*All archives*



シュライアー&レーゼル ~ ブラームス歌曲集
試聴した時のレーゼルのピアノ伴奏があまりに良かったので、レーゼルの演奏を聴きたいがために買ったシュライアーのブラームス歌曲集。
CDで聴いてみると、シュライアーのテノールの歌声が耳にとっても心地良い。ついでにベートーヴェンの歌曲集までNMLで全曲聴いてしまい、CDをそのうち買わないといけない。

この歌曲集は、1975年のドレスデン・ルカ教会での録音。柔らかで伸びやかに響く教会特有の残響がとても綺麗。
当時30歳とずいぶん若かったレーゼルは、ちょうどブラームスのピアノ作品全集を録音したばかり。
透明感のある響きと精密なタッチですっきりとした叙情表現は、明るい色調の歌が多いシュライアーの歌声によく似合っている。

ブラームス歌曲集ブラームス歌曲集
(2011/07/20)
ペーター・シュライアー(T)、ペーター・レーゼル(p) 他

試聴する(HMV)


ブラームスの歌曲一覧[詩と音楽~梅丘歌曲会館]
ブラームス歌曲のドイツ語歌詞と日本語訳詩、さらに簡単な解説が載っているというとても貴重なサイト。

ブラームスの歌曲は、旋律がシンプルでわかりやすくてメロディアス。
ピアノ伴奏もピアノソロ並に凝ったものもあり、歌手の邪魔することなく、バタバタせずにそつなく弾きこなさないと、ピアノ伴奏の方が目だってしまいそう。
ブックレットによると、ブラームスは「重々しいバスの声で歌うのにふさわし暗い厳粛な歌曲なある一方で、軽快なメロディーで恋を歌ったり、喜びを爆発さえるような歌を作っている」。
シュライアーが歌っているのは、後者のタイプの曲が多く、レーゼルの透明感のあるピアノの響きがよく映えている。
長調の曲は、似たような旋律と曲想の曲がわりと多いので、一度聴いただけでは、とても気に入った曲以外は、どれがどの曲の旋律かはっきりと区別つかないものがいくつか。

1. メロディーのようなものが僕の心に Op.105-1
ゆったりと息の長い旋律は夢見るようにロマンティック。

2. 春の歌 Op.85-5
とても軽快で長く暗い陰鬱な冬が去った喜びが溢れている。
ピアノ伴奏の高音部の連続する2音の響きが、繰り返しエコーするのが耳に残る。

3. すぐ来て下さい Op.97-5
歌曲にしては、説明口調のタイトルだけど、旋律は生真面目な雰囲気。

4. 僕たちは歩いて行った Op.96-2
冒頭のピアノソロの伴奏の透明感のある柔らかい響きがとても夢想的で綺麗。

5. 僕の恋は新緑だ Op.63-5
高らかに情熱を歌い上げるような開放感のある曲。
この旋律を初めて聴いてすぐに覚えてしまったくらいに気に入っている曲。
正式な曲名は「青春の歌1」。これでは素っ気なさ過ぎるので、歌詞冒頭の一節「Meine Liebe ist grün」が通称になっている。

シュライアーの音源がなく、Youtubeには女声歌手の音源がほとんど。
この曲を甲高い女声で歌われると、すっかり調子が狂ってしまう。
どうもブラームスは男声の歌で聴く方がしっくりとくるような気がする。
1943年と古い音源。シュライアーやフィシャー=ディースカウの歌い方に比べると、オペラがかった(?)歌い方に聴こえる。

Peter Anders "Meine Liebe ist grün" Brahms
Michael Raucheisen, piano



6. 何とすばらしい,僕の女王様 Op.32-9
これはとても有名な曲。ヴァイオリンやチェロの編曲版がよく演奏されている。
タイトルは「いかにおわす、我が女王」の方が私には馴染みがある。
これも冒頭からピアノソロの伴奏が素敵。特に高音の響きが夢の中にいるような美しさ。

Wie bist du, meine Königin by Brahms
Dietrich Fischer-Dieskau, Baritone /Gerald Moore, Piano


7. あなたの青い目 Op.59-8

8. 五月の夜 Op.43-3

9. おお,帰り道が分るなら Op.63-8
アルペジオで始まるピアノソロがゆったりと呟くようにしっとり。

10. 秋の想い Op.48-7
タイトルのごとく、陰鬱なドイツの秋の侘びしげな情景が浮かんでくるような、静かで淋しげな曲。

11. セレナード Op.106-1

12. 日曜日 Op.47-3
民謡腸のようなシンプルな旋律とワルツのリズムで実直な雰囲気。

13. 万歳! Op.6-4
学生歌のように明るい。

14. 湖上にて Op.59-2

15. 船の上で Op.97-2
船上で旗が風にはためいて、海の上をセーリングしている情景が浮かぶような曲。

16. 愛の歌 Op.71-5
《愛の歌》として有名なのは、作品52のワルツ集。もともとは4声独唱と連弾によるピアノ伴奏の作品。
合唱曲のレパートリーとしてもよく歌われている。
シュライアーが歌っているのは、「5つの歌」の第1曲。
ピアノ伴奏がとてもチャーミング。

