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ホームベーカリーに関するトピックス ~ 「siroca」、アジアのホームベーカリー
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超低価格ホームベーカリー 「siroca」
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今、日本で売れている一番大人気のホームベーカリーは、あの「GOPAN」ではなくて、「siroca」
私が使っているのはちょうど4年前に購入したPanasonic製のホームベーカリー。
当分買い替える予定はなく新製品の情報には疎かったので、「siroca」のホームベーカリーが売れているのを知ったのは最近。

たまたま、日経トレンディの記事「連載:おうちで検証 家電のそれホント?5980円のホームベーカリー! おいしくパンが焼けるってホント?(前編)」を見つけて読んでみると、「siroca」には興味深々。

調べてみると、「今売れている5000円台の激安ホームベーカリーは使えるのか」(森本毅郎・スタンバイ/トークパレット水曜日「ものめぐり」,2012年03月14日)という記事で、その人気のほどが良くわかる。

- 「オークセール」というメーカーが製造・販売
- 2010年夏の発売以来、1年半ちょっとでシリーズの出荷累計が40万台を超えた。(追記:2013年には累計70万台に)
- 「GOPAN」は発売1年で16万台、数年前まではホームベーカリー市場規模は年間50万台程度。

というわけで、「siroca」はホームベーカリーの大ヒット商品。
記事を読んでも、低価格にしては充分なくらいの機能と焼き上がり。
この安さなら一度は使ってみてもよいかも...と思いたくなる。
もし、選択が失敗だとしても、この価格ならさほど大きな後悔はせずにすむ。

オークセール社は聞いたことがない会社。[ホームページ,スタッフブログ「チームsirocaのブログ
こんなに安いホームベーカリーが作れるのは、中国か韓国のメーカーかと思ったけれど、会社概要を読むと、日本のベンチャー企業らしい。
ジャフコ、日本アジア投資、三菱UFJキャピタルといったベンチャーキャピタルが株主に名を連ねている。

amazonや価格comの購入者レビューを見ても、評価は高い。
購入者はホームベーカリーを初めて買う人が多いらしく、Panasonicなど有名メーカーの機種との比較した情報は多くはない。
それでも、いくつか比較情報があるので読んでみると、やはり焼きあがったパンの質が若干落ちるらしく、キメが粗い、耳が硬い、時間が経つと硬くなりやすい、という。
ブラインドで食べ比べしてみないとバイアスがかかっている可能性はあるし、トーストして食べれば質の違いはそれほど気にならないかもしれない。

機能的には、具材の自動投入機能がない、焼きあがるまでのトータル時間が食パンコースで4時間35分とpanasonic製より30分以上長いとか、騒音が煩い(「GOPAN」のミル音よりはマシだろうけど)と、機能・性能で劣るところはある。(3機種目の新製品も発売されていて、機能が向上しているらしい)
といっても、そもそも6000円を切る製品とその3倍近い2万円前後の製品を比較して、機能や焼きあがったパンの質が落ちると言っても、仕方がない。

それより、これほどの低価格商品でも、そこそこ美味しいパンが焼ける上に、パンメニューが豊富。
食パン、早焼きパン、ソフトパン、スウィートパン、フランスパン風、全粒粉パンに米粉パン(グルテン入り/グルテンなし)、パン生地、ピザ生地。
でも、天然酵母コースがない!天然酵母を使わない人なら問題ないけど。
パン以外のメニューも、機種によって違いは多少あるけれど、もち、ジャム、最新機種は、さらに、うどん・パスタ、ケーキ、ヨーグルトも(価格は若干上がっている)。ジャム、ヨーグルト、ケーキコースは、あれば便利かもしれないけれど、なくても困らない。
これは一度使ってみて、Panasonicとの違いを確認したい気がする。
天然酵母コースがないのはかなり痛いけれど、そのうち新機種で搭載するのではないかと。
価格的に少し高くなるかもしれないけれど、今度買い替えるときに、候補の一つに入れても良さそう。

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ホームベーカリー市場規模と普及率
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ホームベーカリーの市場規模
ネット上で入手した市場規模データは以下の通り。

 2001年度 10万3,000台
 2008年度 35万2,000台
 2009年度 45万4,000台
(社団法人日本電機業会自主統計。販社出荷ベース)

