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ケン・ラッセル監督/映画『マーラー』
昨年11月に亡くなったケン・ラッセル監督の映画で、見たことがあるのが『マーラー』。
一度観たら、その強烈な映像イメージとメタファー、それとは場違いなくらいに美しい自然の風景描写が目に焼きついてしまう。

20年以上たった今でも、美しいマーラー邸の風景、軍隊調の衣装で鞭をもつワーグナ妻コジマ(オペラのパロディ場面)、映画のラストで駅のホームにいるマーラーの病弱そうな青白い顔...とかが浮かんで来る。
コラージュ風の映像がフラッシュバックのように多数挿入されていたので、詳しいストーリーは覚えていないし、その頃はマーラーはほとんど聴いていなかったので、映画でどの曲が使われていたのかも全然に記憶に残っていない。
この映画『マーラー』が廉価盤DVDとブルーレイの両方で6月にリリースされる。これはもう一度見たい気がしてきた。

ラッセル監督映画リスト(<映画でUK&Irelandをを感じよう>)を見ると、作曲家や作家を題材にした映画が多い。
芸術物以外で公開されていたのを知っているのは(観ていないけど)、『アルタード・ステーツ』、『逆転無罪』。
ラッセル作品は物議をかもし出すものが多いらしく、『マーラー』を観てもその鬼才ぶりがよくわかる。

彼の映画に関するレビューや解説を読めばわかるとおり、間違っても普通の伝記映画と思って観てはいけない。
『マーラー』以外には、『恋人たちの曲 悲愴』(チャイコフスキー)、『リスト・マニア』(フランツ・リスト)、『チャタレイ夫人の恋人』(D.H.ロレンス)、『サロメ』(オスカー・ワイルドの戯曲)、フランケンシュタイン物語『ゴシック』、BBC用のテレビ番組のために製作したエルガーやディーリアスの伝記映画もある。

『マーラー』の内容については、amazonのブルーレイ版に載っているユーザーレビューが詳しい。
ラッセルのファンも結構多いようで、『マーラー』は劇場公開されていたこともあり特に有名なので、ブログ記事も多い。
"ケン・ラッセル追悼「マーラー」"(「らりるれろ」通信 Remark On The MGS)のレビューを読むと、ずっと昔に見た映像を思い出させてくれたせいか、すっかりDVDを買う気になってしまった。


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ゴダール、ジャーマンなど10人の著名監督によるオペラ歌曲の映像化オムニバス映画。ラッセルの作品は『トゥーランドット』

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No title
yoshimiさん、こんにちは

この映画、ビデオディスクで観たことがあります。湖畔の別荘の爆発場面や、ウィーン王立劇場の総監督になるためのコジマとの面会場面等、象徴的な場面が沢山あったことを覚えていますが、マーラーがあまりに神経質過ぎて、全体から言えば、私の趣味の映画ではありませんでした。

ケン・ラッセル監督の映画では、このほか、一時期、ミニスカート姿のモデルとして有名だったツイッギーの出演作「ボーイフレンド」を映画館で観たことがあります。こちらも部分、部分、素晴らしい場面があるのですが、全体としてはあまりに長過ぎました。
マーラーのイメージ
matsumo様、こんにちは。

ラッセル監督の映画は、好みが分かれますね。
まともな伝記映画と期待して見ると、主人公に抱いていたイメージが崩れますから、パロディ&ビジュアル中心の映画と思って、割り切って見た方が良さそうですね。
「リスト・マニア」はフランツ・リストのファンにはヒンシュクを買いかねないそうです。
マーラーは、最後のシーンでは、死相が出ているような青白い顔だったように記憶してます。たしかに神経質そうでした。

「ゴシック」とか、他の映画も面白いそうですが、感動する類の映画ではなくて、面白いアイデアを楽しむという映画なのでしょうね。
No title
こんばんは。この話を聞いてうれしいやら、悲しいやらです。ずっと前に映画館で見て印象に残り、一度はビデオを借りて観たあと、最近まで何年も見る機会がなかったのですが、無性に見たくなり、先日とうとうamazonの中古市場でDVDを購入してしまいました。廉価版が出ると知っていれば6月まで待ったでしょうに(くやしい・・・)。でも、観たかった時が観るべき時と観念します。
私が最も印象深いシーンは、最後に交響曲第6番の第一楽章の第二主題が奏されて、その主題がアルマ自身だと告げる場面です。この場面の第二主題の旋律が後を引いて、今では6番が好きなほうから数えて早い順位になっています。
ユニークなのは、第5番のアダージェットが演奏されるシーンで、ヴェニスに死すの駅でのシーンをパロッています。これを車窓からマーラーが微笑ましく眺めている構図はしゃれてると思いました。
すみません。DVD情報に思わず筆を執って(キーボードをたたいて)しまいました。
最近は廉価盤が多くて
chokujin様、こんばんは。