17. 僕に出て行ってほしいのかい? Op.71-4
これは怒りに満ちたような短調の急迫感のある曲。タイトルを見ても不穏な雰囲気だし。

18. 憧れ Op.49-3
珍しくピアノ伴奏がかなり低い音域を使っているように聴こえる。

19. もしあなたが時折微笑んで下さりさえすれば Op.57-2

20. ナイチンゲールに寄せて Op.46-4
ピアノ伴奏は、高音部の和音の響きが印象的。

21. 子守歌 Op.49-4
これもブラームスの作品中、最もポピュラーなものの一つ。
この曲とピアノ独奏曲の《ワルツ集 Op.39》第16番(変イ長調)とが、雰囲気が似ているせいか、ときどき記憶の中でごっちゃになる。
ブラームス以外編曲者による編曲版もいろんな楽器編成で演奏されている。

この曲は男声よりも女声で聴きたい。
Elly Ameling: "Wiegenlied" by Johannes Brahms


tag : ブラームス シュライアー レーゼル

※右カラム中段の「タグリスト」でタグ検索できます。
Secret
(非公開コメント受付中)

ブラームスの歌曲
ブラームスが意外にたくさんの歌曲を作っていたことを、ごく最近知りました。
私が聴いたことがあるのはせいぜい3~4曲くらいかな。しかも何を聴いたのか思い出せない有様です(汗)。ドイツリートというと、どうしてもシューベルトとかシューマンばっかりなので、たまにはブラームスの歌曲もやって欲しいものです。

「子守唄」は幼いころ、置時計のねじを巻くと、この曲がオルゴールになっていて流れてくるものだったので、何度もねじを巻いて聴いた思い出のある曲です。これはもともとは歌曲だったのですね!!初めて知りました。確かピアノ曲で聴いたことがあります。グレン・グールドが弾いていたものだったかも…。

Peter Andersの歌は、なんだかブラームスに聴こえません(爆)!どう聴いてもイタリアのオペラっぽくて、イメージがどうも違う気がします…(爆)。

合唱曲は有名なんですが...
Tea316様、こんにちは。

ブラームスの歌ものというと、《ドイツレクイエム》《アルトラプソディ》とかの合唱曲は有名ですね。
ブラームスは、女声合唱団の指揮者をしていたことがあるので、女声用の合唱曲も結構書いてます。

リートの方は、シューマンとシューベルトが有名なだけに、影が薄いかも。
それでも《4つの厳粛な歌》は、よく知られているのではないかと思います。
私はブラームスの歌曲の雰囲気が波長に合うので、CDは結構持ってます。
CDがほとんど女声歌手(ノーマン、オッターなど)なのですが、シュライアーの歌を聴いていたら、ブラームスはどちらかというと男声の方が似合うような気がします。(曲にもよりますけど)

「子守唄」のメロディはほんとにオルゴールの曲にぴったり。
いろんな楽器編成の編曲がありますが、ピアノ版は良く聴きますね。意外とチェロ版も良いですよ。低音の深い音色がこの曲によく似合ってます。

Peter Andersの歌って、やっぱりオペラ風なんですね~。
オペラはアリア集以外は聴くことがないのですが、さすがに私でもどうもこれはリートの世界とは別モノに聴こえました。
オペラ風ブラームスって、どことなく気持ち悪いです。(まるで粉おしろいでコテコテ厚化粧したような...)
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
お返事です
こんにちは。いつも記事をお読みいただいてありがとうございます。

秋といえば、やっぱりブラームスですね!
このところ、一足早くブラームスのピアノ五重奏曲やピアノ協奏曲第2番などを聴いてます。
ブラームスの歌曲はピアノ曲や室内楽曲と同じく、ブラームスらしいメロディや雰囲気が味わえますので、ぜひお聴きになってみてくださいね。
作風もいろいろありますが、このシュライアーの歌曲集は明るい曲想のものが多いです。明るく柔らかな歌声がよく似合ってます。
レーゼルのピアノの音も綺麗で技巧もしっかりしていますから、伴奏を聴くのも楽しいですね。

試聴ファイルがHMVにありました。
http://www.hmv.co.jp/artist_%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%B9-1833-1897_000000000034573/item_%E6%AD%8C%E6%9B%B2%E9%9B%86%E3%80%80%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%80%81%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%AB_4081387#audition

市販のチャイティは好みにあう風味のものが少なくて、自分でスパイスを調合した方が良いのがわかりました。
調べてみると、スパイスもいろいろあるものなんですね。スパイスの種類と使い方を知ると、お菓子作りや普通のお料理にも使えますし、とても重宝しています。
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
ブログ内検索
最近の記事
最近のコメント
カテゴリー
タグリスト
マウスホイールでスクロールします

月別アーカイブ

MONTHLY

記事 Title List

全ての記事を表示する

リンク (☆:相互リンク)
FC2カウンター
プロフィール

yoshimi

Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

お知らせ
ブログ記事はリンクフリーです。ただし、無断コピー・転載はお断りいたします。/ブログ記事を引用される場合は、出典(ブログ名・記事URL)を記載していただきますようお願い致します。(事前・事後にご連絡いただく必要はありません)/スパム投稿や記事内容と関連性の薄い長文のコメント、挙動不審と思われるアクセス行為については、管理人の判断で削除・拒否いたします。/スパム対策のため一部ドメインからのコメント投稿ができません。あしからずご了承ください。