 2010年度 63万台
 2011年度 80万台(見通し)
 2012年度 100万台(予測)
(Panasonic調べ 2011.10)

2009年度時点で、Panasonicのホームベーカリー市場シェアは8割くらい。
旧三洋電機製「GOPAN」は2010年11月販売開始。現在はPanasonic製品なので、同社の市場シェア獲得にかなり貢献しているだろうし、製品単価が高いので利益率も高そう。
Panasonicは、2009年度~2010年度にかけて市場規模の伸びを3割前後、2010年度の市場規模は60万台と推定していた。
実際の2010年の出荷台数は、約63万台。
「siroca」や「GOPAN」の登場で、想定よりもホームベーカリーが良く売れたようだ。
「siroca」の販売台数は、2010年8月~2012年1月で32万台。3月14日の放送番組では、1年半ちょっとで累計40万台を超えたと紹介している。これは凄い。利益率は低いだろうけど。


<参考データ>
「ホームベーカリーが生む「パン」以外の価値とは」 (1999~2009年度までの出荷台数グラフあり)
「売れ筋探偵団 誰でも手軽にパン作り 「巣ごもり消費」で膨らむ需要」
「GfK Japan調べ:2010年 調理家電市場販売動向」
ネットショップの商品情報:siroca ホームベーカリー/SHB-315(「siroca」の販売台数記載)
Panasonicプレスリリース:ライスブレッドクッカー「GOPAN(ゴパン)」SD-RBM1000を発売(2009年~2012年の市場規模記載)



ホームベーカリーの普及率
どうやら第3次(か第4次?)のホームベーカリーブームらしい。
普及率(世帯普及率)もかなり上がっているに違いない。
ホームベーカリーの所有状況・購入希望に関するアンケート結果やメーカーの調査データがいくつか出ている。

(1)ドゥ・ハウスが行った「調理器具に関するアンケート」(2010年3月実施、対象は20-50代までの既婚女性532人)では、ホームベーカリーの保有者は27.8%、今後欲しい人は13.2%。

(2)「家電に関する定期調査 第8回」(インターネットコム&gooリサーチ調査,2011/2/22~2/25実施)では、ドゥ・ハウスの調査結果とは、調査対象者の特性が大きく異なるため、全く異なるデータが出ている。
アンケート回答者は、全国10代~60代以上のインターネットユーザー1,066人。男性52.7%、女性47.3%。
年齢層は、10代16.0%、20代18.4%、30代21.7%、40代16.3%、50代15.7%、60代以上11.9%。

「ホームベーカリーの年内購入予定の有無」について
 予定あり      6.2%(66人)
 予定なし     55.7%(594人)
 わからない    26.9%(287人)
 すでに購入した 11.2%(119人)

(3)日経デザイン(2011/11号)の記事「特集 新市場を開く「これが欲しかった!の作り方 パナソニック/自動ホームベーカリー」によると、首都圏1都3県在住20歳~39歳女性に行ったアンケート(「日経ウーマンオンライン」とYahoo!リサーチが800人に2010年6月実施)では、「いま一番欲しい家電」の1位は「ホームベーカリー」。
それに、パナソニックの調査では、ホームベーカリーの普及率は2005年に9.3%、2010年に19.7%くらいになっているらしい。(記事全文を確認していないので、正確な記事内容はわからない)

(1)の調査結果を考えると、子供のいる既婚世帯の普及率は3割近くか、それ以上..という感触はする。
それに、(3)のデータの通り、ホームベーカリーは独身女性と主婦には大人気。子供のいる家庭では、いろんな菓子・惣菜パンやピザなどが、低コストで余計な添加物もなく作れるのが良いらしい。
(2)は10代の若者が含まれているので、ホームベーカリーの調査としてはあまり適切ではないサンプルが混じっている。
ホームベーカリーなどの調理家電の売れ行きを知るには、独身女性や主婦を対象にしたアンケートの方が参考になる。

