、さすがに分が悪いですね。
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クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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