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耳鳴り治療薬情報(3)シクロベンザプリン
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シクロベンザプリン
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Department of Otolaryngoly and Head and Neck Surgery, University of Iowa(アイオワ大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学部)
 「Reduction of Tinnitus Severity by the Centrally Acting Muscle Relaxant Cyclobenzaprine: An Open-Label Pilot Study.」(Audiol Neurootol. 2012 Jan 31;17(3):179-188.)
情報元:耳鼻科医師のブログ「めまい診療」:<耳鳴り治療薬の論文>(2月17日付記事)

-オープン試験のパイロットスタディ。耳鳴り患者の中枢神経システムで筋弛緩を起した場合の影響を確認する。
-シクロベンザプリンを高容量(30mg)と低容量(10mg)、オルフェナドリン(100m)、チザニジン(24mg)、エペリゾン(50mg)を1グループにつき最大20人の患者に、12週間にわたって投与。
-高容量のシクロベンザプリンでは、intention-to-treat(ITT)に従って選択した被験者において、起点日~12週後の間でTHIスコアが大きく低減した。他の治療法では効果はなかった。

「シクロベンザプリン」は、日本では未承認の中枢性筋弛緩薬。米国では線維筋痛症や顎関節症に処方される。(出典:Pain Reliefー痛みと鎮痛の基礎知識
メルクマニュアル家庭版の「高齢者の服薬上の注意」の章で、「高齢者でリスクが高くなる主な薬」に上げられており、その他の筋弛緩薬とともに、「ほとんどの筋弛緩薬・抗けいれん薬は抗コリン作用があるため、眠気や脱力の原因となる。また高齢者に耐えられる程度の低用量では効果があるかどうか疑わしい」と記されている。
この情報以外にも、高齢者への使用について注意を喚起している薬情報サイトが多数ある。

論文抄録を読むと、この耳鳴り治療薬としての臨床試験はオープン試験によるパイロットスタディなので、プラセボ対照比較試験は行っていない。評価方法はTinnitus Handicap Inventory(THI)、Clinical Global Impression scoresによる。
結論は、「プラセボ対照二重盲検比較試験により薬の有効性が検証されなければならないが、オープン試験は耳鳴り治療用として有望な新薬を提示した」。

※全文を入手していないので、被験者の年齢や副作用に関する情報は未確認。

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備 考
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日本語訳は厳密な精度を期したものではありません。
正確な内容は英文原文をお読みください。
また、薬剤の適応・用法・副作用等の詳細については、専門家にご確認ください。

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