世帯普及率が20%(前後)という情報は、ネットでよく見かけるがどうも高すぎる気がする。
単身世帯(特に男性)やあまりパンを食べない世帯(高齢者世帯に多いはず)の保有率はかなり低い。
世帯普及率を算定するときの世帯の基準によって、普及率は変わる。
内閣府「消費動向調査」の耐久消費財普及率では、総世帯(一般世帯と単身世帯の合計)、一般世帯(3,440万世帯)、単身世帯(1,340万世帯)の3種類のデータを算出している。
厨房設備・調理家電だと、総世帯と一般世帯の普及率では、設備・機器によって差があり(数ポイント~10ポイント近く)、総世帯の方が普及率は低くなる。
「消費動向調査」ではホームベーカリーは調査対象外。食器洗い機の普及率は、2011年3月末現在で、一般世帯29.4%、総世帯24.7%。
長期時系列表では一般世帯の普及率を使用しているので、普及率の推移は一般世帯に限定したデータを見ていることになる。
ホームベーカリーの普及率も、単身世帯以外の一般世帯が対象として考えると、(メーカーの算定した)20%前後の普及率は意外でもない。
今の好調な売れ行きが当分続くとすると、2012年に普及率が20%を超えるというのも納得できる。


ホームベーカリーを買ったけれど、ほとんど使っていない..という人も、結構多いかもしれない。
NPO法人「ハウスキーピング協会」が2011年12月にインターネット調査したデータによると、20~50歳代の既婚女性約4千人を対象に「期待ほど活用できていない家電」を質問したところ、自動食器洗い乾燥機、衣類乾燥機に次いで、第3位がホームベーカリーだった。(出典:朝日新聞デジタル 2012年2月14日)
ホームベーカリーの保有者数と「活用できていない」と回答した人数が載っていないので、活用率は不明。


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アジアのホームベーカリー
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15年前に買ったホームベーカリーはアメリカのリーガル社製。
「通販生活」のカタログに載っていた機種で価格は2万円以上。
冷えやすいため冬場の温度管理が難しく、寒いと膨らみが著しく悪くなるので、結局panasonic製のホームベーカリーに買い替えた。
panasonic製は細かいところで工夫がいろいろされていて、4年くらい使っているけれど故障もせず、焼き上がりにも不満なし。
今まで買った調理家電の中では一番のヒットで、おもちもうどんも作れるし、とっても重宝している。

アジアでもホームベーカリー(向うでは「ブレッドメーカー」という)は使われている。
「アジア白物家電が進化! “日本でありえない多機能競争”とは?」(日経トレンディ/連載:違いがすぐ分かる!家電コンシェルジュ)を読むと、日本製品とは違うコンセプトで、やっぱりお国柄の違いが出ていて面白い。

アジア(といっても、中国や香港)のホームベーカリーに求められるのは、「ベーカリー+炊飯+煮込み調理」の多機能性。
「1台でごはんもおかずもできるかどうか」が調理家電のポイントになるという。
日本人はご飯の質にはうるさいので、炊飯釜や炊き方に凝った数万円の専用炊飯器を使う人が結構多いと思う。
ホームベーカリーでご飯を炊いても、あまり美味しくなさそうな気がする。
それに、多機能化するとご飯とパンを焼くスケジュールを考えないといけないので、結局、ご飯とパンは別の調理家電(や炊飯用のお鍋)で作った方が便利。

変わったところでは、中国の家電メーカーSEKAIが開発した「ベーカリー機能付きオーブン」。
レンジ底部にモーター組み込んだ電気オーブンの中に、羽根付きパンケースをセットすれば、捏ね~焼きまでオーブンでできるというもの。焼くときは蓋をするので、てっぺんが四角い角食タイプのパンになる。
こういうのが向こうでは受けるのだろうかよくわからない。
しっかりした棚に備え付けないと、振動でぐらぐらしそう。日本の住宅事情だと集合住宅などでは騒音対策が必要になるので、オーブンに固定されてしまうと置き場所を選びたくても選べない。
それに、発酵時にはオーブンが密閉状態でないと、庫内温度が下がっていく。電子レンジ機能を使って30-40℃で短時間に発酵させるのだろうか?
捏ね~焼き上がりまで数時間はかかるパンケースが庫内を占有すると、オーブンを使いたいときに困るし..。
どうも私にはあまり魅力的な製品ではない気がする。



【追記 2014.5.5】
ホームベーカリーの流行で、街のパン屋が苦戦!?

おいしく糖質オフ!まめ部と一緒にホームベーカリーで大豆粉のソイスコーンを作ってみよう!
【大豆粉でソイスコーン】[ビスケット生活]

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Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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