廉価盤が出るのは、うれしいやら、悲しいやらです...同感です!
アラウのベートーヴェンのピアノソナタ全集をオークションでわりと高値で落札したのですが、廉価盤のBOXセットがもうすぐ発売されます。
まあ1年くらい前に購入したので、諦めはすぐにつきましたが...。
時期が近いと、本当にくやしいい----と思ってしまいますね。
欲しいと思った時が買い時とも言いますし、私は買いそびれて廃盤になったり、在庫が無くなったCDがいくつもあるので、それよりはマシだと思うことにしてます。

マーラーを聴き込んでいると、映画の見所(聴き所)も多いですね~。
交響曲第6番はあまり聴いていない曲なので、今度見るときは、CDで予習してからよく観て(聴いて)みます。
駅のシーンはやはり有名のようです。他のブログでも紹介されてました。
私は「ヴェニスに死す」は観たことがないので、記憶に残っていなかったのでしょう。
でも、昔よりはマーラーの曲をよく聴いているので、今度DVDを見れば、以前よりもいろいろ楽しめそうです。
ケン・ラッセル
こんにちは。
「マーラー」はDVDで観ました。これは正直言ってよくわからない映画だったんですけども、『恋人たちの曲 悲愴』は面白かったです。確か高校生のときに劇場で観たのですが、まだういういしかった私(?)には強烈な刺激のある映画だったことを覚えています。
摩訶不思議な映画でした
吉田様、こんにちは。

マーラーはTVで放映されていて、たまたま観た映画でした。
おっしゃるとおり、伝記映画だと思って見ていたら、メタファーだらけで摩訶不思議な映画でした。
風景描写などの映像はとても綺麗でしたね。
今もう一度観れば、随分印象が違うと思います。

『恋人たちの曲 悲愴』は、ストーリーを読むと、『マーラー』や『リスト・マニア』よりは随分まともそうです。
ラッセルファンが最高傑作と言うくらいの映画なので、一度観てみたいですね。(日本ではDVDが出ていないようですが)
ラッセル監督のような伝記映画や音楽映画を撮れる人はそうそう出てこないでしょうね。
言動もエキセントリックだったようですが、やはり鬼才でした。

DVD情報
お久しぶりです。DVD情報ありがとうございます。
高校生の頃、深夜(たしかフジテレビ)に偶然観て、
感動しました。

>コジマ(オペラのパロディ場面)

さすが、yoshimiさんはちゃんとご存知で。

あれはパロディだと気付かないと
ちっとも面白くないんですよね。
あけましておめでとうございます。
くま様、こんにちは。
今年もよろしくお願いいたします。

いえいえ、私はオペラは全く見ませんから、あれがパロディだというのは、どこかの解説記事を読んで知ったのです。
初めは、ワーグナーとナチスとの関わりをもじったのかと思いましたが、それはそれで、皮肉が利いていて面白いですよ。
なにせラッセル監督の映画なので、尋常ならざるところを楽しむのがよろしいように思います。
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Author:yoshimi
<プロフィール>
クラシック音楽に本と絵・写真に囲まれて気ままに暮らす日々。

好きな作曲家:ベートーヴェン、ブラームス、バッハ、リスト。主に聴くのは、ピアノ独奏曲とピアノ協奏曲、ピアノの入った室内楽曲(ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、ピアノ三重奏曲など)。

好きなピアニスト:カッチェン、レーゼル、ハフ、コロリオフ、フィオレンティーノ、パーチェ、デュシャーブル、アラウ

好きなヴァイオリニスト:F.P.ツィンマーマン、スーク

好きなジャズピアニスト:バイラーク、若かりし頃の大西順子、メルドー(ソロのみ)、エヴァンス

好きな作家;太宰治、菊池寛、芥川龍之介、吉村昭、ハルバースタム、アーサー・ヘイリー
好きな画家;クリムト、オキーフ、池田遙邨、有元利夫
好きな写真家:アーウィット

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